JP3033858U - 紙製緩衝材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 きわめて低廉に、簡単にしかも緩衝効果の高
いものを提供することにある。 【解決手段】 紙製袋材３の内部に紙のシートを丸めて
なる緩衝具４を収納し、前記袋材３を封止してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、包装用ケースの内部に装着して内部の収納製品を保護する紙製緩衝 材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

段ボール紙を使用し、包装用ケースの内部に収納して収納製品を保護する緩衝 材としては、例えば実開平４−１２４６３１号公報、特開平４−２７９４７２号 公報に記載のものが従来から知られている。 上記した実開平４−１２４６３１号公報に記載のものは、積層段ボールにＶ字 状の溝を設けた構成で、また特開平４−２７９４７２号公報に記載のものは積層 段ボールからなる左右の支持板間に、アングル板を架設した構成である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、前者の緩衝材は収納製品の隅部しか保護することができないし、 後者の緩衝材は特定の形状の製品にしか使用することができない。 しかし、最近の電化製品、電子製品、家具等は構造、機能、形状等がきわめて 変化に富み、外観が複雑になって多様化された品目が増加するため、各製品ごと の包装用ケースが必要になり、汎用することができない。したがって、１種類の 包装用ケースで数種類の製品を梱包することができれば、その数だけケースの種 類を軽減することができ、ケースの作製や資材の節約となって経済的効果が著し く高い。そのため、多種類の製品を１種類のケースに収容することができ、しか も低廉に制作することができるばかりでなく、簡単に廃棄したり燃焼処分させる ことができる緩衝材が要望されている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記した従来の欠点を解消し、また従来からの要望に対処するため に提案されたもので、紙製袋材の内部に紙材を丸めてなる緩衝具を収納し、前記 袋材を封止してなるものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下に本考案を図面の実施の形態に基づいて説明すると、本考案に係る緩衝材 １は、一側縁に開口部２を有する軟質な紙製袋材３の内部に、紙材を丸めて構成 した柔軟でクッション性の高い緩衝具４を、前記開口部２から紙製袋材３の内部 に収納し、前記紙製袋材３を開口部２において接着剤、ホッチキス針等で止着し て封止した構成である。

【０００６】 前記紙製袋材３は、古紙、再生紙等を利用して製作するのが最も低廉で、しか も自然資源を侵さないので望ましいのであるが、バージン紙を使用して製作する こともできるし、不織布等を使用して作成することもできる。

【０００７】 また、前記緩衝具４はＡ４判程度の寸法のシート状紙を小さく丸めて構成する のであるが、シート状紙として故紙、再生紙を使用してもよいし、一般家庭から 不用物となって供される古本や新聞紙を利用することができる。また当然にバー ジンの紙を使用することもできる。

【０００８】 図１は、開口部２として軟質で厚手状の紙製袋材３の内部に、開口部２から左 右２列にして前後３個、合計６個の緩衝具４を収納して封止して屈曲自在にした 厚手の構成である。また図２は、一端を閉塞して他端に開口部２を形成した紙製 袋材３の内部に、１列状にして４個の緩衝具４を収納し、開口部２を封止した屈 曲自在な棒状の構成である。

【０００９】 本考案の緩衝材１を使用に供するには、包装用ケース（図示せず）の内部に家 電製品、家具等を収納したら、収納製品とケースの内面との間に適宜の数の緩衝 材１を装着して、製造メーカーから一般ユーザーまでの流通過程において、ケー ス内部の収納製品を保護するものである。

【００１０】 本考案の緩衝材１としては種類が異なる多数の寸法のものを製造して準備し、 ケースの内面と収納製品との隙間には、隙間の幅に対応する厚さの緩衝材１を装 着するとともに、隅部には棒状の緩衝材１をＬ字状に屈曲して数本並べるように 装着すると、ケースの内部において収納製品を確実に保護することができる。

【００１１】 したがって、本考案によれば、あらゆる寸法の緩衝材１を想定するできるもの である。例えば、小型の家電製品や電子製品であれば、横幅、縦幅が数１０セン チメートル程度、厚さが数センチメートル程度のものから、家具や大型楽器の梱 包用の緩衝材として使用する場合の横幅、縦幅が夫々１メートル程度、厚さが数 １０センチメートル程度のものまでを想定することができる。

【００１２】 また、棒状の緩衝材１では、直径が数センチメートルで長さが１０センチメー トル程度から、直径が数１０センチメートルで長さが１メートル以上のものまで を想定することができる。

【００１３】 以上本考案を図面の実施例に基づいて説明したが、本考案は上記実施例に限定 されず、実用新案登録請求の範囲に記載の構成を変更しない限り、どのようにで も実施することができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上要するに、本考案は紙製袋材の内部に紙材を丸めてなる緩衝具を収納し、 前記袋材を封止してなるものである。 したがって、きわめて低廉に製造することができるし、再使用不要な故紙等を 利用するので、自然資源の節約にもなる。また、すべてが紙製であるから、柔軟 性、屈曲性、緩衝性に富み、どのような用途、目的にも使用することができるば かりでなく、使用済みとなって廃棄する場合も燃焼させる等による処分が簡単で あるから、実用的価値の高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案の第２実施例の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 紙製緩衝材 ２ 開口部 ３ 紙製袋材 ４ 緩衝具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙製袋材の内部に紙シートを丸めてなる
   緩衝具を収納し、前記袋材を封止してなる紙製緩衝材。