JP3035699U

JP3035699U - 毛髪立ち上げ櫛

Info

Publication number: JP3035699U
Application number: JP1996010535U
Authority: JP
Inventors: 裕二木目田
Original assignee: 裕二木目田
Priority date: 1996-09-12
Filing date: 1996-09-12
Publication date: 1997-03-28
Anticipated expiration: 2002-09-12

Abstract

(57)【要約】【目的】仕事先や旅先に携帯でき、忙しい早朝に、簡
単に短時間で横髪や前髪を立ち上げる整髪ができるよう
にした。【構成】ひとつは、頭部の形状に合わせた櫛体を、細
い支持体に固定し、端の櫛歯部を分厚くした。もうひと
つは、ほぼ半楕円形の細い支持体を、頭部形状に合わせ
た各櫛歯先端を有する櫛体に固定した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は横髪や前髪を立ち上げたスタイルに固定する毛髪立ち上げ櫛に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

西洋人のような前髪や横髪を立ち上げた髪形をつくるには、櫛またはブラシ類で髪を立ち上げ熱風をあてて癖を付けた後、ヘアースプレーで固定する。または、セットローションを付けて網カーラを巻き乾いたら外して櫛またわブラシで形を整えへアースプレーで固定する。他に櫛で髪を立ち上げるには、櫛で髪をすくってスプレー類で固定する方法もある。差し櫛には輪櫛があるが、髪の立ち上がりを押さえるための櫛なので、櫛歯部分は薄くできている。櫛歯の厚い物では、蒲鉾形の簪・柘植櫛・ふけとり櫛・すき櫛・あらば櫛・ジャンボコーム・カーリングコーム・毛束を留める飾り櫛があるが、何れも目的が違うため支持体を含め重いので、櫛を支える基盤のない横髪や前髪に差し込んでも落ちてしまう。従って、柄付きの櫛で髪を立ち上げたまま、しばらく櫛を持ったままじっと我慢しなければならなかつた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

熱風をあてながら櫛・ブラシ等で髪を立ち上げたり、横髪・前髪が立ち上がる様に網カーラ状の物を髪に巻き込むには、技術が必要で労力もいるし時間もかかるうえに熱風で髪も傷む。従って、櫛を横髪に差し込みへアースプレーで固定後抜き取ると、櫛歯の厚みだけ髪が立ち上るように櫛歯を厚くすると共に支持体、櫛体の軽量化をはかり、頭部のまるみにフイットして、髪を立ち上げ、且つ落ちにくい櫛にして前述の欠点を解消しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案毛髪立ち上げ櫛の第１考案は、頭部のまるみにほぼ合致するように、複数の櫛歯先端部の列を揃えた櫛体を緩やかに湾曲した細い支持体に固定し、両端の２枚または片端の１枚の櫛歯部を先端より支持体に向けて頭部のまるみに合うように分厚くした。第２考案は、ほぼ半楕円形の細い支持体に固定された両端の櫛歯部を先端より支持体に向けて頭部のまるみに合うよう緩い湾曲にした。また各櫛歯先端部の列を頭部のまるみに合うように緩い湾曲にした。第３の考案は、櫛歯部の先端を頭部のまるみに合うように緩い湾曲状に厚くした櫛歯部を第１・２考案の毛髪立ち上げ櫛に含む様にした。第４の考案は、ほぼ嘴状の櫛歯先端より二股に枝分かれした上側の櫛歯を支持体に固定し、下側の櫛歯は頭部のまるみに合うように緩い湾曲状にした櫛歯部を第１考案の毛髪立ち上げ櫛に含む様にした。第５の考案は、ほぼ横人字形の櫛歯の頭部接触面側の子櫛歯が親櫛歯の基部と軸で結合し、また親櫛歯と子櫛歯の基部付近に嵌合する孔と突起を設け、子櫛歯が好みの位置に可動し、且つ好みの位置に保持できる可動櫛歯部を第１・２考案の毛髪立ち上げ櫛に含むことにより問題点を解決している。

【０００５】

【作用】

毛髪立ち上げ櫛を横髪の生え際より根元まで差し込むと、各櫛歯の厚みだけ髪が立ち上がり、はみ出た髪は自体の重さで肩に向けて垂れ下る。ヘアースプレー等で固定後櫛を抜き取ると髪はそのまま立ち上っている。ほぼ嘴状の櫛歯先端は、厚い櫛歯でも髪の根元に容易に潜り込ます効果と人の足の様に頭部にしっかりフイットする効果がある。また両端か片端の櫛歯のみ分厚いタイプ、もしくは、ほぼ半楕円形の支持体のタイプは中の各櫛歯の厚みが薄い、また棒状の細い支持体、そしてほぼ横人字形の櫛歯と合間つて、大きさの割りにはとても軽いので、差し込んだ櫛歯はなかなか落ちない。また、親櫛歯と子櫛歯の基部を軸で結合した、ほぼ横人字形の櫛歯部の子櫛歯の上下にて、毛髪立ち上げ櫛の厚みが変わるので、一個で複数の髪の立ち上げ寸法を変える事ができる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って毛髪立ち上げ櫛の実施例を説明する。１は片側の櫛歯を厚くした毛髪立ち上げ櫛、１ａは高さ方向に緩やかな湾曲状に並んだ櫛歯先端部、１ｂは先端部を含む櫛歯体、１ｃは高さ方向に緩やかに湾曲した細い棒状の支持体、１ｄは片側の分厚い櫛歯、２は両側の櫛歯部が分厚い毛髪立ち上げ櫛、２ｅはほぼ嘴状の櫛歯先端部、２ｂは櫛歯体、２ｃは高さ方向に緩やかに湾曲した細い棒状の支持体、２ｆはほぼ横人字形櫛歯部、３はほぼ半楕円形に屈曲した支持体、３ｅはほぼ嘴状の櫛歯先端部、３ｂは先端部を含む櫛歯体、３ｃはほぼ半楕円形に屈曲した支持体、ｅはほぼ嘴状の櫛歯先端部、ｆは軽くするためのほぼ横人字形櫛歯部、ｇは髪の立ち上げ具合を調整できる可動櫛歯部、ｈは末端歯に髪止め具を装着した櫛歯部、ｉは支持体に付設した摘み具。

【０００７】

【考案の効果】

上述の様に、本考案の毛髪立ち上げ櫛は構成されているので、下記に述べる効果を有する。（１）前髪や横髪を立ち上げる整髪方法はいくとおりも有るが、技術がいるし手間もかかる、必要とする道具も嵩張るうえに重い。本考案の毛髪立ち上げ櫛は、差し込むだけで簡単に整髪でき小型で軽いので旅先や仕事先にも携帯できる。（２）裏側の頭皮接触部を前頭部・側頭部の形状に合わせたので座りがよい。（３）ほぼ横人字形櫛歯・櫛中側の複数枚の櫛歯が薄い・支持体が細い、以上の理由で、本考案の毛髪立ち上げ櫛はとても軽いので、そのままでも落ちにくいが、毛髪止め具で髪に固定すれば、新しいタイプのヘアーアクセサリーにもなる。（４）ほぼ嘴状の櫛歯先端により、厚い櫛歯もスムーズに毛髪内に挿入する事ができる。（５）ほぼ横人字形の可動櫛歯部にて、支持体と子櫛歯末端部の開き具合を調整して、毛髪の立ち上げ寸法を変化できる。前髪は特に立ち上がり具合で顔の雰囲気が変わるので便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の毛髪立ち上げ櫛の片側櫛歯部の分厚い
タイプの斜視図。

【図２】図１の支持体側の斜視図。

【図３】本考案の毛髪立ち上げ櫛の両側櫛歯部の分厚い
タイプの斜視図。

【図４】図３の櫛歯先端部側の斜視図。

【図５】本考案の毛髪立ち上げ櫛の支持体がほぼ半楕円
形のタイプの斜視図。

【図６】図５の櫛歯先端部側の斜視図。

【図７】ほぼ嘴状の櫛歯先端部の横面図。

【図８】ほぼ横人字形の櫛歯部の斜視図。

【図９】可動櫛歯部の横面図。

【図１０】図９の支持体側の斜視図。

【図１１】毛髪止め具装着櫛歯と摘み具を付設した他例
の斜視図。

【符号の説明】

１片側の櫛歯を厚くした毛髪立ち上げ櫛１ａ櫛歯先端部１ｂ櫛歯体１ｃ支持体１ｄ分厚い櫛歯２両側の櫛歯を厚くした毛髪立ち上げ櫛２ｅほぼ嘴状櫛歯先端部２ｂ櫛歯体２ｃ支持体２ｆほぼ横人字形櫛歯部３ほぼ半楕円形の支持体の毛髪立ち上げ櫛３ｂ櫛歯体３ｅほぼ嘴状櫛歯先端部３ｃ支持体ｅほぼ嘴状櫛歯先端部ｆほぼ横人字形櫛歯部ｇ可動櫛歯部ｈ髪止め具ｉ摘み具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の櫛歯先端を結ぶラインと棒状の細
い支持体が共に高さ方向に緩やかな湾曲状の櫛の、両端
の２枚またわ片端１枚の櫛歯部裏面が先端より支持体に
向けて側頭部のまるみに合わせて徐々に分厚くなってい
る事を特徴とする毛髪立ち上げ櫛。
【請求項２】複数の櫛歯先端を結ぶラインが高さ方向
に緩やかな湾曲状の櫛歯体をほぼ半楕円形に屈曲した細
い支持体に固定し、且つ両端の２枚の櫛歯部裏面が先端
より支持体に向けて前頭部のまるみに合わせて湾曲して
いる事を特徴とする毛髪立ち上げ櫛。
【請求項３】櫛歯先端部裏側が前頭部またわ側頭部の
まるみに合わせて湾曲したほぼ嘴状の櫛歯部を含んだ請
求項１・２記載の毛髪立ち上げ櫛。
【請求項４】ほぼ嘴状の櫛歯先端より二股に枝分かれ
した櫛歯の上側の櫛歯を支持体に固定し下側の櫛歯は側
頭部のまるみに合うよう緩い湾曲状で支持体方向にのび
ているほぼ横人字形の櫛歯部を含んだ請求項１記載の毛
髪立ち上げ櫛。
【請求項５】ほぼ嘴状の櫛歯先端より支持体固定部ま
での親櫛歯裏側の基部に櫛歯先端付近より支持体方向に
のびた子櫛歯の基部を軸で結合し、且つ親櫛歯基部付近
内面の複数の孔に子櫛歯基部付近の突出部が嵌合して好
みの位置に櫛を可動し且つ好みの位置に保持できる可動
櫛歯部を含んだ請求項１・２記載の毛髪立ち上げ櫛。