JP3035038U - 酸化チタン空気浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、空気浄化機の提供である。 【構成】 本考案は、内面を酸化チタンで被覆したカバ
−又はケ−スを使用して、蛍光灯又は紫外線灯と組み合
わせた空気浄化機である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は酸化チタン触媒を含むことを特徴とする光触媒反応を応用した空気浄 化機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

酸化チタンなどの光半導体触媒の強い酸化力を利用するために酸化チタンのコ −ティング薄膜と蛍光灯やブラックライトを組み合わせた、水や空気の処理は知 られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、酸化チタンの光半導体触媒の空気浄化機への応用は浄化効率の点で問 題解決が困難であり、実用化がなされていない。 本考案は、酸化チタン光触媒を利用した浄化効率の高い空気浄化機を提供する ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決する手段】

本考案者は、酸化チタンは耐食性や耐摩耗性の改善に用いられるのみならず、 その触媒作用によって空気浄化能力を有すること、またチタン酸化被膜は美しい 干渉色を呈することが出来ることに着目して、上記問題点を解決するために鋭意 研究した結果、 １）天井面又は垂直壁面に取り付けるための、細長い蛍光灯又は紫外線灯の少 なくとも一個、及び該蛍光灯又は紫外線灯を該面と反対側で覆うための、内面を 酸化チタンの薄膜でコ−ティングした透明及び／又は半透明及び／又は不透明カ バ−からなり、該天井面又は該壁面と該カバ−との間を該面に沿った空気の流れ が該蛍光灯又は紫外線灯と直角に生じ得るように設置可能であることを特徴とす る空気浄化機、 及び ２）中に冷陰極管紫外線灯を収容する断面円形又は多角形の筒状のケ−ス内面 に酸化チタン薄膜をコ−ティングし、該筒状物の一端に空気流を生じるためのフ ァンを設けたことを特徴とする空気浄化機、 ３）天井面又は垂直壁面に取り付けるための、細長い蛍光灯又は紫外線灯の少 なくとも一個、及び該蛍光灯又は紫外線灯を該面と反対側で覆うための、内面を 酸化チタンの薄膜でコ−ティングした該蛍光灯又は紫外線灯の光の少なくとも一 部を透過させる装飾用又は広告用パネルからなり、該天井面又は該壁面と該カバ −との間を空気の流れが生じ得るように設置可能であることを特徴とする、空気 浄化機により、 空気の浄化、又は空気の浄化に加えて装飾的な若しくは広告としての機能を有す る空気浄化機が得られることを発見し、本考案を完成した。

【０００５】

【実施例】

以下、図面を参照しながら本考案を説明する。図１に於いて、空気浄化機１１ は、一部が破断状態で描かれている、内側に酸化チタンを透明性を失わない程度 にコ−ティングした透明カバ−１２の下に、蛍光灯又は紫外線灯１３が、裏側が 壁面に接し得る平面をなす安定器ケ−ス１４上のソケット１５に取り付けられて いる構成のものである。

【０００６】 図１の空気浄化機１１のの断面を示す図２からわかるように、空気浄化機１１ は設置されている状態では、壁面とカバ−１２との間を空気の流れが、細長い蛍 光灯又は紫外線灯１３と直角に生じ得る。従って最大幅の空気が、蛍光灯又は紫 外線灯１３のすぐ近くで照明を受けている、酸化チタンをコ−ティングしたカバ −１２の内側にそって最短距離を流れることが出来、しかも十分な光を受けた酸 化チタンコ−ティング面に沿った通過により酸化チタンの触媒作用を十分に受け るので、空気浄化機１１を通過する空気の循環効率が高い。

【０００７】 空気の流れは、窓の位置や、扇風機やエアコンディショナ−等の設置場所を考 慮して、空気浄化機１１の設置場所とその方向や水平からの角度を考えれば、空 気浄化機１１へ向かう安定した風が得られる。また、専用の扇風機等により強制 的に空気の流れを生じることも出来る。

【０００８】 カバ−１２は、固定式でもよいが、条件に応じてより多くの風を壁面とカバ− １２との間に導く為に、角度調節式や形状変形式でもよい。

【０００９】 カバ−１２が透明又は半透明である場合には、空気浄化機１１は、照明装置も 兼用出来る効果を有している。

【００１０】 図３に示される具体例では、空気浄化機は装飾的又は広告としての機能を有す るパネル３２を有し、空気浄化機が光を一部透過させる装飾壁又は広告板を兼用 する効果を有している。この場合には、壁面とパネル３２との間の間隔が小さく なり、蛍光灯又は紫外線灯３３を収容する空間が狭くならざるを得ないので、空 気は、蛍光灯又は紫外線灯３３に妨げられない方向に流れるのが有利である。チ タン表面を大気酸化又は陽極酸化処理で発色した場合には、加熱温度と電解電圧 に対応する被膜の厚さによって干渉色が様々に変化し、窒化処理によっては黄金 色となる。従って、酸化チタンは、空気浄化の為の触媒作用を有するのみならず 、蛍光灯又は紫外線灯と組合わせて使用されるべき、少なくとも一部光透過性の 装飾用又は広告用パネルに被覆されるのに適した材料である。

【００１１】 一方図４に示す具体例では、冷陰極管紫外線灯２３はカバ−に覆われるのでは なく、内側が酸化チタン被覆された酸化チタン被覆ケ−ス２２中に収容されてい る。酸化チタン被覆ケ−ス２２とその中の冷陰極管又は紫外線灯２３は、電池及 び冷陰極管点灯インバ−タ−ケ−ス２４に固定されている。酸化チタン被覆ケ− ス２２の一端には空気入口としてファン２６が設けられており、他端は浄化空気 排出の為に開放されている。電池及び冷陰極管点灯インバ−タ−ケ−ス２４に設 けられているスイッチ２７は、ファン２６と冷陰極管紫外線灯２３とを同時につ けたり消したりするために設けられている。

【００１２】 図４に示す空気浄化機は、形状がコンパクトであって、必要な時にだけ、好き な場所に置いて作動させることが出来、また、ファン２６により空気の流れが強 制的に造り出されるので、空気の流れが生じない場所に設置することが出来る。 図４に示す空気浄化機は、電池を電源として使用しているから、既存の電気冷蔵 庫内に脱臭及び空気浄化目的で設置することができる。また、最初から、電気冷 蔵庫の電源を利用することを前提にした図４に示す様な空気浄化機を内部に備え ている電気冷蔵庫を製作することも勿論可能である。更に、自動車のシガレット ライタ−等から自動車のバッテリ−電源を利用出来るものにすれば、自動車室内 の空気の浄化装置となり得る。図４の具体例においても、酸化チタン被覆ケ−ス ２２は、装飾的なデザインが施され且つ少なくとも一部は光透過性であり得るこ とが出来、装飾的な価値を高めることが可能である。

【００１３】

【本考案の効果】

酸化チタンの触媒作用により化学的に空気が浄化されるため、フィルタ−の交 換等の面倒が生じない。 酸化チタンは美しい干渉色を呈するので、デザイン的に優れ、照明装置兼ねた 、又は装飾・広告パネルと兼ねた、空気浄化機が実現出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 カバ−が一部除かれた状態で示されている、
天井面又は垂直壁面に取り付けるための本考案の空気浄
化機の一具体例の透視図。

【図２】 壁面に設置した状態の図１の空気浄化機の断
面図。

【図３】 装飾用又は広告用パネルを有する本考案の空
気浄化機の一具体例透視図。

【図４】 ケ−スが一部除かれた状態で示されている、
本考案のファン式ポ−タブル式空気浄化機の一具体例の
透視図。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井面又は垂直壁面に取り付けるため
   の、細長い蛍光灯又は紫外線灯の少なくとも一個、及び
   該蛍光灯又は紫外線灯を該面と反対側で覆うための、内
   面を酸化チタンの薄膜でコ−ティングした透明及び／又
   は半透明及び／又は不透明のカバ−からなり、該天井面
   又は該壁面と該カバ−との間を該面に沿った空気の流れ
   が該細長い蛍光灯又は紫外線灯と直角に生じ得るように
   設置可能であることを特徴とする、空気浄化機。
2. 【請求項２】 天井面又は垂直壁面に取り付けるため
   の、細長い蛍光灯又は紫外線灯の少なくとも一個、及び
   該蛍光灯又は紫外線灯を該面と反対側で覆うための、内
   面を酸化チタンの薄膜でコ−ティングした該蛍光灯又は
   紫外線灯の光の少なくとも一部を透過させる装飾用又は
   広告用パネルからなり、該天井面又は該壁面と該カバ−
   との間を空気の流れが生じ得るように設置可能であるこ
   とを特徴とする、空気浄化機。
3. 【請求項３】 中に冷陰極管紫外線灯を収容する断面円
   形又は多角形の筒状のケ−ス内面に酸化チタン薄膜をコ
   −ティングし、該筒状物の一端に空気取入れ口として空
   気流を生じるためのファンを設けたことを特徴とする、
   小空間内に設置するための空気浄化機。