JP3029867U - 噴霧量調節バルブ - Google Patents

噴霧量調節バルブ

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JP3029867U
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信 田中
勝司 中村
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株式会社ソフト九九コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアゾール容器などに装備する噴霧量調節バ
ルブにおいて、噴霧量を2段階に増減変更でき、第1段
階から第2段階への移行に要するステムの押込み量を任
意に設定できるようにして使い勝手を向上させる。 【解決手段】 ハウジング1に設けた第1ガスケット2
の孔部21にステム4を挿通する。ステム4に、そのス
テム4を押し込んだときに開き、そのステム4が初期位
置に位置しているときに第1ガスケット2によって閉じ
られるステム孔44を設ける。ハウジング1の底壁部1
2に第2ガスケット5を配備する。第2ガスケット5の
孔部51に弁杆6を挿通してこの弁杆6を第2ガスケッ
ト5に保持させる。弁杆6に常時開放の第1連通路63
と、弁杆6が下降したときの第2ガスケット5の撓み変
形によって開放する第2連通路64を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、容器に収容された液体または気体でなる内容物の噴霧量を2段階に 増減変更可能な噴霧量調節バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の噴霧量調節バルブが特公昭62−41074号公報に記載され ており、このものを図8に示してある。このバルブは、容器のマウンテンカップ 100とハウジング110とによって挾持された第1ガスケット120を備えて いる。また、この第1ガスケット120の孔部121に挿通されたステム130 が上記ハウジング110に軸方向Xに変位可能に遊嵌されている。そして、ステ ム130が同図に実線で図示した初期位置に位置している常態時には、それに設 けられているステム孔131が第1ガスケット120によって密封されており、 ステム130が初期位置から軸方向に押し込まれた動作時には、ステム130の 押し込みに伴う上記第1ガスケット120の撓み変形によってステム孔131が 開かれるようになっている。上記ステム130には弁杆部132が連設されてお り、この弁杆部132が、ハウジング110に設けられた第2ガスケット140 の孔部141に密閉摺動可能に挿通されている。この弁杆部132は、それを径 方向に貫通する開口面積の大きな長孔状の大口通路133とこの大口通路133 をハウジング110の接続口部111に接続されたディップチューブ112の内 部通路113に常時連通している開口面積の小さな連通路134とを有している 。なお、142は第2ガスケット140に重ねられた座板、150はステム13 0と座板142との間に介在されてステム130を初期位置側に常時弾発付勢し ているコイルばねである。
【0003】 このバルブにおいて、ステム130がコイルばね150の力に抗して押し込ま れるとステム孔131が開く。そして、ステム130の押込み量が小さい間は、 弁杆部132の大口通路133がハウジング110の内部空間だけに連通してい るので、容器内に蓄えられた高圧で押された液体内容物(不図示)が、ディップ チューブ112の内部通路113と接続口部111を経た後、連通路134だけ を通って大口通路133からハウジング110の内部空間Vに流入し、その内部 空間Vから上記ステム孔131に入る。これに対し、ステム130の押込み量を 大きくして大口開口133が図8に仮想線で示すようにハウジング110の内部 空間Vと接続口部111の内部との両方に連通するようにすると、ディップチュ ーブ112の内部通路113と接続口部111を経た液体内容物が、大口通路1 33と連通路134との両方を通って多量にハウジング110の内部空間Vに流 入し、その内部空間Vから上記ステム孔131に入る。
【0004】 したがって、図8のバルブにおいては、ステム130の押込み量の大小を選択 することによって、噴霧量を2段階に増減変更することができる。なお、図8で は、噴霧量を多量にするときのステム130の押込み量を符号S2で示してある 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のバルブにおいては、ステム130の押込み方向に長い長孔状の 大口通路133を介して連通路134とハウジング110の内部空間Vとを連通 させてあること、噴霧量を増大させるには大口通路133の一部が第2ガスケッ ト140を通り抜けるまでステム130を押し込む必要があること、少量の噴霧 を行うときには第2ガスケット140よりも上に上記大口通路133を位置させ て第2ガスケット140と弁杆部132との密閉を確実に保つ必要があること、 第2ガスケット140と弁杆部132との密閉を確実に保つには第2ガスケット 140として比較的厚肉のものを使用する必要があること、などにより、大口通 路133の位置を弁杆部132の下端(先端)からある程度離れた箇所に定めて おくことが要求される。このため、多量の噴霧を行うときのステム130の押込 み量S2が比較的大きくなり、そのためにバルブの使い勝手が損なわれたり、バ ルブの小型化が阻害されたりするおそれがあった。
【0006】 本考案は以上の状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本考案は、噴霧 量を2段階に増減変更することのできる噴霧量調節バルブを提供することを基本 とするもので、それに加えて、多量の噴霧を行うときに要するステムの押込み量 を所望の量に任意に設定できるようにして使い勝手を容易に向上させたり小型化 を図ったりすることができ、しかも少量噴霧と多量噴霧との間での切り換わりが 確実に行われる噴霧量調節バルブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案の噴霧量調節バルブは、内部空間が容器に収容された内容 物の通路となされたハウジングの底壁部に貫通孔部が設けられ、そのハウジング の上端部に、孔部を有する第1ガスケットが保持され、この第1ガスケットの孔 部に挿通されたステムが上記ハウジングに軸方向変位可能に遊嵌されていると共 に、上記第1ガスケットによって上記ハウジングの上端部と上記ステムとの間の 開口が密閉されており、上記ステムに、このステムが初期位置に位置している常 態時に上記第1ガスケットによって密封され、このステムが初期位置から上記軸 方向に押し込まれた動作時に上記第1ガスケットの撓み変形によって開かれるス テム孔と、押下げ用当り部とが設けられ、上記ハウジングの底壁部に設けられた 弾力性を有する第2ガスケットの孔部に弁杆が挿通され、この弁杆がこの第2ガ スケットにより保持されていると共に、この弁杆に、上記当り部に対応する受け 部と、上記ステムの常態時および動作時に上記容器の内部空間を常時ハウジング の内部空間に連通する第1連通路と、弁杆の下降動作に伴う上記第2ガスケット の撓み変形により開かれて上記容器の内部空間を上記ハウジングの内部空間に連 通し、その第2ガスケットの弾力性による復帰変形により弁杆が元位置に復帰さ れたときにその第2ガスケットにより閉じられて上記容器の内部空間と上記ハウ ジングの内部空間とを遮断する第2連通路とが設けられ、上記ステムが、ばね力 で常時初期位置に向けて弾発付勢されている、というものである。
【0008】 この構成のバルブにおいて、常態時には、ばね力でステムが初期位置に位置し ているので、ステム孔が第1ガスケットで密封されている。また、弁杆は第2ガ スケットによって保持され、しかもその弁杆の第2連通路は第2ガスケットによ り閉じられている。
【0009】 ステムが初期位置からばね力に抗して押し込まれた場合、その押込み量が小さ い場合と大きい場合とで噴霧量が2段階に調節される。
【0010】 すなわち、ステムの当り部が弁杆の受け部に当たるまでの範囲でステムが押し 込まれる第1段階ではステムだけが押し込まれ、第2ガスケットによって保持さ れている弁杆の第2連通路はその第2ガスケットによって閉じられている。この ため、ステムの押し込みにより第1ガスケットが撓み変形してステム孔が開くと 、容器に収容されている内容物が、弁杆の第1連通路だけを通ってハウジングの 内部空間に入り、ステム孔を通って流出する。
【0011】 ステムの当り部が弁杆の受け部に当たった後、さらにステムが押し込まれた第 2段階では、弁杆もステムにより押し下げられて下降するので、そのような弁杆 の下降動作に伴う第2ガスケットの撓み変形により第2連通路が開かれる。この 状態では、ハウジングの内部空間に、弁杆の第1連通路と第2連通路の両方が連 通する。このため、容器に収容されている内容物が第1および第2の2つの連通 路を通ってハウジングの内部空間に入った後、ステム孔を通って流出する。した がって、この第2段階では上述した第1段階のときよりもステム孔を通って流出 する上記内容物の量が多くなる。
【0012】 ここで、ステムが初期位置に位置しているときの上記当り部と上記受け部との 間隔を狭めると、ステムの押込み量をそれほど大きくしなくても第1段階から第 2段階への移行が行われる。逆に、上記当り部と上記受け部との間隔を拡げると 、ステムの押込み量を大きくしなければ第1段階から第2段階への移行が行われ なくなる。
【0013】 ところで、容器の内容物は、塗料やガラスクリーナなどのように気相部分の高 圧を受けている液体の場合と、高圧に充填された気体だけの場合と、液化ガスの ような気液混合物の場合とがある。内容物が高圧に充填された気体だけの場合に は、容器が起立姿勢であっても倒立姿勢であっても当該バルブが上記のように作 用する。内容物が気相部分の高圧を受けている液体の場合には、容器が倒立姿勢 のときに当該バルブが上記のように作用する。また、内容物が液化ガスのような 気液混合物の場合、容器が起立姿勢のときの当該バルブの作用は、内容物が高圧 に充填された気体だけの場合と同じになり、容器が倒立姿勢のときの当該バルブ の作用は、内容物が気相部分の高圧を受けている液体の場合と同じになる。
【0014】 そこで、内容物が液体であっても容器を起立姿勢にして当該バルブに上記のよ うな作用を行わせるためには、請求項2に係る考案によることが望ましい。
【0015】 すなわち、請求項2に係る考案の噴霧量調節バルブは、ハウジングに、その底 壁部の貫通孔部に連通する接続口部が設けられ、この接続口部に、容器に収容さ れた液体内容物中に没入されるディップチューブが接続されている、というもの である。
【0016】 このものによると、容器の気相部分に高圧を保持させておくことにより、上述 した第1段階では、気相部の高圧で押された液体内容物がディップチューブの内 部通路と接続口部を経た後、第1連通路だけを通ってハウジングの内部空間に入 り、ステム孔を通って流出する。また、上述した第2段階では、気相部の高圧で 押された液体内容物がディップチューブの内部通路と接続口部を経た後、第1お よび第2の2つの連通路を通ってハウジングの内部空間に入り、ステム孔を通っ て流出する。したがって、第2段階では、第1段階の場合よりも多くの液体内容 物がステム孔を通って流出する。
【0017】 請求項3に係る考案の噴霧量調節バルブは、ステムの押下げ用当り部が、その 周方向において、このステムの軸方向に段差を有する上当り部と下当り部との2 種類の当り部に分割されており、このステムを軸周りに回転させることによって 2種類の上記当り部を、弁杆の受け部に択一的に対向させ得るようになっている 、というものである。
【0018】 このものによると、ステムを軸周りに所定角度回転させて上当り部を受け部に 対向させた場合が、下当り部を受け部に対向させた場合よりも、上述した第1段 階でのステムの押込み量が大きくなる。また、下当り部を受け部に対向させたと きにその下当り部が受け部に接触して重なり合うようにしておくことも可能であ り、そのようにすると、ステムの押込みによって直ちに上述した第2段階の状態 が得られる。
【0019】
【考案の実施の形態】
図1は請求項2に係る考案の実施の一形態である噴霧量調節バルブAを装備し た容器Bを一部切欠して示した正面図である。図2〜図4は上記バルブAの構造 を示した断面図である。
【0020】 上記バルブAは、合成樹脂成形体でなるハウジング1を有している。図2〜図 4のように、ハウジング1はその上端部11が上記容器BのマウンテンカップB 1に加締め固定されていると共に、その上端部11には、マウンテンカップB1 との共働によって挾持した第1ガスケット2が保持されている。また、ハウジン グ1の底壁部12に貫通孔部13と、その貫通孔部13に連通する接続口部14 が一体に設けられている。図1のように、この接続口部14にはディップチュー ブ3が接続されている。さらに、ハウジング1にはハウジング1の外部(容器B の内部)とハウジング1の内部空間1aとを連通する通孔17が設けられている 。
【0021】 上記第1ガスケット2はその中央に孔部21を有しており、合成樹脂成形体で なるステム4がその孔部21に挿通されている。そして、ステム4に具備された 径小な首部41が上記孔部21に対応していると共に、その首部41よりも下側 の径大部42が軸方向X(図2参照)に変位可能に上記ハウジング1に遊嵌され 、さらに首部41よりも上側の突出部43が上記マウンテンカップB1の開口か ら上方に突き出ている。このステム4の首部41と突出部43とには、首部41 の外周面と突出部43の上端面とで開口するステム孔44が形成されており、こ のステム孔44が、図1のように上記突出部43に装着される噴霧ノズル45の ノズル孔46に連通される。また、首部41の外周面に位置しているステム孔4 4の開口47が、後述するステム4の押込み動作や復帰動作によって上記第1ガ スケット2の孔部21に対して離接されるようになっている。なお、上記第1ガ スケット2によって上記ハウジング1の上端部11と上記ステム4との間の開口 が密閉されている。
【0022】 ステム4の径大部42の下端に凹溝48を有する押下げ用当り部49が設けら れている。
【0023】 上記ハウジング1の底壁部12に弾力性を有する第2ガスケット5が配備され ている。この第2ガスケット5は孔部51を有しており、この孔部51に弁杆6 が挿通されていて、この弁杆6に形成された環状溝部61に上記第2ガスケット 5の孔部51が嵌合されている。この弁杆6は、第2ガスケット5の弾力性によ っで保持されている。そして、弁杆6には、上記当り部49に対応する受け部6 2と、第1連通路63と、スリット状の溝でなる第2連通路64とが設けられて いる。上記第1連通路63は、上記ステム4の常態時および動作時に上記容器B の内部空間を常時ハウジング1の内部空間1aに連通する。また、第2連通路6 4は、弁杆6の下降動作に伴う上記第2ガスケット5の撓み変形により図4のよ うに開かれて上記容器Bの内部空間を上記ハウジング1の内部空間1aに連通し 、その第2ガスケット5の弾力性による復帰変形により弁杆6が図2のように元 位置に復帰されたときにその第2ガスケット5により閉じられて上記容器Bの内 部空間と上記ハウジング1の内部空間1aとを遮断する。したがって、上記第2 ガスケット5は、腰の強い弾力性を備えたゴムや合成樹脂で作られていることが 望ましい。
【0024】 上記第2ガスケット5とステム4の径大部42との間にコイルばねでなるばね 体7が介在されており、このばね体7のばね力によって上記ステム4が初期位置 に向けて常時上方へ付勢されている。
【0025】 以上のように構成されたバルブAにおいて、常態時には、図2のようにばね体 7のばね力で上方へ付勢されたステム4が第1ガスケット2によって支持されて いる初期位置に位置している。また、第2ガスケット5により保持されている弁 杆6の第2連通路64は、その第2ガスケット5によって閉じられている。
【0026】 ステム4が初期位置に位置している常態時には、図2のようにステム孔44が 第1ガスケット2の孔部21によって密封されている。ステム4が指で押されて 初期位置から図3や図4に矢符P1,P2で示したように押し込まれた動作時に は、上記第1ガスケット2がステム4の押込み動作に伴って撓み変形するので、 図3および図4のいずれの場合にも上記ステム孔44が開かれる。
【0027】 図3は、ステム4側の上記当り部49が弁杆6側の受け部62に当たる位置ま でステム4が押し込まれた第1段階の状態を示しており、そのときの押込み量を 符号S1で表してある。初期位置からのステム4の押込み量が上記S1の範囲内 である第1段階では、ステム孔44が開いており、しかもそのステム孔44が、 ハウジング1の内部空間1aにより形成されている通路を介して弁杆6の第1連 通路63に連通されるので、図1に示した容器Bに収容されている液体内容物L が気相部分Gに密封されている気体の圧力を受けてディップチューブ3の中を上 昇し、図3の矢符aのように上記第1連通路63だけを通ってハウジング1の内 部空間1aに入った後、ステム孔44を通って矢符bのように流出し、図1の噴 霧ノズル45から噴霧される。
【0028】 図4は、ステム4の当り部49が弁杆6側の受け部62に当たった後、さらに 押し込まれた第2段階の状態を示しており、そのときの初期位置からの押込み量 を符号S2で表してある。この第2段階では、弁杆6がステム4により押し下げ られて矢符P3のように下降するので、弁杆6の下降に伴って第2ガスケット5 が撓み変形する。したがって、第2連通路64が開かれる。したがって、この第 2段階では、ハウジング1の内部空間1aに、第1連通路63と第2連通路64 との両方が連通するので、図1に示した容器Bの液体内容物Lがディップチュー ブ3の中を上昇した後、矢符a,cのように第1連通路63と第2連通路64と を通過してハウジング1の内部空間1aに入り、さらにステム孔44を通って矢 符bのように流出し、図1の噴霧ノズル45から噴霧される。この第2段階では 上述した第1段階のときよりもステム孔44を通って流出する液体内容物Lの量 が多くなる。
【0029】 ステム4から指を離して押込み力を解除すると、ばね体7のばね力でステム4 が初期位置に復帰するので、第1ガスケット2が元の形状に戻ってステム孔44 を閉じる。また、ステム4の初期位置への復帰に伴い、第2ガスケット5がその 弾力性によって元の形状に復帰し、それに伴って弁杆6も元位置に復帰する。
【0030】 以上説明したバルブAにおいて、ステム4が初期位置に位置しているときの上 記当り部49と上記受け部62との間隔S(図2参照:図3に示した押込み量S 1に一致する)を狭めておくと、第1段階から第2段階への移行に要するステム 4の押込み量S1が小さくて済むようになり、同時にバルブAの小型化(軸長の 短小化)が図られる。逆に、上記間隔Sを広くしておくと、第1段階から第2段 階への移行に要するステム4の押込み量S1が大きくなる。
【0031】 以上説明した実施形態のバルブAでは、ハウジング1に設けた接続口部14に ディップチューブ3を接続することによって、容器Bを起立姿勢にして液体内容 物Lを噴霧することができるようにしてあるけれども、内容物が高圧気体である 場合には、ディップチューブ3や接続口部14を省略しても同様の作用が発揮さ れる。ディップチューブ3や接続口部14を省略したものは請求項1に係る考案 に含まれる。
【0032】 図2〜図4に示した弁杆6では、第1連通路63の出口を狭くしてあるので、 第2連通路64の全長部分を第1連通路63とは別に設ける必要がある。この点 に関し、図6のように第1連通路63の出口側を径大にし、その径大部分63a に第2連通路64を開口させるようにすれば、第2連通路64として弁杆6の径 方向に孔を開けるだけで済む。また、図7のように、第1連通路63の中間部分 を狭くし、そのような狭小部分63bの上側の径大部分63aに第2連通路64 を開口させるようにしても同様の利点が得られる。
【0033】 図5は請求項3に係る考案の実施の一形態である噴霧量調節バルブAの断面図 である。このバルブAでは、ステム4の押下げ用当り部49が、その周方向にお いて、このステム4の軸方向に段差を有する上当り部49aと下当り部49bと の2種類に分割されている。また、弁杆6の半周部分だけに受け部62が設けら れ、他の半周部分は段付状に凹入している。このようにしておくと、ステム4を 矢符Rのように軸周りに180度回転させるごとに、受け部62に対して上当り 部49aと下当り部49bとが交互に対向する。そして、上当り部49aを受け 部62に対向させてステム4を押し込むと、上述した第1段階での作用と第2段 階での作用が行われる。また、下当り部49bを受け部62に対向させたときに 、両者の間に隙間が形成されている場合には、ステム4の押込みによって上述し た第1段階での作用と第2段階での作用が行われるけれども、両者が重なって接 触している場合には、ステム4の押込みによって第2段階での作用だけが行われ 、第1段階での作用は行われなくなる。この実施形態において、その他の事項は 図1〜図4で説明したところと同様である。
【0034】 図1〜図7においては、説明の重複を避けるため、同一または相応する部分に は同一符号を付してある。
【0035】
【考案の効果】
請求項1に係る考案によれば、噴霧量を2段階に増減変更することができるこ とは勿論、多量の噴霧を行うときに要するステムの押込み量を所望の量に任意に 設定できるようになり、当該バルブの使い勝手を容易に向上させることが可能に なると共に、当該バルブの小型化を図ることも可能になる。また、第1段階の少 量噴霧と第2段階の多量噴霧との切換えが弁杆の下降に伴う第2ガスケットの撓 み変形によって確実に行われるようになるという効果もある。
【0036】 請求項2に係る考案によれば、容器の内容物が液体であっても、容器を起立姿 勢にして噴霧量を2段階に増減変更することが可能になるという効果がある。
【0037】 請求項3に係る考案によれば、使用者がステムを軸周りに所定角度回転させる ことによって、第1段階の少量噴霧や第2段階の多量噴霧に要するステムの押込 み量を必要に応じて調節することができるようになる。また、第2段階の多量噴 霧だけを行い得るようにすることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2に係る考案の実施の一形態である噴霧
量調節バルブを装備した容器を一部切欠して示した正面
図である。
【図2】ステムが初期位置に位置しているときの上記バ
ルブの構造を示す断面図である。
【図3】第1段階での上記バルブの構造を示す断面図で
ある。
【図4】第2段階での上記バルブの構造を示す断面図で
ある。
【図5】請求項3に係る考案の実施の一形態である噴霧
量調節バルブの断面図である。
【図6】変形例による弁杆を装備した上記バルブの要部
を示す断面図である。
【図7】他の変形例による弁杆を装備した上記バルブの
要部を示す断面図である。
【図8】従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
A 噴霧量調節バルブ B 容器 L 液体内容物(内容物) 1 ハウジング 1a ハウジングの内部空間 2 第1ガスケット 3 ディップチューブ 4 ステム 5 第2ガスケット 6 弁杆 7 ばね体 11 ハウジングの上端部 12 底壁部 13 貫通孔部 14 接続口部 21 第1ガスケットの孔部 44 ステム孔 49 押下げ用当り部 49a 上当り部 49b 下当り部 51 第2ガスケットの孔部 62 受け部 63 第1連通路 64 第2連通路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間が容器に収容された内容物の通
    路となされたハウジングの底壁部に貫通孔部が設けら
    れ、そのハウジングの上端部に、孔部を有する第1ガス
    ケットが保持され、この第1ガスケットの孔部に挿通さ
    れたステムが上記ハウジングに軸方向変位可能に遊嵌さ
    れていると共に、上記第1ガスケットによって上記ハウ
    ジングの上端部と上記ステムとの間の開口が密閉されて
    おり、 上記ステムに、このステムが初期位置に位置している常
    態時に上記第1ガスケットによって密封され、このステ
    ムが初期位置から上記軸方向に押し込まれた動作時に上
    記第1ガスケットの撓み変形によって開かれるステム孔
    と、押下げ用当り部とが設けられ、 上記ハウジングの底壁部に設けられた弾力性を有する第
    2ガスケットの孔部に弁杆が挿通され、この弁杆がこの
    第2ガスケットにより保持されていると共に、この弁杆
    に、上記当り部に対応する受け部と、上記ステムの常態
    時および動作時に上記容器の内部空間を常時ハウジング
    の内部空間に連通する第1連通路と、弁杆の下降動作に
    伴う上記第2ガスケットの撓み変形により開かれて上記
    容器の内部空間を上記ハウジングの内部空間に連通し、
    その第2ガスケットの弾力性による復帰変形により弁杆
    が元位置に復帰されたときにその第2ガスケットにより
    閉じられて上記容器の内部空間と上記ハウジングの内部
    空間とを遮断する第2連通路とが設けられ、 上記ステムが、ばね力で常時初期位置に向けて弾発付勢
    されていることを特徴とする噴霧量調節バルブ。
  2. 【請求項2】 ハウジングに、その底壁部の貫通孔部に
    連通する接続口部が設けられ、この接続口部に、容器に
    収容された液体内容物中に没入されるディップチューブ
    が接続されている請求項1に記載の噴霧量調節バルブ。
  3. 【請求項3】 ステムの押下げ用当り部が、その周方向
    において、このステムの軸方向に段差を有する上当り部
    と下当り部との2種類の当り部に分割されており、この
    ステムを軸周りに回転させることによって2種類の上記
    当り部を、弁杆の受け部に択一的に対向させ得るように
    なっている請求項1または請求項2に記載の噴霧量調節
    バルブ。
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