JP3032965U - ス−プ類供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主としてスープや味噌汁の供給装置に関する
ものである。 【解決手段】 温水を貯蔵する貯湯タンク１と調味液を
貯蔵する調味液タンク９を設け、貯湯タンク１と調味液
タンク９から各々のポンプ７、１１で温水と調味液を注
入装置８に供給するスープ類供給装置において、注入装
置８の内部に混合用のスタティックミキサ１２を設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、主としてスープや味噌汁の供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

カップなどの容器にスープ類を供給するスープ類供給装置には、温水と調味液 を混合してから供給する機構がなく、調味液の残量が表示されなかった。又、ス ープ類の濃度や温度を容易に変更できない機構であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

調味液の性状が粘調であると、カップなどの容器にスープ類を供給した場合に 温水と調味液が分離する場合がある。また調味液の残量が表示されないため、ス ープ類の調味液不足が容器にスープ類を供給した時点までわからなかった。更に 、スープ類の濃度や温度がスープ類供給装置の内部の制御機構により設定されて いたため、個人の嗜好に合わせて調節することができなかった。

【０００４】 この考案の目的は、温水と調味液が分離することなく供給され、調味液の残量 を事前に把握可能とし、個人の嗜好に合わせて容易にスープ類の濃度や温度を調 節できるスープ類供給装置を提供することにある。なお、この考案の適用に関し ては、スープや味噌汁その他の調味飲料全般に及ぶが、以下簡略のためスープに 代表させて説明する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の請求項１では、温水を貯蔵する貯湯タンクと調味液を貯蔵する調味 液タンクを設ける。貯湯タンクと調味液タンクから各々のポンプで温水と調味液 を注入装置に供給する。注入装置の内部に混合用のスタティックミキサを設ける 。温水と調味液は各々のポンプで注入装置に送られ、注入装置の内部に設けた混 合用のスタティックミキサを通過することで、粘稠な調味液であっても温水と十 分に混合され、カップなどの容器に供給される時点では均一なスープとなってい る。スタティックミキサの形状は、温水とスープが充分混合可能な形状であれば よく、サニタリ性の面から単純な形状が好ましい。

【０００６】 この考案の請求項２では、調味液タンク内の調味液の容量を検知するセンサを 設ける。更に、センサの検知した調味液の残量を表示する機能を備える。 食品衛生の点及び粘性のある性状からセンサは非接触型のセンサが好ましい。 また調味液の残量表示は、残量の減少に伴って数値やランプで表示してもよいが 、調味液の補充を必要とする時点をランプ等で表示してもよい。

【０００７】 この考案の請求項３では、貯湯タンクと調味液タンクから各々のポンプにより 温水と調味液を注入装置に供給する。各々のポンプの稼動時間を各々の独立した タイマで設定可能にする。このタイマをスープ類供給装置の内部ではなく、外面 に設置する。 温水と調味液を注入装置に供給する各々のポンプの稼動時間を、各々の独立し たタイマで設定可能にすることで、スープの濃度を調節することができる。タイ マをスープ類供給装置の外面に設置することで、調味液の種類が変更されてもス ープの濃度を容易に調節が可能となる。更に、季節や個人の嗜好に合わせても濃 度を容易に調節が可能となる。

【０００８】 この考案の請求項４では、貯湯タンクに設けたヒータを制御する温度コントロ ール装置を、スープ類供給装置の内部ではなく外面に設置する。 温度コントロール装置をスープ類供給装置の外面に設置することで、調味液の 種類が変更されてもスープの温度を容易に調節が可能となる。更に、気温や個人 の嗜好に合わせても温度を容易に調節が可能となる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図面によってこの考案の実施例を説明する。 図１は、この考案によるスープ類供給装置の縦断面図であり、図２はその外面 の正面図である。

【００１０】 貯湯タンク１の下部にはパイプヒータ２を設け、中間部に温度センサ３を設け る。温度センサ３、制御部４と温度調節計５により、パイプヒータ２を制御する 。貯湯タンク１には注入管６から水が供給される。貯湯タンク１の温水はポンプ ７により注入装置８に送られる。

【００１１】 調味液タンク９の上部に液面の距離測定の可能な光センサ１０を設け、調味液 の減少状態を制御部４に伝達する。調味液タンク９の下部にポンプ１１を設け、 調味液を注入装置８に送る。この注入装置８には混合用のスタティックミキサ１ ２を設け、調味液と温水を均一に混合し、注入ノズル１３からカップ等の容器１ ４に注入される。

【００１２】 スープ類供給装置の操作面の上部には、温水の温度調節計５、調味液用のポン プ１１を制御するタイマ１５と温水のポンプ７を制御するタイマ１６が設けられ ている。スープ類供給装置の設置場所や使用形態により、温度調節計５とタイマ １５、１６の位置は、装置の外面であれば側面や背面でもよい。

【００１３】 スープ類供給装置の操作面の中央部には、スープの供給を開始するスタートボ タン１７と、装置の電源スイッチ１８を設ける。又、調味液の補充を知らせる補 充ランプ１９を設ける。補充ランプ１９以外に、調味液の残量を数値や棒グラフ 状のランプ表示を用いてもよい。

【００１４】 この考案のスープ類供給装置は以上のような機構を有することにより、調味液 が粘稠で温水と容易に混合しにくい場合においても、スタティックミキサの使用 によりスープは分離することなく均一に供給される。このため、スープは常温以 上で味が経時変化するが、常温で貯蔵された調味液から嗜好に応じた温度の新鮮 なスープを瞬時に供給することができる。また装置内部を確認することなく調味 液の残量を事前に把握できるため、異常に薄いスープなどの不良を発生させるこ となく調味液の補充ができる。更に、個人の嗜好、季節と気候などに合わせて容 易にスープの濃度と温度を調節できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるスープ類供給装置の縦断面図で
ある。

【図２】この考案によるスープ類供給装置の外面の正面
図である。

【符号の説明】

１ 貯湯タンク ２ パイプヒータ ３ 温度センサ ４ 制御部 ５ 温度調節計 ６ 注入管 ７ ポンプ ８ 注入装置 ９ 調味液タンク 10 光センサ 11 ポンプ 12 スタティックミキサ 13 注入ノズル 14 容器 15 タイマ 16 タイマ 17 スタートボタン 18 電源スイッチ 19 補充ランプ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 温水を貯蔵する貯湯タンクと調味液を貯
   蔵する調味液タンクを設け、貯湯タンクと調味液タンク
   から各々のポンプで温水と調味液を注入装置に供給する
   スープ類供給装置において、注入装置の内部に混合用の
   スタティックミキサを設けたスープ類供給装置。
2. 【請求項２】 調味液タンク内の調味液の容量を検知す
   るセンサを設け、調味液の残量を表示する機能を備えた
   請求項１記載のスープ類供給装置。
3. 【請求項３】 貯湯タンクと調味液タンクから各々のポ
   ンプにより温水と調味液を注入装置に供給する時間を各
   々の独立したタイマで設定可能にし、このタイマをスー
   プ類供給装置の外面に設置することで容易にスープ類の
   濃度を調節できる請求項２記載のスープ類供給装置。
4. 【請求項４】 貯湯タンクに設けたヒータを制御する温
   度コントロール装置をスープ類供給装置の外面に設置す
   ることで容易にスープ類の温度を調節できる請求項３記
   載のスープ類供給装置。