JP3034625U - 替え刃収納可能な鋸鞘 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部に替え刃を収納保管して随時取替えに備
え、またのこぎりの上端部を覆い被せてのこぎりを抜い
たり、差し込んだりするときのけがなどのトラブルを避
ける替え刃収納可能な鋸鞘を提供することを目的とす
る。 【構成】 細長いケース３の内部に収納空間３０を形成
し、この収納空間３０の一端を保管入り口３００とし、
前記収納空間３０内に仕切り部３１を設けて、のこぎり
収納室３２と替え刃収納室３３の２つに仕切り、このう
ちのこぎり収納室３２にのこぎり１を収納でき、他の替
え刃収納室３３に替え刃２を保管できるようにし、ま
た、収納空間３０の上方に自由に開放できるプロテクタ
４が設けられて、替え刃２の上端部の外周囲を覆い被せ
てなることを特徴とする替え刃収納可能な鋸鞘である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、替え刃収納可能な鋸鞘に係わり、特にケース３がのこぎり収納室３ ２と替え刃収納室３３に仕切られ、そのうち替え刃収納室３３内に替え刃２を保 管しておき、必要時に随時交換して使用できるようにし、また、替え刃収納室３ ３上にプロテクタ４を設け、替え刃２の使用時に自由に開くことができるように したものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、建築業、室内装飾業、木工業、園芸業などでは、その作業プロセスに おいて、常に軽便なのこぎりを使用することが望まれている。 のこぎりを施工現場で携帯するのに便利なために、またのこぎりの先鋭な鋸歯 で携帯中に使用者がけがをするのを防止するために、常に鋸鞘を身につけておき 、必要に応じてのこぎりを使用するのに都合のよいようにしている。

【０００３】 また、のこぎりは、消耗品であり、交換率が比較的高いので、消費者の需要を 満足させるために、業者は若干の取替え可能な替え刃を有するのこぎりを開発し 、替え刃が摩耗したときに新たな替え刃と取り替えて、継続して使用できるよう にしている。

【０００４】 しかし、取替えの替え刃は、通常携帯しているとは限らず、現場において施工 するときには、おそらく不注意により、釘、セメント屑を切ったり、不当な使い 方で替え刃の鋸歯を破損させたりする。ところが、このようなときに直ちに替え 刃を交換できずに作業がこのために中断されるので、面倒、かつ不便である、と いう問題があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本出願人は、のこぎりの製造販売に従事すること多年に亘り、かつ常に日常作 業中に、のこぎり全般各部分の構造に対し、絶えず改良への構想を持ち続け、多 数の台湾特許出願がなされてきた（例えば、第８０１０７３７４号、第８３２１ ８７４２号、第８４２０４６０８号、第８５２０１７５５号など）。

【０００６】 しかし、慣用の替え刃を現場で直ちに取り替えることが必要とする場合、依然 として、理想的でないところがあり、使用者が使用時に不便を生じさせる欠点を 有していた。

【０００７】 本考案は、上述の点に鑑み、前記欠点に対し改良を加え、使用者が替え刃を携 帯して取替えに便利な替え刃収納可能な鋸鞘を提供することを目的としている。 すなわち、本考案の主要目的は、替え刃収納可能な鋸鞘を提供するにあり、その 内部に替え刃を収納保管して随時使用者の取替えに備えるものである。

【０００８】 本考案の他の目的は、のこぎりの上端部を覆い被せてのこぎりを抜いたり、差 し込んだりするときのけがなどのトラブルを避けることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、細長いケース３の内部に収納空間３０を形成し、この収納空間３０ の一端を保管入り口３００とし、前記収納空間３０内に仕切り部３１を設けて、 のこぎり収納室３２と替え刃収納室３３の２つに仕切り、このうちのこぎり収納 室３２にのこぎり１を収納でき、他の替え刃収納室３３に替え刃２を保管できる ようにしたことを特徴とする替え刃収納可能な鋸鞘である。

【００１０】 また、収納空間３０の上方に自由に開放できるプロテクタ４が設けられて、替 え刃２の上端部の外周囲を覆い被せている。前記保管入り口３００の他ののこぎ り収納室３２にのこぎり１を収納することができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案による実施の形態を図面に基づき説明する。 図１および図２において、本考案の替え刃収納可能な鋸鞘は、１本ののこぎり １と１枚の替え刃２を同時に収納でき、この替え刃収納可能な鋸鞘は、主に、ケ ース３、プロテクタ４、吊帯５などからなる。

【００１２】 前記ケース３は、長方形の有底の角管状体をなし、上端部より底部に向け漸次 縮小され、表面に横しわが刻設されて鋸鞘の把持感を増加させている。内部には 、収納空間３０が設けられ、その上端には、保管入り口３００が形成され、また 、前記収納空間３０内に仕切り部３１を設け、この仕切り部３１は、ケース３の 両内側よりそれぞれ中央に向け、それぞれ仕切り片３１０が対応して突設され、 収納空間３０を大小２つに仕切り、大きい方をのこぎり収納室３２とし、小さい 方を替え刃収納室３３として仕切られている。 前記一方ののこぎり収納室３２は、のこぎり１を収納し、前記他方の替え刃収 納室３３は、前記替え刃２を収納保管する。前記２つの仕切り片３１０は、一体 に製作することができるが、別体のものを接着などで取り付けてもよい。

【００１３】 前記替え刃収納室３３の側壁には、上方に向けてＵ字形状の１つの位置決め部 ３４が一体に設けられている。この位置決め部３４の両側には、上方への突出部 ３４０が設けられ、それらの中央には、凹部３４１が形成され、各突出部３４０ の上端が弧状の凸型をなし、各突出部３４０の中央には、軸孔３４２が穿設され ている。また、各突出部３４０の内側には、図４に示すようにそれぞれ突条部３ ４３が突設されている。

【００１４】 前記プロテクタ４は、一体成型品からなり、前記ケース３の位置決め部３４上 に取り付けられている。プロテクタ４の底縁中央には、下方に向け、かつ替え刃 収納室３３の上方に蓋片４０が一体に設けられている。 この蓋片４０の底端は、仕切り部３１の２つの仕切り片３１０に対応する個所 まで延びている。また、この蓋片４０の上端には、ほぼ弧状に突出した枢接部４ １が設けられ、この枢接部４１の底端が前記凹部３４１に対応し、その中央には 、取付け孔４１０が前記軸孔３４２に対応するように貫設されている。 前記枢接部４１の両側に、図４に示すように、それぞれ前記突条部３４３に対 応する凹溝部４１１が設けられ、また、プロテクタ４の底縁両側の端面が突出部 ３４０に対応して弧状凹面４１２が形成されている。

【００１５】 前記吊帯５は、偏平の中空環状体をなし、その上端部に孔５０が設けられて、 釘のような突出物にひっかけることができ、また、底部がプロテクタ４の背部に ピンなどで取り付けることができ、その中央の帯孔５１は、ベルトを挿入して、 この替え刃収納可能な鋸鞘を使用者の腰に吊り下げることができる。

【００１６】 前記プロテクタ４を位置決め部３４上に嵌合し、１本の軸ピン４２により突出 部３４０の軸孔３４２と枢接部４１の取付け孔４１０を貫通し、プロテクタ４を 位置決め部３４上に枢接し、かつ、蓋片４０と位置決め部３４との間の距離を丁 度替え刃収納室３３の幅に合わせる。この構造により、のこぎり１と替え刃２を それぞれのこぎり収納室３２と替え刃収納室３３に差し込み、替え刃２の上端部 を蓋片４０と位置決め部３４との間に位置させる。

【００１７】 図３および図４において、位置決め部３４の突条部３４３を枢接部４１の凹溝 部４１１に嵌め込むと、前記プロテクタ４の替え刃収納室３３の上方への取付け 位置が制限されて、蓋片４０で替え刃２の上端部外側を挾持して突出を防止させ ることが可能となる。

【００１８】 新たな替え刃２を交換するときは、図５に示すように、プロテクタ４と位置決 め部３４の枢接個所、すなわち、軸ピン４２を中心とし、プロテクタ４を外側に 向け強く回すと、突条部３４３が凹溝部４１１から外れる。蓋片４０が開放する 方向に一定角度回すようにして、新たな替え刃２を取り出し、古いものと交換し て使用する。 以上の構造により、プロテクタ４は必要に応じて自由に開閉できて、随時替え 刃２を取り出すのに便利なものであることが判る。

【００１９】 前記実施例は、本考案の比較的良好な一実施例に過ぎず、当然これをもって本 考案の範囲を限定するものではなく、本考案による登録実用新案請求の範囲と明 細書の内容のなした簡単な等価変化と修飾は、すべて本考案に含まれる範囲内に 属するものである。

【００２０】

【考案の効果】

（１）本考案の替え刃収納可能な鋸鞘は、のこぎり収納室３２と替え刃収納室３ ３を有するので、同時にのこぎり１と替え刃２を収納可能な効用を兼ねており実 用的である。

【００２１】 （２）替え刃２を替え刃収納可能な鋸鞘内に保管し、のこぎり１と一緒に携帯で き、必要に応じ随時取り出して使用するのに便利で手間が省ける。

【００２２】 （３）プロテクタ４を替え刃収納室３３上に枢設して取り付けることにより、蓋 片４０が替え刃２の上端部外側を遮蔽することができるので、替え刃２が替え刃 収納可能な鋸鞘に突出することが避けられ、安全であり、また、替え刃２の上端 部が使用中ののこぎり１の正常な取り出しや挿入の動作を妨げることがない。 また、使用時には、簡単にプロテクタ４を一定角度回すことにより、蓋片４０ を替え刃収納室３３の上方を開口し、随時替え刃２を取り出して使用することが できるので、安全で、便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による替え刃収納可能な鋸鞘の一実施例
を示す分解斜視図である。

【図２】図１の組立て後の断面図である。

【図３】本考案のプロテクタ４の局部拡大断面図であ
る。

【図４】図３のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】本考案のプロテクタ４を用いたときの作動断面
図である。

【符号の説明】

１…のこぎり、２…替え刃、２１…鋸歯、３…ケース、
３０…収納空間、３００…保管入り口、３１…仕切り
部、３１０…仕切り片、３２…のこぎり収納室、３３…
替え刃収納室、３４…位置決め部、３４０…突出部、３
４１…凹部、３４２…軸孔、３４３…突条部、４…プロ
テクタ、４０…蓋片、４１…枢接部、４１０…取付け
孔、４１１…凹溝部、４１２…弧状凹面、４２…軸ピ
ン、５…吊帯、５０…孔、５１…帯孔。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 細長いケース３の内部に収納空間３０を
   形成し、この収納空間３０の一端を保管入り口３００と
   し、前記収納空間３０内に仕切り部３１を設けて、のこ
   ぎり収納室３２と替え刃収納室３３の２つに仕切り、こ
   のうちのこぎり収納室３２にのこぎり１を収納でき、他
   の替え刃収納室３３に替え刃２を保管できるようにした
   ことを特徴とする替え刃収納可能な鋸鞘。
2. 【請求項２】 保管入り口３００の替え刃収納室３３の
   上方部位に、プロテクタ４を設け、プロテクタ４は、下
   方に向けた蓋片４０が替え刃収納室３３の上方に位置し
   て形成されている請求項１記載の替え刃収納可能な鋸
   鞘。
3. 【請求項３】 プロテクタ４の蓋片４０上端に、枢接部
   ４１を設けてプロテクタ４を保管入り口３００の替え刃
   収納室３３の上方部位に枢設し、必要に応じてプロテク
   タ４を開閉可能にした請求項２記載の替え刃収納可能な
   鋸鞘。
4. 【請求項４】 替え刃収納室３３の上方部位に上方に向
   けて位置決め部３４を形成し、この位置決め部３４の両
   側に突出部３４０を設け、プロテクタ４の枢接部４１
   に、凹溝部４１１を形成し、突出部３４０の内側にそれ
   ぞれ突条部３４３を突設し、枢接部４１の両側に、それ
   ぞれ前記突条部３４３に対応する凹溝部４１１を設け、
   プロテクタ４を位置決め部３４の上部に枢設し、取付け
   時において突出部３４０の突条部３４３を枢接部４１の
   凹溝部４１１内に嵌め込んで、プロテクタ４の替え刃収
   納室３３の上方に取付け、使用時においては、枢接個所
   を中心に外側に向けてプロテクタ４を回して突条部３４
   ３を凹溝部４１１から外して蓋片４０を一体に替え刃収
   納室３３から遠く離れた方向に一定角度回して、前記プ
   ロテクタ４を必要に応じて開閉可能にした請求項３記載
   の替え刃収納可能な鋸鞘。
5. 【請求項５】 ケース３の保管入り口３００上に、吊帯
   ５を固定的に設け、鋸鞘を固定個所に掛けられるように
   した請求項１記載の替え刃収納可能な鋸鞘。