JP3037501B2 - スチレン系樹脂組成物および照明器具の反射鏡 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物および照明器具の反射鏡

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JP3037501B2
JP3037501B2 JP4075075A JP7507592A JP3037501B2 JP 3037501 B2 JP3037501 B2 JP 3037501B2 JP 4075075 A JP4075075 A JP 4075075A JP 7507592 A JP7507592 A JP 7507592A JP 3037501 B2 JP3037501 B2 JP 3037501B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチレン系樹脂組成物お
よび照明器具の反射鏡に関し、さらに詳しくは、シンジ
オタクチック構造のスチレン系重合体が本来有する優れ
た耐熱性や高い機械的強度を損なうことなく、表面平滑
性が大幅に向上されたスチレン系樹脂組成物、およびそ
の成形体を基体とする照明器具の反射鏡に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、スチレン系樹脂(スチレン系重合
体)は汎用樹脂として種々の分野において幅広く用いら
れているが、このスチレン系樹脂は一般に耐衝撃性に劣
るという大きな欠点を有している。そのため、スチレン
系樹脂の耐衝撃性を改良する目的でポリスチレンにゴム
状重合体をブレンドしたり、あるいはゴム状重合体の存
在下に、スチレンを重合させることにより、該ゴム状重
合体にスチレンが一部グラフト重合され、かつスチレン
の残部がポリスチレンとなって、実質上ゴム状重合体/
スチレンのグラフト共重合体とポリスチレンとが混在さ
れた状態とし、いわゆるゴム状変性ポリスチレン樹脂組
成物とすることが工業的に行われている。しかしなが
ら、これらの耐衝撃性スチレン系樹脂は、耐衝撃性,耐
熱性,機械的強度などの調和については必ずしも十分で
あるとはいえず、用途によって、これらの特性が高度に
バランスのとれたスチレン系樹脂が望まれている。一般
に用いられているスチレン系樹脂はラジカル重合によっ
て得られ、その立体規則性はアタクチック構造であり、
しかも非晶性のものである。したがって、耐衝撃性や機
械的強度においても十分に高いものとはいえず、これら
の物性の改善にも限界がある。
【0003】ところで、近年の自動車工業分野における
金属部品のプラスチック化は一段とその速度を増してお
り、しかも代替すべきプラスチック材料に対する需要も
単なる軽量化やデザインの自由度増加にとどまらず、部
品の複合化による部品点検の削減によってもたらされる
トータル生産コストの抑制およびプラスチック部品自体
の生産向上へと高度化している。その中でも自動車用ラ
ンプリフレクターは、比較的大型の部品であることか
ら、軽量化や生産性向上による低コスト化が強く求めら
れている部品である。そして、従来ランプリフレクター
のプラスチック化は主としてフェノール樹脂や不飽和ポ
リエステルなどの熱硬化性樹脂をベースとするコンパウ
ンドによって行われていた。しかし、熱硬化性樹脂から
なるランプリフレクターは、軽量化および材料コストの
低減という目的は一応達成できるものの成形サイクルが
長く、金型汚れが多発するためクリーニングが頻繁に必
要となる。また、成形品にバリが発生し易いため、これ
を除去する工程が必要になるなど生産性の点で多くの問
題があり、これらの改良が望まれていた。このような生
産性の問題を解決するための方法として、射出成形可能
な熱可塑性樹脂の使用が考えられ、一部ではナイロン樹
脂やPBT(ポリブチレンテレフタレート),PET
(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステル樹
脂を用いた樹脂の利用の検討も行われている。しかし、
ランプリフレクターは強い光源の近傍で用いられること
から高い耐熱性が要求され、しかも真空蒸着などの方法
で表面を金属化された際に平滑な金属表面を与えるため
の高度な表面平滑性や温度,湿度などの異なる環境下で
も高い寸法安定性および高い機械的強度なども同時に要
求される。このため、未だこれらの諸要求を全て満足で
きる熱可塑性樹脂は見出されていない。さらに、PPS
(ポリフェニレンスルフィド)樹脂などのポリアリーレ
ンスルフィド樹脂と特定の無機充填材と中空状充填材か
らなる樹脂組成物を射出成形したランプリフレクターが
提案されているが(特開平3−208201号公報)、
比重が高く実用上不向きなものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
上記問題点を解決するため、シンジオタクチック構造の
スチレン系樹脂が本来有する優れた耐熱性や高い機械的
強度を損なうことなく、表面平滑性に優れたスチレン系
樹脂組成物およびそれからなる照明器具の反射鏡を開発
すべく鋭意研究を重ねた。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、高度のシンジ
オタクチック構造を有するスチレン系重合体および特定
の無機充填材等を用いることによって、離型性,表面平
滑性,耐熱性及び機械的強度に優れたスチレン系樹脂組
成物が得られることを見出した。本発明は、かかる知見
に基づいて完成したものである。すなわち、本発明は、
(A)高度のシンジオタクチック構造を有するスチレン
系重合体100重量部,(B)カップリング剤で表面処
理された長径5〜100μm,短径0.1〜4μmの無機
充填材20〜250重量部および(C)該カップリング
剤と反応可能な極性基を有し、(A)成分と相溶化可能
な樹脂0.1〜30重量部からなるスチレン系樹脂組成物
を提供するものである。また、本発明は該組成物を射出
成形して得られる成形体を基体とする照明器具の反射鏡
を提供するものである。
【0006】本発明の組成物は、上記(A),(B)お
よび(C)成分よりなるものであるが、ここで(A)成
分としては、高度のシンジオタクチック構造を有するス
チレン系重合体(SPS)が用いられる。この高度のシ
ンジオタクチック構造とは、立体化学構造が主としてシ
ンジオタクチック構造、すなわち炭素−炭素結合から形
成される主鎖に対して側鎖であるフェニル基や置換フェ
ニル基が交互に反対方向に位置する立体構造を有するも
ののことであり、そのタクティシティーは同位体炭素に
よる核磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量され
る。13C−NMR法により測定されるタクティシティー
は、連続する複数個の構成単位の存在割合、例えば2個
の場合はダイアッド,3個の場合はトリアッド,5個の
場合はペンタッドによって示すことができるが、本発明
に言う高度のシンジオタクチック構造を有するスチレン
系重合体とは、通常はダイアッドで85%以上若しくは
ペンタッド(ラセミペンタッド)で35%以上、好まし
くは50%以上のシンジオタクティシティーを有するポ
リスチレン,ポリ(アルキルスチレン),ポリ(ハロゲ
ン化スチレン),ポリ(アルコキシスチレン),ポリ
(安息香酸エステルスチレン)及びこれらの混合物、あ
るいはこれらを主成分とする共重合体を指称する。な
お、ここでポリ(アルキルスチレン)としては、ポリ
(メチルスチレン),ポリ(エチルスチレン),ポリ
(イソプロピルスチレン),ポリ(ターシャリーブチル
スチレン)などがあり、ポリ(ハロゲン化スチレン)と
しては、ポリ(クロロスチレン),ポリ(ブロモスチレ
ン)などがある。また、ポリ(アルコキシスチレン)と
しては、ポリ(メトキシスチレン),ポリ(エトキシス
チレン)などがある。
【0007】また、この(A)成分であるSPSは、分
子量や分子量分布については、特に制限はなく製造すべ
き組成物の用途などに応じて適宜定めればよい。なおこ
の(A)成分スチレン系重合体は、融点が260〜27
0℃であって、従来のアタクチック構造のスチレン系重
合体に比べて耐熱性が格段に優れている。
【0008】一方、該組成物において、(B)成分とし
て用いられるカップリング剤で表面処理された無機充填
材は、長径5〜100μm、好ましくは10〜80μ
m、短径0.1〜4μm、好ましくは0.3〜2μmの繊維
状である。この無機充填材としては、例えば、ガラス繊
維,炭素繊維,有機合成繊維,ウィスカー,セラミック
繊維,金属繊維,天然植物繊維などが挙げられる。具体
的な有機合成繊維としては、全芳香族ポリアミド繊維,
ポリイミド繊維などの繊維、ウィスカーとしては、ホウ
素,アルミナ,シリカ,炭化ケイ素などのウィスカー、
セラミック繊維としては、セッコウ,チタン酸カリウ
ム,炭酸カルシウム,硫酸カルシウム,硫酸マグネシウ
ム,酸化マグネシウムなどの繊維,金属繊維としては、
銅,アルミニウム,鋼などの繊維が挙げられるが、特に
チタン酸カリウム,炭酸カルシウム,硫酸カルシウムが
好ましい。ここで、無機充填材の長径が5μm未満では
得られるスチレン系樹脂組成物の耐熱性,機械的強度に
充分な向上性が現れず、長径が100μmを超えると表
面平滑性が低下する。一方、無機充填材の短径が0.1未
満では組成物中に良好に分散させることが通常用いられ
る方法では困難となり、得られるスチレン系樹脂組成物
の耐熱性,機械的強度に充分な向上性が現れず、短径が
4μmを超えると表面平滑性が低下する。
【0009】前記無機充填材の表面処理に用いられるカ
ップリング剤は、無機充填材と(C)成分との反応性を
良好にするために用いられるものであり、いわゆるシラ
ン系カップリング剤,チタン系カップリング剤として、
従来公知のものの中から任意のものを選択して用いるこ
とができる。このシラン系カップリング剤の具体例とし
ては、トリエトキシシラン,ビニルトリス(β−メトキ
シエトキシ)シラン,γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン,γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン,β−(1,1−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン,N−β−(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン,N−β−(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン,γ−アミノプロピルトリエトキシシラン,N−フ
ェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン,γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン,γ−クロロプ
ロピルトリメトキシシラン,γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン,γ−アミノプロピル−トリス(2−メト
キシ−エトキシ)シラン,N−メチル−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン,N−ビニルベンジル−γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン,トリアミノプロピル
トリメトキシシラン,3−ウレイドプロピルトリメトキ
シシラン,3−(4,5−ジヒドロイミダゾール)プロ
ピルトリエトキシシラン,ヘキサメチルジシラザン,
N,O−(ビストリメチルシリル)アミド,N,N−ビ
ス(トリメチルシリル)ウレアなどが挙げられる。これ
らの中でもγ−アミノプロピルトリエトキシシラン,N
−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン,γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン,β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシランなどのアミノシラン,エポキシシラ
ンが好ましい。特に前記のアミノシランを用いることが
好ましい。
【0010】また、チタン系カップリング剤の具体例と
しては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネー
ト,イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタ
ネート,イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)チタネート,テトライソプロピルビス(ジオク
チルホスファイト)チタネート,テトラオクチルビス
(ジトリデシルホスファイト)チタネート,テトラ
(1,1−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジトリデシル)ホスファイトチタネート,ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト,ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチ
タネート,イソプロピルトリオクタノイルチタネート,
イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネー
ト,イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネー
ト,イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタ
ネート,イソプロピルトリクミルフェニルチタネート,
イソプロピルトリ(N−アミドエチル,アミノエチル)
チタネート,ジクミルフェニルオキシアセテートチタネ
ート,ジイソステアロイルエチレンチタネートなどが挙
げられる。これらの中でも、イソプロピルトリ(N−ア
ミドエチル,アミノエチル)チタネートが好適である。
【0011】このようなカップリング剤を用いて前記無
機充填材の表面処理を行うには、通常の方法で行うこと
ができ、特に制限はない。例えば、前記カップリング剤
の有機溶媒溶液あるいは懸濁液をいわゆるサイジング剤
として無機充填材に塗布するサイジング処理,あるいは
ヘンシェルミキサー,スーパーミキサー,レーディゲミ
キサー,V型ブレンダ−などを用いての乾燥混合、スプ
レー法,インテグラルブレンド法,ドライコンセントレ
ート法など、充填材の形状により適宜な方法にて行うこ
とができるが、サイジング処理,乾式混合,スプレー法
により行うことが望ましい。また、前記のカップリング
剤とともにガラス用フィルム形成性物質を併用すること
ができる。このフィルム形成性物質には、特に制限はな
く、例えばポリエステル系,ウレタン系,エポキシ系,
アクリル系,酢酸ビニル系,イソシアネート系などの重
合体が挙げられる。
【0012】本発明においては、この(B)成分のカッ
プリング剤で表面処理された無機充填材は、(A)成分
100重量部に対して、20〜250重量部、好ましく
は40〜200重量部の割合で配合することが必要であ
る。この量が20重量部未満では充填材を添加した効果
が十分に発揮されないし、250重量部を超えると比重
が高くなり、最終成形品の軽量化が困難になるという好
ましくない事態を招来する。
【0013】前記(C)成分の該カップリング剤と反応
可能な極性基としては、酸ハライド,カルボニル基,酸
無水物,酸アミド,カルボン酸エステル,酸アジド,ス
ルフォン基,ニトリル基,シアノ基,イソシアン酸エス
テル基,アミノ基,水酸基,イミド基,チオール基,オ
キサゾリン基,エポキシ基などである。特に好ましい極
性基は酸無水物であり、その中でも無水マレイン酸基が
好ましい。この極性基の含量は、通常は該ポリフェニレ
ンエーテルに対して0.01重量%以上であればよく、0.
01重量%未満では機械的強度の向上を望むことはでき
ない。また、(C)成分は、(A)成分と相溶化可能な
樹脂であることを条件とするが、このような樹脂として
は、種々のものが挙げられるが、そのうちスチレン系樹
脂やポリフェニレンエーテル系樹脂が好ましい。
【0014】上記ポリフェニレンエーテル系樹脂は、例
えば(1)ポリフェニレンエーテルに、前記極性基と不
飽和基とを併せもつ化合物を反応させる方法、(2)前
記極性基を有するフェノール化合物の単独又は二種以上
を重合させる方法、(3)前記極性基を有するフェノー
ル化合物の単独又は二種以上を、極性基の無いフェノー
ル化合物と重合させる方法などによって製造することが
できる。
【0015】該ポリフェニレンエーテルは、それ自体公
知の化合物(米国特許第3,306,874号,同3,306,875
号,同3,257,357 号,同3,257,358 号各明細書)であっ
て、通常、銅アミン錯体、一種又はそれ以上の2箇所も
しくは3箇所置換フェノールの存在下で、ホモポリマー
又はコポリマーを生成する酸化カップリング反応によっ
て製造される。ここで、銅アミン錯体は、第一,第二及
び/又は第三級アミンから誘導される銅アミン錯体を使
用できる。適切なポリフェニレンエーテルの具体例とし
ては、ポリ(2,3−ジメチル−6−エチルフェニレン
−1,4−エーテル),ポリ(2−メチル−6−クロロ
メチル−1,4−フェニレン)エーテル,ポリ(2−メ
チル−6−ヒドロキシジエチル−1,4−フェニレン)
エーテル,ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4
−フェニレン)エーテル,ポリ(2−エチル−6−イソ
プロピル−1,4−フェニレン)エーテル,ポリ(2−
エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン)エー
テル,ポリ(2,3,6−トリメチルフェニレン−1,
4−エーテル),ポリ〔2−(4’−メチルフェニル)
フェニレン−1,4−エーテル〕,ポリ(2−ブロモ−
6−フェニルフェニレン−1,4−エーテル),ポリ
(2−メチル−6−フェニルフェニレン−1,4−エー
テル),ポリ(2−フェニルフェニレン−1,4−エー
テル),ポリ(2−クロロフェニレン−1,4−エーテ
ル),ポリ(2−メチルフェニレン−1,4−エーテ
ル),ポリ(2−クロロ−6−エチルフェニレン−1,
4−エーテル),ポリ(2−クロロ−6−ブロモフェニ
レン−1,4−エーテル),ポリ(2,6−ジ−n−プ
ロピルフェニレン−1,4−エーテル),ポリ(2−メ
チル−6−イソプロピルフェニレン−1,4−エーテ
ル),ポリ(2−クロロ−6−メチルフェニレン−1,
4−エーテル),ポリ(2−メチル−6−エチルフェニ
レン−1,4−エーテル),ポリ(2,6−ジブロモフ
ェニレン−1,4−エーテル),ポリ(2,6−ジクロ
ロフェニレン−1,4−エーテル),ポリ(2,6−ジ
エチルフェニレン−1,4−エーテル)及びポリ(2,
6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)などが挙
げられる。
【0016】さらには、前記ホモポリマーの製造に用い
られるフェノール化合物二種以上から誘導される共重合
体や、スチレンなどのビニル芳香族化合物と前記のポリ
フェニレンエーテルとのグラフト共重合体及びブロック
共重合体なども挙げることができる。これらの中で特に
ポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテ
ル)が好適である。また、前記極性基と不飽和基を併せ
もつ化合物とは、不飽和基、すなわち炭素−炭素二重結
合又は炭素−炭素三重結合と、極性基としてカルボン酸
基,カルボン酸より誘導される基すなわちカルボキシル
基の水素原子あるいは水酸基が置換した各種の塩やエス
テル,酸アミド,酸無水物,イミド,酸アジド,酸ハロ
ゲン化物あるいはオキサゾリン,ニトリル,エポキシ
基,アミノ基,水酸基、さらにはイソシアン酸エステル
基などを同一分子内に併せもつ化合物である。不飽和基
と極性基を併せもつ化合物としては、不飽和カルボン
酸,不飽和カルボン酸誘導体,不飽和エポキシ化合物,
不飽和アルコール,不飽和アミン,不飽和イソシアン酸
エステルが主に用いられる。具体的には、無水マレイン
酸,マレイン酸,フマール酸,マレイミド,マレイン酸
ヒドラジド,無水マレイン酸とジアミンとの反応物、例
えば一般式
【0017】
【化1】
【0018】(式中、Yは脂肪族残基又は芳香族残基で
ある。)などで示される構造を有するもの、無水メチル
ナジック酸,無水ジクロロマレイン酸,マレイン酸アミ
ド,イタコン酸,無水イタコン酸,大豆油,キリ油,ヒ
マシ油,アマニ油,麻実油,綿実油,ゴマ油,菜種油,
落花生油,椿油,オリーブ油,ヤシ油,イワシ油などの
天然油脂酸、アクリル酸,ブテン酸,クロトン酸,ビニ
ル酢酸,メタクリル酸,ペンテン酸,アンゲリカ酸,テ
ブリン酸,2−ペンテン酸,3−ペンテン酸,α−エチ
ルアクリル酸,β−メチルクロトン酸,4−ペンテン
酸,2−ヘキセン酸,2−メチル−2−ペンテン酸,3
−メチル−2−ペンテン酸,α−エチルクロトン酸,
2,2−ジメチル−3−ブテン酸,2−ヘプテン酸,2
−オクテン酸,4−デセン酸,9−ウンデセン酸,10
−ウンデセン酸,4−ドデセン酸,5−ドデセン酸,4
−テトラデセン酸,9−テトラデセン酸,9−ヘキサデ
セン酸,2−オクタデセン酸,9−オクタデセン酸,ア
イコセン酸,ドコセン酸,エルカ酸,テトラコセン酸,
マイエリベン酸,2,4−ペンタジエン酸,2,4−ヘ
キサジエン酸,ジアリル酢酸,ゲラニウム酸,2,4−
デカジエン酸,2,4−ドデカジエン酸,9,12−ヘ
キサデカジエン酸,9,12−オクタデカジエン酸,ヘ
キサデカトリエン酸,リノール酸,リノレン酸,オクタ
デカトリエン酸,アイコサジエン酸,アイコサトリエン
酸,アイコサテトラエン酸,リシノール酸,エレオステ
アリン酸,オレイン酸,アイコサペンタエン酸,エルシ
ン酸,ドコサジエン酸,ドコサトリエン酸,ドコサテト
ラエン酸,ドコサペンタエン酸,テトラコセン酸,ヘキ
サコセン酸,ヘキサコジエン酸,オクタコセン酸,トラ
アコンセン酸などの不飽和カルボン酸あるいはこれら不
飽和カルボン酸のエステル,酸アミド,無水物あるいは
アリルアルコール;クロチルアルコール;メチルビニル
カルビノール;アリルカルビノール;メチルプロペニル
カルビノール;4−ペンテン−1−オール;10−ウン
デカン−1−オール;プロパルギルアルコール;1,4
−ベンタジエン−3−オール;1,4−ヘキサジエン−
3−オール;3,5−ヘキサジエン−2−オール;2,
4−ヘキサジエン−1−オール;一般式 Ck 2k-5OH,Ck 2k-7OH,Ck 2k-9OH (式中、kは正の整数)で示されるアルコール;3−ブ
テン−1,2−ジオール;2,5−ジメチル−3−ヘキ
セン−2,5−ジオール;1,5−ヘキサジエン−3,
4−ジオール;2,6−オクタジエン−4,5−ジオー
ルなどの不飽和アルコールあるいはこのような不飽和ア
ルコールのOH基が、NH2 基に置き変わった不飽和ア
ミン、あるいはブタジエン,イソプレンなどの低重合体
(例えば平均分子量が500〜10000程度のもの)
や高分子量体(例えば平均分子量が10000以上のも
の)に無水マレイン酸,フェノール類を付加したもの、
アミノ基,カルボン酸基,水酸基,エポキシ基などを導
入したもの、さらにはイソシアン酸アリルなどが挙げら
れる。
【0019】また、エポキシ基を有するビニル化合物と
して、例えばグリシジルメタクリレート,グリシジルア
クリレート,ビニルグリシジルエーテル,ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートのグリシジルエーテル,ポ
リアルキレングリコール(メタ)アクリレートのグリシ
ジルエーテル,グリシジルイタコネートなどが挙げら
れ、これらのうちグリシジルメタクリレートが特に好ま
しい。これらの極性基と不飽和基とを併せもつ化合物と
前記ポリフェニレンエーテルを反応させる方法として
は、例えば(1)極性基と不飽和基とを併せもつ化合物
とポリフェニレンエーテルとをロールミル,バンバリー
ミキサー,押出機などを用いて150℃〜350℃の温
度で溶融混練し、反応させる方法、(2)ベンゼン,ト
ルエン,キシレンなどの溶媒中でポリフェニレンエーテ
ルと、極性基と不飽和基を併せもつ化合物とを加熱反応
させる方法などを挙げることができる。さらにこれらの
反応を容易に進めるため、反応系にベンゾイルパーオキ
サイド,ジ−t−ブチル−パーオキサイド,ジクミルパ
ーオキサイド,t−ブチルパーオキシベンゾエートなど
の有機過酸化物や、アゾビスイソブチロニトリル,アゾ
ビスイソバレロニトリルなどのアゾ化合物で代表される
ラジカル開始剤を存在させることは有効である。より有
効な方法は、ラジカル開始剤の存在下に溶融混練する方
法である。
【0020】また、上記スチレン系樹脂は、その種類に
は特に制限はないが、(A)成分以外のSPS,アタク
チック構造の汎用ポリスチレン樹脂(GPPS),アイ
ソタクチック構造のポリスチレン樹脂,HIPS(耐衝
撃性ポリスチレン樹脂),ABS(アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン)樹脂,SMA(スチレン−無水
マレイン酸共重合体),AS(アクリロニトリル−スチ
レン)樹脂,変性PPO(HIPSとポリフェニレンエ
ーテルとのブレンド物)等である。これらは単独で使用
する他、二種類以上を混合してもよい。
【0021】この(C)成分は、前記の(A)成分10
0重量部に対して、0.1〜30重量部、好ましくは0.5
〜25重量部の割合で配合することが必要である。この
量が0.1重量部未満では得られる組成物の機械的強度の
向上効果が十分に発揮されない。また、30重量部を超
えると成形時の結晶化速度が遅くなって、離型不良や冷
却時間の増大による生産性の低下をもたらす。なお、こ
の(C)成分は、予め調製しておく必要はなく、樹脂組
成物を調製する際に、前記(A)成分,(B)成分およ
び(C)成分を混合したのち、ロールミル,バンバリー
ミキサー,押出機などを用いて150〜350℃程度の
温度で溶融混練することによっても、製造することがで
きる。
【0022】本発明のスチレン系樹脂組成物には、前記
必須成分以外に、本発明の目的が損なわれない範囲で、
必要に応じ各種添加剤、例えば酸化防止剤,光安定剤,
滑剤,可塑剤,帯電防止剤,離型剤,着色剤など、さら
には他の熱可塑性樹脂を配合することができる。この酸
化防止剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノール;ステアリル−β−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト;トリエチレングリコール−ビス−3−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ネートなどのヒンダードフェノール系やトリス(2,4
−t−ブチル−フェニル)ホスファイト;4,4’−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−
ジ−トリデシル)ホスファイトなどのリン系のものなど
が挙げられる。光安定剤としてはヒンダードアミン系化
合物やベンゾトリアゾール系化合物が好ましく用いられ
る。該ヒンダードアミン系化合物としては、ヘテロサイ
クリックヒンダードアミン化合物が好ましい。このヘテ
ロサイクリックヒンダードアミン化合物とは、ヒンダー
ドアミン窒素原子及び場合により他の異原子、好ましく
は窒素又は酸素原子を含む6員複素環からなるものであ
って、このようなものとしては、例えばジ−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート;
4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン;コハク酸とN−(2−ヒドロキシエチル)
−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジンとの化合物、1,2,3,4−テトラ−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテ
トラカルボキシレート;1,4−ジ−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)−2,3−ブタンジ
オン;トリス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)トリメリテート;1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジルステアレート;1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−n−オク
トエート;ビス−(1,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)セバケート;トリス−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリルアセテー
ト;4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン;4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペン
タメチルピペリジンなどが挙げられる。これらの中でジ
−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート及びコハク酸とN−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキピ
ペリジンとの縮合物が好ましい。
【0023】また、ベンゾトリアゾール系化合物として
は、例えば(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−
(2’−ヒドロキシ−5’−アミルフェニル)ベンゾト
リアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロ
キシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾト
リアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
イソアミルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブ
チル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール;2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル;2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール;2−(2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロロフェニル)ベンゾ
トリアゾールなどが挙げられが、これらの中で特に2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールが好ましい。また、滑剤としては、例えばス
テアリン酸,ベヘニン酸の高級脂肪酸(特に、炭素数2
0以上のものが好ましい)、それら高級脂肪酸のカルシ
ウム,亜鉛,マグネシウム,リチウム等の金属塩(特
に、分解温度が(A)成分のSPSの融点以上のものが
好ましい)、ステアリルアルコール等のアルコール、蜜
蝋等のワックスが挙げられる。また、可塑剤としては、
ジメチルシロキサン,メチルフェニルシロキサン,パラ
フィンオイル(特に、ナフテンリッチであり、高沸点で
あり、かつ留分分布がシャープなものが好ましい)等が
挙げられる。特に好ましいものとしては、分解温度の点
からメチルフェニルシロキサンである。さらに、他の熱
可塑性樹脂としては、例えば極性基を有しないポリフェ
ニルエーテルやポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブ
テン,ポリペンテンなどのポリオレフィン、ポリエチレ
ンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポエ
エチレンナフタレートなどのポリエステル、ポリフェニ
ルスルフィドなどのポリチオエーテル、ポリアミド,ポ
リカーボネート,ポリアリレート,ポリスルホン,ポリ
エーテルエーテルケトン,ポリエーテルスルホン,ポリ
イミド,ポリアミドイミド,ポリメタクリル酸メチル,
エチレン−アクリル酸共重合体,アクリロニトリル−ス
チレン共重合体,アクリロニトリル−塩素化ポリエチレ
ン−スチレン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合
体,エチレン−ビニルアルコール共重合体,アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体,塩化ビニル樹
脂,塩素化ポリエチレン,フッ素化ポリエチレン,ポリ
アセタール,熱可塑性ポリウレタンエラストマー,ポリ
ブタジエン,スチレン系エラストマー(SBR,SB
S,SEBS,SEPS等),スチレン−無水マレイン
酸共重合体などを挙げることができる。本発明のスチレ
ン系樹脂組成物は、前記の各必須成分及び所望により用
いられる添加成分を所定の割合で配合し、例えばバンバ
リーミキサー,単軸スクリュー押出機,二軸スクリュー
押出機,コニーダ,多軸スクリュー押出機などにより、
適当な温度、例えば270〜320℃の範囲の温度で十
分に混練することにより、調製することができる。
【0024】本発明のランプリフレクターは、上記スチ
レン系樹脂組成物を射出成形機を用いて、通常シリンダ
ー温度280〜340℃,金型温度50〜160℃の条
件で射出成形し、得られた成形体を基体として、その表
面に必要に応じて真空蒸着等の方法を用いてアルミニウ
ム,亜鉛等の金属コーティングをすることにより得るこ
とができる。この金属コーティングの際には、予め成形
体表面をプライマー処理することもできる。なお、金属
コーティング層を保護するため、トップコートを施すこ
とも可能である。
【0025】
【実施例】次に本発明を参考例,製造例,実施例および
比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら
の例によってなんら限定されるものではない。 参考例1 アルゴン置換した内容積500ミリリットルのガラス製
容器に、硫酸銅5水塩(CuSO4 ・5H2 O)17.8
g(71ミリモル),トルエン200ミリリットル及び
トリメチルアルミニウム24ミリリットル(250ミリ
モル)を入れ、40℃で8時間反応させた。その後、固
体部分を除去して得られた溶液から、さらに、トルエン
を室温下で減圧留去して接触生成物6.7gを得た。この
ものの凝固点降下法によって測定した分子量は610で
あった。
【0026】製造例1 内容積2リットルの反応容器に、精製スチレン1リット
ル,参考例1で得られた接触生成物をアルミニウム原子
として7.5ミリモル,トリイソブチルアルミニウムを7.
5ミリモル及びペンタメチルシクロペンタジエニルチタ
ントリメトキシド0.038ミリモルを用いて90℃で5
時間重合反応を行った。反応終了後、生成物を水酸化ナ
トリウムのメタノール溶液で触媒成分を分解したのち、
メタノールで繰返し洗浄後、乾燥して重合体466gを
得た。この重合体の重量平均分子量を、1,2,4−ト
リクロロベンゼンを溶媒として、130℃でゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーにて測定したところ290,
000 であり、また重量平均分子量/数平均分子量は2.7
2であった。また、融点及び13C−NMR測定により、
この重合体はシンジオタクチック構造のポリスチレン
(SPS)であることを確認した。
【0027】実施例1〜10及び比較例1〜9 第1表に記載の各成分を所定の配合比で混合した後、押
出機にて溶融混練を行い、ペレット化した。無機充填材
の表面処理は、比較例5以外、アミノシラン系カップリ
ング剤をスプレーコートすることによって行った。得ら
れたペレットを射出成形して試験片を作成し、下記の方
法で機械的物性を求めた。その結果を第2表に示す。 (1)曲げ強度 JIS K−7203に準拠して求めた。 (2)曲げ弾性率 JIS K−7203に準拠して求めた。 (3)表面平滑性 ◎: 特に優れている ○: 良好 ×: 劣る (4)離型性 ◎: 特に優れている ○: 良好 ×: 劣る
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】*1:ティスモーD,大塚製薬(株)製,
長径20μm×短径0.5μm *2:針状炭酸カルシウム,丸尾カルシウム(株)製,
長径40μm×短径2μm *3:ホワイトンP−30,東洋ファインケミカル製,
長径4μm×短径4μm *4:Franklin Fiber,U.S.GYPSUM社製,長径50μm
×短径2μm *5:チョップドストランド,日本電気硝子(株)製,
長径3mm×短径13μm *6:スゾライトマイカ,(株)クラレ製,長径30μ
m×短径30μm *7:LMS−300,富士タルク(株)製,長径0.8
μm×短径0.8μm *8:無水マレイン酸によるポリフェニレンエーテル変
性体 *9:ガラス繊維,日本硝子繊維(株)製,長径80μ
m×短径0.5μm
【0033】
【発明の効果】本発明のスチレン系樹脂組成物は、結晶
化を促進する条件である高温金型での離型性が良好であ
るとともに、シンジオタクチック構造のスチレン系重合
体が本来有する優れた耐熱性や高い機械的強度を損なう
ことなく、表面平滑性が大幅に改良されたものであり、
一般構造材,電気・電子部品,自動車部品など、特に照
明器具の反射鏡の素材として好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F21V 7/00 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)高度のシンジオタクチック構造を
    有するスチレン系重合体100重量部,(B)カップリ
    ング剤で表面処理された長径5〜100μm,短径0.1
    〜4μmの無機充填材20〜250重量部および(C)
    該カップリング剤と反応可能な極性基を有し、(A)成
    分と相溶化可能な樹脂0.1〜30重量部からなるスチレ
    ン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 無機充填材が、チタン酸カリウムおよび
    炭酸カルシウムから選ばれた少なくとも1種の物質であ
    る請求項1記載のスチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のスチレン系樹
    脂組成物を射出成形して得られる成形体を基体とする照
    明器具の反射鏡。
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