JP3031050U - 温度表示機能付き容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度表示機能付き容器の提供。 【解決手段】 一つの容器本体を有するものとされ、該
容器本体の適当な位置に一つの検出区を設けてあり、該
検出区の構造は、一つの導熱層、一つの液晶表示層、一
つの保護層よりなり、その中、導熱層は金属で製造さ
れ、頂部から底部に垂直に容器本体の収容室の内側壁面
にはめ込まれ、さらに導熱層の上が液晶表示層で覆わ
れ、液晶表示層中は複数の反応区に分けられ、液晶表示
層の上が透明樹脂で製造された保護層で覆われている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の温度表示機能付き容器に関し、特に構造が簡単で、製造コスト が低く、内部の流体の温度を示すことができ、使用者が使用をコントロールする のに便利であり、火傷など意外な事故の発生を防止できるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在周知の容器には、浴槽、洗面器、オイルタンク、化学タンクなど各種ある が、金属製品、陶磁器、プラスチック製品のいずれであってもその構造は直接外 部から分かるように容器内の流体の状況と温度を示すことはできない。そのため 、特に乳幼児を風呂にいれる時、大人が水温をはかり知ることができないために 火傷をさせてしまうことがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上述の従来の容器の構造が実際の使用時において、流体の状況、及び 流体（水、水蒸気、油或いは化学製品など）の放出前或いは使用時の温度を使用 者に識別させることができないという欠点を鑑みてなされたものである。

【０００４】 ゆえに、本考案の主な目的は、簡単な構造で明らかな表示が行え、直接容器内 の流体の温度を表示でき、使用者の識別に便利な、一種の温度表示機能付き容器 を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、一つの容器本体を有するものとされ、該容器本体の適当な 位置に一つの検出区を設けてあり、該検出区の構造は、一つの導熱層、一つの液 晶表示層、一つの保護層よりなり、その中、導熱層は金属で製造され、頂部から 底部に垂直に容器本体の収容室の内側壁面にはめ込まれ、さらに導熱層の上が液 晶表示層で覆われ、液晶表示層中は複数の反応区に分けられ、液晶表示層の上が 透明樹脂で製造された保護層で覆われてなる、温度表示機能付き容器としている 。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は、一種の温度表示機能付き容器であり、それは、一つの容器本体を有 するものとされ、該容器本体の適当な位置に一つの検出区を設けてあり、該検出 区の構造は、金属板或いは金属膜とされる一つの導熱層、俗称色粉（ＴｈｅｒＭ ｏ Ｃｈｒｏｍｉｃ Ｉｎｋ）或いは液晶（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｉｙｓｔａｌ） とされる一つの液晶表示層及び熱硬化樹脂或いはプラスチックフィルムとされる 一つの保護層よりなり、その中、導熱層は金属で製造し、上から下に垂直に容器 本体の収容室の内側壁面にはめ込まれ、さらに導熱層の上が液晶表示層で覆われ 、液晶表示層中は複数の反応区に分けられ、液晶表示層の上が透明樹脂で製造さ れた保護層で覆われている。

【０００７】 本考案は以上の構造を有するものとされ、使用時には、容器本体の検出区の作 用で該容器内に収容された流体の温度を表示し、いかなる液体がどれだけ入って いるか、人体に危害があるか否かを知らせ、使用者が液体をチェックしてから使 用するのに便利である。また、上述の検出区の構造は貼紙状として随意に容器本 体上に貼着するものとしてもよく、或いは直接容器本体の一部分となしてもよい 。

【０００８】

【実施例】

図１及び図２に示すように、本考案の温度表示機能付き容器は、容器本体１０ を備え、該容器本体１０の適当な位置に一つの検出区２０が設けられている。該 検出区２０の構造は、一つの導熱層２１、一つの液晶表示層２２及び一つの保護 層２３よりなる。その中、導熱層２１は金属材料で製造され、頂部から底部まで 垂直に容器本体１０の収容室内の内側壁面１１上に嵌挿され、さらに導熱層２１ の上が液晶表示層２２で覆われている。液晶表示層２２には収容物の違いにより 適当な温度に反応する液晶（色粉）が用いられ、複数の反応区に区分されている 。最後の液晶表示層２２の上が一層の透明或いは半透明の樹脂、プラスチック或 いは合成ゴムの保護層２３で覆われ、液晶表示層２２の脱落或いは損壊が防止さ れるか、或いは検出区２０が容器本体１０と結合され一体とされる。また本実施 例中では導熱層２１の底端がわずかに露出して直接流体と接触するものとされる 。

【０００９】 上述の構造及び図２に示されるように、該実施例は一つの浴槽とされ、その中 の液晶表示層２２の温度表示反応区は、下から上に漸次増える横向温度表示区２ ２１と、左から右に配列された縦向温度表示区２２２を含む。横向温度表示区２ ２１上には一度毎の液晶変色クラスに区画され、正確に水温を表示することがで きる。そして縦向温度表示区２２２は比較的大きな液晶変色クラスで区画されて いる。その中、赤、緑、青の三色で水温の過熱、適当、或いは冷たすぎを表示す る。また金属製の導熱層２１の底部は上述の液晶表示層２２と保護層２３下端よ り露出し、このため、本考案の水が満杯でないとき、その温度は導熱層２１より 上端に伝わり、全体の横向温度表示区２２１と縦向温度表示区２２２がいずれも 正確に反応して変色でき、明らかに大人或いは子供にその時の水温を知らせ、風 呂に入るとき或いは水を使用する時の火傷を防止することができる。

【００１０】 図３に示されるように、本考案はまた容器本体１０をガソリンタンクとして実 施することもできる。その中、検出区２０の構造は貼紙状として随意に容器本体 １０に貼着されるものとする。その中の横向温度表示区２２１は各種流体温度の 違いにより設定し、並びにその対応の温度に液体の名称を表示する。このほか、 直接縦向温度表示区２２２では水の温度を基準の緑色で表示し、その他の温度の 比較的高い或いは低い化学物品は赤或いは青で表示し、それによりタンクの表面 から内部に収容された液体がなんであるかを知ることができるようにしてあり、 第３者や子供が誤触して事故が発生するのを防止してある。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案の温度表示機能付き容器は容器本体の検出区の作用で容器 内に収容した流体の温度を表示できるようにしたもので、さらには何の液体であ るか、量はいくらか、人体に対して危害を加えるものであるかを使用者に分から せるようにしてあり、確実に使用者が確認してから中の液体を使用でき、従来の 容器構造では内部の流体温度を表示できなかった欠点を改善するものであり、予 期の効果を達成するものであり、使用の安全性を増加するものである。ゆえに、 本考案は実用性と進歩性を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一つの実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案の組合せ断面図である。

【図３】本考案のもう一つの実施例図である。

【符号の説明】

１０・・・容器本体 ２０・・・検出区 ２１・・・導
熱層 ２２・・・液晶表示層 ２３・・・保護層 ２２１・・
・横向温度表示区 ２２２・・・縦向温度表示区

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの容器本体を有するものとされ、該
   容器本体の適当な位置に一つの検出区を設けてあり、該
   検出区の構造は、一つの導熱層、一つの液晶表示層、一
   つの保護層よりなり、その中、導熱層は金属で製造さ
   れ、頂部から底部に垂直に容器本体の収容室の内側壁面
   にはめ込まれ、さらに導熱層の上が液晶表示層で覆わ
   れ、液晶表示層中は複数の反応区に分けられ、液晶表示
   層の上が透明樹脂で製造された保護層で覆われてなる、
   温度表示機能付き容器。