JP3036271U - 額 縁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 枠体の周縁には織帯類または縄類または
布を巻き付きまたは編織法によって織物が設けられ、枠
体の一側には底板が設けられる。底板の中間位置には開
口が設けられ、開口には一辺が底板に固定されかつ開閉
可能な蓋板が設けられる。枠体と底板の間は織物と底板
の間を熱溶粘着剤をもって粘着することによって接着さ
れる。使用者は蓋板を開け、写真または絵と写真を保護
するための透明板を額縁内に設置し、そして蓋板を閉め
ればよい。 【効果】 枠体の周縁に織物が巻き付けられ、そのため
に額縁の外観はより精巧美観になり、かつ枠体と底板の
間は熱溶粘着剤の粘着によってより緊密に接着される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は額縁の構造に関するもので、特に額縁の枠体周縁に巻き付きまたは編 織法をもって織物を設けることにより額縁の外観をより精巧美観にし、かつ熱溶 粘着剤の粘着によって枠体と底板を緊密に接着した額縁に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に使用されている額縁、例えば写真の額縁、絵の額縁は枠体が設けられて おり、その枠体には平な透明板が設けられている。その透明板には丁度枠体に締 め付けられる底板が設けられ、底板には立板が枢接されてある。しかし、このよ うな額縁は外観が単調で、精巧美観が足らなく、市場での競争力が乏しいもので あった。

【０００３】 このことに鑑み、上述の如き従来の額縁における欠点を改善するため、本考案 者は長時間努力して研究と実験を行い、遂に本考案の額縁を開発することができ たものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、額縁の周縁に織物を巻き付けることにより、外観をより精巧 美観にすることのできる構造を有する額縁を提供することである。

【０００５】 本考案の次の目的は織物と底体の間の空間を完全に充填することができ、額縁 の枠体と底板の間を極めて緊密に接着できる額縁を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案による額縁は、主として枠体が設けられ、枠体の周縁は織帯類または縄 類または布等を巻き付きまたは編織法によって織物が設けられてあり、枠体に対 応する側には底板が設けられ、その底板の中間位置には開口が設けられてあり、 開口には一辺が底板に固定されかつ開閉できる蓋が設けられてある。枠体と底板 を連結する場合は織物と底板の間に熱溶粘着剤を塗布し、枠体の織物と底板は熱 溶粘着剤によって粘着されて完全な額縁になり、その額縁を写真の額縁に使用す る場合、使用者は蓋を開け、写真額縁内に写真と写真を保護する透明板を入れて 蓋を閉めるだけで、本考案の額縁の周縁には織物が巻き付けられているので、そ れの外観はより精巧美観になる。

【０００７】 本考案の額縁は、織物と底体の間に熱溶粘着剤を塗布し、その熱溶粘着剤は枠 体の織物と底板間の空間を完全に充填することができ、額縁の枠体と底板の間は 極めて緊密に接着できる。

【０００８】 本考案による額縁は、写真入れ額縁にも絵入れ額縁にもすることができる。ま た、前記織物に各種色の違うまたはサイズの違う織帯類、縄類或いは布を使用す ることもできる。更にまた、前記透明板をガラス製またはプラスチック製のもの を使用し、写真または絵を透明板と蓋板との間に設置するように構成することも できる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の目的、形状および構造の特徴及び機能をより明確に認識及び了解して 頂くため、ここに実施例を取り上げ、図面と合わして詳細に説明します。

【００１０】 図面に示す如く、本考案の実施例による額縁は、主として枠体１、織物２及び 底板３等の部材から構成される。

【００１１】 図１および図２を参照すると、本考案の最適実施例の額縁１０には枠体１が設 けられ、枠体１の中間箇所に開口１１が形成される。枠体１の周縁には巻き付き または編織法によって各種図案のある織物２が設けられる。織物２は各種色の違 うまたはサイズの違う織帯類または縄類または布からなり、それらの織帯類また は縄類または布上にビーズまたは飾り物を貼り付けて織物２の立体感を増すこと ができる。

【００１２】 枠体１の片側に対応する箇所には底板３が設けられ、その底板３にも枠体に合 致した開口３１が設けられている。開口３１の一辺の底板３上には蓋板４が開閉 可能に取りつけられるかまたは、一辺が底板３に固定されてある蓋板４を底板３ 上にプレスで成型させてもよい。また別に透明板６が設けられ、透明板６はガラ スまたはプラスチックにしてもよいが、それは蓋板４と枠体１の間に設置され、 写真を透明板６と蓋板４の間に置くことができ、かつ透明板６の幅は枠体１開口 １１より大きくして透明板６が枠体１の両側に押し付けられるようにすることが 必要である。

【００１３】 図３および図４に示す如く、本考案の額縁を組合せる場合、先ず枠体１を底板 ３の上に置き、熱溶粘着ガンによってガン内の熱溶粘着剤７を織物２と底板３の 間に注ぎ付け、枠体１の織物２と底板３を熱溶粘着剤７によって粘着させる。熱 溶粘着剤７は、図３に示す如く、枠体１と底板３間の隙間を完全に充填すること ができ、そのために枠体１の織物２と底板３は脱落する事なく緊密に接着され、 外観が精巧美観な額縁１０が形成される。使用者が写真を入れる場合は、蓋板４ を開け、透明板６および蓋板４の間に写真を入れて蓋板４を閉め、枠体１上に設 けられてある廻し止め１２によって蓋板４を固定し、蓋板４の立板５によって額 縁１０を卓上に立たせることができる。

【００１４】 図５は本考案の別の実施例を示す図であり、その中、底板３両側の幅は対応す る枠体１の幅と同じである。透明板６が枠体１に嵌め込められない場合は底板３ の上に隔板８を粘着固定する。隔板８の中間にも開口が設けられてあり、透明板 ６は隔板の凸縁８１に嵌め込まれて額縁１０内に固定される。

【００１５】 以上に述べたことをまとめると、本考案の額縁１０は枠体１の周縁に織物２が 巻き付けられ、そのために額縁１０の外観はより精巧美観になり、かつ熱溶粘着 剤の粘着によって枠体１と底板３はより緊密に接着される。

【００１６】 上述の実施例は本考案の実施可能な典型的な例を取り上げて説明したものであ り、その技術を熟知するものがそれらの細部形状に対して行った変形はすべて本 考案の主旨及び範囲内に含まれるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分解図である。

【図２】図１に示すものの組合せ状態を示す斜視図であ
る。

【図３】図１の線III−IIIに沿った断面図であり、その
中、蓋板は開けた状態を示している。

【図４】本考案の実施例における織物と底板との粘着状
態を説明するための部分図である。

【図５】本考案の別の実施例の組合せ状態を示す部分断
面図である。

【符号の説明】

１ 枠体 ２ 織物 ３ 底板 ４ 蓋板 ５ 立板 ６ 透明板 ７ 熱溶粘着剤 ８ 隔板 １０ 額縁 １１ 開口 １２ 廻し止め ３１ 開口 ８１ 凸縁

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 その中間に間口が設けられ、かつ該周縁
   に織物が巻き付きまたは編織法によって設けられる枠体
   と、 前記枠体の一側に設けられ、前記枠体に設けられた開口
   に対応して開口が設けられ、かつ該開口の一辺上に開閉
   可能な蓋板が設けられる底板と、 前記枠体と底板の間に設置される透明板とから構成さ
   れ、 前記枠体上の織物と底板とは熱溶粘着剤によって粘着さ
   れ、枠体と底板とは緊密に接着されていることを特徴と
   する額縁。
2. 【請求項２】 前記額縁は写真入れ額縁にすることがで
   きることを特徴とする請求項１記載の額縁。
3. 【請求項３】 前記額縁は絵入れ額縁にすることができ
   ることを特徴とする請求項１記載の額縁。
4. 【請求項４】 前記織物は各種色の違うまたはサイズの
   違う織帯類であることを特徴とする請求項１記載の額
   縁。
5. 【請求項５】 前記織物は各種色の違うまたはサイズの
   違う縄類であることを特徴とする請求項１記載の額縁。
6. 【請求項６】 前記織物は各種色の違うまたはサイズの
   違う布であることを特徴とする請求項１記載の額縁。
7. 【請求項７】 前記透明板はガラス製のものであり、写
   真または絵は透明板と蓋板との間に設置されることを特
   徴とする請求項１記載の額縁。
8. 【請求項８】 前記透明板はプラスチック製のものであ
   り、写真または絵は透明板と蓋板との間に設置されるこ
   とを特徴とする請求項１記載の額縁。