JP3029776U - アイカバー - Google Patents

アイカバー

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JP3029776U
JP3029776U JP1996002525U JP252596U JP3029776U JP 3029776 U JP3029776 U JP 3029776U JP 1996002525 U JP1996002525 U JP 1996002525U JP 252596 U JP252596 U JP 252596U JP 3029776 U JP3029776 U JP 3029776U
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JP
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forehead
wearer
eye cover
seat
pad
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JP1996002525U
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Inventor
信男 山本
Original Assignee
日本メディカルプロダクツ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着用した際に、左右に大きく張り出さずに眼部
の保護をし得るとともに、反射光の入光がなく、中央の
視界部が屈曲せずに正常な視界が得られ、また、着用者
が眼鏡を掛けている場合でも眼鏡との干渉がないアイカ
バーを提供する。 【解決手段】額に当接する、曲面をなす額当て面2a及
びその反対側に平面からなるシート保持面2bが形成さ
れ、左右両側端近傍にそれぞれ設けられた紐体5を有す
る額当てパッド2と、表面ならびに裏面に曇り止め処理
が施された透明な合成樹脂製フィルムからなり、略下広
がりの台形状で、上側端が前記額当てパッド2のシート
保持面2bに付設され、下部中央に山形の切り込み3a
を有し、下部左右両側端が着用者側に屈曲形成された左
右屈曲部3cを有するシート3と、により構成されたア
イカバー1とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、病院等で使用する、特に手術時に使用するのに好適なアイカバーに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アイカバーの目的は、例えば手術等で使用する場合、患者の患部から飛散する 血液や体液が眼部に浸入し、その結果、眼部から細菌感染する恐れがあり、さら に手術中の外科医が眼鏡を掛けていると、眼鏡に飛散した血液や体液、特に血液 中の脂肪が付着して、手術が円滑に行えないという問題に対処するものである。 そこで、本出願人は実願平7ー9345号の如く、マスクと一体化させたアイ カバーを提案している。図5はその一実施形態例の正面図である。符号21はア イカバー付マスクを表し、アイカバー22とマスク23から構成されている。ア イカバー22は表面および裏面に曇り止め処理が施された透明な合成樹脂製フィ ルムからなり、その形状は、飛散する血液等の眼部への浸入を阻止すべく左右に 大きく張り出しており、下部中央に山形の切り込み22aを有している。そして 、この切り込み22aの頂部がマスク23の上側端近傍に位置するように接着剤 等によりマスク23に付設されている。また、マスク23の上部には、着用者の 鼻の両側端にマスク23を密着させるための折り曲げ可能な金属製のノウズピー ス24が付設されている。よって、着用者はノウズピース24を鼻の両側端に合 わせて屈曲させ、マスク23の両側端に取り付けられた耳掛け紐23aを耳に掛 けて使用するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなアイカバーでは、下記の課題を有していた。 (1)アイカバー22は、血液等の眼部への浸入を防ぐため、左右に大きく張り 出している。そのため、その張り出し部の裏面(着用者の顔側の面)に、着用者 後部にある光源(例えば天井の蛍光灯等)の光が反射して着用者の眼部に入るこ とがあり、患部がよく見えず、安全かつ確実に手術するのを阻害する虞がある。 (2)複数の外科医による手術において、各人が患部に接近しあったとき、アイ カバー22の張り出し部同士がぶつかりあってしまい、手術が円滑に行えないと いう問題が発生した。 (3)アイカバー22はその下部だけがマスク23により支承されている構造で あるので、着用者の少しの挙動でも振れることになり、その視界性が悪く、更に マスク23のノウズピース24の曲がりに従って、アイカバー22の中央視界部 も屈曲されることになり、正常な視界が得られず見ずらいという問題が生じた。 また、例えノウズピースのないマスクでも、鼻の形状によりマスク上端は曲がる ことになるので、アイカバー22も結局は曲がってしまい、見ずらいことになる 。 (4)アイカバー22はマスク23と同一面上に付設されているので、着用者が 眼鏡を掛けている場合、アイカバー22と眼鏡が密着しているため、手術中に眼 鏡がズレて下がっても、指先を入れる隙間がなく眼鏡のズレを直しにくい。 (5)そのときどきの手術により、または手術以外の目的によって、アイカバー を単独で着用するというケースが多い。
【0004】 本考案はこのような課題を解決するために創案されたものであり、着用した際 に、左右に大きく張り出さずに眼部の保護をし得るとともに、反射光が眼部に入 りにくく、中央の視界部が屈曲せずに正常な視界が得られ、着用者が眼鏡を掛け ている場合に眼鏡のズレが容易に直せるようなアイカバーを提供することを目的 とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の目的を達成するために以下の手段を用いた。 合成樹脂製の弾性部材からなり、略平板状で、着用者の額に当接する曲面状の 額当て面と、該額当て面の反対側に平面状のシート保持面とを有し、左右両側端 にそれぞれ紐体を設けた額当てパッドと、表面ならびに裏面に曇り止め処理が施 された透明な合成樹脂製フィルムからなり、略下広がりの台形状で、上側端が前 記額当てパッドのシート保持面に付設され、下側中央に山形の切り込みを有し、 下部左右両側端が着用者側に屈曲形成された左右屈曲部を有したシートとを備え 、前記紐体により着用者に装着すると、眼部と前記シートの間に所定間隔が確保 されることを特徴とするアイカバーとした。 また、前記額当てパッドのシート保持面を着用者の顔に接近する方向に斜め下 方に向けて傾斜させることを特徴とするアイカバーとした。 また、前記額当てパッドは、上下方向に貫設された複数の通気孔を有している ことを特徴とするアイカバーとした。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、図面に沿って、本考案に係るアイカバーの一実施形態例について説明す る。 図1(a)、(b)はそれぞれ本考案に係るアイカバーの正面図および側面図 、図2はその上面図である。図1及び図2に示すように、アイカバー1は額当て パッド2およびシート3から構成されている。
【0007】 額当てパッド2は、強度を持たせるためにゴム材が混入されたスポンジ状の合 成樹脂からなり、額に当てる面を額当て面2aとし、額にフィットするようにゆ るやかな曲面を成している。また、その反対側の面をシート保持面2bとし、矩 形の平坦面を形成しているとともに、図1(b)に示すようにその面が斜め下向 きになるように角度θ分だけ傾斜しており、その表面には後記するシート3の上 側端が貼着されている。また、額当てパッド2には、着用者がマスクを装着して いる場合に、吸気用で、かつマスクと鼻筋との間に形成される隙間から漏れ出る 息を通気させるための曇り止め用の上下方向に貫通した通気孔2cが複数穿設さ れている。
【0008】 そして、額当てパッド2の両端部には、額当てパッド2を額部に支持固定させ るためのゴム紐である紐体5が止め具4によって取り付けられている。この紐体 5の色はマスクの紐の色(一般に白色)との混同を避けるため、白色以外の色( 通常、手術着と同色の淡青色または淡緑色)としてある。
【0009】 前記したシート保持面2bを下向きに傾斜させた理由は、手術等において外科 医の視線は通常の視線方向より下に向いていることが多いため、対象物が歪んで 見えないようにシート3はその視線に対してほぼ直角に配置されていることが望 ましいからである。傾斜角度θは、シート3が眼鏡に干渉しない程度の大きさで あるとともに、後述するシート3の切り込み3a部が着用者の鼻に軽く当たる程 度の大きさとしてある。 また、額当てパッド2の額当て面2aの中央部からシート保持面2bまでの寸 法(図2におけるW寸法)は、着用者が眼鏡を掛けている場合を考慮して、シー ト3が眼鏡に干渉しないとともに、横側から指先を入れて眼鏡を調整できる充分 な距離であり、また、シート保持面2bの横寸法(図2におけるL寸法)は、額 当て面2aの横寸法(図2におけるM寸法)よりも小さい寸法である。
【0010】 シート3は、表面および裏面に曇り止め処理が施された透明な合成樹脂製フィ ルムからなり、手術中に飛散した血液や体液が表面に当たっても付着することな く、すぐ滴下するような仕様となっている。シート3の形状は、上部に額当てパ ッド2のシート保持面2bと略同一寸法の矩形部を有し、下部は略下広がりの台 形状をなし、下部左右両側端は熱処理加工により、斜めに、そして額当てパッド 2側(着用者顔面側)に略直角に屈曲して左右屈曲部3cを形成しており、また 下部中央に山形状の切り込み3aを形成している。この左右屈曲部3cは、下方 向から飛散してくる血液等から眼部を保護するために設けられたものであり、そ のため、アイカバー1を着用した際には、左右屈曲部3cの面はほぼ頬に沿うよ うに形成されているものである。また、熱処理加工によって左右両側端を屈曲さ せることによりシート3自体に強度を持たせ、着用者の挙動に対する振れを防止 する目的も兼ねている。
【0011】 また、図3はアイカバー1の着用状態図であるが、同図に示すようにアイカバ ー1を装着したとき、手術等を円滑に行うべく、シート3の中央視界部3bは着 用者の視線を全てカバーする平坦面積を確保していなければならない。よって、 シート3の幅寸法(図2におけるL寸法)は、この平坦面積を必要最小限確保す る寸法でなければならない。
【0012】 本実施形態は以上のような構成よりなり、着用者は額当てパッド2の額当て面 2aを額に当てて紐体5を頭部に掛けて額部に支持固定させて使用する。中央視 界部3bは、その上部が額当てパッド2のシート保持面2bに貼着されており、 下部はシート3の切り込み3a部が着用者の鼻に軽く突き当てられ、また左右両 側端に熱処理加工による屈曲部を形成しているので、シート3に強度を持たせる ことができ、着用者の少しの挙動でも振れたりすることがなく、正常な視界を維 持することができる。
【0013】 また、この中央視界部3bは着用者の視線を全てカバーする面積であり、その 左右両側端は大きく張り出すことなしに左右屈曲部3cを形成しているので、シ ート3の裏面には着用者後部にある光源(例えば天井の蛍光灯等)の入光がなく 、そのためシート3の裏面による反射光が眼部へ入ることはなく、患部が見ずら くなることはない。 また、シート3は中央視界部3bおよび左右屈曲部3cによりほぼ顔全体を覆 うことになるので(顔下半分はマスクにより覆われ)、飛散した血液や体液が眼 部に侵入することがなく、着用者が眼部から細菌感染するのを防止することがで きる。
【0014】 また、シート表面及び裏面には曇り止め処理が施され、額当てパッド2には複 数の通気孔2cが穿設されているので、マスクと鼻筋との間から漏れる息によっ てシート3が曇ることもなく、更に飛散した血液等がシート表面に当たっても付 着することなく滴下し、曇りにより視界が遮られることはない。 また、額当てパッド2の複数の通気孔2cにより着用者の呼吸がより容易とな る。 また、着用者が眼鏡を掛けている場合、手術中に眼鏡がズレたときでも、シー ト3の中央視界部3bの左右側辺の上側は大きく開口しているので、容易に指先 を入れて眼鏡を調整することができる。 また、アイカバー1は、合成樹脂からなる額当てパッド2と合成樹脂製のフィ ルムのシート3から構成されているので、極めて安価であり、使い捨て用として 好適である。
【0015】 本考案に係る他の実施形態のアイカバーを図4に示す。本アイカバー7は、上 述した額当てパッド2とシート3′からなる。シート3′の形状は、額当てパッ ド2のシート保持面2bのL寸法と略同一寸法幅を持つ略矩形状の中央視界部3 b′を有し、その下部中央に山形状の切り込み3a′を形成している。また、左 右両側端は熱処理加工により、垂直に、そして額当てパッド2側に屈曲して左右 屈曲部3c′を形成している。本形態では、アイカバー7を着用した際、左右屈 曲部3c′が眼鏡に干渉しないようにその屈曲角度は50°〜70°が望ましい 。本実施形態においても、下方向から飛散してくる血液等から眼部を保護するこ とが可能である。
【0016】 なお、上述の実施形態では、脱着のし易さから、額当てパッド2に取り付けら れた紐体5を一本のゴム紐としたが、これに限定されるわけではなく、弾性を有 さない紐部材を頭部後ろで締結させるような構造としてもよい。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係るアイカバーによれば、次のような効果が奏される。 (1)シートの左右両側端は大きく張り出さず、着用者側に屈曲した構造となっ ているので、着用者後部にある光源の光がシート裏面で反射して眼に入ることが なく、反射光により患部が見にくくなるのを防止することができると共に、複数 の外科医による手術において患部に接近しあったときでも、シートが互いにぶつ かりあうことがなく、円滑な手術が可能となる。 また、シートは上部が額当てパッドに貼着され、下部の切り込み部が着用者の 鼻に軽く突き当たり、また左右両側端は前述したように熱処理加工により屈曲形 成されているので、シートの強度が増し、着用者の多少の挙動でも振れることな く、良好な視界が確保される。 (2)シートの中央視界部は平坦面を形成し、また手術時の下向きの視線に対し ほぼ直角に配置されているので、常に正常な視界が得られる。また、眼部周辺は この平坦面および頬に沿って形成されている左右屈曲部により覆われているので 、飛散した血液や体液が眼部に浸入することがなく、着用者が眼部から細菌感染 するのを防止できる。 (3)着用者が眼鏡を掛けていて手術中に眼鏡がズレたときには、容易にシート 横側から指先を入れて眼鏡のズレを直し調整することができる。 (4)額当てパッドに複数の通気孔を設けたので、シート表面に施された曇り止 め処理と併せて、確実にシートの曇り防止を図ることができ、更に着用者の呼吸 もより容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案に係るアイカバーの正面図であ
り、(b)は本考案に係るアイカバーの側面図である。
【図2】本考案に係るアイカバーの上面図である。
【図3】本考案に係るアイカバーの着用状態図である。
【図4】本考案に係る他の実施形態のアイカバーの着用
状態図である。
【図5】従来のアイカバーを示す正面図である。
【符号の説明】
1 アイカバー 2 額当てパッド 2a 額当て面 2b シート保持面 2c 通気孔 3 シート 3a 切り込み 3b 中央視界部 3c 左右屈曲部 4 止め具 5 紐体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の弾性部材からなり、略平板
    状で、着用者の額に当接する曲面状の額当て面と、該額
    当て面の反対側に平面状のシート保持面とを有し、左右
    両側端にそれぞれ紐体を設けた額当てパッドと、 表面ならびに裏面に曇り止め処理が施された透明な合成
    樹脂製フィルムからなり、略下広がりの台形状で、上側
    端が前記額当てパッドのシート保持面に付設され、下側
    中央に山形の切り込みを有し、下部左右両側端が着用者
    側に屈曲形成された左右屈曲部を有するシートと、を備
    え、 前記紐体により着用者に装着すると、眼部と前記シート
    の間に所定間隔が確保されることを特徴とするアイカバ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記額当てパッドのシート保持面は、着
    用者の顔に接近する方向に斜め下方に向けて傾斜してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のアイカバー。
  3. 【請求項3】 前記額当てパッドは、上下方向に貫設さ
    れた複数の通気孔を有していることを特徴とする請求項
    1に記載のアイカバー。
JP1996002525U 1996-04-03 1996-04-03 アイカバー Expired - Lifetime JP3029776U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013533058A (ja) * 2010-08-05 2013-08-22 クレイグ マシュー エースキン−スミス 保護めがね
JP7501837B2 (ja) 2020-05-01 2024-06-18 株式会社開伸 フェイスガード

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