JP3034309B2 - 高速無線通信方式 - Google Patents

高速無線通信方式

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JP3034309B2
JP3034309B2 JP8522783A JP52278396A JP3034309B2 JP 3034309 B2 JP3034309 B2 JP 3034309B2 JP 8522783 A JP8522783 A JP 8522783A JP 52278396 A JP52278396 A JP 52278396A JP 3034309 B2 JP3034309 B2 JP 3034309B2
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JP8522783A
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繁 冨里
博 鈴木
賢吉 平出
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エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、移動通信に適した高速無線通信方式に関す
るものである。
背景技術 従来、無線基地局から端末へ情報を伝送する無線通信
方式として、図1に示す無線呼出し方式(いわゆる、ポ
ケットベル)がある。この図1に示す無線呼出し方式の
詳細な構成は、例えば、文献「移動通信(進士昌明著、
丸善、1989)」の中で述べられている。
まず、呼出しを行う者(発呼者)は固定電話等を用い
て呼出しを要求する。この呼出し要求があると、呼出し
用基地局103から無線呼出し受信端末105に呼出し信号が
送信され、呼出しが行われる。
この無線呼出し方式は片方向伝送方式であり、無線基
地局から受信端末への下り伝送だけが行われている。こ
のため、端末が送信機能を持つ必要はなく、端末の小型
・低消費電力化が実現できる。このように無線呼出し方
式は片方向伝送ではあるが、例えば有線の公衆電話(交
換)網に接続される固定電話との組み合わせにより、等
価的に双方向通信として使用できることから、広く利用
されている。
また、無線呼出し方式においては、受信品質を改善す
るため、端末に対して複数の無線基地局から信号を同時
に送信してダイバーシチ効果を得る、複局同時送信が行
われている。
このような複局同時送信では、無線基地局で搬送波周
波数、または変調波形、あるいは周波数偏移を意図的に
オフセットするオフセット送信がよく用いられる。この
オフセット送信を行った場合には、端末の受信信号が受
けるフェージングよりも、フェージング周波数が速まる
こととなり、その結果、規定の伝送品質を得るために必
要な受信レベルを下回る確率が小さくなり、伝送特性が
改善される。このことは、例えば、前出の文献「移動通
信」の中で述べられている。
しかしながら、このオフセット送信ではオフセットに
よる所要信号帯域の拡大があり、周波数利用効率が低下
するという欠点があった。
そこで、帯域拡大のない複局同時送信方式として、送
信側の複数の無線基地局間で意図的にシンボルタイミン
グを遅延させて送信し、受信側の端末では、これらの遅
延波を等化器を用いて合成する方法が検討されている。
この方法の場合、各無線基地局から端末への伝搬路は独
立とみなせるため、いわゆるパスダイバーシチ効果が得
られる。このことは、特願昭62−120130号「送信パスダ
イバーシチ伝送方式」、及び特願平2−148935号「ダイ
バーシチ受信装置」に示されており、また、Per−Erik
Ostling,“Performance of MMSELinear Equalizer an
d Decision Feedback Equalizer in Single−Freq
uency Simulcast Environment",43rdIEEE Vehicular
Technology Conference,1993,pp.629−632.にも示され
ている。
しかしながら、上記各文献は単に伝送方式が示されて
いるだけであり、具体的な無線チャネルアクセスのため
の手順などを含む具体的なシステムの提案とはなってい
ない。
更に、現行の無線呼出し方式の伝送速度は最大でも1.
2kbit/secであり、大量の情報を高速で送信することは
できない。また、情報の高速伝送時には伝送帯域は広帯
域化するが、この広帯域化により、低速で狭帯域な信号
伝送時と比較して受信感度が低下してしまうことから、
受信感度を保持するためには、この低速狭帯域伝送時よ
りも送信電力を大としなければならない。
具体的には、以下に示す内容である。すなわち、図2A
に示すように、同一の変調方式を用いる場合、高速伝送
時には低速伝送時として比較して信号帯域が拡大する。
例えば、図2Aに示すように、帯域がB0の信号について伝
送速度を2倍にした場合、帯域B1はB1=2B0となる。こ
のとき、図2Bに示すように、受信フィルタ通過後の熱雑
音の電力は、帯域が2倍となることからそのまま2倍と
なる。従って、図2Bに示すように、各々の信号の電力S0
及びS1が等しいとすると、熱雑音の電力が2倍となった
分そのままCN比が劣化することとなる。この場合、受信
フィルタ通過後も同一のCN比を得るためには、信号送信
電力を2倍にする必要がある。例えば、現行の無線呼出
し方式で用いられている伝送速度である1.2kビット/sを
高速化して1.2Mビットにするためには1000倍の送信電力
が必要となる。従って、実現は困難である。
このように、上記低速狭帯域伝送時と同様の構成で高
速広帯域伝送を行なおうとすると、受信時の品質劣化を
招来することから、単純に従来の無線呼出し方式の伝送
速度を高速化するだけでは高速に情報を伝送するシステ
ムの構築は実現できないことになる。
同様に、上記文献には、複局同時送信時に等化器を用
いて合成する技術は示されているものの、この技術を用
いた具体的なシステムの構成や動作については明らかに
されていない。
発明の開示 本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、高速に
大量の情報を良好な品質で送信することのできる高速無
線通信方式を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明は、信号の流れを制
御する集中制御手段と、その集中制御手段からの呼出し
命令信号に応じて呼出し信号を送信する呼出し手段と、 その呼出し手段からの呼出し信号を受信して応答信号
を送信する情報受信手段と、その情報受信手段からの応
答信号を受信して応答確認信号を送信する応答受信手段
と、その応答受信手段からの応答確認信号に応じて前記
集中制御手段から送信される情報・制御信号を受信し、
前記情報受信手段に対して前記呼出し信号に比して高速
にかつ多量の情報信号を無線送信する情報送信手段と、
を有することを特徴とする高速無線通信方式を提供す
る。
すなわち、本発明において、集中制御手段は全体の信
号の流れを制御している。呼出し手段は、集中制御手段
が送信する呼出し命令信号に応じて、呼出し信号を送信
する。情報受信手段は、その呼出し信号を受信し、応答
受信手段に対して応答信号を送信する。応答受信手段
は、応答信号を受信すると、集中制御手段に対して応答
確認信号を送信する。集中制御手段は、その応答確認信
号を受信すると、情報・制御信号を情報送信手段に対し
て送信する。情報送信手段は、情報受信手段に対して呼
出し信号に比して高速にかつ多量の情報信号を無線送信
する。
また、本発明は、信号の流れを制御する集中制御手段
と、その集中制御手段からの呼出し命令信号に応じて呼
出し信号を送信する呼出し手段と、その呼出し手段から
の呼出し信号を受信して応答信号を送信する情報受信手
段と、その情報受信手段からの応答信号を受信して応答
確認信号を送信する応答受信手段と、その応答受信手段
からの応答確認信号に応じて集中制御手段から送信され
る情報・制御信号を分配する情報分配手段と、その情報
分配手段を介して送信された情報・制御信号の内の情報
信号を前記情報受信手段に対して無線送信する複数の情
報送信手段と、を有することを特徴とする高速無線通信
方式を提供する。
すなわち、本発明において、集中制御手段は全体の信
号の流れを制御している。呼出し手段は、集中制御手段
が送信する呼出し命令信号に応じて、呼出し信号を送信
する。情報受信手段は、その呼出し信号を受信し、応答
受信手段に対して応答信号を送信する。応答受信手段
は、応答信号を受信すると、集中制御手段に対して応答
確認信号を送信する。集中制御手段は、応答確認信号を
受信すると、情報・制御信号を情報分配手段に対して送
信する。情報分配手段は、情報・制御信号を複数の情報
送信手段に分配する。複数の情報送信手段は、情報受信
手段に対して情報信号を無線送信する。
本発明の好適な実施形態にあっては、呼出し信号及び
応答信号は無線を介して伝送される。
すなわち、集中制御手段と呼出し手段及び応答受信手
段の間が無線の場合には、それらの信号は無線を介して
伝送される。
本発明の好適な実施形態にあっては、呼出し手段は、
広いゾーンに対して呼出し信号を送信し、一方、応答受
信手段は、狭いゾーンからの応答信号を受信する。
すなわち、呼出し手段に係るゾーンは応答受信手段に
係るゾーンよりも広い。
本発明の好適な実施形態にあっては、複数の情報送信
手段からそれぞれ送信される情報信号の各フレームが同
期している。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報受信手段
は、複数の情報送信手段からそれぞれ送信される情報信
号を等化する等化手段を有する。
本発明の好適な実施形態にあっては、集中制御手段
は、応答確認信号を送信する応答信号受信手段の位置か
ら情報受信手段の位置を推定し、この推定された位置に
応じて複数の情報送信手段の中から、情報信号を送信す
る情報送信手段を複数局選択する情報送信手段選択手段
を有する。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報受信手段
は、呼出し信号を受信する第1のアンテナと、その第1
のアンテナと比較して受信感度が優れ、情報信号を受信
する第2のアンテナとを有する。
すなわち、第2のアンテナにより情報信号を感度よく
受信する。
本発明の好適な実施形態にあっては、1つアンテナ
を、使用形態を変えて感度を変えることにより第1のア
ンテナと第2のアンテナの双方として使用する。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報受信手段
は、情報信号を十分な品質で受信できたか否かを判断
し、受信できていないときには、集中制御手段に対して
情報信号の再送信を要求する信号を送信し、その信号を
受信した集中制御手段は、情報送信手段に対して情報信
号を再送信する。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報受信手段
は、情報信号を十分な品質で受信できたか否かを判断し
た結果を集中制御手段に送信し、集中制御手段は、受信
したその結果に基づいて、受信できていないと判断した
ときは、情報送信手段に対して情報信号を再送信する。
すなわち、情報受信手段は、無条件に判断結果を送信
し、集中制御手段が情報信号を再送信するか否かを判断
する。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報受信手段
は、情報信号の受信完了後に情報送信手段に対して受信
完了信号を送信する受信完了通知手段を有する。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報送信手段
は、情報信号の送信の後、一定時間再送の要求を受け取
らないときには、情報送信の一連の動作を自ら終了す
る。
本発明の好適な実施形態にあっては、複数の情報送信
手段は、各情報送信手段ごとに決められた遅延量に基づ
いて情報信号を遅延させる情報信号遅延制御手段を有す
る。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報信号遅延制
御手段は、遅延量の割り当てに際して、所定の距離だけ
離間した情報送信手段で同一の遅延量とする。
本発明の好適な実施形態にあっては、情報送信手段は
スペクトル拡散変調方式で情報信号を送信し、情報受信
手段はRAKE受信機を用いる。
上述したように、本発明では、受信端末に対して、ま
ず、低速通信網を用いて呼出し信号を送信し、端末から
の応答信号を確認した後、複数の又は単一の情報送信手
段から、より高速な情報を同時に送信している。
また本発明では、受信端末に対して、複数の情報送信
手段から、情報信号を同時に、同一の搬送波周波数で送
信している。
従来技術とは、呼出し信号及び応答信号については低
速通信網を利用し、情報信号伝送時に高速無線通信網を
利用する点が異なる。
また、情報信号伝送速度を高速化し、この高速化に対
応するための等化手段を用いるとともに、この等化手段
が有効に動作するように、情報信号送信手段間の遅延時
間を調整する点が異なる。また、無線呼出し方式とは異
なり、呼び出し要求信号等はなく、要求の有無にかかわ
らず情報信号は送信され、情報受信手段は常に情報信号
を受信することができる。
図面の簡単な説明 図1は、従来の技術における構成例を示すブロック図
である。
図2は、従来の技術でそのまま伝送速度を高速にした
場合を説明するための図である。
図3は、本発明の高速無線通信方式に係る第1の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
図4は、第1の実施形態を実現するための高速無線通
信システムにおける信号の流れを示す動作フローチャー
トである。
図5Aは、呼出し用基地局の一例の構成ブロック図であ
る。
図5Bは、移動局の一例の構成ブロック図である。
図5Cは、応答用基地局の一例の構成ブロック図であ
る。
図6Aは、呼出し信号の例を示す図である。
図6Bは、応答信号の例を示す図である。
図6Cは、情報信号の例を示す図である。
図7は、本発明の高速無線通信方式に係る第2の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
図8図は、呼出し信号及び応答信号を無線で伝送する
場合の例を示す図である。
図9は、本発明の高速無線通信方式に係る第4の実施
形態を説明するためのブロック図である。
図10は、本発明の高速無線通信方式に係る第5の実施
形態を実現する高速無線通信システムにおける信号の流
れを示す動作フローチャートである。
図11は、第5の実施形態を説明するためのブロック図
である。
図12は、本発明の高速無線通信方式に係る第6の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
図13は、本発明の高速無線通信方式に係る第7の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
図14は、情報信号の再送を要求する実施形態おける第
1の方法を説明するための動作フローチャートである。
図15は、情報信号の再送を要求する実施形態おける第
2の方法を説明するための動作フローチャートである。
図16は、本発明の高速無線通信方式に係る第9の実施
形態を説明するためのブロック図である。
図17は、RLS−MLSE型の適応等化器の構成の一例を示
すブロック図である。
図18は、本発明の第9の実施形態をセルラ方式に適用
した場合の信号受信例である。
図19は、本発明の第11の実施形態に基づき、セルラ方
式において、遅延量を繰り返し利用する場合の遅延割り
当ての例(7セル繰り返し)を示す。
図20は、セルラ方式において、遅延量の種類を説明す
るための図である。
図21は、他の遅延割り当ての例(3セル繰り返し)を
示す図である。
図22は、本発明の第12の実施形態に係るRAKE受信機の
構成の一例を示すブロック図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明す
る。
図3は、本発明の高速無線通信方式に係る第1の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
本実施形態の高速無線通信システムは、集中制御局
1、呼出し用基地局3、移動局5、応答用基地局7、情
報送信ネットワーク9及び複数の情報送信用無線基地局
11によって構成される。
集中制御局1、呼出し用基地局3、移動局5、応答用
基地局7、情報送信ネットワーク9及び複数の情報送信
用無線基地局11は、それぞれ、集中制御手段、呼出し手
段、情報受信手段、応答受信手段、情報分配手段及び情
報送信手段に応答している。
移動局5は、呼出し信号受信部5a、情報信号受信部5b
及び応答信号送信部5cによって構成される。また、複数
の情報送信用無線基地局11は、サービス地域を全てカバ
ーできるように、サービス地域内に多数設置されてい
る。図3では一例として、複数の情報送信用無線基地局
11が、第1の情報送信用無線基地局11a(MS1)、第2の
情報送信用無線基地局11b(MS2)、第3の情報送信用無
線基地局11c(MS3)の3局で構成されるシステムが示さ
れている。
図4は、第1の実施形態を実現するための高速無線通
信システムにおける信号の流れを示す動作フローチャー
トである。
図3及び図4を参照してこの高速無線通信システム動
作及び作用を説明する。集中制御局1は、全体の信号の
流れを制御する。集中制御局1は、呼出し命令信号を呼
出し用基地局3に有線で送信する。呼出し命令信号を受
信した呼出し用基地局3は、呼出し信号を移動局5に送
信する。
図5Aに、具体的な呼出し用基地局3の一例の構成ブロ
ック図を示す。ここで、集中制御局1からの呼出し命令
信号は、送信オン/オフ制御器31に入力される。呼出し
命令信号を入力した送信オン/オフ制御器31は、送信機
32に対して送信オンの指令を与える。送信オンの指令を
受けた送信機32は呼出し信号生成器33で生成された呼出
し信号を送信する。尚、後述する実施形態のように、呼
出し信号が無線で送信される場合にはアンテナから送信
される。
図6Aに、呼出し信号の例を示す。この例では、呼出し
信号は、同期信号、呼出し番号信号及び呼出し情報信号
で構成されている。同期信号は、受信側で同期をとるた
めの信号である。また、呼出し番号信号は、呼び出した
い移動局の番号を示す信号である。呼出し情報信号は、
応答確認後に情報送信用無線基地局11から送信される情
報信号の内容を示す信号である。移動局5は、この信号
を参照することにより情報信号を受信するか否か判断で
きる。
呼出し用基地局3からの呼出し信号は、移動局5の呼
出し信号受信部5aにより受信される。このとき移動局5
は、呼出し信号を持ち受ける待機状態にあり、呼出し信
号受信部5aだけが動作している。そのため、この待機状
態時の消費電力は小さくてすむ。移動局5は、この呼出
し信号を受信したことを集中制御局1に知らせるため、
応答信号送信部5cを動作させ、応答信号を応答用基地局
7に送信する。また、同時に、移動局5は、情報信号の
受信を可能とするため、情報信号受信部5bを動作させ
る。
図5Bに、具体的な移動局5の一例の構成ブロック図を
示す。ここで、呼出し用基地局3からの呼出し信号は受
信機51により受信され、制御器52に渡される。制御器52
からの応答信号は送信機53を介して送信される。また、
制御器52は、呼出し信号の呼出し情報信号の内容に応じ
て、オン/オフ信号を受信機54に送って受信機54をオン
又はオフすることにより、情報送信用無線基地局からの
情報信号を受け入れたり受け入れなかたりする。尚、後
述する実施形態のように、呼出し用基地局3及び応答用
基地局7との送受信が無線で行なわれる場合には1本の
アンテナを介して送受信を行なってもよい。また、受信
機51と制御器52により呼出し信号受信部5aが構成され
る。また、送信機53と制御器52により応答信号送信部5c
が構成される。更に、受信機54と制御器52により情報信
号受信部5bが構成される。
図6Bに、応答信号の例を示す。この例では、応答信号
は、同期信号、ID信号及び応答情報信号で構成されてい
る。同期信号は、受信側で同期をとるための信号であ
る。また、ID信号は、呼出しを行なった移動局の番号を
示す信号である。応答情報信号は、応答確認に付加した
い情報を示す信号である。集中制御局1は、この信号を
参照することによりそのような情報信号を送信するかを
判断できる。
応答信号を受信した応答用基地局7は、集中制御局1
に応答確認信号を送信する。
図5Cに、具体的な応答用基地局7の一例の構成ブロッ
ク図を示す。ここで、移動局5からの応答信号は受信機
71により受信される。受信機71により応答信号が受信さ
れると、応答確認信号生成器72は集中制御局1に対して
応答確認信号を送信する。尚、後述する実施形態のよう
に、応答信号を無線で受信する場合にはアンテナで受信
される。
応答確認信号を受信した集中制御局1は、移動局にお
ける呼出し信号の受信が確認されると、情報送信ネット
ワーク9を介して、情報・制御信号を各情報送信用無線
基地局11a,11b,11cに送信する。尚、この情報・制御信
号には、移動局5に伝送する情報信号と、情報送信用無
線基地局11を制御するための制御信号が含まれている。
また、本実施形態では各情報送信用無線基地局11a,11b,
11cには、同一の情報信号が送信されるものとする。
図6Cに、情報信号の例を示す。この例では、情報信号
は、同期信号、ID信号及び情報信号で構成されている。
同期信号は、受信側で同期をとるための信号である。ま
た、ID信号は、呼出しを行なった移動局の番号を示す信
号である。情報信号は、移動局5に実際に送信する情報
の内容を示す信号である。
尚、移動局における呼出し信号の受信が確認されない
場合には、集中制御局1は、呼出し用基地局3に対して
再度呼出し命令信号を送信する。
集中制御局1から情報・制御信号が送られた場合、各
情報送信用無線基地局11a,11b,11cは、移動局5に対し
て情報信号を高い伝送速度で同時に無線で送信する。以
上の動作により、移動局5は大量の情報を高速に受信す
ることができる。
本実施形態では、呼出し信号及び応答信号を低い伝送
速度で伝送し、情報信号を高速に伝送する。呼出し信号
及び応答信号は情報量が少なく、高速通信網を利用する
必要はない。また、高速信号を受信する受信機は動作ク
ロックが高くなるため、一般に、低速信号を受信する受
信機に比べて消費電力が高くなる。このため、呼出し信
号についても高速に伝送すると、呼出し信号の受信を待
ち受ける時の消費電力が増大する。これに対して、本実
施形態では、呼出し信号を低速で送っているため、受信
待ち受け時の消費電力を低く抑えることができる。
以上述べたシステムにおいては、複数の基地局から情
報信号を同時に送信するため、基地局間の同期が必要と
なるが、GPS(Global Positioning System)信号を利用
して同期させることにより、高精度な同期が実現でき
る。GPSは、元々は軍事目的の衛星であるが、民間でも
利用することができ、たとえば、走行中の自動車の位置
を教えてくれるナビゲーションシステムに利用されてい
る。GPS信号は主に物体の位置を知るために利用されて
いるが、世界標準時から1μs以内の精度で時刻を知る
こともできる。このため、GPS信号を用いて時刻を合わ
せることにより、高精度な同期を実現することができ
る。
また、本実施形態のシステムでは、情報信号を送信す
る搬送波周波数の基地局間での誤差が問題となるが、周
波数安定度の高いルビジウム原子発振器を各基地局に用
いることにより解決できる。
また、GSP信号を用いて補償することにより、水晶発
振器を用いた場合でも、ルビジウム原子発振器と同等の
周波数安定度を得ることが可能である。このような水晶
発振器を各基地局に用いることにより、ルビジウム原子
発振器と比較して安価に構成できる。
図7は、本発明の高速無線通信方式に係る第2の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
この第2の実施形態では、呼出し信号及び応答信号を
それぞれ無線を介して伝送するようにしている。すなわ
ち、移動局5の呼出し信号受信部5a及び応答信号送信部
5cは、無線通信用に共用のもしくはそれぞれのアンテナ
を有している。また、同様に呼出し用基地局3及び応答
用基地局7のそれぞれがアンテナを有し、それぞれが、
サービス地域の全てに本実施形態の高速無線通信方式の
サービスを提供し得るように、サービス地域内に適宜の
間隔を設けて多数設置されている。
本実施形態は、呼出し信号及び応答信号が無線を介し
て伝送されることから、移動局5は有線でネットワーク
に接続される必要がなくなり、移動通信用の携帯端末を
移動局5として利用することができるようになる。ま
た、この移動局5を携帯端末として利用する場合、内蔵
する電池で動作させるための消費電力量に制限がある
が、前述の第1の実施形態と同様に、本実施形態では呼
出し信号の受信待ち時の低消費電力化を実現しているた
め、より容易に携帯端末として利用することが可能とな
る。
呼出し信号及び応答信号を無線で伝送する場合の例
を、図8に基づいて説明する。同図においては、呼出し
用基地局3から送信される呼出し信号は、例えば現行の
無線呼出しシステムと同様に、非常に広いゾーンに対し
て送信されるように設定され、一方、応答信号を受信す
る応答用基地局7は、現行の自動車・携帯電話システム
と同様に、それよりも狭いゾーンをカバーするように設
定されている。呼出し信号を広いゾーンに対して送信す
ることにより、移動局5の位置を登録しておく必要がな
くなり、システムを簡略化できる。また、応答信号を受
信する応答用基地局7の配置を呼出し用基地局3の配置
より細かくすることにより、応答信号送信時の送信出力
を小さくすることができ、携帯端末の消費電力をさらに
低減できる。
また、応答用基地局7が受信した応答信号の受信電力
を比較することにより、移動局5の位置の推定が可能と
なる。
また、本実施形態の応用として、呼出し用基地局3に
現行の無線呼出しシステムを利用し、応答用基地局7に
現行の自動車・携帯電話システムを利用することも考え
られる。
次に、本発明の高速無線通信方式に係る第3の実施形
態について説明する。
この第3の実施形態では、移動局5における複数の基
地局からの情報信号の合成が容易になるように、情報信
号送信時に情報送信用無線基地局11a,11b,11c間でフレ
ーム同期をとっている。情報送信用無線基地局11a,11b,
11cは、それぞれ情報送信ネットワーク9を介して接続
されているため、共通のクロックを用いてフレームタイ
ミング及びクロックタイミングの周波数を同期させるこ
とは容易である。しかしながら、各情報送信用無線基地
局11a,11b,11cへの中継線の長さが一定でない場合、例
えば回線のルートがメンテナンスのために迂回させられ
た場合などには、これらのタイミングの位相が変動して
しまう可能性がある。このような場合でもフレームタイ
ミング位相については数クロックタイミングの時間の変
動を許容して、ほぼ同期しているようにさせる。
図9は、本発明の高速無線通信方式に係る第4の実施
形態を説明するためのブロック図である。
この第4の実施形態は、各情報送信用無線基地局11a,
11b,11cからそれぞれ送信される各情報信号間に遅延が
ある場合であっても、これら情報信号を良好に受信でき
るように、移動局5の情報信号受信部5bに等化手段を備
えた場合を示すもので、その情報信号受信部5bは増幅器
55、準同期検波器56、発振器57、等化器58、及び判定器
59から成る。準同期検波器56により検波された信号は等
化器58により等化され、判定器59でシンボル判定が行わ
れる。
等化器58は、いわゆるマルチパスフェージングにより
伝搬路で遅延した信号を等化する機能を有している。各
情報送信用無線基地局11a,11b,11cから同一信号を送信
した場合であっても、これらの信号間に遅延がある場合
には、受信信号は、マルチパスフェージングを受けたの
と同様になる。すなわち、受信信号は、同一の信号を遅
延させて加算した信号となるため、符号間干渉が生じる
こととなり、伝送特性が劣化する。等化器は、この符号
間干渉の影響を排除する機能を有するため、上述したよ
うに基地局間に遅延があっても良好に受信することがで
きる。
また、等化器58は、符号間干渉を打ち消すときに、多
数の遅延波が合成された受信信号の中から、もっともレ
ベルの高い信号(主波)を選択し、この主波を用いて他
のレベルの低い遅延波を打ち消す動作を行なう。このた
め、常にレベルの高い信号を選択し通信を行なう選択ダ
イバーシチと同様の動作を動作を行なうこととなる。ま
た、各情報送信用無線基地局11a,11b,11cからの信号の
伝搬路は独立とみなせるので、等化器を用いることによ
り、受信側ではパスダイバーシチ効果を得ることがで
き、伝送特性が改善する。
この方法では、意図的に各情報送信用無線基地局11a,
11b,11cの信号を遅延させることにより、より確実にダ
イバーシチ効果が得られるため有効となる。各情報送信
用無線基地局11a,11b,11c間は情報送信ネットワーク9
により接続されているため、各情報送信用無線基地局11
a,11b,11c間の遅延量の制御を行うことは可能である。
また、本実施形態では従来の複局同時送信で見られた帯
域の拡大は伴わないため、周波数利用効率が低下するこ
とはない。
次に、本発明の高速無線通信方式に係る第5の実施形
態について説明する。図10は、この第5の実施形態を実
現する高速無線通信システムにおける信号の流れを示す
動作フローチャートである。
この第5の実施形態では、集中制御局1が情報送信用
無線基地局の選択手段を備えている。すなわち、集中制
御局1は、応答確認信号を送信する応答用基地局7の位
置から移動局5の位置を推定し、この推定された位置に
応じて複数の情報送信用無線基地局11の中から情報信号
を送信する情報送信用無線基地局を複数局選択する。
本実施形態の応答用基地局7は、例えば現行の自動車
・携帯電話システムのように、サービス地域内に多数配
置されていることを前提としている。このため、応答信
号を送信する応答用基地局7の位置から移動局5の位置
を推定できる。応答信号が無線で伝送される場合には、
各応答用基地局7の受信レベルを比較することにより、
位置を推定することができる。例えば、図11に示すよう
に応答用基地局7a,…,7fが配置されているとしたとき、
応答信号の平均受信レベルは、通常、最も移動局5に近
い応答用基地局7fが高くなる。これにより、移動局5は
応答用基地局7fの近傍にいると推定できる。
本実施携帯では、情報送信用無線基地局11a,…はサー
ビス地域内の全てに当該サービスを提供できるように多
数配置されている。このため、位置を推定しない場合に
は、全ての情報送信用無線基地局11a,…から情報信号を
送信することとなるが、移動局5から距離の離れた無線
基地局11a,…から送信された情報信号は移動局5で受信
することができないので無駄となる。これに対して、情
報送信用無線基地局11a,…を選択する場合には、情報信
号を送信する情報送信用無線基地局11a,…が限定される
ため、情報信号を無駄なく送信できる。また、情報送信
用無線基地局11a,…を選択できるようにしておけば、互
いに距離の離れた地域でそれぞれ異なる情報を送信する
ような場合には、互いに同一の周波数を利用しても互い
に独立に同時に送信できる。すなわち、周波数の繰り返
し利用が可能となる。このため、システム全体の周波数
利用効率を改善できる。
図12は、本発明の高速無線通信方式に係る第6の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
この第6の実施形態の移動局5は、図12に示すよう
に、呼出し信号を受信する第1のアンテナ5dと、第1の
アンテナ5dと比較して受信感度が優れ、情報信号を受信
する第2のアンテナ5eを有する構成となっている。ここ
で、呼出し信号は低速狭帯域であり、一方、情報信号は
高速広帯域であるので、同一電力で送信する場合には、
高速広帯域信号の受信感度は、低速狭帯域信号に比べて
劣化する。このため、両方の信号を同一のアンテナで受
信した場合には、受信感度に差が生じる。そこで、本実
施形態では、情報受信用により高感度な専用のアンテナ
を備えることにより上記の問題を解決している。
本実施形態の応用例としては、1つのアンテナを使用
形態を変えて利用するという方法もある。すなわち、呼
出し信号受信時には、アンテナは例えば移動局5内に収
納されており、呼出し信号受信後に、アンテナを引き出
す等、アンテナの使用形態を変え感度を増し、情報信号
を受ける方法である。この方法ではアンテナの使用形態
を変えたことの確認がとれればより有効であるが、確認
方法としては、応答信号にこの確認信号を付加するとい
う方法が考えられる。また、特に確認はしないが、応答
用基地局7の応答信号受信後、集中制御局1は、移動局
5がアンテナの形態を変える時間を与えるため、ある一
定の時間をおいて情報信号を送信するという方法も考え
られる。
図13は、本発明の高速無線通信方式に係る第7の実施
形態を実現するための高速無線通信システムの構成を示
すブロック図である。
この第7の実施形態では、移動局5は、情報信号が十
分な品質で受信できないときには、情報送信用無線基地
局11からの情報信号の再送信を要求する再送要求手段を
備えている。この高速無線通信システムにおいては、情
報信号は無線で伝送されることを前提としており、その
ため伝送路の状況により、十分な品質が得られない場合
もある。このように情報受信時に十分な品質が得られな
い場合に、本実施形態では、移動局5は、情報信号を再
度、送信してもらうため、応答用基地局7に対して、再
送要求信号を送信している。尚、再送要求信号を送信す
る再送要求手段としては、図3に示す移動局5内の応答
信号送信部5cが利用できる。
尚、この情報信号の再送を要求する実施形態には、次
の2つの方法がある。
図14は、第1の方法を説明するための動作フローチャ
ートである。
最初の情報信号を受け取った移動局5は、その情報信
号が十分な品質で受信できたか否かを判断し、不十分な
場合には、応答用基地局7に対して再送要求信号を送信
する。応答用基地局7は再送要求信号を受信した場合に
は、集中制御局1に対して、最初の送信時の応答確認信
号に相当する再送要求確認信号を送る。再送要求確認信
号を受信した集中制御局1は、再度情報・制御信号を送
ることにより、情報送信用無線基地局11に再度情報を送
信するように命令する。これにより、情報送信用無線基
地局11から、再度情報信号が送信される。
図15は、第2の方法を説明するための動作フローチャ
ートである。
この第2の方法において第1の方法と異なる点は、第
1の方法が受信情報信号が品質不十分な場合にのみ移動
局5は再送要求信号を送信しているのに対し、第2の方
法は移動局5は品質不十分か否かの判断を行なうものの
その判断結果いかんにかかわらず、その判断結果を再送
要求信号として送信し、集中制御局1がその判断結果に
応じて再送のための情報・制御信号を送ったり送らなか
ったりするということにある。
尚、上記2つの方法において、再送された情報信号も
十分な品質で受信できない場合には、以上説明した手順
が再度繰り返される。ただし、伝搬路が非常に劣悪な場
合には、以上の手順が何度も繰り返されることとなるた
め、実用的にはある一定の回数で打ち切ることが考えら
れる。以上説明した方法により、情報受信時に、常に十
分な品質が得られることとなる。
次に、本発明の高速無線通信方式に係る第8の実施形
態について説明する。
この第8の実施形態においては、移動局5は、情報送
信用無線基地局11に対して情報信号の受信完了後に受信
完了信号を送信する受信完了通知手段を備えており、こ
れにより十分な品質で情報信号が受信された場合に、情
報送信用無線基地局11に対して受信完了信号を送信する
ようにしている。
また、受信完了信号を送信する代わりに、第7の実施
形態と関連して、情報送信用無線基地局11は、情報送信
後、ある一定の時間を設定し、その時間内に再送の要求
がない場合には、情報送信の一連の動作を自動的に自ら
終了するという方法も考えられる。
図16は、本発明の高速無線通信方式に係る第9の実施
形態を説明するためのブロック図である。
この第9の実施例では、各情報送信用無線基地局11a,
11b,11cから情報信号間に遅延がある場合でも良好に受
信できるように、移動局5における情報信号受信部5bに
等化手段を備えている。図16に情報信号受信部5bの構成
例を示す。図16では、アンテナダイバーシチ受信を行う
構成となっており、AGC(Auto Gain Control)82、直交
検波器83、適応等化器58a、及び判定器59から成る。受
信された信号は、AGC82でフェージング等による受信レ
ベルの変動が除去され、直交検波器83により検波され
る。この検波信号は適応等化器58aにより等化され、判
定器59でシンボル判定が行われる。
適応等化器58aは、いわゆるマルチパスフェージング
により伝搬路で遅延した信号を合成する機能を有してい
る。各情報送信用無線基地局11からの同一信号を受信
し、これらの信号間に遅延がある場合には、マルチパス
フェージングと同様の状況となるため、この適応等化器
58aを用いることによりこれらの信号を合成できる。
たとえば、図17は府川和彦、鈴木博、“移動無線にお
ける逐次最小2乗形適応最尤系列推定(RLS−MLSE)の
特性”、信学論(B−II)、J75−B−II,No.8,pp.535
−546(1992−08)で紹介されているRLS−MLSE型の適応
等化器である。この適応等化器の動作を以下に簡単に示
す。
まず最尤系列推定(MLSE)で用いるビタビアルゴリズ
ムの状態遷移に対応する符号系列が最尤系列推定器571
から出力され、信号発生器572に入力される。信号発生
器572は、この符号系列に対応した直交変調信号を出力
する。トランスバーサルフィルタ573は伝搬路のインパ
ルスレスポンス推定ベクトルと直交変調信号を乗算し、
推定信号値を生成する。減算器574は、実際の受信信号
と上記推定信号値の差をとり、推定誤差を算出する。
トランスバーサルフィルタ573で用いるインパルスレ
スポンス推定ベクトルは、この推定誤差の絶対値が最小
となるようにタップ係数推定器575のRLSアルゴリズムに
より更新される。また、推定誤差の2乗がブランチメト
リックとして最尤系列推定器571に入力され、ビタビア
ルゴリズムにより送信シンボル系列が決定される。
前述したRLS−MLSE等化器の文献中には、伝搬器で遅
延波があるマルチパスフェージング条件での伝送特性が
示されており、遅延波がない場合に比べて伝送特性が改
善されることが示されている。これはパスダイバーシチ
効果により伝送特性が改善するからである。本実施形態
のように複数の情報送信用無線基地局から同一変調信号
を伝送する場合には、各情報送信用無線基地局からの信
号の伝搬路は独立とみなせるとともに、通常は各情報送
信用無線基地局からの信号間には遅延が生じるため、受
信信号はマルチパスフェージングの影響を受けた場合と
同様の状態となる。このため本実施形態に等化器を利用
することにより伝送特性が改善される。
また、等化器を利用した本実施形態をセルラ方式に適
用すれば、セル境界付近での伝送特性を改善できる。一
般的に、セルラ方式では、基地局付近では受信電力が大
きくなるため、良好な伝送特性が得られるが、基地局か
ら遠いセル境界付近では、受信電力が小さくなるため、
基地局付近と比較して伝送特性が劣化する。
しかしながら、本実施形態では、複数の基地局から同
一の信号を送信しているため、セル境界では複数の基地
局からの信号を受信できる。例えば図18に示す例では、
移動機MS1は基地局Aと基地局Bの両方からの信号を受
信することができる。このため、上述したようにこれら
の受信信号を等化器で合成することにより、ダイバーシ
チ効果を得ることができ、伝送特性を改善できる。ま
た、上述したRLS−MLSE型等化器では、複数の基地局か
らの信号レベルに応じてトランスバーサルフィルタの重
み付けが適応的に行われるため、移動機MS1が基地局A
から基地局Bに向かって移動した場合でも、通信が途切
れることなくシームレスな通信が可能となる。また、ダ
イバーシチ効果によりセル境界でも伝送特性が劣化しな
いため、信号を受信中に移動しても、伝送特性の変化が
少なく、常に良好な通信が可能である。
次に、本発明の高速無線通信方式に係る第10の実施形
態について説明する。
上述した第9の実施形態において、意図的に各情報送
信用無線基地局の信号を遅延させれば、確実にパスダイ
バーシチ効果が得られるため、より有効となる。本第10
の実施形態では、この遅延量について各基地局ごとに決
定し、この遅延量に基づいて情報信号を意図的に遅延さ
せて送信している。各情報送信用無線基地局間は情報送
信ネットワーク手段9により接続されているため、無線
基地局間の遅延量の調整を行うことは可能である。
次に、本発明の高速無線通信方式に係る第11の実施形
態について説明する。
第11の実施形態では、第10の実施形態の基地局に割り
当てる遅延量について、ある一定の距離を離した基地局
に同じ遅延量を割り当てることとしている。たとえば移
動通信のセルラ方式では、周波数の有効利用のため、互
いに干渉にならない程度に距離を離した基地局で周波数
を繰り返し利用している。これに対して、本実施形態で
は、遅延量を繰り返し利用している。
図19に、セルラ方式において、遅延量を繰り返し利用
する場合の遅延割り当ての例を示す。図19では7つのセ
ルを1単位として遅延量を繰り返し利用している。これ
により、7種類の遅延量(T0,T1,…,T6)で全体をカバ
ーすることができ、セルラ方式へ本実施形態を具体的に
適用する場合に設計が簡略化される。
また、図19では7種類の遅延を繰り返し割り当ててい
るが、ダイバーシチ効果を考慮した場合、遅延量の種類
をさらに削減することは可能である。例えば図20に示す
ように、セル構成で移動機がMS2の位置にいる場合に
は、受信されるのは主に2つの基地局からの信号であ
り、MS3の位置にいる場合には、受信されるのは主に3
つの基地局からの信号である。このため、図20に示すよ
うなセルラ方式では、3種類の遅延量で繰り返すことに
より十分である。
図21に、セルラ方式において、3セル繰り返しの場合
を示す。このように、遅延量の種類はセル構成の状況に
より適当な数を選択することが望ましい。
また、この遅延量の割り当てについては、上記のよう
に固定的に割り当てるのではなく、セルの形状やセル内
の通信利用状況に応じて、随時、適当に割り当てを行う
ことも可能である。これにより、遅延量の割り当てに関
する設計が簡単になり、また、より少ない遅延量の種類
で、より効果的に割り当てることができる。
次に、本発明の高速無線通信方式に係る第12の実施形
態について説明する。
この第12の実施形態では、スペクトル拡散変調方式お
よびRAKE受信機を用いて伝送を行っている。スペクトル
拡散変調方式では、情報信号を伝送するのに必要な帯域
よりも、はるかに大きい周波数帯域に信号を拡散させて
伝送し、受信側ではこの信号の帯域を元に戻す逆拡散を
行う。しかし、この方式では、送信信号が広帯域信号で
あるため、マルチパスフェージングの影響が大きくな
る。そこで、スペクトル拡散変調方式においては、RAKE
受信機を用いてマルチパスを合成し、パスダイバーシチ
効果を得ている。図22にRAKE受信機60の構成例を示す。
RAKE受信機においてはマルチパス数に相当するブラン
チを有することが理想的であるが、図22に示すRAKE受信
機60では、2つのパスの信号を受信できるように第1の
ブランチ63aと第2のブランチ63bの2ブランチ構成とな
っている。各々のブランチ63a,63bは、整合フィルタ63A
と遅延検波器63Bから構成されている。受信時には、第
2のブランチに係る受信信号は遅延量Tpだけ遅延させら
れて入力される。各ブランチでは、整合フィルタ63Aに
より受信信号の逆拡散が行われ、遅延検波器63Bにより
検波される。この検波信号は合成器65で合成され、判定
器67においてシンボル判定が行われる。
本実施形態では複数の基地局から同一の信号を送信し
ているが、この場合、受信されるパスの数が増えること
となる。このため、スペクトル拡散変調方式とRAKE受信
機を本実施形態に適用すれば、より多くのパスをRAKE受
信機で合成することができる。第12の実施形態では、通
常のスペクトル拡散変調方式とRAKE受信機の組み合わせ
と比較して、さらに大きなパスダイバーシチ効果を得る
ことができ、伝送特性を改善できる。
以上、各実施形態において説明した方法は、全て、ま
たはそれらの一部を組み合わせて実施することも、もち
ろん可能である。
産業上の利用可能性 本発明の高速無線通信方式は、高速に大量の情報を良
好な品質で送信することができる等の効果を奏するもの
である。
本発明の呼出し信号及び応答信号を低速通信網で送信
することにより、帯域効率良く伝送できる。また、高速
情報送信時に複局同時送信を行うことによりダイバーシ
チ効果が得られ、良好な品質で高速伝送が行える。
また、制御用の信号を無線で伝送することにより、移
動通信用の携帯端末を利用して本発明のシステムを構成
することができる。このため、どこでも、大量の情報を
高速に受信することが可能となる。このとき呼出し信号
を広いゾーンに対して送信し、応答信号を狭いゾーンか
ら受信することにより、情報受信手段の位置を登録して
おく必要がなくなり、システムを簡略化でき、また、応
答信号送信時の送信出力を小さくすることができ、携帯
端末の消費電力を更に低減できる。
また、等化手段を備えることにより、複数の情報送信
手段から送信された遅延差のある情報信号を効果的に合
成することができ、複局同時送信時に帯域の拡大なしに
ダイバーシチ効果を得ることが可能となる。これによ
り、周波数利用効率を低下させることなく情報信号を品
質良く受信することができるようになる。
また、応答受信手段の位置に基づいて情報受信手段の
位置が推定できることから、この推定した位置に応じて
情報信号を送信する情報送信手段を限定でき、効率良
く、かつ効果的に複局同時送信ができる。
また、移動局に、情報受信用として高感度のアンテナ
を専用に備えることにより、広帯域化による受信感度の
低下を補償できる。
更に、情報受信時に十分な品質が得られない場合、情
報受信手段及び集中制御手段が再送要求機能を有するこ
とにより、再度情報が送信されるため、情報受信時に、
常に十分な品質が得られる。
また、各情報送信手段から送信される情報信号を意図
的に遅延させることにより、より大きなダイバーシチ効
果を得ることができる。この結果、高速かつ高品質な伝
送が行える。
また、同一の遅延量を距離を離して繰り返し利用する
ことにより、限られた遅延量で、実際のシステムを構成
することができる。
各情報送信手段から送信される情報信号をスペクトル
拡散変調方式で送信し、RAKE受信機を用いて受信するこ
とにより、良好な品質で高速伝送が行える伝送系が構成
できる。
本発明については自動車・携帯電話システムのように
セルラ構成にすることにより、例えばテレビジョン放送
を自動車で受信する方式に適用することが可能となり、
高品質のテレビ画像の受信が可能となる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−87091(JP,A) 特開 平2−253729(JP,A) 特開 昭63−105533(JP,A) 特表 平3−500955(JP,A) 特表 平4−504934(JP,A) 国際公開90/13211(WO,A1) 国際公開94/15431(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/26 H04Q 7/04 - 7/38

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号の流れを制御する集中制御手段と、 その集中制御手段からの呼出し命令信号に応じて呼出し
    信号を送信する呼出し手段と、 その呼出し手段からの呼出し信号を受信して応答信号を
    送信する情報受信手段と、 その情報受信手段からの応答信号を受信して応答確認信
    号を送信する応答受信手段と、 その応答受信手段からの応答確認信号に応じて前記集中
    制御手段から送信される情報・制御信号を受信し、前記
    情報受信手段に対して前記呼出し信号に比して高速にか
    つ多量の情報信号を無線送信する情報送信手段と、 を有することを特徴とする高速無線通信方式。
  2. 【請求項2】信号の流れを制御する集中制御手段と、 その集中制御手段からの呼出し命令信号に応じて呼出し
    信号を送信する呼出し手段と、 その呼出し手段からの呼出し信号を受信して応答信号を
    送信する情報受信手段と、 その情報受信手段からの応答信号を受信して応答確認信
    号を送信する応答受信手段と、 その応答受信手段からの応答確認信号に応じて集中制御
    手段から送信される情報・制御信号を分配する情報分配
    手段と、 その情報分配手段を介して送信された情報・制御信号の
    内の情報信号を前記情報受信手段に対して無線送信する
    複数の情報送信手段と、 を有することを特徴とする高速無線通信方式。
  3. 【請求項3】前記呼出し信号及び前記応答信号は無線を
    介して伝送されることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の高速無線通信方式。
  4. 【請求項4】前記呼出し手段は、広いゾーンに対して前
    記呼出し信号を送信し、一方、前記応答受信手段は、狭
    いゾーンからの前記応答信号を受信することを特徴とす
    る請求項3に記載の高速無線通信方式。
  5. 【請求項5】複数の前記情報送信手段からそれぞれ送信
    される前記情報信号の各フレームが同期していることを
    特徴とする請求項2に記載の高速無線通信方式。
  6. 【請求項6】前記情報受信手段は、複数の前記情報送信
    手段からそれぞれ送信される情報信号を等化する等化す
    る等化手段を有することを請求項2記載の高速無線通信
    方式。
  7. 【請求項7】前記集中制御手段は、前記応答確認信号を
    送信する前記応答受信手段の位置から前記情報受信手段
    の位置を推定し、この推定された位置に応じて、複数の
    前記情報送信手段の中から、前記情報信号を送信する情
    報送信手段を複数選択する情報送信手段選択手段を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載の高速無線通信方
    式。
  8. 【請求項8】前記情報受信手段は、前記呼出し信号を受
    信する第1のアンテナと、その第1のアンテナと比較し
    て受信感度が優れ、前記情報信号を受信する第2のアン
    テナとを有することを特徴とする請求項1,2,又は3に記
    載の高速無線通信方式。
  9. 【請求項9】1つのアンテナを、使用形態を変えて感度
    を変えることにより前記第1のアンテナと前記第2のア
    ンテナの双方として使用することを特徴とする請求項8
    に記載の高速無線通信方式。
  10. 【請求項10】前記情報受信手段は、前記情報信号を十
    分な品質で受信できたか否かを判断し、受信できていな
    いときには、前記集中制御手段に対して当該情報信号の
    再送信を要求する信号を送信し、その信号を受信した前
    記集中制御手段は、前記情報送信手段に対して前記情報
    信号を再送信することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の高速無線通信方式。
  11. 【請求項11】前記情報受信手段は、前記情報信号を十
    分な品質で受信できたか否かを判断した結果を前記集中
    制御手段に送信し、前記集中制御手段は、受信したその
    結果に基づいて、受信できていないと判断したときは、
    前記情報送信手段に対して前記情報信号を再送信するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の高速無線通信方
    式。
  12. 【請求項12】前記情報受信手段は、情報信号の受信完
    了後に前記情報送信手段に対して受信完了信号を送信す
    る受信完了通知手段を有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の高速無線通信方式。
  13. 【請求項13】前記情報送信手段は、情報信号の送信の
    後、一定時間再送の要求を受け取らないときには、情報
    送信の一連の動作を自ら終了することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の高速無線通信方式。
  14. 【請求項14】複数の前記情報送信手段は、各情報送信
    手段ごとに決められた遅延量に基づいて情報信号を遅延
    させる情報信号遅延制御手段を有することを特徴とする
    請求項6に記載の高速無線通信方式。
  15. 【請求項15】前記情報信号遅延制御手段は、遅延量の
    割り当てに際して、所定の距離だけ離間した情報送信手
    段で同一の遅延量とすることを特徴とする請求項14に記
    載の高速無線通信方式。
  16. 【請求項16】前記情報送信手段はスペクトル拡散変調
    方式で情報信号を送信し、前記情報受信手段はRAKE受信
    機を用いることを特徴とする請求項2に記載の高速無線
    通信方式。
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