JP3036979U - ゴムチューブを使用したトレーニング器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムチューブの長さが調節でき、かつ持ちや
すいトレーニング器具を提供する。 【解決手段】 伸縮自在な細長いゴムチューブ１の両端
に、ゴムチューブの長さ調整が可能な状態でハンドル２
が取りつけられる。ゴムチューブの中間には、足を引っ
掛けゴムチューブに引張力を与えるストレッチャー５が
着脱可能な状態で取り付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、筋力を強化するためのゴムチューブを使用したトレーニング器具に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、トレーニングをより安全に行うために、ゴムチューブを使用しこれを引 っ張って腕や脚の筋力を強化する器具が開発されている。この種ゴムチューブを 使用したトレーニング器具として、例えば実用新案登録番号第3012928 号として 開示された構造がある。この器具は、長さ方向の引張力にて伸長し、引張力を解 除するともとの長さに復元する偏平な中空ゴムチューブにて構成される。また伸 縮自在のバンドの一端をハンドルを取り付け、他端を所定形状の枠体に固定した 構造の運動装置も知られている( 特開平 3-86182号) 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前傾実用新案登録公報に開示の考案は、1 本の細長いゴムチューブの両端が自 由端であるため、持ちにくくトレーニングに際し手から外れて収縮するゴムチュ ーブにより身体を打つおそれがある。また上記公開特許公報に開示の構造では、 バンドとバー等よりなる枠体とを組み合わせた構造であるから装置が大がかりな ものとなるという問題がある。またバンドの長さが一定であるため、これを使用 者の身長或いは負荷の大小に応じて長さを調節することは不可能である。

【０００４】 本考案は、かかる問題を解決するためになされたもので、ゴムチューブの両端 を確実に把持することができるようハンドルを取り付けるとともに、ゴムチュー ブの長さを運動の種類、使用者の身長或いは負荷等に応じて変更調整できる簡易 な構造のトレーニング器具を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案に係るゴムチューブを使用したトレーニング器具は、長さ方向への引張 力により伸長し、引張力の解除により元の長さに戻る細長い中空のゴムチューブ と、該ゴムチューブの両端にその長さが調節可能な状態で取りつけられる一組の 樹脂製ハンドルと、上記ゴムチューブの中間に着脱可能であってかつ取り付けら れた状態で上記ゴムチューブにそって移動可能なほぼ三角形の樹脂製枠体よりな るストレッチャーとを備え、上記ハンドルは、略三角形の枠体であり、該三角形 の一の頂部に上記ゴムチューブを通しこれを固定する孔が設けられ、かつ該孔に 相対する三角形の一辺にグリップが設けられてなるものである。かかる構成にお いて、ゴムチューブは、運動の種類等に応じてハンドルの取付け位置を変えるこ とによりその長さが調節される。使用者はグリップを握ってゴムチューブを引っ 張り、筋肉に負荷を与えてトレーニングを行う。ストレッチャーに脚を引っ掛け 、ゴムチューブに適度な伸長力を付与した状態で、ハンドルのグリップを握り、 腕の屈伸運動等がなされる。

【０００６】

【実施の形態】

図１及び図２において、１は細長い中空のゴムチューブで長さ方向の引張力に より伸長する。２，２は、このゴムチューブ１の両端に取り付けられたハンドル で、ほぼ三角形の樹脂製枠体にて構成され、三角形の一の頂部に形成された３個 の孔３ａ，３ｂ，３ｃに通され接続されている。頂部に相対する三角形ハンドル ２の一辺はグリップ４として使用され、この部分は握りやすいようやや太く形成 されている。５は、ゴムチューブ１の中間に、着脱可能かつ取り付け状態でゴム チューブ１にそって移動可能な樹脂製枠体よりなるストレッチャーである。この ストレッチャー５には、足が引っ掛けられゴムチューブ１が引っ張られる。６は ストレッチャー５内でのゴムチューブ１の位置を規制する規制部材である。スト レッチャー５は、規制部材６に相対する一辺が、偏平に、かつ足で十分踏むこと ができる幅に形成されている。またストレッチャー５は、その内側にゴムチュー ブ１を通す必要があることから、その内側は、ハンドル２がくぐり抜ける大きさ に設計されている。

【０００７】 ゴムチューブ１は、孔３ａ，３ｂ，３ｃに図２に示すように交互に通され引張 力が加わっても容易には抜けない構造とされている。すなわちゴムチューブ１の 端は、まず右側の円柱状の支持部材７の上側を回り込み、孔３ａの上側から下側 へ通され、左側の円柱状の支持部材８を下方から１上方へ回り込み、孔３ｃの上 から下へ通され、さらに孔３ｂを下から上へ通されるのである。

【０００８】 図３は、上記トレーニング器具の一使用例を示し、ハンドル２，２のグリップ ４，４を左右の手で握り、ストレッチャー５をゴムチューブ１のほぼ中央に位置 させ、右足に引っ掛けて、ゴムチューブ１の弾性に抗して腕を曲げる「カール」 と称される運動の例である。この場合使用者は、負荷の強度を調整すべく予めゴ ムチューブ１の長さを調整しておくのである。この運動の際、ストレッチャー５ を２個使用し、それぞれ左右の足に引っ掛けてもよい。このトレーニング器具は 、上記例のほか、エキスパンダーその他脚、腕等の筋肉の強化トレーニング器具 として、また機能障害者の機能回復訓練具として使用できる。

【０００９】

【実施例】

ゴムチューブ１の材料として、天然ゴムの中空チューブ( 寸法: 直径20mm、肉 厚 1mm、長さ180cm ) が使用できる。ゴムチューブ１の物性値として引張強度約 100kgf/cm²、伸び率500 〜900 ％を有するものが適している。またハンドル２及 びストレッチャー５の材料として、力が加わったとき破損しにくいポリプロピレ ン樹脂が使用できる。この樹脂は、柔軟性を有するため強い力が加わったとき、 多少変形はしても破壊されることはなく、破壊された際の破片による怪我から体 を護るのに適した材料である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、細長いゴムチューブの両端に、その長さが調節可能な状態で 一組のハンドルを取り付けたものであるから、ハンドルを確実に把持することが でき、運動に際し握りにくく、したがってゴムチューブ伸長時に外れて身体の一 部を打つというおそれはない。またゴムチューブの長さが簡単に調節できるから 、負荷の強弱の調整が容易となる。

【００１１】 また本考案によれば、ゴムチューブの中間に着脱可能かつ取り付け状態でゴム チューブにそって移動可能なストレッチャーを使用することにより、ゴムチュー ブの引張力を身体の様々な部位に加えることができ、腕の屈伸運動をよりし易く する等、使用可能な運動の種類を増やし、またより複雑な運動をも可能とするこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施の形態に係るゴムチューブを使用し
たトレーニング器具のの斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】一使用例を示す正面図である。

【符号の説明】

１……ゴムチューブ ２……ハンドル ３ａ，３ｂ，３ｃ……孔 ４……グリップ ５……ストレッチャー ６……規制部材 ７，８……支持部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長さ方向への引張力により伸長し、引張
   力の解除により元の長さに戻る細長い中空のゴムチュー
   ブと、該ゴムチューブの両端にその長さが調節可能な状
   態で取りつけられる一組の樹脂製ハンドルと、上記ゴム
   チューブの中間に着脱可能であってかつ取り付けられた
   状態で上記ゴムチューブにそって移動可能なほぼ三角形
   の樹脂製枠体よりなるストレッチャーとを備え、上記ハ
   ンドルは、略三角形の枠体であり、該三角形の一の頂部
   に上記ゴムチューブを通しこれを固定する孔が設けら
   れ、かつ該孔に相対する三角形の一辺にグリップが設け
   られてなることを特徴とするゴムチューブを使用したト
   レーニング器具