JP3032801U - 携帯用軽量ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッグ等を利用せずにお守りや緊急用カ−
ド、薬等を一体的に携行できる多目的・多機能な軽量の
携行物の提供を目的とする。 【構成】 断面ロの字状の中空枠体３と、その一方の開
口部に接着したテレホンカード大の合成樹脂板４からな
るボックスの本体部分と、中空枠体３の他方の開口部に
開閉自在に嵌合する嵌合体６と、その嵌合体６に接着さ
れたテレホンカード大の合成樹脂板２からなるボックス
の上蓋部分が組み合わされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として、氏名、血液型等を記入したテレホンカード型緊急用カー ドや薬等を一体として携帯することができる軽量のボックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、人が携帯するもの、たとえばお守りは主として袋型やキーホルダー型 等でそれぞれが単体としてのみ販売されており他の機能を持っていなかった。テ レホンカードやクレジットカード、薬等を携行する場合においても、それら携行 品は何ら相互に関連性がなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、たとえば従来のお守りの形態では、機能性（及びファッション性）が ないため、持ち歩くことなくしまい込まれるか、人目につかないように持ってい るというのが大半であり、お守りを購入してもそれを持っているという精神的な 安心感を与えることなく終わってしまい、日常の精神的な安らぎを与えるという お守り本来の機能を喪失してしまっていた。また、薬を常時携行する必要がある 場合でも、衣服のポケット等に入れておれば紛失の不安感がつきまとうばかりか 、サイフ等に入れることもできず、その携行に頭を悩ますということがしばしば であり、バッグ等を利用せずにサイフ以外の軽量の携行物で多目的・多機能な働 きをするものが求められていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するための手段として、基本的には断面ロの字状 の中空枠体と、その開口部の一方に接着したテレホンカード大の合成樹脂板から なるボックスの本体部分と、中空枠体の開口部に開閉自在に嵌合する嵌合体と、 その嵌合体に接着されたテレホンカード大の合成樹脂板からなるボックスの上蓋 部分が組み合わされていることを特徴とする構造を有する。

【０００５】 ボックスの上下蓋部分は、テレホンカード大の面積であることが望ましい。

【０００６】 お守り及び緊急用カードは、ボックスに半永久的に着脱可能な粘着性接着剤で 貼付することができる。

【０００７】 緊急用カードは、蛍光塗料を塗布したものでもよい。

【０００８】 緊急用カードを合成樹脂板に別途接着せず、ボックスの一面に直接印刷するこ とにより緊急用カードとすることでもよい。なお、お守りや緊急用カ−ドには、 傷害保険等を付することができ、カ−ドの表面や裏面に印刷すればよい。 これらカ−ド状板をテレホンカ−ドを兼ねたものとすることも当然に可能であ る。

【０００９】 ボックスは、プラスティック、ポリウレタン、木等軽量の材質で製作すること が望ましい。

【００１０】 ボックスの開閉方法は、上蓋式、扉式のいずれでもよい。

【００１１】

【作用】

本考案は上記のような構成であり、軽量な開閉式ボックスであるため、蓋部の 開閉により、たとえばお守りを小物入れとして日常的に使用できるようにして日 常の精神的な安らぎを与えるというお守り本来の機能を果たすと共に、中に常時 携行の必要がある薬を入れたり、テレホンカードとして使用したり、緊急時の情 報提供媒体物として利用することができる。

【００１２】

【実施例１】 本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。但し、本考案の技術的範囲は 、実用新案登録請求の範囲の文言やこの実施例及び図面に限定されず、その均等 な範囲まで及ぶ。 図１は、本考案の一実施例の分解状態を示す斜視図、図２は実施例の側面断面 図である。

【００１３】 図１において、１はテレホンカード大の塩化ビニールのような合成樹脂で形成 された板状のお守りであり（表面の印刷部分は図示せず）、５は塩化ビニールの ような合成樹脂で形成された１と同形の緊急用カードであり、２及び４は、やは り塩化ビニールのような合成樹脂で形成された１と同形同面積の板であり、３は ポリウレタンまたは木等軽い材質を断面ロの字状の中空枠体に形成したものであ り、６は３の中空部分に嵌合する板状直方体をポリウレタンまたは木等軽い材質 で形成したものであり、７はこれらを組み合わせたときにできる中空部分である 。

【００１４】 さて、本考案の実施例の上蓋部分は、図１に示したように上部合成樹脂板２に ロの字状中空枠体３の中空部分７と一部嵌合するように嵌合体６を接着して構成 する。 嵌合体６の外形は実施例では板状直方体であるが、要は中空枠体３に嵌合すれ ばよいのであるから、全体が板状ではなく細い直方体を複数並列したもの、外周 のみ一定の厚みを有する中空部分を有するもの、等も考えられる。なお、嵌合体 ６の外周が中空枠体３に嵌合された際、その接触部の摩擦抵抗により嵌合状態が 維持され、外部からの引きはがし動作により手動にて離脱する。 また、中空枠体３の上面外周部に剥離可能で半永久的な粘着性接着剤を使用し た場合には、上蓋側の合成樹脂板２を直接中空枠体に接着させることにより開閉 可能な上蓋とすることもでき、この場合には嵌合体６は不要となる。 上蓋上面部の合成樹脂板１はテレホンカードやそれと同形状の板状のお守りか らなり、この合成樹脂板１の表面には半永久的に着脱可能な粘着シール等を付し ておく。

【００１５】 次に、ボックスの本体部分は、図２に示したように下部合成樹脂板４にロの字 状中空枠体３の下部外縁が合成樹脂板４の外縁部分に略一致するように接着して 形成する。

【００１６】 合成樹脂板４とロの字状枠体３で形成されたボックスの本体部分の底に着脱可 能な接着剤を塗布し、緊急用カード５を接着する。 緊急用カード５は、表面に氏名、住所、電話番号、生年月日、血液型等を記載 したものであり、この緊急用カードには保険が付され、保険内容、保険契約者、 連絡先等の情報を記載すれば良い。なお、これらお守りや緊急用カ−ドを上蓋部 分の合成樹脂板の表裏面に印字しておくことでも良い。 但し、底蓋のカード等は上記内容のものに限定されず、たとえば好みの詩を書 いたりしたもの、写真掲載したもの等も考えられる。 また、カード部分と下部の合成樹脂板とを接着する実施例を紹介したが、これ らが一枚になったもの、さらには下部が中空枠体と一体成形されたものでもよい 。 中空枠体３の外縁は実施例では合成樹脂板４と略同一寸法としているが、これ は必須要件ではなく、中空枠体３のサイズが合成樹脂板より小さくてもよい。ま た中空枠体の厚さも特に限定されないが、あまり厚すぎると携帯に不便であり、 また薄いと中空部分にお守りを入れたり薬を入れたりするスペースが不足するこ とになる。

【００１７】

【実施例２】 直方体の対面する２面がテレホンカード大で形成され、その内の１面が開閉可 能な扉状になっているボックスの開閉可能な面に着脱可能な接着剤で板状お守り １を接着し、底面に着脱可能な接着剤で緊急用カード５を接着したものも考えら れる（図示せず）。この場合の扉状の構成としては、中空枠体に蝶番を付けたり 、テープで端部を止めるなどの公知の手段が考えられる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を 有する。

【００１９】 お守りが、小物入れとして機能するため、薬を入れておく等日常的に使用でき 、普段気軽に持ち歩くことが可能であり、日常の精神的な安らぎを与えるという お守り本来の機能を果たすことができるとともに緊急用カードがお守りの対面や 裏面に接着等されており緊急時にも緊急情報媒体としての働きを有し適切な処置 を受け得るようにすることによって、さらには傷害保険等を付することによって 安心感を増すことができ、またファッション性にも富むなど、携帯用の軽量なボ ックスの両面や中空部を有効利用することによって、簡単な構成で多目的・多機 能な携行品を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案の実施例の側面断面図である。

【符号の説明】

１ カ−ド状お守り ２ 上部合成樹脂板 ３ 中空枠体 ４ 下部合成樹脂板 ５ 緊急用カード ６ 嵌合体 ７ 中空部分

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面ロの字状の中空枠体と、その一方の
   開口部に接着したテレホンカード大の合成樹脂板からな
   るボックスの本体部分と、中空枠体の他方の開口部に開
   閉自在に嵌合する嵌合体と、その嵌合体に接着されたテ
   レホンカード大の合成樹脂板からなるボックスの上蓋部
   分が組み合わされていることを特徴とする携帯用軽量ボ
   ックス。
2. 【請求項２】 ボックスの本体部分に対し、上蓋部分が
   開閉可能な扉状からなる携帯用軽量ボックス。
3. 【請求項３】 ボックスの本体部分の中空枠体上面に付
   された粘着性接着剤により剥離可能な開閉手段となって
   いる携帯用軽量ボックスの上蓋部分。
4. 【請求項４】 ボックスの上蓋部分が二層からなり、粘
   着性接着剤によりその二層が剥離可能な状態となってい
   る請求項１ないし３記載の携帯用軽量ボックス。
5. 【請求項５】 ボックスの上下面を、主として氏名、血
   液型等を記入できる緊急用カードとし、あるいはカード
   型お守りとした請求項１ないし４記載の携帯用軽量ボッ
   クス。
6. 【請求項６】 ボックスの上蓋部分の表裏面にそれぞれ
   お守りや緊急用カ−ドとして氏名、血液型、保険内容等
   が印刷された請求項１ないし４記載の携帯用軽量ボック
   ス。
7. 【請求項７】 ボックスの上下面の全部又は一部に蛍光
   塗料を塗布した請求項１ないし６記載の携帯用軽量ボッ
   クス。