JP3034504U - テーブル並びにキーボードの載置用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ等の不使用時はキーボードを埃
等から保護でき、使用時は簡単且つ迅速に使用可能状態
に配置できるようにする。 【解決手段】 天板１の下側にキーボード２の載置用具
３を設ける。この載置用具３を、前部に引き手４を形成
した枠状の載置体５と、この載置体５を天板１の下面１
ａに引出し自在に取り付ける取付部材６とで構成する。
キーボード２を載置する上記の載置体５を、キーボード
２の不使用時は上記天板１の範囲内に納まる状態で、そ
の下面１ａに上記取付部材６で取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本案は、座卓や机等のテーブルに関し、更に詳しくはコンピュータやワードプ ロセッサーのキーボードを載置させる用具を備えたテーブル並びにこのテーブル に用いる、キーボードの載置用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のテーブルとしては、コンピュータ等の本体やキーボードを載せる 天板と、この天板の上方に配置された、プリンタ等の周辺機器を載置させる棚と を備えたＯＡ機器専用の縦型のものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところでコンピュータ等のキーボードは、一般的に不使用時でも、キーが露出 した状態で机上に配置されることから、ごみや埃が、表面に付着したり、或はキ ー間の隙間から内部に侵入するのを避けられない。従ってキーボードを載置させ るこの種のテーブルは、コンピュータ等の不使用時はキーボードを埃等から保護 できるよう形成されているのが望ましい。

【０００４】 しかるに上記従来品の場合は、キーボードが常時コンピュータ等の本体と共に 机上に載置されたから、従来品によるとキーボードの表面が埃や空気中の微粒子 で汚れ易くなり、又ごみ等がキー間の隙間から侵入し易い、という問題点があっ た。

【０００５】 而してこの種のテーブルは、コンピュータ等を使用するときはキーボードをす ぐに利用できる状態でなければ使い勝手が悪くなる。 従って本案の技術的課題は、コンピュータ等の不使用時はキーボードを埃等か ら保護でき、使用時は簡単且つ迅速に使用可能状態に配置できるよう形成したキ ーボード載置機能付きテーブルを提供することにある。

【０００６】 又本案は、既存のテーブルに取り付けることで、コンピュータ等の不使用時は キーボードを埃等から保護でき、使用時は簡単且つ迅速に使用可能状態にさせる ことができる、キーボードの載置用具を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本案は、上記の課題を解決するために次のような技術的手段を採る。 即ち本案テーブルは、天板１の下側にキーボード２の載置用具３が設けられ、 この載置用具３が、前部に引き手４が形成された枠状の載置体５と、この載置体 ５を天板１の下面１ａに引出し自在に取り付ける取付部材６とでなり、キーボー ド２が載置される上記の載置体５は、キーボード２の不使用時は上記天板１の範 囲内に納まる状態でその下面１ａに上記取付部材６で取り付けられてなるもので ある。

【０００８】 この場合キーボード２の載置用具３を構成する載置体５は、平面視でコの字状 に折り曲げられたパイプで形成されるのが良く、又左右の側枠杆５ｂの前側位置 に、キーボード２の滑り止め防止部材７を備えてなるのが好ましい。更に載置体 ５は、その前部の左右位置に、手首を係止させる係止手段９を備えてなるのが良 い。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 本案のテーブルは、天板１の下側にキーボード２の載置用具３が設けられてな る。この載置用具３は、前部に引き手４が形成された枠状の載置体５と、この載 置体５を天板１の下面１ａに引出し自在に取り付ける取付部材６とでなる。尚テ ーブルは、この実施形態では和室用の、脚の短いテーブルである座卓の例である が、脚の長い机でも良い。

【００１０】 キーボード２が載置される上記の載置体５は、キーボード２の不使用時は上記 天板１の範囲内に納まる状態でその下面１ａに上記取付部材６で取り付けられる 。又この載置体５は、この実施形態では平面視でコの字状に折り曲げられたパイ プで形成されている。パイプとしては、金属製のパイプや合成樹脂製のパイプが ある。上記の引き手４は、載置体５の前部の横枠杆５ａの中央部が山形に折り曲 げられてなる。

【００１１】 ５ｂは、載置体５の左右の側枠杆である。この側枠杆５ｂは、クランク状に折 り曲げられ、キーボード２を側枠杆５ｂの前側位置に載置し易いよう、載置体５ は前側位置が一段低くなるよう形成されている。

【００１２】 ７は、キーボード２の滑り止め防止部材である。この防止部材７は、この実施 形態ではゴム管でなり、側枠杆５ｂの前側位置の所定箇所に夫々嵌挿されている 。

【００１３】 上記の取付部材６は、各側枠杆５ｂに遊挿状に嵌挿された一対の金属管６ａと 、この金属管６ａに端部が固定された状態で側枠杆５ｂ間に横架された帯状の金 属板６ｂと、更にこの金属板６ｂの端部に形成された螺子孔６ｃを介して金属管 ６ａを載置体５と共に天板１の下面１ａに止め付ける螺子６ｄとでなる。上記の 金属板６ｂは、この実施形態では金属管６ａの前後位置に、平行一対状に形成さ れている。

【００１４】 尚図３において、８は例えばコンピュータ等の本体である。又８ａは、この本 体８とキーボード２とを接続するコードである。

【００１５】 本案を使用する場合は、載置体５の一段低く形成された前側位置に、キーボー ド２を横置きし、キーボード２を使用する際は引き手４を手前側に引く。載置体 ５は、取付部材６で引出し自在に天板１の下面１ａに取り付けられているから、 引き手４が引かれると載置体５が前方に移動し、キーボード２が天板１の下から 露出する。使用者は、キーボード２をこの状態で使用し、使用後は引き手４を押 し、天板１の下側に配置させる。

【００１６】 以上の処において、本案は上記の滑り止め防止部材７が、図５に示されるよう に、側枠杆５ｂの上面側に貼り付けられたゴム膜等で形成されるのでも良い。

【００１７】 又上記の載置体５は、図６に示されるように、前部の左右位置に、手首を係止 させる係止手段９を備えてなるのでも良い。この係止手段９は、この実施形態で は載置体５の前部の左右位置である、横枠杆５ａの両端部が前方に凸状に折り曲 げられてなる支承部９ａと、この支承部９ａに支承されるよう横枠杆５ａに枢着 されたプレート９ｂとでなる。このプレート９ｂは、この実施形態では載置体５ の前後方向に煽り板状に回動可能に形成されている。

【００１８】 而して上記の係止手段９を利用する場合は、先ず載置体５を天板１の下側から 引出し、次にプレート９ｂを前方に回動させてこのプレート９ｂを支承部９ａに 支承させ、この状態でプレート９ｂに手首を載せて使用する。

【００１９】 尚この実施形態では、不使用時に載置体５の下側からプレート９ｂが飛び出さ ないよう、プレート９ｂを回動可能に形成したものであるが、本案の場合、係止 手段９はこれに限定されるものではない。即ち本案は、例えば横枠杆５ａの両端 部に水平板が夫々前方及び側方に突き出された状態で設けられ、係止手段９がこ の水平板でなるのでも良い。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように本案は、コンピュータ等の不使用時は上記の載置用具によ ってキーボードを天板の下に配置でき、使用時は引き手を利用して載置体と共に キーボードを引出すことができるよう形成されたものである。従って本案によれ ば、コンピュータ等の不使用時にキーボードを埃等から保護でき、使用時は簡単 且つ即座に使用可能状態に配置できる、という実用上優れた効果を奏する。

【００２１】 又請求項２記載のように載置体が、平面視でコの字状に折り曲げられたパイプ でなる場合は、載置体の構造を簡単化できるから、その分、低コスト化、軽量化 できるという利点がある。

【００２２】 又請求項３記載の場合は、載置体が、左右の側枠杆の前側位置にキーボードの 滑り止め防止部材を備えてなるから、キーボードの位置ずれを防止でき、使い勝 手を向上できる。

【００２３】 又請求項４記載の場合は、載置体が、その前部の左右位置に、手首を係止させ る係止手段を備えてなるから、これによれば手や肩の疲労を防止できる。

【００２４】 又請求項５記載のキーボードの載置用具によれば、既存のテーブルを、キーボ ード載置機能付きテーブルに簡単に変更できる。

【００２５】 又請求項６記載のように上記載置用具の載置体が、平面視でコの字状に折り曲 げられたパイプでなる場合は、載置体の構造を簡単化できるから、その分、安価 で軽量な載置用具を提供できる。

【００２６】 又請求項７記載のように載置体が、左右の側枠杆の前側位置にキーボードの滑 り止め防止部材を備えてなる場合は、キーボードの位置ずれを防止できるこの種 載置用具を提供できる。

【００２７】 更に請求項８記載のように載置体が、その前部の左右位置に、手首を係止させ る係止手段を備えてなる場合は、手や肩の疲労を防止できる使い勝手の良いこの 種載置用具を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の好適な一実施形態を示す一部を切欠した
分解斜視図である。

【図２】本案の正面図である。

【図３】図２のIII ーIII 線における断面図である。

【図４】脚折畳み時における本案の底面図である。

【図５】滑り止め防止部材の他の実施形態を示し、Ａは
要部平面図、ＢはＡのＢーＢ線断面図である。

【図６】本案の他の実施形態を示す要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 天板 １ａ 下面 ２ キーボード ３ 載置用具 ４ 引き手 ５ 載置体 ６ 取付部材

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板の下側にキーボードの載置用具が設
   けられ、この載置用具が、前部に引き手が形成された枠
   状の載置体と、この載置体を天板の下面に引出し自在に
   取り付ける取付部材とでなり、キーボードが載置される
   上記の載置体は、キーボードの不使用時は上記天板の範
   囲内に納まる状態でその下面に上記取付部材で取り付け
   られてなることを特徴とするテーブル。
2. 【請求項２】 載置体が、平面視でコの字状に折り曲げ
   られたパイプでなることを特徴とする請求項１記載のテ
   ーブル。
3. 【請求項３】 載置体が、左右の側枠杆の前側位置にキ
   ーボードの滑り止め防止部材を備えてなることを特徴と
   する請求項１又は２記載のテーブル。
4. 【請求項４】 載置体が、その前部の左右位置に、手首
   を係止させる係止手段を備えてなることを特徴とする請
   求項１、２又は３記載のテーブル。
5. 【請求項５】 前部に引き手が形成された枠状の載置体
   と、この載置体を天板の下面に引出し自在に取り付ける
   取付部材とでなることを特徴とするキーボードの載置用
   具。
6. 【請求項６】 載置体が、平面視でコの字状に折り曲げ
   られたパイプでなることを特徴とする請求項５記載のキ
   ーボードの載置用具。
7. 【請求項７】 載置体が、左右の側枠杆の前側位置にキ
   ーボードの滑り止め防止部材を備えてなることを特徴と
   する請求項５又は６記載のキーボードの載置用具。
8. 【請求項８】 載置体が、その前部の左右位置に、手首
   を係止させる係止手段を備えてなることを特徴とする請
   求項５、６又は７記載のキーボードの載置用具。