JP3034139U - ケーブル類の保護立上り配線管路装置 - Google Patents
ケーブル類の保護立上り配線管路装置Info
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- JP3034139U JP3034139U JP1996008258U JP825896U JP3034139U JP 3034139 U JP3034139 U JP 3034139U JP 1996008258 U JP1996008258 U JP 1996008258U JP 825896 U JP825896 U JP 825896U JP 3034139 U JP3034139 U JP 3034139U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種ケーブル類の立ち上げ位置の変更に際し
ケーブル類を切断せずに簡単に移設でき、再使用も可能
で無駄がなく、また取扱いも容易なものとする。 【解決手段】 支柱Pを囲繞する固定バンド6によって
支柱P面に当接状に配設固定する取付台座部材1と、こ
の取付台座部材1に着脱自在に係合するよう開口縁両側
に係合片11を突出形成した断面でほぼ溝形を呈する分
割構成の立上り管部材10とによってケーブル類Cを収
納保護する筒状となる配線管路を形成する。最上位に位
置する係合片11の上縁に当接するストッパー手段15
を取付台座部材1側方から挿通して立上り管部材10の
抜け止めとする。配線管路の上部開口は、上端に至るに
伴ない次第に窄まり、切断開口径が異なる複数の段部を
有する錘体状の防水キャップ20によって閉塞施蓋し、
また同様に配線管路の下部開口には地中管路の自在管F
に接続するよう前後方向で分割、接合自在になっている
継手30を連結する。
ケーブル類を切断せずに簡単に移設でき、再使用も可能
で無駄がなく、また取扱いも容易なものとする。 【解決手段】 支柱Pを囲繞する固定バンド6によって
支柱P面に当接状に配設固定する取付台座部材1と、こ
の取付台座部材1に着脱自在に係合するよう開口縁両側
に係合片11を突出形成した断面でほぼ溝形を呈する分
割構成の立上り管部材10とによってケーブル類Cを収
納保護する筒状となる配線管路を形成する。最上位に位
置する係合片11の上縁に当接するストッパー手段15
を取付台座部材1側方から挿通して立上り管部材10の
抜け止めとする。配線管路の上部開口は、上端に至るに
伴ない次第に窄まり、切断開口径が異なる複数の段部を
有する錘体状の防水キャップ20によって閉塞施蓋し、
また同様に配線管路の下部開口には地中管路の自在管F
に接続するよう前後方向で分割、接合自在になっている
継手30を連結する。
Description
【0001】
この考案は電力用、通信用の各種のケーブル類を例えばコンクリート柱等に地 中から立ち上げて配線する場合に、そのケーブル類を保護し、また立ち上げ位置 の変更等に伴なう移設に際しケーブル類を破断することなく行なえるようにした ケーブル類の保護立上り配線管路装置に関する。
【0002】
電力用、通信用の各種のケーブル類を地中管路から地上に立ち上げて配線する 場合、その立ち上げ位置で立設した例えばコンクリート製の支柱側面に付設した 鋼管内に挿通することでケーブル類を保護している。すなわち地中管路に接続し た自在管路を経て支柱面に固定バンドにて固定された鋼管内に挿通してケーブル 類を立ち上げ配線した後、需要家毎に分岐配線したり、所定の需要家の各種施設 内に引き入れたりしているのである。
【0003】
しかして例えば店舗の開設に伴なう立ち上げ箇所等の増設、需要家の事情変更 、道路幅の拡幅工事等に伴なう配線路の変更等によって立ち上げ箇所が移設され る必要が生じると、これに伴ないケーブル類も支柱に付設の鋼管と共に同時に移 設されるものである。ところがこの移設に際し、鋼管内に挿通してあったケーブ ル類は鋼管自体を破断することは事実上困難であるから一旦は切断せざるを得な いものであった。そのために一時的な停電、通信途絶等が生じ、需要家に多大な 迷惑を掛けることになるのであり、これを回避すべくバイパス配線路を構成する としてもその作業は非常に面倒なものであった。
【0004】 そこでこの考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、各 種ケーブル類の立ち上げ位置の変更に伴なう支柱等の移設に際し、ケーブル類の 切断を要せずに簡単に行なうことができると共にこのケーブル類を保護している 配線管路の再使用も可能で無駄がなく、また取扱いも容易なケーブル類の保護立 上り配線管路装置を提供することを目的とする。
【0005】
上述した目的を達成するため、この考案にあっては、移設可能な支柱P面にこ の支柱Pの高さ方向に沿って配設固定される取付台座部材1と、この取付台座部 材1に着脱自在に係合される立上り管部材10とによってケーブル類Cを収納保 護する配線管路を形成するものであって、取付台座部材1は支柱Pを囲繞する固 定バンド6によって支柱P面に当接状に固着され、立上り管部材10は断面でほ ぼ溝形を呈し、取付台座部材1に係合して全体として筒状となる配線管路を形成 するよう開口縁両側に係合片11を突出形成して成るものである。 取付台座部材1は開口側が支柱P面に向けられる断面でほぼ溝形の取付体2の 開口端縁両側に支柱P面に当接される当接支持片3を形成すると共に取付体2の 両側に立上り管部材10を係合支持する係合孔4を配設し、支柱Pを囲繞する固 定バンド6を挿通させる挿通孔5を開穿したものである。 立上り管部材10は支柱Pの高さ方向に沿う分割構成のものとしてあって、上 方に配置されるものの下端には下方に配置されるものの上端に被さるカバー部1 2を一体状に連設して、また係合片11は側面から見てほぼL字形の外郭を呈し 、上下方向に沿う高さは係合孔4の上下方向に沿う高さに比し小さくはなく、立 上り管部材10の上下左右に配設したものである。そして取付台座部材1の最上 位に位置する係合孔4部位にはこの係合孔4に係合挿入した係合片11上縁に衝 接するストッパー手段15を形成してある。 更に取付台座部材1、立上り管部材10によって形成された配線管路の上部開 口を防水キャップ20によって閉塞施蓋するようになっていて、この防水キャッ プ20は取付台座部材1、立上り管部材10夫々の上端に嵌め合わせる嵌合部2 1と上端に至るに伴ない次第に窄まり、切断開口径が異なる複数の段部を有する 錘体状の蓋部23とを一体に連設して成るものである。 また同様に配線管路の下部開口には地中管路の自在管Fに接続する継手30を 連結するようになっていて、この継手30は取付台座部材1における取付体2下 端部に接合される断面でほぼコ字形で、その開放側へ折曲されている後部半割り 体31と、同様に立上り管部材10における下端部に接合される断面でほぼ溝形 で、その奥底部側へ折曲されている前部半割り体33と、これらの前後部の半割 り体31,33相互を接合するよう前後部の半割り体31,33夫々の開口端縁 夫々に形成された相互にネジ止めされるフランジ接合片32,34とを備えてい るものである。
【0006】 以上のように構成されたこの考案に係るケーブル類の保護立上り配線管路装置 にあって、固定バンド6を介して支柱P面に配設固定される取付台座部材1に対 して溝形の立上り管部材10を係合することで筒状の配線管路を支柱Pの高さ方 向に沿って形成させ、取付台座部材1、立上り管部材10相互の解体によって挿 通配置したケーブル類Cを切断させずに取り出させる。 立上り管部材10の上下左右に配設した側面L字形の係合片11は取付台座部 材1における取付体2の係合孔4に挿入して下方にスライドさせて係合すること で立上り管部材10を取付台座部材1に対してしっかりと固定させ、最上位の係 合片11に当接するストッパー手段15は係合片11を上方にスライドさせず、 係合片11の係合孔4からの抜け出しを阻止させて、支柱Pの高さ方向で分割構 成させた立上り管部材10夫々のものでもその落下を阻止させる。 分割構成された立上り管部材10夫々は上方に位置するものの下端のカバー部 12が下方に位置するものの上端を覆い、雨水その他の配線管路内への浸入を防 止させる。 防水キャップ20は筒状の配線管路内に挿通配置のケーブル類Cの外出配線量 に対応した適宜開口径を適当な段部位置で選定形成させ、また継手30は前後に 分割され、また接合されることで筒状の導入管路を形成し、配線管路内へのケー ブル類Cの挿通配置と共にケーブル類Cを収納保護させる。
【0007】
以下、図面を参照してこの考案の実施の形態を説明するに、図において示され る符号Pは例えば地中管路から需要家における電力、通信等の必要箇所にケーブ ル類Cを引き入れるために立ち上げ位置に立脚される例えばコンクリート製の支 柱である。そしてこの支柱Pに固着される取付台座部材1、この取付台座部材1 に組合せ固定される立上り管部材10等によって配線管路が形成されて、立ち上 げられるケーブル類Cが挿通され、保護されるようになっており、これらの取付 台座部材1、立上り管部材10等は例えば鋼材にて形成されている。
【0008】 取付台座部材1は開口側が支柱P面に向けられる断面でほぼ溝形の取付体2の 開口端縁両側に支柱P面に当接される当接支持片3を形成すると共に取付体2の 両側に立上り管部材10を係合支持する係合孔4を配設し、支柱Pを囲繞する固 定バンド6を挿通させる挿通孔5を開穿したものであり、支柱Pの高さ方向に沿 って配設固定されるものとなっている。
【0009】 取付体2は支柱P面に対峙する奥底部とこの奥底部両側に相対峙して一体形成 された両側部とから断面でほぼ溝形を呈し、支柱P面に固定されたときに、この 取付体2自体の両側に配設の係合孔4を介して係合させる立上り管部材10にお ける後述の係合片11が内部に挿入されるに十分な空間を支柱P外周面との間に 形成するに足りる深さに設定されている。また下部は例えば地中管路における屈 曲自在な自在管部の開口端近傍に位置するものとして地中に配装される埋設部分 となっている。
【0010】 当接支持片3は支柱P表面に対するしっくりとした当接状態が得られるように 取付体2の側部に対してやや窄まり状に傾斜しており、また取付体2の上下端部 側縁を除く取付体2の側部に突設形成することで取付体2の上下端部が当接支持 片3に対して上下方向に突出状になっている。
【0011】 係合孔4は取付体2自体の上下方向に沿って長くして取付体2の両側縁に適宜 間隔を隔てて複数にして開穿されており、立上がり管部材10における係合片1 1位置に対応していて、後述するように係合片11が挿入された後に下方に押し 下げスライドされて係合孔4の下縁に係合片11が係合することで立上り管部材 を支持するものとしてある。すなわち係合孔4自体は立上り管部材10における 係合片11の配列、数、位置等に対応しており、例えば図示のように上下方向で 3個に分割配置される立上り管部材10夫々における上下左右の4個の係合片1 1に対応して計12個にして配列されている。
【0012】 また挿通孔5は図3に示すように、当接支持片3外側面上に重なると共に取付 体2部位では内部に配置された状態で支柱Pを囲繞する固定バンド6を取付台座 部材1自体に挿通させるのであり、図例のように取付台座部材1の上下方向で適 宜間隔を隔てて挿通させる3本の固定バンド6によって取付台座部材1を支柱P に固定するようにしてある。なお固定バンド6自体は従来から使用されている公 知のものであり、バンド本体に開穿されている複数の透孔のいずれかに係合する 係合部をネジ止めすることで牽引した締め付け状態で支柱Pを囲繞するものであ る。
【0013】 立上り管部材10は断面でほぼ溝形を呈し、取付台座部材1に係合して取付体 2における奥底部と共に全体として筒状となる配線管路を形成するよう開口縁両 側に係合片11を突出形成したものである。そしてこの立上り管部材10自体は 立上り状に挿通支持させる多数のケーブル類Cの配線量を収納するに十分な溝深 さを有し、図例にあっては断面でほぼU字形を呈するものしてあるもこれに限定 されるものではなく、例えばV字形、矩形、半円形等の任意の形状に形成するこ とができる。係合片11は側面から見てほぼL字形の外郭を呈し、上下方向に沿 う高さは前記係合孔4の上下方向に沿う高さに比し大きくはなく、取付台座部材 1に対して立上り管部材10自体を対峙状にして配置することで係合孔4に合致 させた係合片11を係合孔4内に挿入後、立上り管部材10全体を下方に押し下 げて係合片11を係合孔4に係合することで立上り管部材10自体を取付台座部 材1に係合支持するものとしてある。また係合片11における立上り管部材10 自体の開口縁に対向している内側縁は、下部開口側から奥部に至るに伴ない次第 に狭幅になるようにしてあって、係合孔4に挿入後で下方に押し下げるときに係 合孔4の下縁部分を強制的にでも挟み込むようにすることで取付台座部材1に立 上り管部材10を組合せたときの両者相互がきっちりと接合するようにしておく とよい。
【0014】 図例にあって立上り管部材10自体は支柱Pの高さ方向に沿って複数に分割、 例えば3分割構成のものとしてあり、上方に配置されるものの下端には下方に配 置されるものの上端に被さるカバー部12を一体状に連設してあって、分割構成 した場合の継ぎ目を隠蔽して覆うようにしてある。もとより立上り管部材10自 体を分割構成とするか否かは任意であり、また分割構成する場合でもその分割数 は図示例に限定されるものではない。
【0015】 また立上り管部材10自体を係合片11が挿入される係合孔4を介して取付台 座部材1に接合するとき、係合孔4内に挿入された係合片11自体が上方にスラ イドすることで係合孔4から抜け出さないように、最上位に位置する係合片11 上縁に衝接するストッパー手段15を形成してある。このストッパー手段15は 図例のように、取付台座部材1における最上位の係合孔4位置に対応した取付体 2における側部に固着したナット16に、側部外方からネジ入れられことで係合 孔4に挿入後に下方にスライドされていた係合片11上縁に当接されるボルト1 7としてある。このストッパー手段15は左右両側に配列の係合孔4のいずれか 一方側のみに形成されれば足りるものである。
【0016】 更に取付台座部材1に結合した立上り管部材10によって形成された配線管路 の上部開口を閉塞施蓋する防水キャップ20が取付台座部材1、立上り管部材1 0上端に着脱自在に取り付けられるようになっている。この防水キャップ20は 取付台座部材1、立上り管部材10夫々の上端に嵌め合わせる嵌合部21と上端 に至るに伴ない次第に窄まっている錘体状の蓋部23とを一体に連設して成り、 例えば軟質性合成樹脂、軟質ゴムにて形成されている。嵌合部21は前述の配線 管路の断面形状に対応した断面形状例えば平面でD字形の外郭形状のものとされ 、取付台座部材1上端縁を嵌め入れる平面で一文字状の取付台座部材用溝部分と 、立上り管部材10上端縁を嵌め入れる平面で溝形状の立上り管部材用溝部分と が一連に連続しているループ状の嵌入溝22が底面に形成されている。また蓋部 23自体は配線管路内から外出される配線量に対応して切断開口径が選択できる ように、異なる開口径に対応した複数の段部を有する段状に形成されており、適 当な段部位置で切断開口されるものとしてある(図4参照)。
【0017】 また地中管路からのケーブル類Cを立ち上げて配線管路内に引き入れるとき地 中管路を形成している屈曲自在な自在管Fと接続するための継手30が、配線管 路と自在管Fとの間に介在されるものとしてある。この継手30は取付台座部材 1における下方に突出している取付体2下端部に接合される断面でほぼコ字形で 、その開放側へ折曲されている後部半割り体31と、同様に立上り管部材10に おける下端部に接合される断面でほぼ溝形で、その奥底部側へ折曲されている前 部半割り体33と、これらの前後部の半割り体31,33相互を接合するよう前 後部の半割り体31,33夫々の開口端縁夫々に形成された相互にネジ止めされ るフランジ接合片32,34とを備えているものである。
【0018】 そして後部半割り体31、前部半割り体33相互が組合せられて形成される継 手30自体の折曲角度は例えば15°程度とすると共に下端縁をややラッパ状に 拡開してあって自在管Fとのしっくりとした接続が得られるようにしてあり、ネ ジ止めに際してはフランジ接合片32,34夫々に開穿してある矩形状の透孔に 貫挿した角根ボルトをナット止めするものとしてある。
【0019】 次に以上のように構成されたこの考案に係るケーブル類の保護立上り配線管路 装置の使用の一例を説明すると、図6に示すように例えば需要家に対応して引き 入れられる電力用、通信用等の各種のケーブル類Cを地中管路から立ち上げて支 柱Pによって保護支持するときの立ち上げ位置に相当して設けられる支柱P面に 取付設置するのであり、またその立ち上げ位置の変更に伴なって支柱Pを移設す るときには分解することで内部のケーブル類Cを取り出し、移設した支柱P面に 再び取付設置してケーブル類Cを収納するのである。
【0020】 すなわちケーブル類Cを収納保護する配線管路とするとき、まず取付台座部材 1をこの取付台座部材1の挿通孔5に挿通した固定バンド6によって支柱P面に 固着する一方、この取付台座部材1における取付台座部材1の係合孔4に係合片 11を挿入して下方にスライドすることで立上り管部材10を取付台座部材1に 係合して組み付けることで配線管路を構成する。このとき分割構成された立上り 管部材10である場合には下方に位置するものから順次に接続して係合配置した 後、最上位のものの係合片11にストッパー手段15を挿入係合して上方への抜 け出しを阻止しておく。配線管路の構成に際し取付台座部材1に対する立上り管 部材10の組み付けの前にケーブル類Cを配置するも、組み付け後にケーブル類 Cを挿通するも任意であり、また地中管路からの自在管Fとは組み立てた継手3 0によって下端に接続し、上端は配線量に対応して切断開口してケーブル類Cを 貫挿させた防水キャップ20によって閉塞施蓋するのである。
【0021】 一方、移設時にはストッパー手段15の解除によって係合片11が上方にスラ イド可能な状態にされた後に上方のものから順次に上方にスライドして係合孔4 から係合片11を抜き出すことで取付台座部材1から立上り管部材10を取り外 し、ケーブル類Cを切断することなくそのまま露出しておき、移設後の新しい立 ち上げ位置にある支柱Pに再び取付台座部材1、立上り管部材10を組み立て、 更には防水キャップ20を被せ、継手30を接続して配線管路を形成すると共に ケーブル類Cを挿通配置するのである。
【0022】
この考案は以上のように構成されているため、電力用、通信用の各種ケーブル 類Cの立ち上げ位置の変更に伴なう支柱P等の移設に際し、ケーブル類Cの切断 を要せずに取付台座部材1、立上り管部材10等による配線管路の分解、再度の 組み立て等で簡単に対処できるのである。しかもこのケーブル類Cを保護してい る配線管路も新しい移設場所で再使用可能であるから無駄がなく、また取扱いも 容易なものである。
【0023】 すなわちこれはこの考案が、支柱Pを囲繞する固定バンド6によって支柱P面 に当接状に配設固定される取付台座部材1と、この取付台座部材1に着脱自在に 係合するよう開口縁両側に係合片11を突出形成した断面でほぼ溝形を呈する分 割構成の立上り管部材10とによってケーブル類Cを収納保護する筒状となる配 線管路を形成するものとしたからであり、これによって各種ケーブル類Cを挿通 配置したままでこれを切断することなく配線管路の分解、組立を可能にするから である。
【0024】 また取付台座部材1は断面でほぼ溝形の取付体2の開口端縁両側に支柱P面に 当接される当接支持片3を形成すると共に立上り管部材10を係合支持する係合 孔4を配列してあるから、立上り管部材10の上下左右に配設した側面L字形の 係合片11によって係合孔4に挿入して下方にスライドさせることで立上り管部 材10を取付台座部材1に対してしっかりと係合固定できるのである。しかも最 上位の係合片11の上縁には、取付体2側方から挿入したストッパー手段15が 当接するようにしてあるから、この係合片11を上方にスライドさせることはな く、そのため係合片11の係合孔4からの抜け出しを簡単、確実に阻止でき、分 割構成させた立上り管部材10夫々が取付台座部材1に対して順次に係合支持さ れていても、それらの分割構成の立上り管部材10夫々の落下を阻止できるので ある。
【0025】 取付台座部材1には支柱Pを囲繞する固定バンド6を挿通させる挿通孔5を開 穿してあるから、取付台座部材1は支柱Pにしっかりと配設固定されることで立 上り管部材10をもしっかりと支持し、内部に挿通したケーブル類Cを確実に保 護収納するのである。
【0026】 立上り管部材10自体は分割構成されたものであっても、取付台座部材1に対 して下方から順次に係合支持されるときに、上方に位置するものの下端のカバー 部12が下方に位置するものの上端を覆うようになっているから、雨水その他の 配線管路内への浸入を防止でき、また鋼管製のものであっても分割構成すること でそれらを軽量にでき、取扱いも容易なものとできるのである。
【0027】 更に防水キャップ20は上端に至るに伴ない次第に窄まり、切断開口径が異な る複数の段部を有する錘体状に形成されているから、筒状の配線管路内に挿通配 置のケーブル類Cの外出配線量に対応した適宜開口径を適当な段部位置で選定形 成でき、ケーブル類Cの外出、貫挿作業を能率的に行なうことができる。
【0028】 また継手30は後部半割り体31、前部半割り体33、これらの前後部の半割 り体31,33相互をネジ止めさせるフランジ接合片32,34を備えることで 前後に分割され、また接合されるようになっているから、ケーブル類Cを挟み込 むようにした接合組立後では筒状の導入管路を形成できるものとなり、配線管路 内へのケーブル類Cの挿通配置状態のままでケーブル類Cを収納保護できると共 に、側面から見て下部が折曲されていることで地中管路の自在管Fと確実に接続 できるのである。
【図1】この考案の実施の一形態における分解斜視図で
ある。
ある。
【図2】同じく使用状態の一部切欠側面図である。
【図3】同じく使用状態の平断面図である。
【図4】同じく防水キャップを被せた上部のストッパー
手段部分の一部切欠側面図である。
手段部分の一部切欠側面図である。
【図5】同じく使用状態の平面図である。
【図6】同じくケーブル類の移設状況を説明する概略図
である。
である。
C…ケーブル類 F…自在管 P…支柱 1…取付台座部材 2…取付体 3…当接支持片 4…係合孔 5…挿通孔 6…固定バンド 10…立上り管部材 11…係合片 12…カバー部 15…ストッパ
ー手段 16…ナット 17…ボルト 20…防水キャップ 21…嵌合部 22…嵌入溝 23…蓋部 30…継手 31…後部半割
り体 32…フランジ接合片 33…前部半割
り体 34…フランジ接合片
ー手段 16…ナット 17…ボルト 20…防水キャップ 21…嵌合部 22…嵌入溝 23…蓋部 30…継手 31…後部半割
り体 32…フランジ接合片 33…前部半割
り体 34…フランジ接合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 徹 茨城県水戸市南町2−6−2 東京電力株 式会社茨城支店内 (72)考案者 大宮司 勉 東京都港区高輪3−23−14 日本コムシス 株式会社内 (72)考案者 首代 昇 東京都江東区東陽四丁目7番20号 株式会 社土井製作所内
Claims (8)
- 【請求項1】 移設可能な支柱面にこの支柱の高さ方向
に沿って配設固定される取付台座部材と、この取付台座
部材に着脱自在に係合される立上り管部材とによってケ
ーブル類を収納保護する配線管路を形成するものであっ
て、取付台座部材は支柱を囲繞する固定バンドによって
支柱面に当接状に固着され、立上り管部材は断面でほぼ
溝形を呈し、取付台座部材に係合して全体として筒状と
なる配線管路を形成するよう開口縁両側に係合片を突出
形成して成ることを特徴とするケーブル類の保護立上り
配線管路装置。 - 【請求項2】 取付台座部材は開口側が支柱面に向けら
れる断面でほぼ溝形の取付体の開口端縁両側に支柱面に
当接される当接支持片を形成すると共に取付体の両側に
立上り管部材を係合支持する係合孔を配設し、支柱を囲
繞する固定バンドを挿通させる挿通孔を開穿して成る請
求項1記載のケーブル類の保護立上り配線管路装置。 - 【請求項3】 立上り管部材は支柱の高さ方向に沿う分
割構成のものとしてあって、上方に配置されるものの下
端には下方に配置されるものの上端に被さるカバー部を
一体状に連設してある請求項1または2記載のケーブル
類の保護立上り配線管路装置。 - 【請求項4】 係合片は側面から見てほぼL字形の外郭
を呈し、上下方向に沿う高さは係合孔の上下方向に沿う
高さに比し小さくはなく、立上り管部材の上下左右に配
設してある請求項1乃至3のいずれか記載のケーブル類
の保護立上り配線管路装置。 - 【請求項5】 取付台座部材の最上位に位置する係合孔
部位にはこの係合孔に係合挿入した係合片上縁に衝接す
るストッパー手段を形成してある請求項1乃至4のいず
れか記載のケーブル類の保護立上り配線管路装置。 - 【請求項6】 取付台座部材、立上り管部材によって形
成された配線管路の上部開口を防水キャップによって閉
塞施蓋するようになっていて、この防水キャップは取付
台座部材、立上り管部材夫々の上端に嵌め合わせる嵌合
部と上端に至るに伴ない次第に窄まり、切断開口径が異
なる複数の段部を有する錘体状の蓋部とを一体に連設し
て成る請求項1乃至5のいずれか記載のケーブル類の保
護立上り配線管路装置。 - 【請求項7】 取付台座部材、立上り管部材によって形
成された配線管路の下部開口には地中管路の自在管に接
続する継手を連結するようになっていて、この継手は取
付台座部材における取付体下端部に接合される断面でほ
ぼコ字形で、その開放側へ折曲されている後部半割り体
と、同様に立上り管部材における下端部に接合される断
面でほぼ溝形で、その奥底部側へ折曲されている前部半
割り体と、これらの前後部の半割り体相互を接合するよ
う前後部の半割り体夫々の開口端縁夫々に形成された相
互にネジ止めされるフランジ接合片とを備えている請求
項1乃至6のいずれか記載のケーブル類の保護立上り配
線管路装置。 - 【請求項8】 移設可能な支柱面にこの支柱の高さ方向
に沿って配設固定される取付台座部材と、この取付台座
部材に係合片を介して着脱自在に係合される立上り管部
材とによってケーブル類を収納保護する全体として筒状
となる配線管路を形成すると共にこの配線管路の上部開
口を防水キャップによって閉塞施蓋し、同様に配線管路
の下部開口には地中管路の自在管に接続する継手を連結
して成るケーブル類の保護立上り配線管路装置であっ
て、取付台座部材は開口側が支柱面に向けられる断面で
ほぼ溝形の取付体の開口端縁両側に支柱面に当接される
当接支持片を形成すると共に取付体の両側に立上り管部
材を係合支持する係合孔を配設し、支柱を囲繞する固定
バンドを挿通させる挿通孔を開穿して成り、立上り管部
材は断面でほぼ溝形を呈して支柱の高さ方向に沿う分割
構成のものとしてあって、上方に配置されるものの下端
には下方に配置されるものの上端に被さるカバー部を一
体状に連設してあり、また係合片は側面から見てほぼL
字形の外郭を呈し、上下方向に沿う高さは係合孔の上下
方向に沿う高さに比し小さくはなくして立上り管部材の
上下左右に配設すると共に取付台座部材の最上位に位置
する係合孔部位にはこの係合孔に係合挿入した係合片上
縁に衝接するストッパー手段を形成してあり、防水キャ
ップは取付台座部材、立上り管部材夫々の上端に嵌め合
わせる嵌合部と上端に至るに伴ない次第に窄まり、切断
開口径が異なる複数の段部を有する錘体状の蓋部とを一
体に連設して成り、継手は取付台座部材における取付体
下端部に接合される断面でほぼコ字形で、その開放側へ
折曲されている後部半割り体と、同様に立上り管部材に
おける下端部に接合される断面でほぼ溝形で、その奥底
部側へ折曲されている前部半割り体と、これらの前後部
の半割り体相互を接合するよう前後部の半割り体夫々の
開口端縁夫々に形成された相互にネジ止めされるフラン
ジ接合片とを備えていることを特徴とするケーブル類の
保護立上り配線管路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996008258U JP3034139U (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | ケーブル類の保護立上り配線管路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996008258U JP3034139U (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | ケーブル類の保護立上り配線管路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3034139U true JP3034139U (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=43168990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996008258U Expired - Lifetime JP3034139U (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | ケーブル類の保護立上り配線管路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034139U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013169033A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 光ケーブル収容管 |
KR102007425B1 (ko) * | 2019-01-31 | 2019-08-05 | 주식회사 다보테크 | 지중 케이블 인입전용 보호함체 |
CN113700102A (zh) * | 2021-09-03 | 2021-11-26 | 王峥 | 一种非陶瓷的防碎立柱盆 |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP1996008258U patent/JP3034139U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013169033A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 光ケーブル収容管 |
KR102007425B1 (ko) * | 2019-01-31 | 2019-08-05 | 주식회사 다보테크 | 지중 케이블 인입전용 보호함체 |
CN113700102A (zh) * | 2021-09-03 | 2021-11-26 | 王峥 | 一种非陶瓷的防碎立柱盆 |
CN113700102B (zh) * | 2021-09-03 | 2023-07-25 | 王峥 | 一种非陶瓷的防碎立柱盆 |
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