JP3029575U - 車載レジャーボード - Google Patents

車載レジャーボード

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JP3029575U JP1996002321U JP232196U JP3029575U JP 3029575 U JP3029575 U JP 3029575U JP 1996002321 U JP1996002321 U JP 1996002321U JP 232196 U JP232196 U JP 232196U JP 3029575 U JP3029575 U JP 3029575U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌のルーフ部へ取り付けた際にはその外観
は損なわれず、かつ、簡単な構成によりボートなどとし
て十分な推進力を得ることができると共に安定した浮力
を得ることができる車載レジャーボードを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 車載レジャーボード1は、その船殻が
車輌のルーフ部に搭載された場合、かつボーの船底と
された場合、に十分な強度と形状とされたボード本体
(板部材)3と、このボード本体3の略中央部に、船上
での歩行動作の体重移動により船底に設けられたフィン
が揺動するように構成された推進装置8とを有し、周縁
船舷がルーフ部への取付時に折り畳み可能とされ、さら
に船舷外縁に浮力造成体6を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、保管維持、搬送が簡単に行えると共に、その使用時における準備作 業が容易でしかも簡単な構成により推進力及び浮力を得ることができ、しかも軽 量・ポータブルでプライベートに使用最適な車載レジャーボードに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、簡易的に水面を移動するボートとしては簡易ボートがある。この簡易ボ ートは、その推進動力源として手や足等による人力を推進力に変換するものが多 く、例えば、オールを漕ぐ、自転車のようなペダルを踏む、逆止弁付の排気(水 )管と逆止弁付の吸気(水)管とを有したポンプを押す、といった動作を行うこ とにより人力が船底の推進器に伝達されるように構成されている。また、車輌の ルーフ部に搭載される車載ボートも2〜3出願されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車載ボートは、オール等を用いて移動できるようになっ てはいるが、オールを操作する必要があり、また、進行方向とは逆向きの姿勢で 漕ぐために水面を思い通りに移動することは容易ではなく、また、速度も遅く、 すぐ疲れてしまうといった不都合がある。そこで、水面上をよりスムーズに移動 するために、推進用の船外機を取り付けることが考えられるが、そうすると、船 外機の取り付け作業に手間がかかる、あるいは、船の進行方向に対して横向き姿 勢となるといった問題や、また、船外機自体が非常に高価でありボート自体のコ ストが高くなるといったことや、マシントラブル時の対応が困難であること、さ らには資格を取得しなければならないといった不都合が生じる。
【0004】 つまり、従来の車載ボートは、車輌のルーフ部としても利用するために、軽い 素材及び車輌搭載時の外観を損ねない形状とする必要があり、従って、ボートと しての船殻形状に制限が加わり、ボートの機能としては水面において人間を乗せ て浮かんでいる程度のものとされ、また、従来の簡易ボートの推進用の機構など を設けることが困難であり、従って推進性が低く、また、十分に水面での安全性 を考慮した形状とすることが困難であった。さらに、上述の簡易ボートは、推進 力が得られる構成となってはいるが、その前提が車輌のルーフ部に搭載するとい ったものではなく、持ち運びや保管維持が困難であるといった問題がある。従っ て、保管場所を特別に必要とせず、さらにその搬送が容易な、車輌のルーフ部に 搭載されるボード状の車載ボードが望まれている。
【0005】 本考案は、上記の不都合を解消するためのものであり、車輌のルーフ部へ取り 付けた際にはその外観は損なわれず、さらに、取り外した時には、ポータブルで プライベートなレジャーボードとして使用することができ、簡単な構成により十 分な推進力を得ることができると共に安定した浮力を得ることができ、多岐に亘 って使用することができる軽量な車載レジャーボードを提供することを目的とす る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の車載レジャーボードは、ボード本体の 略中央部に、フィンの揺動により推進する推進装置を有し、さらに、周縁船舷が 折り畳み可能とされ、さらに船舷外縁に浮力造成体を設けているのである。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の車載レジャーボードは、そのボード本体の船殻が車輌のルーフ部とし て、かつボードの船底として使用可能な強度及び形状とされ、該ボード本体の略 中央部に、船上での歩行動作の体重移動により船底に設けられたフィンが揺動す るように構成された推進装置を有し、周縁船舷がルーフ部への取付時に折り畳み 可能とされ、さらに船舷外縁に浮力造成体を設けたものである。
【0008】 上述した構成の車載レジャーボードは、車輌のルーフ部に取り付けられている 時、ボード本体の周縁船舷及び浮力造成体などが折り畳まれて車輌の外観を損ね ないような形状、つまりボード本体の、船底は余分な凹凸がなく、また、車輌の ルーフ部と接する上面(船上)は平らなボード状に折り畳まれてルーフ部の一部 として機能するような形状とされている。水面に浮かべて利用するには、ボード 本体を車輌のルーフ部から取り外す。これをそのまま使用すればサーフィンボー ドのように使用することができ、さらに、必要に応じて適宜、各種のセットをす れば、ボートとしても使用することもできる。さらに、船舷外縁に設けられ折り 畳み可能な浮力造成体を起こすことでより大きな浮力を得ることも可能である。 また、本考案の車載レジャーボードは、歩行動作の体重移動によりこの動力が推 進装置のフィンに伝達され、フィンが揺動することにより推進する。
【0009】 このように、本考案のレジャーボードは、その使用が多岐に亘って可能であり 、しかも未使用時には、コンパクトに縮小されることによりルーフ部への取付け 時に車輌の外観を損なうことが防止される。また、浮力造成体は、ボート状にし て使用する際にセットすれば十分な浮力を得ることができ、容易に転覆すること を防止することができる。さらに、推進装置は、浮力造成体と同様に車輌の外観 を損なうことなく搭載されており、推進動作を行う際に特別な動作によらずフィ ンを揺動させることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の車載レジャーボードの実施例を図面を参照して説明する。 図1は本車載レジャーボード(以下、ボードと略す)がルーフ部に搭載された 状態にある車輌を示す図、図2は本ボードの一例による概略構成を示す斜視図、 図3は本ボードの他の例による概略構成を示す斜視図、図4(a)はセットする 前の状態にある図3のボードの概略構成を示す平面図、同図(b)は底面図であ る。まず、これらの図において、ボード1(ボード本体)は、その底面(以下、 船底という)が上面となるように車輌2のルーフ部2aに搭載されている。車輌 2は、本実施例では、アウトドアに適したワンボックス車を用いており、ボード 1の実効面積や車輌の運搬性能を考慮するとこのようなタイプの車輌に本ボード 1を搭載することが望ましい。また、ルーフキャリアに搭載するような構成とし てもよい。なお、本考案の車載レジャーボードは、セットの仕方により、非常に 多岐に亘って使用が可能であり、例えば、車輌2から取り外してそのまま使用す ればサーフィンボードのように使用することもできる。以下の実施例では、その 代表例として各種の部材をセットしてボートとして使用する例を示す。また、そ の他の使用例は、後述の変形例の部分に例示することとする。
【0011】 ボード1は、車輌2から取り外し前述の状態から上下を反転して図2に示すよ うにセットする。すなわち、ボード1は、板状の樹脂発泡材で船殻を形成してい る。もちろん車輌2のルーフ部2aに搭載した際に十分な強度を保ち、かつボー ド1として利用した際に十分な浮力と強度が保てるものであれば、材質はこれに 限らない。さらに、ボード1は、板部材3の上面(以下、船上という)内側に、 両舷及び船尾の船舷4,4及び5が折り畳まれており、いま、ボートとして利用 する時には船舷4,4及び5を起こす。なお、船舷4,4及び5と板部材3との 接合部分には不図示ではあるが、折り曲げを可能とする軸回転部材が使用され、 この軸回転部材により折り曲げ可能に接合された部分の外側から、伸縮自在の浸 水防護膜部材が貼着されている。これにより、ボード1の船上に浸水することを 防いでいる。
【0012】 船舷5は、船幅に亘って存在するのであるが、折り畳み時に船舷4,4と重な ってもフラットになるように、船舷5の厚み分だけ下げられた凹段部5aに収納 される。また、船舷4,4の船首端部には、ボード1の船首の流線型を形成する ことができ、かつ船舷4,4を折り畳むことができる浸水防護膜部材でなる蛇腹 状の弾力シート4a,4aが設けられている。一方、船舷4,4の船尾端部と、 船舷5との結合部分には、浸水を防ぐために着脱自在の浸水防護膜部材(不図示 )が同様に貼着される。さらに、船舷4,4の外縁には、車輌2のルーフ部2a への取付時に折り畳み可能な浮力造成体6,6が設けられている。なお、この浮 力造成体6については後に詳述する。さらに、ボード1は、船上の略中央部に、 船上での歩行動作の体重移動により船底に設けられたフィン7,7が揺動するよ うに構成された推進装置8を有している。なお、この推進装置8については後に 詳述する。
【0013】 また、ボード1の船上には、船首部分に穴3a、及びこの穴3aより船尾方向 に後退した位置に穴3bが形成されている。穴3aはボード1を他のボードによ り牽引する際にロープを繋ぐための係合穴であり、これによりボード1を曳航し て水上スキーのようにして楽しむこともできる。穴3bはマストを立てるための 嵌合穴であり、穴3bにマストを立てて帆を張ることにより風力による推進力を 得ることができる。さらに、ボード1の船上には、折り畳んだ状態で凹段部5b に収納されフラットとなる椅子12が設けられている。また、ボード1の船上適 所にはハンドル13を嵌めるための溝3cが形成され、この溝3cにハンドル1 3を嵌め込むことで未使用時にボード1をフラットとすることができる。
【0014】 また、図3には、他の例としてのボード1を示している。この例では、ハンド ル13の形状、及び椅子12の形状が図2に示したものと異なる。ハンドル13 は、図2、図3に示すように、ボード1の使用中に船舷4,4が船上の内側に倒 れないように船舷4,4を起立させた状態に保持する役割を担っており、従って 、操作者が把持する部分を除く部位は船舷4,4の内側に接触するように構成さ れている。また、図3に示すハンドル13は、その形状に伴って溝3cの形状も 図2に示すものとは異なっている。また、上記の役割は、椅子12によっても果 たされており、図2では椅子12を起立させることにより、ボード1の使用時に 船舷4,4が内側に倒れることを防止している。一方、図3に示す椅子12は、 船舷5が椅子の脚として用いられ、椅子12を起立させれば、同時に船舷5も起 立し、セットされるようになっている。なお、図3に示すボード1は、図4(a )にセットする前の状態を示す上面図を、図4(b)にその底面図をそれぞれ示 し、また、図3に示すA−A線断面は図5に、図3に示すB−B線断面は図8に 示し、これに伴う説明は後述する。
【0015】 次に、図3に示した浮力造成体6について図5を参照して説明する。図5は、 図3のA−A線断面を示し、(a)はセットした状態を示す図、(b)は船舷4 を折り畳んだ状態を示す図である。船殻が小さい船は船幅方向からの力を受けて 重心が偏る場合、例えば、乗船する際に船舷に重心がかかるような場合や、偏っ た方向の船舷から波を受けるような場合、に非常に傾き易く、転覆する可能性が 高い。そこで、ボード1は、船幅方向に重心が偏った際にも容易にボード1が傾 かないように船舷4の外縁に浮力造成体6を設けているのである。
【0016】 すなわち、浮力造成体6は、船舷4の外縁上端部に接着されたフレーム部材1 4と、フレーム部材14の内部空間を仕切る仕切部材16とからなる。フレーム 部材14は、図示するように折り畳んだ時に、船舷4の外側を覆う程度の大きさ とされている。浮力造成体6はフレーム部材14、船舷4及び水面とで形成され る中空空間の気密性により浮力を得ているので、ボード1の船舷に波を受けた際 にも、簡単にボード1が傾くことはない。
【0017】 仕切部材16は、船首、船尾の仕切板16aと、これら船首、船尾の仕切板1 6aに挟まれる仕切部材16bとで構成されている。船首、船尾の仕切板16a は、ボード1のセット時に取り付けられる板部材であり、フレーム部材14のア ーチ形状を形成するために用いられる。この仕切板16aは、フレーム部材14 、及び船舷4の適所に設けられた溝に嵌め込むことにより取り付けられる。一方 、仕切部材16bはフレーム部材14の内側及び船舷4の外側に一体に貼着され たシート状の部材であり、船舷4の折り畳み時にはフレーム部材14の内部に折 り込まれ、ボード1のセット時には広げられるように構成されている。
【0018】 このように、ボード1には浮力造成体6が設けられているので、従来のボード や小船にあった船幅方向の重心の偏りによって船が傾いたり、転覆したりすると いったことが防止され、乗船する際に片方の船舷に重心がかかるような場合や、 偏った方向から船舷に波を受けるような場合に安定して水面に位置することがで き、容易に傾いたり転覆したりすることがない。
【0019】 次に、前述の推進装置8について図6及び図7を参照して説明する。図6は推 進装置8の概略構成を示すボード1の断面図、図7は推進装置8そのものを示す 斜視図である。ボード1は、従来の車載ボートに望まれていた人力を推進力に変 換する装置を搭載した。もちろん、従来の車載ボートは、オールを手で漕ぐとい ったように人力を動力源とした推進力を得ているが、その推進速度、操作性、な どの観点から、推進装置付の簡易ボートのような構成とすることが望ましかった 。しかし、車載ボートという形状の制約からそのような装置を搭載させることは 、困難であり、また、仮に搭載したとしても、車載ボートの運搬性を犠牲にしな ければ実用が困難であった。
【0020】 そこで、ボード1は、車輌2のルーフ部2aに搭載する時には、コンパクトに 縮小され、かつボード1の使用時には推進力が十分に発生する推進装置8を搭載 した。すなわち、推進装置8は、図6に示すように船上の略中央部に開けられた 孔17と、この孔17に嵌め込まれるベローズ部材18と、このベローズ部材1 8の開口周縁に設けられたシーリング材19と、ベローズ部材18の底部に設け られたフィン7とを有している。さらに、推進装置8は、船上の孔17,17間 に連通する孔20を通るつるべロープ22が設けられている。このつるべロープ 22はベローズ部材18の内底部に設けられたフック23に係合されている。さ らに、両方のベローズ部材18は、その先端に軸受21が設けられ、この軸受2 1に軸21aが貫通されている。
【0021】 このように構成された推進装置8を使用して、船を前進させるには、まず、ベ ローズ部材18にそれぞれ足を入れ、歩行動作を行う。この歩行動作の体重移動 により、一方の足を踏み込むと、つるべロープ22により他方の足のベローズ部 材18が上昇する。フィン7は、ベローズ部材18の下部に設けられているため 、ベローズ部材18の交互の上下運動に連動してフィン7が揺動し、推進力を発 生する。従って、船上の操作者は、通常の歩行動作を行うだけで、何ら特別な動 作を行うことなく推進力を得ることができる。また、推進装置8は、シーリング 材19により孔17を完全にシールしているので、船上に浸水することが防がれ る。
【0022】 また、フィン7はその前端を軸21aにより船底を横断する方向に軸支されて いるので進行方向への操作が安定し、体重移動操作もハンドル13により体位が 安定するので長時間の走行操作に有利であり、さらに、フィン7(ベローズ部材 18の内底部)に設けられたつるべロープ22によりその揺動推進力に無駄がな く効率的に走行することが可能となる。また、ゴム樹脂等のシートをベローズ化 してベローズ部材18を形成し、さらに、シーリング材19が孔17,17を完 全に塞いでいるので、ここから船内に浸水することがない。
【0023】 次に、本ボード1の全体の推進動作について、図8を参照して説明する。図8 は、状態に応じたボード1の各部の動きを示す図3のB−B線断面図であり、( a)(b)はボード1が使用中(水面を推進中)にある状態を示す図である。ボ ード1は、使用前には上述したように、船舷4及び浮力造成体6が折り畳まれ、 ハンドル13、及びつるべロープ22などが未装着の状態で、フラットになって いる。この状態から、各種の部材をセットして図3に示したようにして水面に浮 かべる。
【0024】 その後、操作者が乗船し、両足を推進装置8のベローズ部材18に挿入し、バ ランスを保つためにハンドル13を握り、一方の足を踏み込むと、図8(a)に 示すように、ベローズ部材18(図示手前)が沈み、これに伴ってフィン7が図 示するように揺動する。また、他方の足が挿入されたベローズ部材18(図示奥 )は、つるべロープ22により引き揚げられ、これに伴ってフィン7が図示する ように揺動する。このフィン7の揺動幅は約20cm程度とされる。
【0025】 さらに、図8(b)に示すように、他方の足を踏み込み、ベローズ部材18( 図示奥)が沈むと、図示手前のベローズ部材18が引き揚げられ、これに伴って フィン7が図示するように揺動する。このようにボード1は図8(a)、図8( b)の動作を繰り返すことにより、フィン7により水を押し下げることと、フィ ン7の戻り時に船底とフィン7との間に水を捉え押し出すことで、水中での推進 力を得ることができる。そして使用後は、両方のベローズ部材18を縮め、フィ ン7を所定の嵌合凹部に嵌め込んで収納すれば、フラットとなり、車輌の外観は 損なわれない。
【0026】 このように、本ボード1は、簡単な構成で、しかも車輌2のルーフ部2aに搭 載時に外観を損ねない形状とされた、推進装置8、及び浮力造成体6などを設け たことにより、従来の車載ボートに望まれていた機能、すなわち車載した際には 車輌の外観を損なうことがない形状とでき、かつ、大掛かりな推進装置を搭載す ることなく思い通りに水面を移動できるといった機能を十分に満足させることが でき、さらに、船の進行方向である正面に向いて船を進めることができるので十 分に安全性が考慮されている。また、ボード1は、歩行動作により、推進力を得 ることができ、また、ハンドル13により、安定を保って推進動作を行えるので 、長時間に亘って楽しむことができ、すぐ疲れてしまうといったことがなく、ス ムーズに移動することができ、低コストとすることができる。
【0027】 また、本考案の車載レジャーボードは上記実施例のボード1に限定されず、種 々の変形が可能であり、例えば、ハンドル13を前後に回動させることにより他 のフィンが動作するようにしてもよい。さらに、浮力造成体6は、船尾の船舷5 に船舷4のものと同等の構成として取り付けるようにしてもよく、また、浮力造 成体6の少なくとも最船首及び最船尾の中空空間に袋を内包し、この袋に空気を 注入することにより、より一層の浮力を得ることができる。また、ベローズ部材 18の先端部に隔壁を設け、この隔壁より先端部に弁を設けることで、ベローズ 部材18をポンプとして利用することができ、上記中空空間に袋を内包した場合 にはこのポンプにより空気を注入するようにすればよい。また、このようなポン プをビルジの排除に応用することも可能である。さらに、浮力造成体6のフレー ム部材14を袋状にし、使用時には空気を注入し、使用していないときには空気 を排出して折り畳むような構成としてもよい。これらのオプションは、その形状 及び重量が許す限り多数付属させることができる。
【0028】 さらに、前述したように、本考案の車載レジャーボードは、セットの仕方によ り、非常に多岐に亘って使用が可能である。例えば、車輌2から取り外してその まま使用すればサーフィンボードのように使用することもでき、また、上述した が、水上スキー用のボードとして、マストを立てて帆を張ることでウインドサー フィンボードとして、使用することも可能である。さらに、本ボードの側部に浮 体でなる安定翼を設けることで、より一層船幅方向の安定感を増すことができ、 さらに、ボード1の長さ方向に拡張できるように板部材3と重ね合わせられる伸 縮ボードを設けることで、多くの人間を乗船させることができる。また、椅子1 2、ハンドル13、浮力造成体6、推進装置8、などは、適宜その使用形態に応 じてセットすればよく、これにより使用形態は上記実施例に限られるものではな い。なお、推進装置8は船上に水が浸水してもその機能に何ら問題はない構成と なっている。
【0029】
【考案の効果】
以上のように、本考案の車載レジャーボードは、ボード本体が船底を上面とし て車輌のルーフ部に取り付けられ、車輌のルーフ部の一部として、かつボードと して十分に使用可能な強度と形状としたので、ルーフ部として通常の車輌の一部 として同様に機能し、車輌の外観を損ねることがなく、例えばボートとして使用 した際にも安全性を十分に保つことができる。さらに、本考案の車載レジャーボ ードは、ボード本体をボートなどとして使用する時において、推進装置により歩 行動作の体重移動によりフィンを揺動させるので、船外機や複雑な構成によらず 十分な推進力を得ることができる。また、本考案の車載レジャーボードは、周縁 船舷が折り畳み可能で、船舷外縁に浮力造成体を設けたので、車輌のルーフ部へ の取付時には折り畳むことで車輌外観を損なうことがなく、また、ボード本体を ボートなどとして使用する時には起こすことで該ボード本体に十分な浮力を発生 させることができ、容易に転覆することがなく、また、正面を向いて推進操作す ることができるので安全性を高くすることができる。
【提出日】平成8年4月25日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の車載レジャーボードは、そのボード本体の船殻が車輌のルーフ部 搭載された場合に十分な強度と形状を保ち 、かつボードの船底として使用可能 な強度及び形状を有し、該ボード本体の略中央部に、船上での歩行動作の体重移 動により船底に設けられたフィンが揺動するように構成された推進装置を有し、 周縁船舷がルーフ部への取付時に折り畳み可能とされ、さらに船舷外縁に浮力造 成体を設けたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による車載レジャーボードが適
用された車輌を示す図である。
【図2】本考案の実施例による車載レジャーボードの一
例を示す概略斜視図である。
【図3】本考案の実施例による車載レジャーボードの他
の例を示す概略斜視図である。
【図4】本考案の実施例による図3に示す車載レジャー
ボードの概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は底
面図である。
【図5】本考案の実施例による図3に示す車載レジャー
ボードの浮力造成体を示す図3のA−A線断面図であ
り、(a)はセットした状態、(b)は折り畳んだ状態
を示す。
【図6】本考案の実施例による車載レジャーボードの推
進装置を示す断面図である。
【図7】本考案の実施例による車載レジャーボードの推
進装置を示す斜視図である。
【図8】本考案の実施例による図3に示す車載レジャー
ボードの推進装置周辺を示す図3のB−B線断面図であ
り、(a)(b)は使用中の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 (車載レジャー)ボード 2 車輌 2a ルーフ部 3 板部材 4 船舷 5 船舷 6 浮力造成体 7 フィン 8 推進装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底を上面として車輌のルーフ部に着脱
    自在とされるボード本体でなる車載レジャーボードにお
    いて、 前記ボード本体は、その船殻が車輌のルーフ部として、
    かつボードの船底として使用可能な強度及び形状とさ
    れ、該ボード本体の略中央部に、船上での歩行動作の体
    重移動により船底に設けられたフィンが揺動するように
    構成された推進装置を有し、周縁船舷がルーフ部への取
    付時に折り畳み可能とされ、さらに船舷外縁に浮力造成
    体を設けたことを特徴とする車載レジャーボード。
JP1996002321U 1996-03-29 1996-03-29 車載レジャーボード Expired - Lifetime JP3029575U (ja)

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