JP3034760U - 布団等の繊維製品の洗濯前処理装置 - Google Patents
布団等の繊維製品の洗濯前処理装置Info
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- JP3034760U JP3034760U JP1996008263U JP826396U JP3034760U JP 3034760 U JP3034760 U JP 3034760U JP 1996008263 U JP1996008263 U JP 1996008263U JP 826396 U JP826396 U JP 826396U JP 3034760 U JP3034760 U JP 3034760U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 布団等の繊維製品の汚れのきつい個所を作業
者が楽な姿勢で事前に水と薬剤で洗い落し処理ができ、
その後に早く寿司巻き状に巻き取る。 【解決手段】 繊維製品を巻き取り状態で洗濯する洗濯
機の前処理装置であって、支持台10の上面上に広げら
れた布団5の汚れの強い個所を水タンク41と油脂分解
洗剤タンク43及び血液分解タンク45から水と油脂分
解洗剤及び水と血液分解剤が各々供給される別々の開閉
弁付きノズル51、53と、給水ライン56に接続され
た洗浄用ノズル55とを使用して汚れ落し処理し、支持
台10の上面の一方端の従動ロール21と他方端の駆動
ロール22との周りに掛け渡されて搬送上面が一方端側
から他方端側へ移動駆動される複数本のコンベヤベルト
31で送りを掛け、他方端部において駆動ロール22の
外側に平行に高く設けられて同じ方向に回転駆動される
巻き取り補助ロール23によって反転させて寿司巻き状
に巻き取る。
者が楽な姿勢で事前に水と薬剤で洗い落し処理ができ、
その後に早く寿司巻き状に巻き取る。 【解決手段】 繊維製品を巻き取り状態で洗濯する洗濯
機の前処理装置であって、支持台10の上面上に広げら
れた布団5の汚れの強い個所を水タンク41と油脂分解
洗剤タンク43及び血液分解タンク45から水と油脂分
解洗剤及び水と血液分解剤が各々供給される別々の開閉
弁付きノズル51、53と、給水ライン56に接続され
た洗浄用ノズル55とを使用して汚れ落し処理し、支持
台10の上面の一方端の従動ロール21と他方端の駆動
ロール22との周りに掛け渡されて搬送上面が一方端側
から他方端側へ移動駆動される複数本のコンベヤベルト
31で送りを掛け、他方端部において駆動ロール22の
外側に平行に高く設けられて同じ方向に回転駆動される
巻き取り補助ロール23によって反転させて寿司巻き状
に巻き取る。
Description
【0001】
この考案は、一般に布団等の繊維製品の洗濯前処理装置、特に布団等の繊維製 品を巻き取り状態で洗濯する水平回転ドラム洗濯機の前処理として布団等の繊維 製品を検品し寿司巻き状に巻き取る洗濯前処理装置に関する。
【0002】
近年、洗濯中に布団の和とじ糸が切れたり布団綿がずれるのを防止するために 布団を寿司巻き状態で水平な回転ドラム内に入れてから洗濯する洗濯システムが 開発されており、好評を得ている。また、このシステムに限らず、一般に布団に は食物等のこぼれ跡や油しみ、血しみ等汚れの強い個所もあり、本洗濯の前にそ れらの強い汚れ個所を薬品で前処理して本洗濯で容易に除去されるようにしてい る。然し、それらの薬品処理や巻き取り等の前処理は、床の上に敷いたビニルシ ートの上で布団を広げて、作業者がしゃがんだり中腰になって行っていた。
【0003】
上述の従来の前処理作業では、作業者の肉体的疲労が大きくて前処理作業の速 度が遅く、また前処理後の廃液や排水がスムーズに出来ない欠点があった。 本考案は上記従来の事情に鑑み案出されたものであって、その第一の目的は水 平な回転ドラム洗濯機等に投入するのに好適なように、布団等の繊維製品を楽な 姿勢で早く寿司巻き状に巻き取ることができる布団等の繊維製品の前処理装置を 提供するものであり、その第二の目的は布団等の繊維製品をその汚れの特にきつ い個所を作業者が楽な姿勢で事前に水と薬剤を利用して洗い落す等の処理ができ 、その後に早く寿司巻き状に巻き取ることができる布団等の繊維製品の洗濯前処 理装置を提供するものである。
【0004】
上記の第一目的を達成するための本考案の請求項1に係る布団等の繊維製品の 洗濯前処理装置は、布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯する洗濯機の前処理 装置であって、ほぼ直方体形状の支持台の上面において一方端部のロールと他方 端部のロールとの周りに掛け渡されてこれらロールのいずれか一方の駆動ロール によって搬送上面が一方端側から他方端側へ移動駆動されるコンベヤベルトと、 上記駆動ロールの回転駆動手段と、上記支持台の上面において上記他方端側ロー ルの外側に平行に高く設けられて該ロールと同じ方向に上記回転駆動手段又は別 の回転駆動手段によって回転駆動される巻き取り補助ロールと、上記回転駆動手 段の回転制御スイッチとから構成され、上記コンベヤベルト上に広げられた布団 等の繊維製品が上記回転制御スイッチのONによって作動する上記回転駆動手段 によって移動駆動される上記コンベヤベルトと上記巻き取り補助ローラとによっ て寿司巻き状に巻き取られて行くことを特徴としている。
【0005】 従って、ほぼ直方体形状の支持台の上面に広げられた布団等の繊維製品は、支 持台の両端のロールの周りに掛け渡されたコンベヤベルトの搬送上面に支持され て回転制御スイッチのONによって作動する回転駆動手段によって駆動ロールを 介して移動駆動されるコンベヤベルトによって一方端側から他方端側へ搬送され る。他方端側では、搬送されて来る繊維製品の端部が同じ方向に上記回転駆動手 段又は別の回転駆動手段によって回転駆動される高い位置の補助ロールに接触し て反転され、その後寿司巻き状に繊維製品はスピーディに巻き取られる。補助ロ ールも回転駆動手段によって回転駆動されているために、薄手や厚手を問わずに 布団等の繊維製品に対してスムーズに巻き取りが行われる。
【0006】 また、上記の第一目的を達成するための本考案の請求項2に係る布団等の繊維 製品の洗濯前処理装置は、布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯する洗濯機の 前処理装置であって、ほぼ直方体形状の支持台の上面において一方端部のロール と他方端部のロールとの周りに掛け渡されてこれらロールのいずれか一方の駆動 ロールによって搬送上面が一方端側から他方端側へ移動駆動されるコンベヤベル トと、上記駆動ロールの回転駆動手段と、上記支持台の上面において上記他方端 側ロールの外側に平行に高く設けられた転動自在な巻き取り補助ロールと、上記 回転駆動手段の回転制御スイッチとから構成され、上記コンベヤベルト上に広げ られた布団等の繊維製品が上記回転制御スイッチのONによって作動する上記回 転駆動手段によって移動駆動される上記コンベヤベルトと上記巻き取り補助ロー ラとによって寿司巻き状に巻き取られて行くことを特徴としている。
【0007】 従って、ほぼ直方体形状の支持台の上面に広げられた布団等の繊維製品は、支 持台の両端のロールの周りに掛け渡されたコンベヤベルトの搬送上面に支持され て回転制御スイッチのONによって作動する回転駆動手段によって駆動ロールを 介して移動駆動されるコンベヤベルトによって一方端側から他方端側へ搬送され る。他方端側では、搬送されて来る繊維製品の端部が転動自在な高い位置の補助 ロールに接触して反転され、その後寿司巻き状に繊維製品はスピーディに巻き取 られる。補助ロールは転動自在で回転抵抗が小さいために、薄手の布団に対して もスムーズに巻き取りが行われる。
【0008】 また、上記の第二目的を達成するための本考案の請求項3に係る布団等の繊維 製品の洗濯前処理装置は、布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯する洗濯機の 前処理装置であって、ほぼ直方体形状の支持台の上面において一方端部のロール と他方端部のロールとの周りに掛け渡されてこれらロールのいずれか一方の駆動 ロールによって搬送上面が一方端側から他方端側へ移動駆動されるコンベヤベル トと、上記駆動ロールの回転駆動手段と、上記支持台の上面において上記他方端 側ロールの外側に平行に高く設けられて該ロールと同じ方向に上記回転駆動手段 又は別の回転駆動手段によって回転駆動される巻き取り補助ロールと、上記回転 駆動手段の回転制御スイッチと、上記支持台の側部に設けられた水タンク及び薬 剤タンクと、これら各タンクから水と薬剤が供給される開閉弁付きノズルと、上 記コンベヤベルトの下側に設けられたドレインパンとから構成され、上記コンベ ヤベルト上に広げられた布団等の繊維製品が、汚れの強い個所が上記ノズルを使 用して水と薬剤で処理されてから上記回転制御スイッチのONによって作動する 上記回転駆動手段によって駆動される上記コンベヤベルトと上記巻き取り補助ロ ールとによって寿司巻き状に巻き取られて行くことを特徴としている。
【0009】 従って、布団等の繊維製品は、ほぼ直方体形状の支持台の上面の両端部に設け られたロールの周りに掛け渡されたコンベヤベルトの搬送上面に広げられた状態 で支持され、特にきつく汚れた個所がないか点検され、食物等のこぼれ跡や油し み、血しみ等の汚れのきつい個所があれば、支持台の側部に設けられた水タンク 及び薬剤タンクからの水と薬剤の混合物でノズルを使用して洗い落とし処理が行 われる。その後に繊維製品は、回転制御スイッチのONによって作動する回転駆 動手段によって駆動ロールを介して移動駆動されるコンベヤベルトによって一方 端側から他方端側へ搬送される。他方端側では、搬送されて来る繊維製品の端部 が同じ方向に上記回転駆動手段又は別の回転駆動手段によって回転駆動される高 い位置の補助ロールに接触して反転され、その後寿司巻き状に繊維製品はスピー ディに巻き取られる。
【0010】 また、本考案の請求項4に係る布団等の繊維製品の洗濯前処理装置のように、 上記薬剤タンクが、油脂分解洗剤を入れたタンクと血液分解剤を入れたタンクと から構成され、それぞれのタンクと上記水タンクとに接続された別々のノズルが 付設され、上記各ノズルにブラシが組み込まれ、また給水ラインに接続された洗 浄用ノズルが付設されていると、通常の洗濯では落ちにくい強い汚れやしみの大 部分が油や血液によるものなので、これらの強い汚れやしみは、油脂分解洗剤と 血液分解剤によって事前に処理されて洗浄用ノズルで水洗され、後工程での本洗 濯における仕上がりが良くなる。
【0011】 また、上記の第二目的を達成するための本考案の請求項5に係る布団等の繊維 製品の洗濯前処理装置は、布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯する洗濯機の 前処理装置であって、ほぼ直方体形状の支持台の上面において一方端部の従動ロ ールと他方端部の駆動ロールとの周りに掛け渡されて該駆動ロールによって搬送 上面が一方端側から他方端側へ移動駆動される複数本のコンベヤベルトと、上記 駆動ロールの回転駆動手段と、上記支持台の上面において上記他方端側駆動ロー ルの外側に平行に高く設けられて該ロールと同じ方向に上記回転駆動手段によっ て回転駆動される巻き取り補助ロールと、上記回転駆動手段の回転制御足踏みス イッチと、上記支持台の一方の側部に設けられた水タンクと油脂分解洗剤タンク 及び血液分解タンクと、これら水タンクと油脂分解洗剤タンクとから水と油脂分 解洗剤が供給される開閉弁付きノズルと、上記水タンクと上記血液分解剤タンク とから水と血液分解剤が供給される開閉弁付きノズルと、給水ラインに接続され た洗浄用ノズルと、上記コンベヤベルトの下側に設けられたドレインパンとから 構成され、上記コンベヤベルト上に広げられた布団等の繊維製品が、汚れの強い 個所が上記ノズルを使用して水と油脂分解洗剤及び若しくは血液分解剤とで処理 されてから上記回転制御足踏みスイッチのONによって作動する上記回転駆動手 段によって駆動される上記コンベヤベルトと上記巻き取り補助ロールとによって 寿司巻き状に巻き取られて行くことを特徴としている。
【0012】 従って、布団等の繊維製品は、ほぼ直方体形状の支持台の上面の両端部に設け られたロールの周りに掛け渡された複数本のコンベヤベルトの搬送上面に広げら れた状態で支持され、特にきつく汚れた個所がないか点検され、食物等のこぼれ 跡や油しみ、血しみ等の汚れのきつい個所があれば、支持台の側部に設けられた 水タンクと油脂分解洗剤入りタンク及び血液分解剤入りタンクからそれぞれ専用 のノズルに水と油脂分解洗剤及び血液分解剤が供給され、汚れの性質に応じて各 ノズルを使用して洗い落とし処理が行われる。
【0013】 その後に繊維製品は、回転制御スイッチのONによって作動する回転駆動手段 によって他方端側の駆動ロールを介して移動駆動されるコンベヤベルトによって 一方端側から他方端側へ搬送される。他方端側では、搬送されて来る繊維製品の 端部が同じ方向に上記回転駆動手段によって回転駆動される高い位置の補助ロー ルに接触して反転され、その後寿司巻き状に繊維製品は薄手や厚手を問わずにス ピーディに巻き取られる。補助ロールの回転駆動手段は、駆動ロールのものと共 用され、それらが他方端側にまとめられているために回転駆動手段と駆動力伝達 手段は簡単に構成される。
【0014】
次に、本考案の代表実施形態の布団等の繊維製品の洗濯前処理装置を、布団用 のものについて添付図を参照にして以下に詳細に説明する。 図1は本考案の代表実施形態に係る布団の洗濯前処理装置の正面図、図2は同 洗濯前処理装置の平面図、図3は同洗濯前処理装置の右側面図である。
【0015】 図1から図3において、代表実施形態に係る布団の洗濯前処理装置1は、布団 5を寿司巻き状態で巻き取り状態で洗濯する水平回転ドラム式洗濯機の前処理装 置であって、布団5のきつい汚れ個所5A、5Bを前処理してから寿司巻き状態 で巻き取る装置であり、ほぼ直方体形状の支持台10の上面において一方端部の 従動ロール21と他方端部の駆動ロール22との周りに掛け渡されて駆動ロール 22によって搬送上面が一方端側から他方端側へ移動駆動(矢印Y3で示す)さ れる複数本の、例えば7本のコンベヤベルト31と、駆動ロール22の回転駆動 手段25と、支持台10の上面において他方端側駆動ロール22の外側に平行に 高く設けられて該ロール22と同じ方向に回転駆動手段25によって回転駆動さ れる巻き取り補助ロール23と、回転駆動手段25の回転制御足踏みスイッチ2 9と、支持台10の後側部に設けられた水タンク41と油脂分解洗剤タンク43 及び血液分解タンク45と、これら各タンク41、43、45から水と油脂分解 洗剤が供給される開閉弁付き第一ノズル51及び水と血液分解剤が供給される開 閉弁付第二ノズル53と、給水ライン56に接続された洗浄用ノズル55と、コ ンベヤベルト31の下側で洗浄済み液を受けるドレインパン57とから構成され ている。
【0016】 支持台10は、人間工学上その上面上で作業がし易い70cm前後の高さで、 その上面を成すステンレス製の摺り板11上で7本のコンベヤベルト31の搬送 上部が摺動するように支持すると共に、コンベヤベルト31の下部から若干離し て右側の一方端側がより深くなるように傾斜底を有したドレインパン57を支持 している。ドレインパン57には廃液管58が接続されている。また、支持台1 0の左側の他方端部には、駆動ロール22及び巻き取り補助ロール23の回転駆 動手段25がまとめて設けられており、後側の側部には水タンク41と油脂分解 洗剤タンク43、血液分解タンク45の支持架台15が設けられている。
【0017】 従動ロール21及び駆動ロール22は、両端が軸受で回転可能に支持台10に 支持された鉄ロールから成り、各コンベヤベルト31を案内保持する球面スリー ブを周面に取り付けている。巻き取り補助ロール23も両端が軸受で回転可能に 支持台10に支持された鉄ロールから成り、各コンベヤベルト31に対応した位 置の周囲溝にOーリング24を取り付けている。駆動ロール22と補助ロール2 3とは、それらの後側軸部にスプロケットホイール22A、23Aを取り付けて おり、回転駆動手段25のモータ25Aによって矢印Y1の方向に周動されるチ ェーン25Bと係合して矢印Y2の方向に回転駆動され、コンベヤベルト31を 約10m/mの速度で駆動する。回転駆動手段25のモータ25Aの作動は、回 転制御足踏みスイッチ29によって制御される。
【0018】 巻き取り補助ロール23は、コンベヤベルト31の搬送上部より上方に突き出 でて、駆動ロール22の外側に平行に設けられているために、コンベヤベルト3 1によって送られて来る布団5の先端部は、補助ロール23に乗り上げて反転さ れ、図1に示すように寿司巻き状に巻き取られて行く。作業者が、布団5の先端 部を巻き込まないように戻すことで容易に裏返しも行うことが出来る。寿司巻き 状に巻き取られた布団5は、2個所ほどバンドで結束されて、次の工程の水平回 転ドラム洗濯機へ送られて本洗濯される。
【0019】 支持架台15上に固定された水タンク41は、給水管42を介して給水ライン 56に接続され、一定水位を保つ為に自動給水ボールタップ42Aを備えている 。使用量が多く水位が変わり易い水は、一定水位を保つことでノズル51、53 において一定量給水され、薬剤との混合を比較的正確に行うことが出来るように している。また、給水ライン56には開閉弁55Aを介して洗浄用ノズル55が 接続されている。油脂分解洗剤タンク43には液体石鹸の原液が、血液分解タン ク45には例えばクラリアント−ジャパン(株)のサンドクリーンEZスペシャ ル等の血液分解剤が貯蔵されている。
【0020】 開閉弁付き第一ノズル51及び開閉弁付第二ノズル53は、同じ構造でタンク 41、43、45におけるヘッドで螺旋状のプラスチックホースPを介して送ら れて来る2液を混合する3方弁等の開閉弁51A、53Aを備えると共に滴下す る混合液で布団汚れ5A、5Bをブラシ洗浄するブラシ51B、53Bを備えて いる。即ち、油汚れ5Aに対しては水と油脂分解洗剤の混合液で、血液汚れ5B に対しては水と血液分解剤の混合液でそれぞれ洗浄して、洗浄用ノズル55から の圧力水で洗い流せるようになっている。これらの洗浄済みの廃液はドレインパ ン57に受けられ、廃液管58から廃液処理タンクへ導かれる。
【0021】 この布団の洗濯前処理装置1では、作業者によって布団5は支持台10の上面 のコンベヤベルト31の搬送上面に図2に示すように広げられた状態で支持され 、特にきつく汚れた個所がないか点検され、洗濯で落ちにくい油汚れ5Aや血液 汚れ5Bがあれば、水タンク41と油脂分解洗剤入りタンク43及び血液分解剤 入りタンク45からそれぞれ専用のノズル51、53に水と油脂分解洗剤及び血 液分解剤が供給され、汚れの性質に応じて各ノズル51、53を使用して洗い落 とし処理が行われる。その後に布団5は、足踏みスイッチ29のONによって作 動する回転駆動手段25によって他方端側の駆動ロール22を介して移動駆動さ れるコンベヤベルト31によって一方端側から他方端側へ搬送される。他方端側 では、搬送されて来る布団5の端部が同じ方向に回転駆動手段25によって回転 駆動される高い位置の補助ロール23に接触して反転され、その後寿司巻き状に 布団5スピーディに巻き取られる。
【0022】
以上の説明から明らかなように、本考案の請求項1記載の布団等の繊維製品の 洗濯前処理装置によれば、ほぼ直方体形状の支持台の上面に広げられた布団等の 繊維製品は、支持台の両端のロールの周りに掛け渡されたコンベヤベルトの搬送 上面に支持されて回転制御スイッチのONによって作動する回転駆動手段によっ て駆動ロールを介して移動駆動されるコンベヤベルトによって一方端側から他方 端側へ搬送され、他方端側で、搬送されて来る繊維製品の端部が 同じ方向に上 記回転駆動手段又は別の回転駆動手段によって回転駆動される高い位置の補助ロ ールに接触して反転され、その後寿司巻き状に繊維製品はスピーディに巻き取ら れる。補助ロールも回転駆動手段によって回転駆動されているために、薄手や厚 手を問わずに布団等の繊維製品に対してスムースに巻き取りが行われる。
【0023】 また、本考案の請求項2記載の布団等の繊維製品の洗濯前処理装置によれば、 ほぼ直方体形状の支持台の上面に広げられた布団等の繊維製品は、支持台の両端 のロールの周りに掛け渡されたコンベヤベルトの搬送上面に支持されて回転制御 スイッチのONによって作動する回転駆動手段によって駆動ロールを介して移動 駆動されるコンベヤベルトによって一方端側から他方端側へ搬送され、他方端側 で、搬送されて来る繊維製品の端部が転動自在な高い位置の補助ロールに接触し て反転され、その後寿司巻き状に繊維製品はスピーディに巻き取られる。補助ロ ールは転動自在で回転抵抗が小さいために、薄手の布団に対してもスムースに巻 き取りが行われる。
【0024】 また、本考案の請求項3記載の布団等の繊維製品の洗濯前処理装置によれば、 布団等の繊維製品は、ほぼ直方体形状の支持台の上面の両端部に設けられたロー ルの周りに掛け渡されたコンベヤベルトの搬送上面に広げられた状態で支持され 、特にきつく汚れた個所がないか点検され、食物等のこぼれ跡や油しみ、血しみ 等の汚れのきつい個所があれば、支持台の側部に設けられた水タンク及び薬剤タ ンクからの水と薬剤の混合物でノズルを使用して洗い落とし処理が行われる。
【0025】 その後に繊維製品は、回転制御スイッチのONによって作動する回転駆動手段 によって駆動ロールを介して移動駆動されるコンベヤベルトによって一方端側か ら他方端側へ搬送される。他方端側では、搬送されて来る繊維製品の端部が同じ 方向に上記回転駆動手段又は別の回転駆動手段によって回転駆動される高い位置 の補助ロールに接触して反転され、その後寿司巻き状に繊維製品はスピーディに 巻き取られる。
【0026】 また、本考案の請求項4記載の布団等の繊維製品の洗濯前処理装置によれば、 薬剤タンクが、油脂分解洗剤を入れたタンクと血液分解剤を入れたタンクとから 構成され、それぞれのタンクと上記水タンクとに接続された別々のノズルが付設 され、上記各ノズルにブラシが組み込まれ、また給水ラインに接続された洗浄用 ノズルが付設されているために、通常の洗濯では落ちにくい強い汚れやしみの大 部分が油や血液によるものなので、これらの強い汚れやしみは、油脂分解洗剤と 血液分解剤によって事前に処理されて洗浄用ノズルで水洗され、後工程での本洗 濯における仕上がりが良くなる。
【0027】 また、本考案の請求項5記載の布団等の繊維製品の洗濯前処理装置によれば、 布団等の繊維製品は、ほぼ直方体形状の支持台の上面の両端部に設けられたロー ルの周りに掛け渡された複数本のコンベヤベルトの搬送上面に広げられた状態で 支持され、特にきつく汚れた個所がないか点検され、食物等のこぼれ跡や油しみ 、血しみ等の汚れのきつい個所があれば、支持台の側部に設けられた水タンクと 油脂分解洗剤入りタンク及び血液分解剤入りタンクからそれぞれ専用のノズルに 水と油脂分解洗剤及び血液分解剤が供給され、汚れの性質に応じて各ノズルを使 用して洗い落とし処理が行われる。
【0028】 その後に繊維製品は、回転制御スイッチのONによって作動する回転駆動手段 によって他方端側の駆動ロールを介して移動駆動されるコンベヤベルトによって 一方端側から他方端側へ搬送される。他方端側では、搬送されて来る繊維製品の 端部が同じ方向に上記回転駆動手段によって回転駆動される高い位置の補助ロー ルに接触して反転され、その後寿司巻き状に繊維製品は薄手や厚手を問わずにス ピーディに巻き取られる。補助ロールの回転駆動手段は、駆動ロールのものと共 用され、それらが他方端側にまとめられているために回転駆動手段と駆動力伝達 手段は簡単に構成される。
【図1】本考案の代表実施形態に係る布団の洗濯前処理
装置の正面図である。
装置の正面図である。
【図2】同洗濯前処理装置の平面図である。
【図3】同洗濯前処理装置の右側面図である。
1 布団等の繊維製品の洗濯前処理装置 5 繊維製品(布団) 5A 汚れの強い個所(油汚れ) 5B 汚れの強い個所(血液汚れ) 10 支持台 21 従動ロール 22 駆動ロール 23 巻き取り補助ロール 25 回転駆動手段 27 ドレインパン 29 回転制御スイッチ 31 コンベヤベルト 41 水タンク 43 薬剤タンク(油脂分解洗剤タンク) 45 薬剤タンク(血液分解剤タンク) 51 開閉弁付き第一ノズル 51B ブラシ 53 開閉弁付き第二ノズル 53 ブラシ 55 洗浄用ノズル 56 給水ライン
Claims (5)
- 【請求項1】 布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯
する洗濯機の前処理装置であって、ほぼ直方体形状の支
持台の上面において一方端部のロールと他方端部のロー
ルとの周りに掛け渡されてこれらロールのいずれか一方
の駆動ロールによって搬送上面が一方端側から他方端側
へ移動駆動されるコンベヤベルトと、上記駆動ロールの
回転駆動手段と、上記支持台の上面において上記他方端
側ロールの外側に平行に高く設けられて該ロールと同じ
方向に上記回転駆動手段又は別の回転駆動手段によって
回転駆動される巻き取り補助ロールと、上記回転駆動手
段の回転制御スイッチとから構成され、上記コンベヤベ
ルト上に広げられた布団等の繊維製品が上記回転制御ス
イッチのONによって作動する上記回転駆動手段によっ
て移動駆動される上記コンベヤベルトと上記巻き取り補
助ローラとによって寿司巻き状に巻き取られて行くこと
を特徴とする布団等の繊維製品の洗濯前処理装置。 - 【請求項2】 布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯
する洗濯機の前処理装置であって、ほぼ直方体形状の支
持台の上面において一方端部のロールと他方端部のロー
ルとの周りに掛け渡されてこれらロールのいずれか一方
の駆動ロールによって搬送上面が一方端側から他方端側
へ移動駆動されるコンベヤベルトと、上記駆動ロールの
回転駆動手段と、上記支持台の上面において上記他方端
側ロールの外側に平行に高く設けられた転動自在な巻き
取り補助ロールと、上記回転駆動手段の回転制御スイッ
チとから構成され、上記コンベヤベルト上に広げられた
布団等の繊維製品が上記回転制御スイッチのONによっ
て作動する上記回転駆動手段によって移動駆動される上
記コンベヤベルトと上記巻き取り補助ローラとによって
寿司巻き状に巻き取られて行くことを特徴とする布団等
の繊維製品の洗濯前処理装置。 - 【請求項3】 布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯
する洗濯機の前処理装置であって、ほぼ直方体形状の支
持台の上面において一方端部のロールと他方端部のロー
ルとの周りに掛け渡されてこれらロールのいずれか一方
の駆動ロールによって搬送上面が一方端側から他方端側
へ移動駆動されるコンベヤベルトと、上記駆動ロールの
回転駆動手段と、上記支持台の上面において上記他方端
側ロールの外側に平行に高く設けられて該ロールと同じ
方向に上記回転駆動手段又は別の回転駆動手段によって
回転駆動される巻き取り補助ロールと、上記回転駆動手
段の回転制御スイッチと、上記支持台の側部に設けられ
た水タンク及び薬剤タンクと、これら各タンクから水と
薬剤が供給される開閉弁付きノズルと、上記コンベヤベ
ルトの下側に設けられたドレインパンとから構成され、
上記コンベヤベルト上に広げられた布団等の繊維製品
は、汚れの強い個所が上記ノズルを使用して水と薬剤で
処理されてから上記回転制御スイッチのONによって作
動する上記回転駆動手段によって駆動される上記コンベ
ヤベルトと上記巻き取り補助ロールとによって寿司巻き
状に巻き取られて行くことを特徴とする布団等の繊維製
品の洗濯前処理装置。 - 【請求項4】 上記薬剤タンクは、油脂分解洗剤を入れ
たタンクと血液分解剤を入れたタンクとから構成され、
それぞれのタンクと上記水タンクとに接続された別々の
ノズルが付設され、上記各ノズルにブラシが組み込まれ
ており、また給水ラインに接続された洗浄用ノズルが付
設されている請求項3記載の布団等の繊維製品の洗濯前
処理装置。 - 【請求項5】 布団等の繊維製品を巻き取り状態で洗濯
する洗濯機の前処理装置であって、ほぼ直方体形状の支
持台の上面において一方端部の従動ロールと他方端部の
駆動ロールとの周りに掛け渡されて該駆動ロールによっ
て搬送上面が一方端側から他方端側へ移動駆動される複
数本のコンベヤベルトと、上記駆動ロールの回転駆動手
段と、上記支持台の上面において上記他方端側駆動ロー
ルの外側に平行に高く設けられて該ロールと同じ方向に
上記回転駆動手段によって回転駆動される巻き取り補助
ロールと、上記回転駆動手段の回転制御足踏みスイッチ
と、上記支持台の一方の側部に設けられた水タンクと油
脂分解洗剤タンク及び血液分解タンクと、これら水タン
クと油脂分解洗剤タンクとから水と油脂分解洗剤が供給
される開閉弁付きノズルと、上記水タンクと上記血液分
解剤タンクとから水と血液分解剤が供給される開閉弁付
きノズルと、給水ラインに接続された洗浄用ノズルと、
上記コンベヤベルトの下側に設けられたドレインパンと
から構成され、上記コンベヤベルト上に広げられた布団
等の繊維製品は、汚れの強い個所が上記ノズルを使用し
て水と油脂分解洗剤及び若しくは血液分解剤とで処理さ
れてから上記回転制御足踏みスイッチのONによって作
動する上記回転駆動手段によって駆動される上記コンベ
ヤベルトと上記巻き取り補助ロールとによって寿司巻き
状に巻き取られて行くことを特徴とする布団等の繊維製
品の洗濯前処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996008263U JP3034760U (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 布団等の繊維製品の洗濯前処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996008263U JP3034760U (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 布団等の繊維製品の洗濯前処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3034760U true JP3034760U (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=43169594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996008263U Expired - Lifetime JP3034760U (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 布団等の繊維製品の洗濯前処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034760U (ja) |
-
1996
- 1996-08-16 JP JP1996008263U patent/JP3034760U/ja not_active Expired - Lifetime
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