JP3034584U - 食パン薄切り具を兼ねた食パン収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食パン収納ケースと食パン薄切り具を兼ねた
ものであり、食パンを収納ケースに収容した状態で、予
め設定した厚さを均一に保持して綺麗に薄切りすること
ができる。 【構成】 硬質樹脂製のケース本体１と嵌合蓋２により
構成し、ケース本体１の両端部の対向する側壁に、端部
からの距離を相違させてナイフを挿入する厚手用切込み
３と薄手用切込み３’をそれぞれ対向させて設け、ケー
ス本体１内の底面４には、前記厚手用切込み３及び薄手
用切込み３’の下端７よりも高い位置に、上面６を設定
した、弾力樹脂板材や木板材らの板状の刃防護材５を敷
設したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、食パンを収納した状態で、均一の所定厚さに簡単に薄切りできる食 パン薄切り具と、食パン収納ケースを兼ね備え、一般家庭で日用品として広く利 用できるものである。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来、食パンを収納して保存する硬質樹脂製ケースは、食パンを収納するケー ス本体と蓋により構成され、ケース本体の効用は単に食パンを衛生的に格納する だけであり、食用の際の薄切りは、ケース本体から食パンを取り出してまな板等 の上で、ナイフにより所望の厚さに薄切りしていた。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ 従来の食パン収納ケースは、食パンを収容して格納するだけの効用であり、薄 切りする時は取り出してまな板等の上で所望の厚さに切断していた。従って、薄 切りする場合は、食パンにナイフの押圧切断力が加わり食パンに歪みが生じるた め、切断する厚さが不均一となり、切断面を綺麗にすることは難しかった。特に 、食パンが順次薄切りされて残り部分が少なくなった時の薄切りは、厚さが更に 不均一になるだけでなく、安全面からも好ましいことではなかった。

【０００４】 ［課題を解決するための手段］ 本考案は、従来の問題点を解決し、薄切り具と収納ケースを兼ね備えるもので あり、硬質樹脂製のケース本体と嵌合蓋により構成し、ケース本体の両端部の対 向する側壁に、端部からの距離を相違させてナイフを挿入する厚手用切込みと薄 手用切込みをそれぞれ対向させて設け、ケース本体内の底面には、前記厚手用切 込み及び薄手用切込みの下端よりも高い位置に上面を設定した、弾力樹脂板材や 木板材等の刃防護材を敷設したことを特徴とするものである。

【０００５】 ［作用］ 図１に示す実施例により作用を説明する。ケース本体１内に収納した食パンを 、所望の切断厚さに応じ、ケース本体１の両端部の対向面に設けた厚手用切込み ３又は薄手用切込み３’を選択して、１方の端部側に押し寄せた後、選択した厚 手用切込み３又は薄手用切込み３’にナイフの刃を挿入し、厚手用又は薄手用切 込み３又は３’をガイドとして、ケース本体１内に収納された食パンを厚さ均一 にして綺麗に切断する。

【０００６】 この場合、ケース本体１内の底面４に敷設してある板状の刃防護材５の上面６ が、厚手用及び薄手用切込み３、３’の下端７よりも高い位置に設定してあるか ら、ナイフの刃は、食パンの下面まで完全に切断して両切込み３、３’の下端７ に達する前に、板状の刃防護材５に当接するので刃は防護される。また、切断の 際は、ケース本体１の各側壁が、切断時における食パンの歪みを抑制するので、 食パンを変形させずに綺麗に薄切りすることが可能となる。

【０００７】 薄切りした後の次の薄切りは、切断した食パン片を取り出し、端部側に押し寄 せ、前記の通りの操作により再び同一の厚さに薄切りすることができる。ケース 本体１の両端部に設けた厚手用切込み３と薄手用切込み３’は、それぞれ端部か らの距離が相違するので、いずれかを選択することにより、薄切りの厚さを相違 させて食パンを切断することができる。

【０００８】 ［実施例］ 図１及び図２に示す１実施例により説明する。硬質樹脂製のケース本体１とケ ース本体１を被う嵌合蓋２により構成する。ケース本体１の長手方向両端部の対 向する側壁に、その端部からの距離を相違させて、それぞれ対向側と１組とする 厚手用切込み３と薄手用切込み３’をそれぞれ対向させて設ける。この厚手用切 込み３と薄手用切込み３’の下端７は、ケース本体１内に収納した食パンの底面 位置より低く設定する。ケース本体１内の底面４には、弾力樹脂板材や木板材等 で構成した食パンを載せるための板状の刃防護材５を敷設する。この板状の刃防 護材５は、収納した食パンを底面まで完全に切断できるように、前記の厚手用切 込み３及び薄手用切込み３’の下端７よりも高い位置に上面６を設定する。

【０００９】 ［考案の効果］ 本考案は、食パンを収容して格納する食パン収納ケースの対向側壁に、ナイフ のガイドとなるナイフ挿入用の厚手用切込みと薄手用切込みを２種設けることに より、収納した状態のままで食パンを所定の厚さに、最後まで綺麗に薄切りする ことができるものである。従って、食パン収納ケースと、食パン薄切り用品を兼 ねたものとして使用することができ、実用上、極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の１部切開斜視図である。

【図２】本考案の１実施例の縦断面図である。

【符号の説明】

１ ケース本体 ２ 嵌合蓋 ３ 厚手用切込み ３’ 薄手用切込み ４ 底面 ５ 刃防護材 ６ 上面 ７ 下端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 硬質樹脂製のケース本体１と嵌合蓋２に
   より構成し、ケース本体１の両端部の対向する側壁に、
   端部からの距離を相違させてナイフを挿入する厚手用切
   込み３と薄手用切込み３’をそれぞれ対向させて設け、
   ケース本体１内の底面４には、前記厚手用切込み３及び
   薄手用切込み３’の下端７よりも高い位置に上面６を設
   定した、弾力樹脂板材や木板材等の刃防護材５を敷設し
   たことを特徴とする食パン薄切り具を兼ねた食パン収納
   ケース。