JP3031745B2 - ケイ素含有スターバーストポリマーの製造方法 - Google Patents

ケイ素含有スターバーストポリマーの製造方法

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JP3031745B2
JP3031745B2 JP3130334A JP13033491A JP3031745B2 JP 3031745 B2 JP3031745 B2 JP 3031745B2 JP 3130334 A JP3130334 A JP 3130334A JP 13033491 A JP13033491 A JP 13033491A JP 3031745 B2 JP3031745 B2 JP 3031745B2
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淑夫 今井
雅明 柿本
敦司 森川
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ジーイー東芝シリコーン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分子中にケイ素原子を含
有するスターバーストポリマーの製造方法に関し、さら
に詳しくは、トーナメント型合成法による該スターバー
ストポリマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、中心核として原子または原子
団があり、その外側に規則的に直鎖ないし分岐鎖を有す
るスターポリマーないしスターバーストポリマーには、
各種のものが知られている。Voegtle らはベンゼン環を
核として、その6個の炭素原子より、それぞれチオエチ
レン単位およびオキシエチレン単位からなる分子鎖が形
成されたスターポリマーを合成し、このようなポリマー
に金属イオン取り込み作用があることを見出した(F.Vo
egtle ら、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.,13巻, 814頁
(1974)参照)。
【0003】また、Tomalia らは、アンモニアを核と
し、アクリル酸メチルのマイケル付加反応と、エチレン
ジアミンによるアミノ化を繰返すことにより、樹枝状に
分岐した分子構造を有するポリアミドアミン系のスター
バーストポリマーを得ている(D.A.Tomilia ら、Angew.C
hemie Intern.Ed.Engl.,29巻,138頁(1990)
参照)。
【0004】ポリシロキサンにおいても、本発明者らに
よって、メチルトリクロロシランのケイ素原子を中心核
とした各種のポリシロキサン系のスターポリマーおよび
スターバーストポリマーが得られている。
【0005】すなわち、メチルトリクロロシランとリチ
ウムフェニルジメチルシラノラートとから脱塩反応によ
って分岐状骨格を有するテトラシロキサンを得、これに
臭素を作用させてフェニル基を臭素原子で置換し、つい
でジエチルアミンのようなジアルキルアミンによってア
ミノ化し、さらにフェニルジメチルシラノールを反応さ
せる。このことを繰返して3本のシロキサン鎖を伸ばす
ことができる。
【0006】さらに、その過程で、次のようにして合成
した分岐状骨格を有する化合物をフェニルジメチルシラ
ノールの代わりに用いることによって、分岐を生ずるこ
とができる。すなわち、1分子のメチルトリクロロシラ
ンと2分子のナトリウムフェニルジメチルシラノラート
から脱塩反応によってトリシロキサンを得、残余の1個
の塩素原子を加水分解した後、ジメチルジクロロシラン
の1個の塩素原子との脱塩酸反応を行い、ついで、上記
の反応によって導入された塩素原子との結合を加水分解
することによって、ジメチルヒドロキシシロキシビス
(フェニルジメチルシロキシ)シランを得る。この分岐
状骨格を有するテトラシロキサンは、その1個のケイ素
原子がヒドロキシル基、他の2個がフェニル基と結合し
ているので、これを前述のアミノ化されたシロキサンと
反応させることによって、2個のフェニル基を含有する
トリシロキサン単位を導入し、ついで前述と同様に臭素
化脱フェニルし、さらにアミノ化反応以下を繰返せば、
分岐を生じ、スターバーストポリマーを得ることができ
る(森川ら、高分子学会予稿集、39巻308頁(19
90);森川ら、ファインケミカル、1990年17号
5頁参照)。
【0007】このようなスターポリマーやスターバース
トポリマーの合成法の多くは、該ポリマーの中心核を形
成する分子に反応基を導入し、これに、保護基を有する
枝分れ分子を反応させた後に脱保護基反応を行って反応
基とし、以下、これを反覆するといった、中心核からス
タートするカスケード合成法によることが多く、その逆
に、スターバーストポリマーの周辺部となる部分を出発
物質として一段ずつ反応させていくトーナメント型合成
法は、多く知られていない。少なくとも、有機ケイ素を
含有するスターバーストポリマーにおいては、このよう
なトーナメント型合成法は知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、外周
部から出発して、トーナメント型合成法により、外周部
に有機鎖および炭素官能性基を含有し、または含有しな
い各種のケイ素含有スターバーストポリマーを得る方法
を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、上記の外周部におけ
る炭素官能性基のほかに、頂部にも反応性基を有するケ
イ素含有スターバーストポリマーを得る方法を提供する
ことにある。
【0010】本発明のもうひとつの目的は、上記の外周
部のみに反応性基を有するケイ素含有スターバーストポ
リマーを得る方法を提供することにある。
【0011】本発明のさらにもうひとうの目的は、外周
部に炭素官能性基を含有し、または含有しない球状のケ
イ素含有スターバーストポリマーを得る方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(I)
【0013】
【化4】
【0014】(式中、Rはアルキル基、フェニル基また
は−(CH2a X基を表わし;Xはシアノ基、アルキ
ルオキシカルボニル基、アシロキシ基またはアルコキシ
基を表わし;R1 は互いに同一でも相異なっていてもよ
いアルキル基を表わし;aは3以上の数を表わし;Me
はメチル基を表わす)で示されるシリルアミノ化合物
を、式
【0015】
【化5】
【0016】(式中、R2 は炭素数3以上の1−アルケ
ニル基を表わし;Qはフェニレン基を表わし;Meは前
述のとおり)で示されるシルフェニレンジシラノール化
合物と脱アミン縮合させて1−アルケニル基含有シルフ
ェニレンシロキサン化合物を生成し、(B)生成物の1
−アルケニル基をジメチルクロロシランでヒドロシリル
化し、(C)生成物を一般式HNR1 2(式中、R1 は前
述のとおり)で示されるジアルキルアミンでアミノ化し
てシリルアミノ基含有シルフェニレンシロキサン化合物
とし、以下、(A)、(B)、(C)の反応を任意の回
数反覆することを特徴とするケイ素含有スターバースト
ポリマーの製造方法に関する。
【0017】本発明の製造方法は、さらに、上記の反応
を任意の回数反覆した後に、反応(B)または(C)の
生成物に、反応(D)として、式(III) Me4-b SiR3 b (III) (式中、bは1〜4の数を表わし;R3 は式)
【0018】
【化6】
【0019】(式中、Q,Meは前述のとおり)で示さ
れるシラノール基含有シルフェニレン化合物を反応させ
ることを包含する。
【0020】反応(D)を行わない場合、本発明で得ら
れる含ケイ素スターバーストポリマーは、用いるシリル
アミノ化合物化合物(I)のRの種類によって、外周部
に炭素官能性基を含有し、または含有しないで、頂部に
反応性基が存在する。一方、反応(D)を行うと、反応
性基としては、上述のRとして−(CH2a X基を有
するものを用いた場合には、外周部の炭素官能性基のみ
を有するスターバーストポリマーが得られる。Rとして
アルキル基またはフェニル基を用いると、実質的に反応
基を含有しないスターバーストポリマーが得られる。同
時に、この反応(D)によって、2〜4個のスターバー
ストポリマーをカプリングして、球状のケイ素含有スタ
ーバーストポリマーを得ることが可能である。
【0021】本発明で用いられるシリルアミノ化合物
は、一般式(I)で示されるものであり、ケイ素原子に
直接結合したジアルキルアミノ基と、炭素原子によって
ケイ素原子に結合した置換または非置換の炭化水素基R
を分子中に含有している。
【0022】該ジアルキルアミノ基において、R1 は互
いに同一であっても相異なっていてもよいアルキル基
で、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどが例示され
る。このようなジアルキルアミノ基としては、取扱の容
易なことから、ジエチルアミノ基が好ましい。
【0023】炭素原子によってケイ素原子に結合した置
換または非置換の炭化水素基Rは、非置換の炭化水素基
の場合、アルキル基またはフェニル基である。アルキル
基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン
チル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシルなどが例
示される。目的物が耐熱性ポリマーである場合、Rはメ
チルまたはフェニルであることが好ましく、両者を併用
しても差支えない。Rが置換炭化水素基−(CH2a
X基の場合、Xとしては本発明の反応(A)、(B)、
(C)にいずれも不活性である炭素官能性基が選ばれ
る。すなわち、Xはシアノ基、アルキルオキシカルボニ
ル基、アシロキシ基またはアルコキシ基を表わす。これ
らの基に含まれるアルキル基としてはメチル、エチル、
プロピルが例示され、メチルが好ましい。換言すると、
好ましいXとしては、メトキシカルボニル、アセトキ
シ、メトキシが挙げられる。Xとしては、本発明の反応
(A)、(B)、(C)には不活性であり、容易に他の
反応性に富む炭素官能性基を誘導できることから、シア
ノ基がとくに好ましい。aは3以上の数であり、3〜5
が好ましく、3がとくに好ましい。aが2以下では炭素
官能性基とケイ素原子の間で加水分解を起こしやすい。
【0024】このようなシリルアミノ化合物は、たとえ
ば塩化白金酸のようなヒドロシリル化触媒の存在下に、
Rがシアノアルキル基の場合を例にとると、1−アルケ
ニルシアニド、たとえばアリルシアニド、1−ブテニル
シアニド、1−ペンテニルシアニド、1−ヘキセニルシ
アニド、1−オクテニルシアニドなどをジメチルクロロ
シランでヒドロシリル化してω−シアノアルキルジメチ
ルクロロシランとし、これを2倍当量ないしさらに過剰
の対応する実質上無水のジアルキルアミン、たとえばジ
エチルアミン、メチルプロピルアミン、エチルプロピル
アミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミンなどによっ
てアミノ化して得ることができる。上記のうち、アリル
シアニドをヒドロシリル化して3−シアノプロピルジメ
チルクロロシランとし、これをジエチルアミンでアミノ
化して3−シアノプロピルジメチル(ジエチルアミノ)
シランとするのが最も好ましい。
【0025】Rとして他の置換アルキル基または長鎖ア
ルキル基を用いる場合には、それぞれに対応する出発原
料から、同様の反応を行えばよい。このような出発原料
としては、3−ブテン酸メチル、酢酸アリル、アリルメ
チルエーテル、アルエチルエーテル、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−デセンなどが挙げられ
る。一方、Rがメチルやフェニルのような炭化水素基の
場合、対応するクロロシランであるトリメチルクロロシ
ランやジメチルフェニルクロロシランが容易に入手でき
るので、これらを前述と同様の方法によってジアルキル
アミノ化すればよい。
【0026】このようにして得られたシアノ基含有シリ
ルアミノ化合物を、式(II)で示されるビス〔(ジメチ
ルヒドロキシシリル)フェニル〕−1−アルケニルメチ
ルシランと脱アミン縮合させる(反応A)。1−アルケ
ニル基としては、アリル基、1−ブテニル基、1−ペン
テニル基、1−ヘキセニル基、1−オクテニル基などが
例示され、アリル基が好ましい。このような1−アルケ
ニルケイ素化合物は、2個のジメチルシドロキシシリル
基が中心ケイ素原子に対してベンゼン環のo−,m−,
p−のいずれの位置に結合していてもよく、また対称で
も非対称でもよいが、合成が容易なことと生成物の反応
性の良いことから、m−またはp−の対称形が好まし
く、式(IIa)に示すように、双方がp−位置に結合した
ビス〔4−(ジメチルヒドロキシシリル)フェニル〕ア
リルメチルシランがとくに好ましい。
【0027】
【化7】
【0028】反応は、無溶媒または反応の制御上好まし
くは溶媒中で、室温と溶媒の還流温度の間の任意の温度
で、好ましくは40〜80℃で行うことができる。溶媒
としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ンのようなエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシ
レン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサンの
ような炭化水素系溶媒およびこれらの混合物などが用い
られる。
【0029】このようにして得られた生成物は、上記の
1−アルケニル基含有シルフェニレンの両末端にシロキ
サン結合と、さらにその外側にR基が形成されたもので
ある。たとえば式(IIa) に示されるアリル基含有シルフ
ェニレンシラノール化合物を用い、Rが3−シアノプロ
ピル基である式(I)の化合物と反応させたときは、式
(G1)に示すような、中心ケイ素原子にアリル基、両
末端に3−シアノプロピル基を含有するアリルシルフェ
ニレンシロキサン化合物が得られる。
【0030】
【化8】
【0031】次に、この反応(A)で得られた生成物の
1−アルケニル基を、ジメチルクロロシランでヒドロシ
リル化する(反応B)。反応は塩化白金酸その他の白金
化合物、白金錯体などのようなヒドロシリル化触媒の存
在下に、室温〜150℃程度、好ましくは40〜80℃
で、溶媒の存在下または非存在下に行うことができる。
溶媒としては、反応(A)で用いられるものと同様のも
の、たとえばテトラヒドロフランが用いられる。クロロ
シラン類と反応する極性溶媒は用いることができない。
【0032】次に、このヒドロシリル化物の塩素原子
を、2倍当量ないしさらに過剰の、実質上無水のジアル
キルアミンHNR1 2(式中、R1 は前述のとおり)でア
ミノ化する(反応C)。R1 としては前述の範囲のもの
が例示され、ジアルキルアミンとしてはジエチルアミ
ン、メチルプロピルアミン、エチルプロピルアミン、ジ
プロピルアミン、ジブチルアミンなどが例示される。反
応性が良く、実質上無水のものが容易に得られ、取扱い
やすいことから、ジエチルアミンが好ましい。反応は室
温またはそれ以下の温度でも進行する。
【0033】このようにして、反応(A)、(B)、
(C)と一巡する間に、1個のアミノ基、1個の分岐、
ならびに分岐した分子鎖のそれぞれの末端にR基を有す
るケイ素化合物が形成される。そしてさらに、同じ反応
剤を用いて上記の一連の反応をn回反覆すれば、2n
1個の分岐と2n 個の外周部分子類を有するケイ素含有
スターバーストポリマーが形成される。図1は、一例と
して、1−アルケニル基としてアリル基を用い、Rとし
て3−シアノプロピル基を用いたときの、反応を3回反
覆した後、4巡目の反応(A)を行った段階の分子構造
の模式図である。頂部に1個のアリル基、分子末端に1
6個のシアノ基、その間に15個の分岐と、各分岐間を
つなぐ、中心側からシルフェニレン結合、シロキサン結
合およびトリメチレン鎖からなる分子鎖を形成している
ことを示す。
【0034】反応(A)、(B)、(C)の反覆回数
は、2回(2サイクル)以上の任意の回数であり、反覆
のたびに分岐の数が倍加し、分子量も増加する。反覆は
10回(10サイクル)程度まで可能である。
【0035】本発明の製造方法は、上述の反応(A),
(B),(C)を反覆してケイ素含有スターバーストポ
リマーを形成することに特徴があり、この一連の反応の
いずれを出発段階とすることも、またいずれを最終段階
とすることも任意である。すなわち、反応を反覆するこ
とによって、スターバーストポリマーは外層から頂部へ
と成長し、最終の反応を任意に選択することによって、
頂部に存在する反応性基を、1−アルケニル基、塩素原
子、ジアルキルアミノ基のいずれかに選択することがで
きる。
【0036】さらに、必要に応じて、この反応(A)、
(B)、(C)の反覆を任意の回数行った後の反応
(B)または(C)の生成物を、一般式Me3-b SiR
3 bで示されるシラノール基含有シルフェニレン化合物
(III)と反応させることによって、頂部の反応性基であ
る塩素原子またはジアルキルアミノ基を、(III)のシラ
ノール基との縮合反応で塩化水素またはジアルキルアミ
ンとして外し、シロキサン結合とすることによって、頂
部に反応性基の存在しないケイ素含有スターバーストポ
リマーを得ることができる。
【0037】この場合、b=2〜4の(III)を用いる
と、bの数に応じて2〜4個のスターバーストポリマー
がカプリングされ、球状のケイ素含有スターバーストポ
リマーを形成することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明により、外周部から出発して、ト
ーナメント型合成法により、分岐構造を有するケイ素含
有スターバーストポリマーを得ることができる。本発明
の反応(A)、(B)、(C)を任意の回数反覆するこ
とによって、ポリマー骨格の分岐の数を任意に制御する
ことができる。また、どの反応を最終段階にするかによ
って、中心核の反応性基を、1−アルケニル基、好まし
くはアリル基;塩素原子;ジアルキルアミノ基のいずれ
かに選択することが可能である。また、任意の段階の反
応(B)または(C)の後に反応(D)を行うことによ
り、頂部の反応性基を化合物(III)のシラノール基との
反応で安定なシロキサン結合に変えるとともに、このシ
ラノール基の数に応じて2〜4個のスターバーストポリ
マーをカプリングして、球状分子を形成することができ
る。
【0039】本発明のトーナメント型合成法は、頂部に
はただ1個の反応性基があるので、スターバーストポリ
マーの成長反応は単純に進行し、副反応が起こらない。
また、外周部のR基はこの成長反応にあずからないの
で、ここに炭素官能性基Xが存在する場合、それが各段
階の反応後も残存して、多数の炭素官能性基を含有する
ケイ素含有ポリマーが確実に得られる。
【0040】本発明によって得られるケイ素含有スター
バーストポリマーは、緻密な分岐構造を有し、ポリマー
骨格がともに耐熱性のシロキサン結合およびシルフェニ
レン結合の組合せから成るために、耐熱性に優れてい
る。Rとしてメチル基またはフェニル基を用いるとき
は、とくに耐熱性の優れたポリマーが得られる。一方、
Rとしてそれ以外の基を用いるとき、外周部に有機鎖を
有するものが得られ、有機化合物への親和性が優れてい
る。さらに、外周部に反応性の炭素官能性基Xを有する
場合は、このXにより、あるいはXから誘導される他の
炭素官能性基によって、有機化合物による修飾、あるい
は有機ポリマーとの共重合体の合成も可能である。
【0041】したがって、本発明によって得られる各種
の反応性基を有するスターバーストポリマーは、各種の
樹脂や生体適合材料の中間体として有用である。
【0042】また、本発明によって、生体適合性に高い
シロキサン結合を構成要素とする球状ポリマーが得られ
る。これはドラッグキャリアなど、人体に埋入して使用
する材料として有用である。
【0043】
【実施例】以下、本発明を参考例および実施例によって
説明する。本発明の範囲は、これらの実施例によって限
定されるものではない。
【0044】参考例1 アリルジクロロメチルシランの合成 臭化アリル60.5g(0.5mol)とマグネシウム
12.2g(0.5原子)を150mlの乾燥エーテル
中で反応させ、アリルマグネシウムブロミドの溶液を調
製した。トリクロロメチルシラン89.7g(0.6m
ol)を400mlの乾燥エーテルに溶解し、アリルマ
グネシウムブロミドを乾燥窒素気流下、5℃で滴下し
た。溶液をその温度で1時間撹拌し、生成した白色沈殿
物を窒素気流下でろ過した。ろ液の溶媒を常圧で留去
し、続いて蒸留によって、アリルジクロロメチルシラン
を得た。 収量:37.2g(48%)、沸点:113−119℃1 H-NMR(CDCl3,ppm):6.15-5.50(m,1H),5.32-4.95(m,2H),
2.10(d,2H),0.8(s,3H)
【0045】参考例2 4−ブロモフェニル(N,N−ジエチルアミノ)ジメチ
ルシランの合成 乾燥エーテル1,200mlに溶解したジクロロジメチ
ルシラン64.5g(0.5mol)に、乾燥エーテル
200mlに溶解したジエチルアミン73.1g(1.
0mol)を20℃で滴下した。反応溶液をその温度で
1時間撹拌した後、生成する白色沈殿物を窒素気流下で
ろ過した。ろ液中の溶媒を減圧で留去し、続いて減圧蒸
留を行って、(N,N−ジエチルアミノ)クロロジメチ
ルシランを得た。 収量:60.2g(80%)、沸点:45−48℃/1
6Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):2.74(q,4H),0.88(t,6H),0.45(s,6H)
【0046】p−ジブロモベンゼン103.8g(0.
44mol)とブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液
275mlを乾燥エーテル500ml中で反応させ、p
−ブロモフェニルリチウムの溶液を調製した。この溶液
を、乾燥エーテル150mlに溶解した上記の(N,N
−ジエチルアミノ)クロロジメチルシラン60.2g
(0.4mol)の溶液に窒素気流下、20℃で加え
た。反応溶液をその温度で5時間撹拌した後、生成した
白色沈殿物を窒素気流下でろ過した。ろ液の溶媒を減圧
で留去し、続いて減圧蒸留を行って、4−ブロモフェニ
ル(N,N−ジエチルアミノ)ジメチルシランを得た。 収量:89.2g(78%)、沸点:80−85℃/
0.5Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):7.60-7.40(m,4H),2,74(q,4H),1,02
(t,6H),0.45(s,6H);13C-NMR(CDCl3,ppm):139.5,136.0,1
35.0,130.8,40.4,16.2,-1.0
【0047】参考例3 ビス[4−((N,N−ジエチルアミノ)ジメチルシリ
ル)フェニル]アリルメチルシランの合成 参考例2で得えられた4−ブロモフェニル(N,N−ジ
エチルアミノ)ジメチルシラン85.3g(0.3mo
l)とブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液190m
lを乾燥エーテル200ml中で反応させ、4−
[(N,N−ジエチルアミノ)ジメチルシリル]フェニ
ルリチウムの溶液を調製した。この溶液を、参考例1で
得られたアリルジクロロメチルシラン23.3g(0.
15mol)を乾燥エーテル150mlに溶解した溶液
に、窒素気流下、20℃で加えた。反応溶液をその温度
で5時間撹拌した後、生成した白色沈殿物を窒素気流下
でろ過した。ろ液の溶媒を減圧で留去し、続いて減圧蒸
留を行って、ビス[4−((N,N−ジエチルアミノ)
ジメチルシリル)フェニル]アリルメチルシランを得
た。 収量:43.2g(58%)、沸点:195−205℃
/0.5Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):7.60-7.40(m,8H),6.15-5.50(m,1H),
5.32-4.95(m,2H),2.74(q,8H) 2.10(d,2H),1,02(t,12H),
0.55(s,3H),0.30(s,12H);13C-NMR(CDCl3,ppm):136.8,13
4.5,133.5,133.0,132.4,114.2,40.4,22.1,16.2,-1.0,-
5.0
【0048】参考例4 ビス[4−(エトキシジメチルシリル)フェニル]アリ
ルメチルシランの合成 参考例3で得られたビス[4−((N,N−ジメチルア
ミノ)ジメチルシリル)フェニル]アリルメチルシラン
43.2g(0.087mol)を50mlのエタノー
ルに20℃で溶解し、30分撹拌した。溶媒を減圧で留
去し、続いて減圧蒸留を行って、ビス[4−(エトキシ
ジメチルシリル)フェニル]アリルメチルシランを得
た。 収量:36.9g(96%)、沸点:185−195℃
/0.5Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):7.60-7.40(m,8H),6.15-5.50(m,1H),
5.32-4.95(m,2H),3.72(q,4H) 2.10(d,2H),1,20(t,6H),
0.55(s,3H), 0.30(s,12H);13C-NMR(CDCl3,ppm):136.8,1
34.5,133.5,133.0,132.4,114.2,68.9,18.2,-1.0, -5.0
【0049】参考例5 ビス[4−(ジメチルヒドロキシシリル)フェニル]ア
リルメチルシラン(化合物IIa)の合成
【0050】乾燥エタノール105mlに約20mgの
金属ナトリウムを溶解し、ナトリウムエトキシドの溶液
を調製した。この溶液に、参考例4で得られたビス[4
−(エトキシジメチルシリル)フェニル]アリルメチル
シラン33.2g(0.075mol)を加え、室温で
5分間撹拌した。別に、水8.4ml、メタノール5
9.5ml、水酸化ナトリウム9.8gを混合して溶液
を調製し、この溶液に、先に調製したビス[4−(エト
キシジメチルシリル)フェニル]アリルメチルシランの
溶液を加え、20℃で1.25時間撹拌した。得られた
溶液をリン酸二水素カリウム飽和水溶液500mlに投
入した。この溶液をエーテル100mlで3回抽出し、
乾燥硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去
し、ビス[4−(ジメチルヒドロキシシリル)フェニ
ル]アリルメチルシランを白色結晶として得た。さらに
ヘキサンより再結晶して精製した。 収量:17.2g(60%)、融点:97.5−99.
0℃1 H-NMR(CDCl3,ppm):7.60-7.40(m,8H),6.15-5.50(m,1H),
5.32-4.95(m,2H),2.80(s,2H),0.55(s,3H), 0.30(s,12
H);13C-NMR(CDCl3,ppm):136.8,134.5,133.5,133.0,132.
4,114.2,-1.0,-5.0
【0051】参考例6 トリス[4−(ジメチルヒドロキシ)フェニル]メチル
シランの合成 参考例2で得られた4−ブロモフェニル(N,N−ジエ
チルアミノ)ジメチルシラン17.2g(0.06mo
l)とブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液38ml
を乾燥エーテル40ml中で反応させ、4−[(N,N
−ジエチルアミノ)ジメチルシリル]フェニルリチウム
の溶液を調製した。この溶液を乾燥エーテル20mlに
溶解したトリクロロメチルシラン3.0g(0.02m
ol)の溶液に、窒素気流下、20℃で加えた。反応溶
液をその温度で5時間撹拌した後、生成した白色沈殿物
を窒素気流下でろ過した。ろ液の溶媒を減圧で留去し、
続いて減圧蒸留によってトリス[4−((N,N−ジエ
チルアミノ)ジメチルシリル)フェニル]メチルシラン
を得た。 収量:9.5g(72%)、沸点:260−265℃/
0.5Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):7.60-7.40(m,12H),2.74(q,12H),1.0
2(t,18H), 0.93(s,3H),0.42(s,18H);13C-NMR(CDCl3,pp
m):142.0,136.7,134.6,133.3,40.4,16.1,-1.0,-3.2
【0052】上記のトリス[4−((N,N−ジエチル
アミノ)ジメチルシリル)フェニル]メチルシラン9.
5g(0.014mol)を30mlのエタノールに2
0℃で溶解し、30分撹拌した。溶媒を減圧で留去し、
続いて減圧蒸留を行って、トリス[4−(エトキシジメ
チルシリル)]メチルシランを得た。 収量:8.0g(98%)、沸点:240−245℃/
0.5Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):7.60-7.40(m,12H),4.72(q,6H),1.20
(t,9H),1.19(s,3H), 0.35(s,18H);13C-NMR(CDCl3,ppm):
139.4,137.5,134.7,132.9,58.9,18.6,-1.6 -3.4
【0053】乾燥エタノール30mlに約8mgの金属
ナトリウムを溶解し、ナトリウムエトキシドの溶液を調
製した。この溶液に上記のトリス[4−(エトキシジメ
チルシリル)フェニル]メチルシラン8.0g(0.0
14mol)を加え、室温で5分間撹拌した。別に、水
2.4ml、メタノール17.0ml、水酸化ナトリウ
ム2.8gを混合して溶液を調製し、この溶液に、先に
調製した溶液を加え、20℃で1.25時間撹拌した。
得られた溶液をリン酸二水素カリウム飽和水溶液200
mlに投入した。この溶液をジエチルエーテル50ml
で3回抽出し、乾燥硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧で留去し、トリス[4−(ジメチルヒドロキシシ
リル)フェニル)]メチルシランを白色結晶として得
た。さらにベンゼンより再結晶して精製した。 収量:4.5g(65%)、融点:186−187.5
1 H-NMR(DMSO-d6,ppm):7.70-7.30(m,12H),5.90(s,3H),0.
80(s,3H),0.30(s,18H); 13C-NMR(DMSO-d6,ppm):143.2,1
37.7,135.2,133.7,1.8,-2.6
【0054】参考例7 3−シアノプロピルジメチルクロロシラン(G0−C
1)の合成 アリルシアニド26.8g(0.4mol)、塩化白金
酸0.02g、ジメチルクロロシラン37.8g(0.
4mol)、乾燥テトラヒドロフラン40mlを200
mlの耐圧容器に入れ、60℃で6時間加熱した。溶媒
を減圧で留去し、続いて減圧蒸留を行って、G0−C1
を得た。 収量:68.2g(92%)、沸点:92−96℃/1
8Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):2.38(t,2H),1.75(m,2H),0.90(m,2
H),0.40(s,6H)13C-NMR(CDCl3,ppm):119.2,19.9,19.6,1
8.0,1.4
【0055】実施例1 第一世代(G1)の合成 参考例7で得られた25.8g(0.16mol)のG
0−C1を200mlのテトラヒドロフランに溶解し、
ジエチルアミン23.4g(0.32mol)を20℃
で滴下した。溶液をその温度で10分撹拌し、参考例5
で得られ化合物(IIa)を30.9g(0.08mo
l)加え、60℃で8時間撹拌した。溶液を150ml
のジエチルエーテルで希釈し、200mlの水で洗浄し
た。硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧で留去
し、続いて減圧蒸留を行って、G1を得た。 収量:40.7g(80%)、沸点:185−190℃
/0.5Torr IR(cm-1):3052(-C6H4-),3002(-C6H4-),2960(-C3H6-,M
e),2904(-C3H6-,Me),2344,2248(CN),1632(CH2=CH-),141
5(-C6H4-),1381(-C6H4-),1346(-C6H4-),1257,1176,113
7,1064(Si-O-Si),930,897,835,787,706,685,642,588,50
5,453;13C NMR(CDCl3,ppm):140.8,137.8,134.1,133.9,1
32.3,114.4,22.1,20.6,20.1,17.9,0.9,0.4,-4.9
【0056】実施例2 G1−C1の合成 G0−C1の合成と同様の方法により、25.4g
(0.04mol)のG1とジメチルクロロシラン3.
78g(0.04mol)から合成した。 収量:27.8g(95%)、沸点:270−275℃
/0.5Torr1 H-NMR(CDCl3,ppm):7.58(m,8H),2.42(t,4H),1.73(m,6
H),1,25(m,2H),1,00(m,2H),0.78(m,4H),0.62(s,3H),0.4
2(s.6H),0,38(s,12H),0.15(s,12H);13C-NMR(CDCl3,pp
m):140.5,138.5,133.7,132.3,120.0,23.4,20.6,20.2,1
8.1,17.9,17.8,2.0,0.9,0.4,-4.4
【0057】実施例3 第2世代(G2)の合成 第2世代は第1世代の合成と同様の方法により、27.
8g(0.052mol)のG1−C1、7.6g
(0.104mol)のジエチルアミンおよび10.0
g(0.026mol)の化合物(IIa)から合成し
た。精製はシリカゲルクマトグラフィー(溶媒クロロホ
ルム)により行った。収量は22.0g(48%)であ
った。13 C NMR(CDCl3,ppm):140.5,138.8,137.5,134.2,133.8,1
32.3,119.8,114.3,23.1,22.1,20.6,20.1,18.5,17.9,1.
0,0.9,0.6,0.3,-4.5,-4.8
【0058】実施例4 第3世代(G3)の合成 第3世代は第1世代の合成と同様の方法により、23.
0g(0.013mol)のG2からG2−C1を合成
し、さらに化合物(IIa)を反応させて合成した。精製
はシリカゲルクマトグラフィー(溶媒:塩化メチレン)
によって行った。収量は10.8g(41%)であっ
た。13 C NMR(CDCl3,ppm):133.9,132.3,23.2,20.7,20.2,18.
5,18.0,1.1,1.0,0.7,0.4,-4.4
【0059】実施例5 第4世代(G4)の合成 第4世代は第1世代の合成と同様の方法により、8.1
0g(2.0mmol)のG3からG3−C1を合成
し、さらに化合物(IIa)を反応させて合成した。精製
はシリカゲルクマトグラフィー(溶媒:塩化メチレン)
によって行った。収量は1.50g(17%)であっ
た。13 C NMR(CDCl3,ppm):133.8,132.3,23.1,20.7,20.1,18.
5,17.9,1.0,0.9,0.6,0.4,-4.4
【0060】実施例6 球状スターバ−ストポリマー(G3−3)の合成 頂部のケイ素原子に結合した塩素原子を有する第3世代
のスターバーストポリマー(G3−C1)3分子を、3
個のシラノール基を含有するシルフェニレン化合物でカ
ップリングして、球状スターバーストポリマー(G3−
3)を得た。すなわち、第1世代の合成と同様の方法に
より、7.29g(1.8mmol)のG3からG3−
C1を合成し、さらに参考例6で得られたトリス[4−
(ジメチルヒドロキシ)フェニル]メチルシランを反応
させた。精製はシリカゲルクマトグラフィー(溶媒:塩
化メチレン)によって行った。収量は0.75g(10
%)であった。13 C NMR(CDCl3,ppm):133.9,138.5,133.9,133.8,132.3,2
9.8,23.1,20.6,20.2,18.5,17.9,1.0,0.9,0.6,0.3,-4.4
【0061】実施例1,3,4および5で得られたケイ
素含有スターバーストポリマーG1〜G4の平均分子量
を、GPCによって求めた。すなわち、溶媒としてトル
エンを用い、RIでモニターして留出量曲線を得て、標
準ポリスチレンによる補正を行った。このようにして得
られた上記のケイ素含有スターバーストポリマーの数平
均分子量(Mn)および分子量分布係数(Mw/Mn)は、表
1のとおりであった。
【0062】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスターバーストポリマーの分子構造の
模式図である。 >
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/50 C08G 77/04 C08G 77/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 (式中、Rはアルキル基、フェニル基または−(CH
    2a X基を表わし;Xはシアノ基、アルキルオキシカ
    ルボニル基、アシロキシ基またはアルコキシ基を表わ
    し;R1 は互いに同一でも相異なっていてもよいアルキ
    ル基を表わし;aは3以上の数を表わし;Meはメチル
    基を表わす)で示されるシリルアミノ化合物を、一般式
    (II) 【化2】 (式中、R2 は炭素数3以上の1−アルケニル基を表わ
    し;Qはフェニレン基を表わし;Meは前述のとおり)
    で示されるシルフェニレンジシラノール化合物と脱アミ
    ン縮合させて1−アルケニル基含有シルフェニレンシロ
    キサン化合物を生成し、(B)生成物の1−アルケニル
    基をジメチルクロロシランでヒドロシリル化し、ついで
    (C)生成物を一般式HNR1 2(式中、R1 は前述のと
    おり)で示されるジアルキルアミンでアミノ化してシリ
    ルアミノ基含有シルフェニレンシロキサン化合物とし、
    以下、(A)、(B)、(C)の反応を任意の回数反覆
    することを特徴とするケイ素含有スターバーストポリマ
    ーの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(A)、(B)、(C)
    の反応を任意の回数反覆した後の反応(B)または
    (C)の生成物を、さらに(D)一般式(III) Me4-b SiR3 b (III ) (式中、bは1〜4の数を表わし;R3 は式) 【化3】 (式中、Q,Meは前述のとおり)で示されるシラノー
    ル基含有シルフェニレン化合物と反応させるケイ素含有
    スターバーストポリマーの製造方法。
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