JP3037861U - 遊戯玩具 - Google Patents

遊戯玩具

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JP3037861U
JP3037861U JP1996009297U JP929796U JP3037861U JP 3037861 U JP3037861 U JP 3037861U JP 1996009297 U JP1996009297 U JP 1996009297U JP 929796 U JP929796 U JP 929796U JP 3037861 U JP3037861 U JP 3037861U
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Inventor
知勇 叶谷
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株式会社エースブレイン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手にもって所定の部品を回すことによって、
しばらくの間、複数種の動きを持続して発生させて楽し
むことができる、簡易な形態からなる遊戯玩具を提供す
る。 【解決手段】 器状の本体1の外周部に回動可能に取り
付けたリング体2を回すことにより、リング体2の内側
に設けたラックギア24から歯車機構4を介して本体1
内部に配設したフライホイール3を回転させ、そのフラ
イホイールの回転動力を利用して本体1の開口部に取り
付けた回転テーブル5を回転させると同時に、この回転
テーブル5の回転運動を運動変換機構8により所定の運
動に変換して回転テーブル上に取り付けた形象体7を回
転テーブルの回転運動とは別個に動かすことができる玩
具とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として、手動によりフライホイールを回転させ、そのフライホイ ールの回転動力により複数の可動要素を動かして遊ぶことができる遊戯玩具に関 する。
【0002】 現在、多種多様の玩具があるなかで、幼児向けの遊戯玩具もこれまた多種多様 のものがある。特に、幼児向けの玩具は、幼児の視覚や聴覚に興味を感じさせ、 幼児自身が直接手にとって触れることができる類のものに人気がある。そして、 何らかの駆動装置により動く要素のある玩具は更に幼児の関心をひきつけるもの であり、しかも、幼児自身の手で操作して動かすことのできるものは幼児の知能 の発達に役立つものとして好感を持たれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、基本的に幼児向けの遊戯玩具として、幼児自身が手にもって 所定の部品を回すことによって、しばらくの間、複数種の動きを持続して発生さ せて楽しむことができる、簡易な形態からなる新たな遊戯玩具を提供することに ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の遊戯玩具は、上部が開口した器状の本体と、前記本体の外周部に回動 可能に取り付けるとともに内側にラックギアを有するリング体と、前記本体の内 部に回転可能に配設されるフライホイールと、前記本体の内部に配設され、前記 リング体のラックギアと噛み合ってそのリング体の回動動作を前記フライホイー ルに回転動力として伝達する回転動力伝達用歯車機構と、前記本体の開口付近に 回転可能に配設される回転テーブルと、前記フライホイールと前記回転テーブル との間に配設され、フライホイールの回転を回転テーブルに伝達する回転伝達用 歯車機構と、前記回転テーブル面上に可動するように取り付けられる1以上の形 象体と、前記回転テーブルの回転運動を所定の運動に切り換えて前記形象体を回 転テーブルとは独立して可動させる運動変換機構とを備え、前記リング体を回動 させることによりフライホイールを回転させ、そのフライホイールの回転動力に より回転テーブルを回転させると同時に形象体を可動させることを特徴とするも のである。
【0005】 この遊戯玩具において、上記リング体のラックギアは、フライホイールに必要 最低限の回転動力を伝えることが可能な程度にリング体の内周の一部にだけ配設 するように構成してもよいが、望ましくは、リング体の内側全周にわたって配設 する。
【0006】 すなわち、上記ラックギアをリング体の内周の一部にだけ配設する場合には、 例えば円弧形のラックギアを配設すると、そのギア山がある範囲内でリング体を 1度回すごとに一旦元に戻して(逆方向に回して)から再度回すという構造にし なければならず、その結果、リング体の回動動作が複雑となって特に幼児には取 り扱いにくいものとなる。この点、ラックギアをリング体の内側全周にわたって 配設する場合には、ギア山がリング体の内側全周にわたって存在するため、リン グ体を(一旦戻すことがなく)常に一定方向に回動させる構造にすることができ 、その結果、リング体の回動動作が単純化されてリング体が取り扱いやすいもの になる。
【0007】 また、上記運動変換機構は、特に限定されるものではないが、その代表的なも のとしては、回転テーブル直下の本体内部に適宜配設される仕切り部材の面上に 回転テーブルと同心状に突設する環状ラックギアと、この環状ラックギアと噛み 合い、回転テーブルに回転可能に取り付ける形象体の回転テーブル下面側に突出 させる支持軸に固定する歯車とで構成されものや、あるいは、前記仕切り部材の 面上に回転テーブルと同心状に突設され、周期的形状が付加される環状カム軌道 と、この環状カム軌道の周期的形状に追従し、回転テーブルに周期的形状に対応 して可動するように取り付ける形象体に回転テーブル下面側に突出させて設ける 追従部材とで構成されるものがある。この両者の機構は、いずれか一方を単独で 設けてもよいが、両者を併設してもよい。なお、前者の運動変換機構の場合、形 象体は、回転する回転テーブル上で支持軸を中心にして回転運動することになり 、また、後者の運動変換機構の場合、形象体は、環状カム軌道の周期的形状に追 従した特殊な運動することになる。
【0008】 また、上記後者の運動変換機構における環状カム軌道の周期的形状としては、 所望の形状のものを適用することができるが、その代表例としては環状方向に沿 って左右に周期的に蛇行する蛇行形状や、環状方向に沿って上下に周期的に起伏 する起伏形状のものが挙げられる。この両者の形状は、環状カム軌道にいずれか 一方を単独で付加しても、あるいは、その双方を同時に付加してもよい。
【0009】 また、上記環状カム軌道の周期的形状として蛇行形状を付加した場合には、形 象体を回転テーブル面と垂直状態にある支軸を中心にして回転可能に取り付ける とともに、蛇行形状を追従する追従部材を前記支軸の前方又は後方側の位置に設 けるように構成することができる。この場合、形象体は、その前方部又は後方部 の向きを回転する回転テーブル上で水平方向に対して左右両方向に交互に変える ような揺動運動をすることになる。
【0010】 同じく、蛇行形状を付加した場合には、形象体を環状カム軌道の環状方向に沿 い且つ回転テーブル面と水平状態にある支軸を中心にして回転可能に取り付ける とともに、蛇行形状を追従する追従部材を前記支軸の下方側の位置に設けるよう に構成することができる。この場合、形象体は、回転する回転テーブル上で形象 体全体を左右両方向に交互に傾けるような揺動運動をすることになる。
【0011】 一方、環状カム軌道の周期的形状として起伏形状を付加した場合、形象体を環 状カム軌道の環状方向に沿い且つ回転テーブル面と水平状態にある支軸を中心に して回転可能に取り付けるとともに、起伏形状を追従する追従部材を前記支軸の 前方又は後方側の位置に設けるように構成することができる。この場合、形象体 は、その前方部又は後方部を回転する回転テーブル上で上下方向に上下動させる ような揺動運動をすることになる。
【0012】 また、上記形象体は、1つであってもよいが、2以上の複数設けることが望ま しい。さらに、形象体を複数設けた場合には、その各形象体は互いに異なる動き をするように構成することが望ましい。形象体を複数設け、互いに異なる動きを するように構成する場合は、形象体の数や種類に応じて、運動変換機構として複 数種のものを適宜組み合わせて併設することにより構成すればよい。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について説明する。
【0014】 図1及び図2は、本考案の一実施例に係る遊戯玩具を示すもので、図1はその 全体斜視図、図2は図1のA−A線に沿う要部断面図である。この両図において 、符号1は玩具の本体、2はリング体、3はフライホイール、4は回転動力伝達 用歯車機構、5は回転テーブル、6は回転伝達用歯車機構、7は形象体、8は運 動変換機構、9は透明性蓋体をそれぞれ示す。なお、この遊具玩具は、基本的に 幼児を対象にした幼児向け玩具である。
【0015】 上記の本体1は、図2に示すように、上部が開口した器状のものであり、この 例では開口部が円形で、内部に湾曲した空間を有し、その外周が若干偏平した半 球面の形態からなるものを使用している。
【0016】 また、この本体2の内部空間内には、その底部中央にフライホイール3の下方 側の軸を支持するための軸受け台11が立設され、その周囲に後述する仕切り部 材を載置固定するための複数の支持台12が所定の間隔をあけて立設されている 。さらに、本体1の上部外周部(開口の縁)には、外側に張り出したフランジ部 13が形成されており、また、そのフランジ部13の少し下方の外周壁の一部に は、後述する回転動力伝達用歯車機構4の1つの歯車(第1歯車61)が本体の 外部に露出するように窓部14が開設されている。しかも、この本体1の内部に は、後述する各種部品を配設するために下部仕切り板15と上部仕切り板16と を配設するようになっている。
【0017】 リング体2は、本体1の外周部に回動可能に取り付けられたものであり、この 例では、幼児の手でつかむことができる程度のサイズからなるリング本体21と 下蓋22とで分割構成されたものが使用されており、本体1のフランジ部13を 挟む状態で取り付けられ、しかも、そのフランジ部13の回りを図中矢印X方向 に回動させることができるように取り付けられている。なお、リング体2は、リ ング本体21の内面側に所定の間隔で配設されたネジ受け部23に対して、下蓋 22側からビスNをねじ込むことにより一体化されるようになっている。
【0018】 また、このリング体2の内側には、歯山が本体1側に向くように配されたラッ クギア24が設けられている。この例では、図3や図4に示すように、リング体 2と合わせて全体がリング形態からなるラックギア24を使用している。そして 、図2に示すように、その外周側に突設したネジ通し孔部25を、リング体2を 組み立てる際にネジ受け部23と下蓋22の間に挟んだ状態でネジ止めすること により、ラックギア25をリング体2と一体化できるようになっている。なお、 下蓋22には、リング体2を手でつかんで回す際のすべり止めとして機能するリ ブ26が所定の間隔をあけて配設されている。
【0019】 フライホイール3は、本体1の内部に回転可能に配設されたものであり、この 例では、本体1の内部底部側に収容できる程度の円盤状のホイール部31とその 中心に組み込まれた回転軸32とからなるフライホイールを使用している。上記 ホイール部31は、合成樹脂で成形したものを使用しているが、他の材質からな るものであってもよい。このフライホイール3は、回転軸32の下端側を本体1 の軸受け台11に嵌合させるとともに回転軸32の上端側を上部仕切り板16の 軸受け部16aに嵌合させることにより、本体1に対して自由に回転できるよう になっている。
【0020】 回転動力伝達用歯車機構4は、リング体2の回動動作をフラホイール3に回転 動力として伝達するためのものである。この例では、複数の歯車を利用したもの を使用しており、平歯車である第1歯車41、大小の径からなる2段歯車である 第2歯車42、第3歯車43及び第4歯車44を適宜組み合わせて配設すること によって構成されている。なお、第1歯車41はリング体2のラックギア24と かみ合うものであり、第4歯車44はフライホイール3の回転軸32の上端側に 枢着されるものである。また、第2歯車42は、図3に示すように遊星歯車であ る。
【0021】 これら4つの歯車は、図2や図3に示すように、フライホイール3の上方に配 設する下部仕切り板15と上部仕切り板16との間に、所定の順番で互いに噛み 合って回転するように配設されている。すなわち、第1歯車64がリング体2の ラックギア24と噛み合い、この第1歯車41とフライホイールの回転軸に枢着 した第4歯車44との間に第2歯車42と第3歯車43を配設している。そして 、ラックギア24がリング体2の回動時に一定方向に移動することにより、第1 歯車41が回転し、その回転が第2〜第4の歯車に次々と伝達され、もってフラ イホイール3に回転動力が伝えられる。なお、フライホイール3が慣性力により 回転している際は、第2歯車42の遊星機能により、その回転力の第1歯車側へ の伝達が中断されるようになっている。
【0022】 回転テーブル5は、本体1の開口付近において回転可能に設けられるものであ り、この例では、上部仕切り板16の中央に設けた軸受け部に対して固定用ピン 軸51を差し込むことにより、上部仕切り板16上で回転可能に固定される構造 の円盤型テーブルを使用している。
【0023】 回転伝達用歯車機構6は、フライホイール3の慣性による回転力を回転テーブ ル5に伝達するものであり、この例では、図2や図3に示すように、同一の回転 軸61に対して枢着する下部歯車62及び上部歯車63と、回転テーブル5の下 面側中心部に設ける歯車64とで構成されるものを使用している。すなわち、こ の歯車機構6は、下部歯車62が下部仕切り板15と上部仕切り板16の間に位 置してフライホイールの第4歯車44と噛み合い、また、上部歯車63が回転テ ーブル5と上部仕切り板16に位置して回転テーブルの歯車64と噛み合って回 転するように配設されている。そして、フライホイール3の回転は、第4歯車4 4から下部歯車62及び上部歯車63を介して歯車64に伝達されることによっ て回転テーブル5に伝わるようになっている。
【0024】 形象体7は、玩具として相応しいものを象ったものであり、その種類や数など は任意であるが、この例では、カルガモの親子を象ったものを採用しており、1 羽の親ガモ7aと3羽の子ガモ7b,c,dとで構成したものを使用している。 形象体7はこのような動物類に限定されず、これ以外のもの(乗物など)を対象 にしてもよい。また、この形象体7は、回転テーブル5の面上に可動するように 取り付けられている。その取り付け方は、各形象体の動きに応じて適宜設定され る。
【0025】 運動変換機構8は、回転テーブル5の回転運動を所定の運動内容に切り換えて 形象体7を回転テーブルとは独立して可動させるものであり、この例では上記カ ルガモの親子(7a〜d)が互いに異なった動きをすように、各カモにそれぞれ 異なった運動変換機構を使用している。
【0026】 まず、回転テーブル5の直下に位置する上部仕切り板16上に対して、図2や 図5に示すように、運動変換機構の一構成部品としての環状ラックギア81と環 状カム軌道82とを設けている。この環状ラックギア81と環状カム軌道82は 、いずれも回転テーブル5(固定用ピン軸51)と同心状に設けられているとと もに、仕切り板16上に隆起するような形態で設けられている。図5中、点線8 3は形象体7が回転テーブル5の回転により本来移動する際の軌跡(軌道)を示 すものである。
【0027】 そして、環状ラックギア81は、その外周壁面にギアの歯山が形成されている 。また、環状カム軌道82は、形象体7の本来の軌道83に合わせた位置に形成 されており、図5に示すように、その環状方向(軌道83と同じ)に沿って左右 に周期的に蛇行する蛇行形状が付されているとともに、図5や図6に示すように 、その環状方向に沿って上下に周期的に起伏する起伏形状が付されている。
【0028】 次に、各形象体7に対しては、下記のごとき運動変換機構の残りの構成部品( 台座)をそれぞれ使用している。
【0029】 親ガモ7aには、図7や図8図に示すように、回転テーブル5に回転可能に軸 支される支軸100とその支軸100の前方側の位置で間隔をあけて下方に伸び る2本のガイド部材101とを形成した台座102を使用している。この台座1 02は、2本のガイド部材101が前記した環状カム軌道82を跨ぐようにセッ トされる。そして、回転テーブル5が回転移動することにより、ガイド部材10 1が環状カム軌道82の周期的な蛇行形状に追従するため、台座102全体が支 軸100を中心にして矢印B,C方向に揺れ動くようになっている。これにより 、親ガモ7aは、回転テーブル5上において体の前方を左右に振るようにして動 くことになる。
【0030】 1番目の子ガモ7bには、図7や図9に示すように、回転テーブル5の回転方 向に沿うように設置されてその前後において回転可能に軸支される支軸103と 、その支軸103を間に挟むようにして所定の間隔をあけて下方に伸びる2本の ガイドアーム104とを形成した台座105を使用している。この台座105も 、前記台座102と同様に、2本のガイドアーム104が環状カム軌道82を跨 ぐようにセットされる。そして、そのガイドアーム104が環状カム軌道82の 周期的な蛇行形状に追従するため、台座105全体が支軸103を中心にして矢 印D,E方向に揺れ動くようになっている。これにより、子ガモ7bは、回転テ ーブル5上において体全体を左右横方向に傾倒するような状態で揺れ動くことに なる。
【0031】 2番目の子ガモ7cには、図7や図10に示すように、回転テーブル5に回転 可能に軸支され、先端部に環状ラックギア81と噛み合う歯車106を枢着した 台座107を使用している。この台座107は、歯車106が環状ラックギア8 1と噛み合うようにセットされる。そして、回転テーブル5が回転移動すること により、歯車106が環状ラックギア81に沿って進むことになるため、台座1 07が矢印F方向に回転するようになっている。これにより、子ガモ7cは、回 転テーブル5上において体全体を一方向に回転させるように動く。
【0032】 3番目の子ガモ7dには、図7や図11に示すように、回転テーブル5の回転 方向と直交する方向に載置されてその両端において回転可能に軸支される支軸1 08と、その支軸108の前方位置で下方に伸びて環状カム軌道82に当接する 当接部材109とを形成した台座110を使用している。この台座110は、当 接部材109が環状カム軌道82の上面に当接(摺接)するようにセットされる 。そして、当接部材109が環状カム軌道82の周期的な起伏形状に追従するた め、台座110全体が支軸109を中心にして矢印G,H方向に揺れ動くように なっている。これにより、子ガモ7dは、回転テーブル5上において体前方を上 下方向に振るようにして動くことになる。
【0033】 さて、この遊戯玩具は、例えば、図12に示すような組み立て構造になってい る。
【0034】 すなわち、本体1の内部に、フライホイール3を取り付けた後、そのフライホ イルール3の上方に、回転動力伝達用歯車機構4と回転伝達用歯車機構6とを組 み込んだ下部仕切り板15と上部仕切り板16をビスN等により固定し、その上 方に、形象体7と運動変換機構8とを組み込んだ回転テーブル5を取り付ける。 次いで、本体1のフランジ部13上に、ラックギア24を取り付けたリング本体 21を載置した後、そのフランジ部13の下方から下蓋22をあてがい、ビスN により固定する。これにより、リング体2が完成した状態で本体1に取り付けら れる。最後に、透明性蓋体9を本体1のフランジ部13にビスNにより固定する ことにより、玩具が組み立てられる。
【0035】 そして、この玩具は次のようにして遊ぶことができる。
【0036】 まず、本体1を固定した状態でリング体2を矢印X方向に回す。すると、リン グ体2のラックギア24の移動が回転動力伝達用歯車機構4の第1歯車41を回 転させることになり、その回転が歯車機構4の残りの各歯車を介してフライホイ ール3に伝えられて、フライホイール3が回転する。
【0037】 そして、フライホイール3は慣性により回転するため、その回転動力が回転伝 達用歯車機構6を介して回転テーブル5に伝えられる。これにより、図1等に示 すように、回転テーブル5が矢印Y方向に回転する。しかも、この回転テーブル 5が回転すると同時に、その回転テーブル5の回転運動が運動変換機構8により それぞれ異なる運動要素に変換されて各形象体7に伝えられることにより、回転 テーブル5上で4つの形象体(4羽のカルガモ)7が互いに異なった動きをする 。そして、この回転するテーブル5上において互いに異なる動きをする各形象体 7は、透明性蓋体9を通して眺めることができる。
【0038】 例えば、回転テーブル5の上面を「水面」に設定した場合には、3羽の子ガモ が親ガモの後について水面(回転テーブル)上を自由に動き回るという微笑まし い光景を鑑賞できる玩具となる。具体的には、親ガモ7aは身体を左右(矢印B ,C方向)に振りながら進む。そして、この親ガモ7aの後を追うようにして、 子ガモ7dが身体を上下(矢印G,H方向)に振りながら進み、その後を、子ガ モ7cが身体を一定の方向(矢印F方向)に回転させながら進み、その後を、子 ガモ7bが身体を左右横方向(矢印D,E方向)に交互に傾けながら進むという 一連の動きを鑑賞することができる。なお、このような回転テーブルと各形象体 の一連の動きは、フライホイール3が回転している間は持続して得られるように なっている。
【0039】 このように、幼児がリング体2を手で回すことにより、単に回転テーブル5が 回転することに止まらず、同時に4つの形象体であるカルガモの親子7a〜dが 個々に様々な動きをすることを見て楽しむことができるというものである。そし て、フライホイール3の回転停止後は、再度リング体2を回すことにより再び楽 しむことができる。
【0040】 また、この実施例の玩具は、全体(本体1と蓋体9を合体させた形状)が卵型 若しくはどんぐり型の形状であり、しかも本体1の外周が半球状の形状になって いるため、この玩具を平らな場所に置いた場合、玩具全体を本体底部を中心にし てコマのように回転させて遊ぶこともできる。この際、各形象体であるカルガモ の親子が同じ方向に動き回る光景を鑑賞することが可能となる。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の遊戯玩具は、幼児等がリング体を手で回すこと により、フライホイールが回転している間、回転テーブルが回転することに加え 、その回転テーブル上の形象体が回転テーブルとは異なった動きをするという、 従来にはない新しい楽しみを体験することができる。また、このような体験がで きる上に、玩具全体が簡易な形態のものであるため、幼児向けの安全な知育玩具 として提供することができる。さらに、形象体の種類や数を変えたり、各種の運 動変換機構を組み合わせることにより、多種多様の動的要素を備えた魅力ある玩 具とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る遊戯玩具を示す斜視
図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 ラックギアと回転動力伝達用歯車機構と回転
伝達用歯車機構の組合せ状態を示す要部平面図である。
【図4】 ラックギアを示す要部平面図である。
【図5】 運動変換機構の一構成要素(環状ラックギ
ア、環状カム軌道)の配設状態を示す要部平面図であ
る。
【図6】 環状カム軌道を示す一部斜視図である。
【図7】 各形象体に使用する運動変換機構の一構成要
素(台座など)の配設状態を示す要部平面図である。
【図8】 形象体に使用する運動変換機構の一構成要素
(台座)の一例を示す斜視図である。
【図9】 形象体に使用する運動変換機構の一構成要素
(台座)の他例を示す正面図である。
【図10】 形象体に使用する運動変換機構の一構成要
素(台座)の他例を示す正面図である。
【図11】 形象体に使用する運動変換機構の一構成要
素(台座)の他例を示す側面図である。
【図12】 本例の遊戯玩具の要部分解図である。
【符号の説明】
1…本体、2…リング体、3…フライホイール、4…回
転動力伝達用歯車機構、5…回転テーブル、6…回転伝
達用歯車機構、7…形象体、9…透明性蓋体、24…ラ
ックギア。
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項】 前記環状カム軌道の周期的形状として、
環状方向に沿って左右に周期的に蛇行する蛇行形状、あ
るいは、環状方向に沿って上下に周期的に起伏する起伏
形状の少なくとも一方を付加している請求項4又は5
載の遊戯玩具。
【請求項】 前記環状カム軌道の周期的形状として蛇
行形状を付加した場合、形象体を回転テーブル面と垂直
状態にある支軸を中心にして回転可能に取り付けるとと
もに、蛇行形状を追従する追従部材を前記支軸の前方又
は後方側の位置に設ける請求項記載の遊戯玩具。
【請求項】 前記環状カム軌道の周期的形状として蛇
行形状を付加した場合、形象体を環状カム軌道の環状方
向に沿い且つ回転テーブル面と水平状態にある支軸を中
心にして回転可能に取り付けるとともに、蛇行形状を追
従する追従部材を前記支軸の下方側の位置に設ける請求
記載の遊戯玩具。
【請求項】 前記環状カム軌道の周期的形状として起
伏形状を付加した場合、形象体を環状カム軌道の環状方
向に沿い且つ回転テーブル面と水平状態にある支軸を中
心にして回転可能に取り付けるとともに、起伏形状を追
従する追従部材を前記支軸の前方又は後方側の位置に設
ける請求項記載の遊戯玩具。

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口した器状の本体と、 前記本体の外周部に回動可能に取り付けるとともに内側
    にラックギアを有するリング体と、 前記本体の内部に回転可能に配設されるフライホイール
    と、 前記本体の内部に配設され、前記リング体のラックギア
    と噛み合ってそのリング体の回動動作を前記フライホイ
    ールに回転動力として伝達する回転動力伝達用歯車機構
    と、 前記本体の開口付近に回転可能に配設される回転テーブ
    ルと、 前記フライホイールと前記回転テーブルとの間に配設さ
    れ、フライホイールの回転を回転テーブルに伝達する回
    転伝達用歯車機構と、 前記回転テーブル面上に可動するように取り付けられる
    1以上の形象体と、 前記回転テーブルの回転運動を所定の運動に切り換えて
    前記形象体を回転テーブルとは独立して可動させる運動
    変換機構とを備え、 前記リング体を回動させることによりフライホイールを
    回転させ、そのフライホイールの回転動力により回転テ
    ーブルを回転させると同時に形象体を可動させることを
    特徴とする遊戯玩具。
  2. 【請求項2】 前記リング体のラックギアは、リング体
    の内側全周にわたって配設されている請求項1記載の遊
    戯玩具。
  3. 【請求項3】 前記運動変換機構は、回転テーブル直下
    の本体内部に配置される仕切り部材に回転テーブルと同
    心状に突設する環状ラックギアと、この環状ラックギア
    と噛み合い、回転テーブルに回転可能に取り付ける形象
    体の回転テーブル下面側に突出させる支持軸に固定する
    歯車とで構成されている請求項1記載の遊戯玩具。
  4. 【請求項4】 前記運動変換機構は、回転テーブル直下
    の本体内部に配置される仕切り部材に回転テーブルと同
    心状に突設され、周期的形状が付加される環状カム軌道
    と、この環状カム軌道の周期的形状に追従し、回転テー
    ブルに周期的形状に対応して可動するように取り付ける
    形象体に回転テーブル下面側に突出させて設ける追従部
    材とで構成されている請求項1記載の遊戯玩具。
  5. 【請求項5】 前記環状カム軌道の周期的形状として、
    環状方向に沿って左右に周期的に蛇行する蛇行形状、あ
    るいは、環状方向に沿って上下に周期的に起伏する起伏
    形状の少なくとも一方を付加している請求項4記載の遊
    戯玩具。
  6. 【請求項6】 前記環状カム軌道の周期的形状として蛇
    行形状を付加した場合、形象体を回転テーブル面と垂直
    状態にある支軸を中心にして回転可能に取り付けるとと
    もに、蛇行形状を追従する追従部材を前記支軸の前方又
    は後方側の位置に設ける請求項5記載の遊戯玩具。
  7. 【請求項7】 前記環状カム軌道の周期的形状として蛇
    行形状を付加した場合、形象体を環状カム軌道の環状方
    向に沿い且つ回転テーブル面と水平状態にある支軸を中
    心にして回転可能に取り付けるとともに、蛇行形状を追
    従する追従部材を前記支軸の下方側の位置に設ける請求
    項5記載の遊戯玩具。
  8. 【請求項8】 前記環状カム軌道の周期的形状として起
    伏形状を付加した場合、形象体を環状カム軌道の環状方
    向に沿い且つ回転テーブル面と水平状態にある支軸を中
    心にして回転可能に取り付けるとともに、起伏形状を追
    従する追従部材を前記支軸の前方又は後方側の位置に設
    ける請求項5記載の遊戯玩具。
  9. 【請求項9】 前記運動変換機構として、請求項3に記
    載の運動変換機構と請求項4に記載の運動変換機構とを
    併設している請求項1記載の遊戯玩具。
  10. 【請求項10】 前記形象体は2以上であり、且つ、そ
    の各形象体は互いに異なる動きをするように構成されて
    いる請求項1〜9のいずれかに記載の遊戯玩具。
  11. 【請求項11】 前記本体の外周が偏平した半球面の形
    態からなる請求項1記載の遊戯玩具。
  12. 【請求項12】 前記本体の開口縁部に、回転テーブル
    面及び形象体を少なくとも覆うドーム状の透明性蓋体を
    取り付けてなる請求項1記載の遊戯玩具。
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