JP3033014B2

JP3033014B2 - 打撃用具のボールホルダー

Info

Publication number: JP3033014B2
Application number: JP7323456A
Authority: JP
Inventors: 英司武島; 幾雄内藤
Original assignee: Asics Corp
Current assignee: Asics Corp
Priority date: 1995-11-06
Filing date: 1995-11-06
Publication date: 2000-04-17
Anticipated expiration: 2015-11-06
Also published as: JPH09122282A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、グラウンドゴル
フやゲートボール等に用いるボールの携帯に便利な打撃
用具のボールホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近時、屋外でボールを打撃して競技を楽
しむスポーツとして特に高齢者の間でグラウンドゴルフ
が盛んになっている。このグラウンドゴルフには、ゲー
トボールと同じくスティックにヘッドを一体化したクラ
ブと、ゲートボール用のボールに略等しい大きさのボー
ルが用いられる。このグラウンドゴルフも、広い場所を
必要とせず公園や広場にコースを設定することができ、
このコースの各所にボールを配置しておいて、ボールを
打撃することにより得点を競う球技である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなグ
ラウンドゴルフやゲートボール等の屋外スポーツにおい
ては、競技場へ行くときや競技中の移動、休憩時等にボ
ールをクラブとともに持ち運ぶ必要がある。このボール
は、ゴルフボールより大きく重いことから、ポケットに
入らず移動の度に手に持たなければならないので、煩わ
しいという問題点があった。また、高齢者が多いことか
らボールの携行を忘れたり、グラウンドに置き忘れるこ
とがあり、スムーズに競技を進めることができないこと
もあった。

【０００４】そこで、本願の請求項１記載の発明は、打
撃用具のスティックにボールを保持して持ち運び、使用
時には簡単に取り外すことができ、ボールを保持する部
分とスティックに支持される部分とが分離可能で、必要
に応じて一体化することができるとともに、スティック
に支持される部分をベルト等にも掛止可能とすることに
より、ボールを身体に保持して携行することができる打
撃用具のボールホルダーを提供することを目的としてい
る。

【０００５】また、本願の請求項２記載の発明は、ステ
ィックに支持される部分が滑ることなく確実に支持され
る打撃用具のボールホルダーを提供することを目的とし
ている。

【０００６】

【０００７】

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項１記載の発明は、一端が打撃部とされ
たスティックに、ボールを保持するボール保持部を着脱
自在に支持してなり、前記ボール保持部が、ボールを保
持する保持部材とスティックに支持される支持部材とか
らなり、この支持部材と前記保持部材とが分離結合可能
に形成され、前記支持部材には掛止用のフックが設けら
れていることを特徴としている。

【０００９】また、本願の請求項２記載の発明は、上記
請求項１記載の発明における支持部材が前記スティクに
当接する当接部に滑り止めが設けられていることを特徴
としている。

【００１０】

【００１１】

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。図１は、ボールホルダーを装着し
たグラウンドゴルフのクラブの全体図である。このクラ
ブ１は、棒状のスティック２にヘッド３を一体化した木
製で、公園や広場に設定したコースのホールに向けてボ
ール４を打撃することにより、得点を競うグラウンドゴ
ルフに用いられる。スティック２は、上部側２ａに握り
部が設けられ、下部側２ｂが他よりも若干細くされてい
て、下端部をヘッド３の上面に形成した溝に嵌入してあ
る。このヘッド３は、ソール部３ａに金属を用い、フェ
ース部３ｂに樹脂材を採用して、ボール４を打撃したと
きの打球感や耐久性の向上を図っている。このクラブ１
は、グラウンドゴルフの競技においては、主に高齢者が
使用するものである。

【００１３】ボールホルダー５は、グラウンドゴルフ用
のボール４を前記スティック２に保持しておくボール保
持部であって、保持部材６と支持部材７とで構成されて
いる。保持部材６は、図２、図３および図８に示してあ
り、ボール受け部８、支持部材７に対する被結合部９お
よびフック部１０からなるもので、ポリプロピレン材等
により一体形成されている。ボール受け部８は、前部側
を大きく開口させ、底部８ｃ側を皿状としている。この
ボール受け部８は、上端縁８ａから下端縁８ｂに到る底
部８ｃを含む内側部分８ｄがボール４よりも若干大きい
曲率半径で湾曲している。

【００１４】このボール受け部８は、ボール４を入れて
保持するときに上端縁８ａと下端縁８ｂとが弾性変形に
より容易に開き、内側部分８ｄへの収納をスムーズに行
うことができる。そして、この内側部分８ｄおよび底部
８ｃ側にボール４が収納保持されると、上端縁８ａと下
端縁８ｂとが復元して、ボール４が掴持状態に保持され
る（図８参照）。また、ボール４を使用するときは、ボ
ール４を掴んで前部側に引っ張ると開口部が大きいので
容易に取り出せる。

【００１５】被結合部９は略矩形状で、ボール受け部８
の底部８ｃ側に設けられている。この被結合部９は、偏
平な下面９ａの中央に、略楕円形の係合穴９ｂを形成し
ている。なお、下面９ａには長さ方向に沿った細溝９ｃ
を設けてある。フック部１０は、ベルト等にボールホル
ダー５を掛止するもので、前記保持部材６の後面に矩形
状の長穴６ａを形成し、この長穴６ａに沿うように保持
部材６の上端から下端に向けて舌片を延設している。こ
のフック部１０は、下端側を逆く字状に曲げることによ
り、ベルトへの掛止や取り外しを容易にしている。ま
た、フック部１０の前面側には、複数の突状部１０ａを
設けており、この突状部１０ａをゴムで形成することに
よってベルト掛止時の滑り止めを図っている。

【００１６】前記支持部材７は、図４〜図６に示してお
り、一体形成される把持部１１および結合部１２を前記
保持部材６と同一の材料で形成し、別体の滑り止部１３
をゴム材等で形成している。把持部１１は、二股状の弾
性片１１ａ、１１ｂからなるもので、この一対の弾性片
１１ａ、１１ｂを前記クラブ１の下端側２ｂにおける外
径よりも若干小さい内径となるような曲率半径で湾曲さ
せている。そして、各弾性片１１ａ、１１ｂの下端を外
側に向けてそれぞれ折り曲げてあり、クラブ１への支持
や取り外しといった着脱作業を容易に行うことができる
ようにしてある。なお、把持部１１の内奥における左右
には、支持部材７の長さ方向に沿った細溝１１ｃ、１１
ｄを形成して、後述の滑り止部１３を嵌着可能としてい
る。

【００１７】結合部１２は矩形状で、支持部材７の上面
７ａに突設されている。７ｂは前記細溝９ｃに係合され
る突状部である。前記結合部１２は、柱体１２ａに鍔１
２ｂを一体形勢したもので、この鍔１２ｂ前記係合穴９
ｂよりも若干小さい略楕円形に形成している。

【００１８】なお、この鍔１２ｂは、図５に示すよう
に、支持部材７の輻方向に延出させており、前記係合穴
９ｂに係合してから支持部材７を９０度回動させること
によって、係合穴９ｂの延出方向に対し鍔１２ｂ部分を
直角方向に位置させ、支持部材７の抜け止めと安定化と
を図っている。一方、支持部材７を逆方向に９０度回動
させることにより、被結合部９の係合穴９ｂから鍔１２
ｂを含む結合部１２を抜くことができるので、支持部材
７と保持部材６とを連結して一体にしたり、この連結を
解除して別体にする操作を簡単に行うことができる。

【００１９】滑り止部１３は、左右の両側縁に嵌合部１
３ａ、１３ｂを一体形成しており、スティック２への当
接面には長さ方向に沿う複数本の突状部１３ｃを設けて
いる。そして、滑り止部１３の全体が把持部１１に等し
い曲率半径で湾曲するように、前記細溝１１ｃ、１１ｄ
に嵌合部１３ａ、１３ｂを嵌入して保持する。これによ
り、支持部材７をクラブ１に支持したときに滑り止部１
３がボールホルダー５の滑りを防止する。

【００２０】しかして、前記保持部材６と支持部材７と
は、被結合部９の係合穴９ｂに結合部１２の鍔１２ｂを
係合することにより、図７に示すように、両者６、７が
一体化される。そして、保持部材６のボール受け部８に
ボール４を入れると、取り出し容易に保持される。この
状態で、前記スティック２の下端側２ｂに支持部材７の
把持部１１を嵌入すると、スティック２の周面に滑り止
部１３が当接した状態に支持される。

【００２１】このように、スティック２の下端側２ｂに
ボールホルダー５が支持されると、ボール４もクラブ１
に保持されるので、グラウンドゴルフの競技時にはボー
ル４を簡便に携行することができる。また、競技中や休
憩時に移動する際も、スティック２にボールホルダー５
を支持しておくことにより、ボール４を手に持ったり他
の手段を用いて携行する必要がなくなるので、移動に伴
う煩わしさから解放される。

【００２２】また、スティック２にボール４を常に保持
しておけるので、再び競技を行うに際してボール４を忘
れることもなく、従来のように競技の進行に支障を来す
不都合がなくなる。また、ボール４を保持する保持部材
６とスティック２に支持される支持部材７とが分離結合
可能に形成されていることから、スティック２に支持部
材７のみを残し、保持部材６を外しておいて競技を行う
ことも可能である。

【００２３】また、支持部材７に掛止用のフック部１０
が設けられているので、このフック部１０をベルト等に
掛止することにより、使用者の身体にボール４を保持し
てクラブ１と別に携行することができる。

【００２４】なお、上記実施形態においては、ボールホ
ルダー５をグラウンドゴルフのクラブ１に適用する場合
について説明したが、ゲートボールのクラブ等にも同様
に採用し得ることは勿論である。

【００２５】

【発明の効果】本願の請求項１記載の発明は、ボールを
保持するボール保持部を一端が打撃部とされたスティッ
クに対し着脱自在に支持するので、スティックにボール
を保持して打撃用具とともに持ち運んだり、ボールの使
用時にはボール保持部を取り外して別体にしておくこと
ができる。よって、ボールを手に持ったり他の手段を用
いて携行する必要がなくなり、煩わしさから解放され
る。また、スティックにボールを保持しておけるので、
競技に際してボールを忘れることもなく、競技の進行に
支障を来す不都合がなくなるという効果がある。また、
ボールを保持する保持部材とスティックに支持される支
持部材とが分離結合可能に形成されていることから、必
要に応じて一体化したり分離したりすることができるの
で、ボール保持部の携行時における利便性が一層高めら
れるという効果がある。さらに、支持部材に掛止用のフ
ックが設けられているので、このフックをベルト等に掛
止することにより、使用者の身体にボールを保持して携
行することができるという効果がある。

【００２６】

【００２７】

【００２８】また、本願の請求項２記載の発明は、支持
部材の当接部に滑り止めが設けられているので、支持部
材をスティックに対し確実に支持しておけるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るグラウンドゴルフの
クラブを示す全体図である。

【図２】ボール保持部の保持部材を示す正面図である。

【図３】同保持部材の被結合部を示す裏面図である。

【図４】ボール保持部の支持部材を示す正面図である。

【図５】同保持部材の結合部を示す平面図である。

【図６】同保持部材の滑り止めを示す裏面図である。

【図７】保持部と支持部材との連結状態を示す正面図で
ある。

【図８】ボール保持部にボールを保持する状態を示す説
明図である。

【符号の説明】

２スティック３打撃部４ボール５ボール保持部

フロントページの続き (56)参考文献実開昭58−160068（ＪＰ，Ｕ) 実開昭61−82658（ＪＰ，Ｕ) 実開平７−37227（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A63B 57/00 A63B 53/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】一端が打撃部とされたスティックに、ボー
ルを保持するボール保持部を着脱自在に支持してなり、
前記ボール保持部が、ボールを保持する保持部材とステ
ィックに支持される支持部材とからなり、この支持部材
と前記保持部材とが分離結合可能に形成され、前記支持
部材には掛止用のフックが設けられていることを特徴と
する打撃用具のボールホルダー。
【請求項２】前記支持部材が前記スティクに当接する当
接部に滑り止めが設けられていることを特徴とする請求
項１記載の打撃用具のボールホルダー。