JP3030855U - ルアー収納用携行バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のルアーを携行するに際し、ルアー同士
の絡み合いをなくし、釣り場にて所望のルアーを円滑容
易に取り出し、あるいは交換することができるルアー収
納用携行バッグを提供する。 【解決手段】 上部が開口したボックス状の収容部２
と、収容部２の上部開口を開閉する蓋部３を備えたバッ
ク１の上記収容部２内に、透明にして有底の複数の筒ケ
ース４，４をそれぞれ縦方向をなして収納装備し、多数
のルアー１０を各筒ケース４内にそれぞれ個別に収納で
きるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、魚釣り用の多数のルアーを個別に収容して釣り場に携行するに好都 合なルアー収納用携行バッグに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自然と一体化できるスポーツとしてルアー・フィッシングが注目される に至っている。ルアー・フィッシングは周知の通り、ルアーと呼ばれている疑似 餌を使用し、それを海面（水面）あるいは海中（水中）にキャストして揺り動か し、魚を釣り上げるものである。そのため魚の種類に応じて、あるいは季節や天 候の具合に対応して多種多様なルアーが必要となり、釣り人は釣り場におけるそ の時の魚の種類や気温、水温あるいは天候を考慮して形状や色彩の異なる多くの ルアーを携行持参してルアー・フィッシングを行っている。

【０００３】 そのためにルアー・フィッシングを行うには、予め多種多様のルアーを準備し 、これらの多くのルアーをタックルボックスという内部に多数の仕切り室を備え た保管箱に個別に整理保管しておき、釣り場に行く際、タックルボックス内に保 管している大量のルアーから必要と思われる複数のルアー（通常５〜８個程度） を取り出し、着用するベストのポケット内やウエストポーチ内にバラバラに入れ て釣り場に持参しているのが実情である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが図６に例示しているように、ルアー１０の後端部あるいは中間部に２ 〜３本のフック１１が結合された釣り針１２，１２が存在していることから、上 記のように、複数のルアーをベストのポケット内やウエストポーチ内に収容して 携行すると、釣り場までの移動中に釣り針同士が絡み合うことが避けられず、釣 り場において所望のルアーを取り出すには多くの手間を要するばかりでなく、と きにはフックやルアーが損傷するという事態を招くことになる。かかる不都合に 対処するためルアー用のフックカバーが市販されているが、携行途中でフックカ バーが外れるという現象がしばしば発生し、上記した不都合を完全に解消するこ とができない。

【０００５】 本考案は、上記不都合を解消することを目的としてなされたものであり、多数 のルアーを個別に簡単に収納して携行でき、釣り場でのルアーの取り出しや交換 を円滑に行うことができるルアー収納用携行バッグを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、携行用のバッグ内に、ルアーを個別に収容可能な筒ケースを装備さ せることによって上記課題を解決した。即ち、本考案のルアー収納用携行バッグ は、上部が開口したボックス状の収容部と、収容部の上部開口を開閉する蓋部か らなるフレキシブルな材料によって形成されたバッグの上記収容部内に、ルアー を個別に収納可能な透明にして有底の筒ケースがそれぞれ縦方向をなして複数本 収納装備されていることを特徴としているものである。

【０００７】 ルアーを個別に収納可能な有底の筒ケースとしては、肉薄の透明な合成樹脂製 の円筒状又は角筒状のものが好ましく適用でき、その大きさはルアーの大きさに よって適宜選定されるものであるが、ルアーが容易に出し入れできるような大き さ、例えば、直径（内径）が３〜４ｃｍ、長さ（深さ）が１０〜２０ｃｍのもの が都合よく使用できる。

【０００８】 上記した筒ケースを複数本、縦方向となして収納する携行バッグは、防水性の 織物、人造皮革などフレキシブルな生地を縫製して形成され、筒ケースの収容部 は上面が開口されたボックス型をなし、その収容部の大きさは、横幅が１５〜３ ０ｃｍ、厚さ方向の幅が５〜１５ｃｍであって、深さが上記した筒ケースの長さ よりも１〜３ｃｍ小さいものがよい。そして収容部の背面部に蓋部が一体的に連 設されて蓋部でもって収容部の上面開口が開閉できるように構成し、両者をファ スナーでもって接合することにより収容部の上面開口を閉鎖できるようになし、 さらに収容部の背面両側にベルトを設けてウエストポーチ状に携行できるような 形態が望ましい。

【０００９】 上記のように携行バッグの収容部の深さを筒ケースの長さよりも１〜３ｃｍ小 さくなしておけば、複数の筒ケースをバッグの収容部内に縦方向に収容装備させ た状態において、収容部内においてすべての筒ケースの上部が露出していること から、所望のルアーを見つけることが容易となり、また筒ケースの出し入れにも 好都合となるとともに、蓋部と収納部とをファスナーで開閉する際、ルアー１０ の釣り針１２がファスナーに引っ掛かり、開閉を妨げるのを防止できる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照しながら説明すると、 図１は本考案のルアー収納用携行バッグの蓋部を開いた状態を示しているもので あって、図において、１はバッグ、２はバッグの収容部、３は蓋部、そして４は 筒ケースである。

【００１１】 バッグ１の収容部２と蓋部３の主要部は防水性の厚手の織物を縫製して形成さ れ、収容部２は上面が開口されたボックス型をなし、蓋部３はその一側部におい て収容部２の背面側に一体的に連設されて収容部２の上面開口を開閉可能に構成 され、その内面側は柔軟なクッション性を有し、蓋部３の前面側に突設された舌 片３Ａに配設された雄型面ファスナー５を、収容部２の前面に配設された雌型面 ファスナー６に接合することによって、収容部２の上面開口を閉鎖状態に保持で きるようなっている。そして本実施例においては、収容部２の一側面に、ルアー １０の釣り針１２を魚から外す際に使用されるペンチ２０の挿入保持部７が形成 され、また収容部２の背面の両側には、使用者のウエストに止着するバンド８， ８が設けられ、全体がいわゆるウエストポーチ形態をなしている。

【００１２】 筒ケース４は透明な薄いポリエチレン樹脂でもって形成され、直径（内径）が ３．５ｃｍ、長さ（深さ）が１６ｃｍの有底の円筒形をなし、各種のルアー１０ をその長さ方向にゆとりをもって収納できる大きさを有している。そして上記バ ッグ１の収容部２の大きさは、本実施例においては、横幅が約１７．５ｃｍ、厚 さ方向の幅が約７ｃｍ、深さが約１４ｃｍであって筒ケースよりも約２ｃｍ小さ く、この収容部２内に、図示しているように、縦方向に少なくとも９本の筒ケー ス４を収納装備できる容量を備えている。このように収容部２の深さを筒ケース ４よりも約２ｃｍほど小さくなしていることから、複数の筒ケース４，４をバッ グ１の収容部２内に縦方向に収容装備させると、収容部２内のすべての筒ケース ４の上部が露出した状態となって、筒ケース４の出し入れが容易となる。

【００１３】 上記した筒ケース４内へのルアー１０の個別収納方法は、図２に示しているよ うにルアー１０をそのまま筒ケース４内に収納してもよいが、図３に示している ように、ルアー１０の後部または中間の釣り針１２の２本のフック１１を筒ケー ス４の上縁の引っ掛けてルアー１０を垂下状態で収納することが望ましい。しか し図３のようにルアー１０の釣り針のフック１１を筒ケース４の上縁の引っ掛け て収納した場合には、バッグ１の携行中に釣り針が筒ケース４の上縁に沿って遊 動し、隣接する釣り針と絡み合う恐れがある。この懸念は、例えば図４に示して いるように、筒ケース４の上縁部に凹部４Ａを設け、あるいは図５に示している ように、筒ケース４の上縁部に横長な透孔４Ｂを穿設してフック掛け部となし、 ルアー１０のフック１１を筒ケース４の内側からこのフック掛け部に引っ掛けて ルアー１０を収納することによって解消するできる。

【００１４】 なお上記実施例においてはウエストポーチ型の携行バッグを示しているが、収 容部の両側面にループ状にベルトを止着してなるショルダータイプの携行バッグ であってもよいことは勿論である。

【００１５】

【考案の効果】

このように本考案のルアー収納用携行バッグは、バッグ１が上部が開口したボ ックス状の収容部２と、収容部２の上部開口を開閉する蓋部３からなるフレキシ ブルな生地によって形成され、そのバッグ１の収容部２内に、ルアー１０を個別 に収納可能な透明にして有底の筒ケース４がそれぞれ縦方向をなして複数本収納 されてなるものであるから、次のような効果を奏する。

【００１６】 釣り場への携行に便利であり、多数のルアー１０がそれぞれ個別に筒ケース４ 内に収納できるから携行途中においてルアー同士が絡み合うことがなく、釣り場 においては所望のルアー１０の取り出しあるいは交換が円滑迅速にでき、特に足 場の不安な海釣り用として好都合となる。

【００１７】 そして収容部２の深さが筒ケース４の長さよりも１〜３ｃｍ小さく形成された バッグ１においては、収容部２内に収容装備している各筒ケース４，４の上部が 露出した状態となるから、筒ケース４内のルアー１０の一部を透視することがで き、ルアーの選択が容易であるばかりでなく、必要によって筒ケース４の個別抜 き上げや抜き出しが簡単にでき、小型のルアーをそのまま筒ケース４内に投入し ておいても筒ケース４を抜き出すことによって容易に取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のルアー収納用携行バッグの実施例を示
した斜視図である。

【図２】筒ケース内へのルアーの収納状態を示した一部
破断斜視図である。

【図３】筒ケース内へのルアーの別の収納状態を示した
一部破断斜視図である。

【図４】上縁にルアーのフック掛け凹部を形成した筒ケ
ースの部分図である。

【図５】上縁にルアーのフック掛け透孔を形成した筒ケ
ースの部分図である。

【図６】ルアーを例示した正面図である。

【符号の説明】

１．バッグ ２．収容部 ３．蓋部 ４．筒ケース １０．ルアー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部が開口したボックス状の収容部と、
   収容部の上部開口を開閉する蓋部からなるフレキシブル
   な材料によって形成されたバッグの上記収容部内に、ル
   アーを個別に収容可能な透明にして有底の筒ケースがそ
   れぞれ縦方向をなして複数本収納されていることを特徴
   とするルアー収納用携行バッグ。
2. 【請求項２】 上記筒ケースの大きさが、直径３〜４ｃ
   ｍ、長さが１０〜２０ｃｍであり、バッグの収容部の深
   さが筒ケースの長さよりも１〜３ｃｍ小さく、収容部内
   において各筒ケースの上部が露出した状態で収納されて
   いることを特徴とする請求項１記載のルアー収納用携行
   バッグ。