JP3028266U - 靴 - Google Patents

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JP3028266U
JP3028266U JP1996001768U JP176896U JP3028266U JP 3028266 U JP3028266 U JP 3028266U JP 1996001768 U JP1996001768 U JP 1996001768U JP 176896 U JP176896 U JP 176896U JP 3028266 U JP3028266 U JP 3028266U
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Japan
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leather
shoe
foot
shoes
washed
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JP1996001768U
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Inventor
光雄 石川
Original Assignee
株式会社アロータ
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動くことが困難な老人、肢体不自由者、歩き
始めた幼児等にとって履きやすく、脱げにくく、そして
脱ぎやすい靴であり、しかも洗剤を含んだ水で揉み洗い
しても洗濯後、革が収縮したり硬化したりしない。 【解決手段】 靴底1と覆い2の革が揉み洗いのできる
程度に柔軟性を有しており、該革には柔軟剤が含浸され
ていて、しかも覆いの足を挿入する開口部3には締めつ
け力の弱いゴム4が取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、靴、特に覆いの甲にあたる部分に紐のない所謂スリップオン式の靴 に関する。
【0002】
【従来の技術】
動くことが困難な老人、肢体不自由な人達、歩き始めた幼児等は自分で歩くこ とが大変に難しい行為となっている。このように歩くことが困難な人達(以下、 歩行困難者という)は幼児は別として、なるべく人の手を借りずに歩くようにし なければ、自立した生活ができなくなる。自立した生活の基本は、先ずベッドか ら起きて、自分で履き物を履き、トイレ、洗面所、食堂等、行きたいところに歩 いて行くことである。
【0003】 従来、老人ホームや肢体不自由者等が居住している施設では、多くの履き物が スリッパや足の甲の部分に脱げ防止の太い帯状ゴムを取り付けたズック靴であっ た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、歩行困難者にとってスリッパは脱げやすく、またズック靴は履 きにくいことから、これらの履き物は敬遠され、歩行困難者をより歩きたくない 気持ちにする原因となっていた。
【0005】 つまりスリッパは、足に注意をおいて甲の覆いの部分から足が抜けないように して歩かなければなければならず、この注意は健常者にとってなんでもない行為 であるが、歩行困難者にとっては非常に難しいものである。歩行困難者がスリッ パを履いて施設内を歩こうとすると、スリッパが脱げてしまったり、脱げたスリ ッパの上に足が乗って足を滑らせ、転んだりすることが往々にしてあった。
【0006】 脱げ防止の付いたズック製の靴は、歩行困難者が歩くときには、スリッパのよ うに脱げたり、滑ったりするような問題はないが、履くときに弾性の強い帯状の ゴムを足の甲で伸ばしながら、踵を靴の中に入れなければならないため、帯状の ゴムを伸ばすときに力を必要とし、歩行困難者にとっては履くこと自体が非常に 面倒な作業となっていた。
【0007】 さらにスリッパやズック靴は、きれいに洗濯ができないという問題もあった。 つまりスリッパやズック靴は底面が硬いため、水中で揉み洗いができないからで ある。
【0008】 スリッパは底面が軟らかすぎると、歩いているときに底面が折れ曲がってスリ ッパの踵にあたる部分を踏み付けて歩きにくくなってしまうため、適度な硬さに してある。スリッパがビニールのようなものでできていれば、汚れはビニールの 中まで浸透しないため、表面を濡れ雑巾で拭くだけで汚れを除去できるが、この ビニール製のスリッパは感触が悪く、また滑りやすいため、個人用としては布製 のスリッパが好まれている。しかしながら布製のスリッパは汚れても底面が硬い ため洗濯ができず、汚れがひどくなったときには廃棄していたものである。
【0009】 またズック靴も底面が硬いゴムでできているため、全体を洗濯できないもので あった。従って、ズック靴が汚れた場合は、把手の付いたブラシで靴の中や表面 を擦って汚れを落としていたものである。しかしながら、ブラシで擦るだけでは 、ズックの表面の汚れを除去できても、ズックの繊維に染み込んだ汚れまでは完 全に除去できなかった。
【0010】 本考案は、歩行困難者が容易に履くことができ、歩行中には脱げにくく、しか も脱ぐときには簡単に脱げるばかりでなく、汚れた場合でも洗剤を入れた水中で 揉み洗いができて、汚れを完全に除去できるという靴を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本考案者は、革は布に比べてはるかに丈夫であり、革で靴を作ると耐久性があ ことから、靴の底面と覆い全体を柔軟性のある革で作れば、洗剤中での揉み洗い が可能となることに着目して本考案を完成させた。
【0012】 本考案は、靴底の革と覆いの革が揉み洗いできる程度に柔軟性を有していると ともに、これらの革には柔軟剤を含浸させてあり、しかも足を挿入する開口部に は開口部が適度な強さでつぼめられるゴムを取り付けてあることを特徴とする靴 である。
【0013】
【考案の実施の形態】
ところで革を洗剤中で水洗濯すると、革の繊維が乾燥時に収縮するとともに硬 化してしまう。この洗濯時の革の収縮と硬化を防ぐ柔軟剤としては本考案出願人 がかつて発明し特許を取得した革柔軟剤(特許第1825016号、商品名:ア ロータL−001、株式会社アロータ製)が適している。該柔軟剤を一般の洗剤 に混ぜて革製品の洗濯を行うと、洗剤が革の繊維まで染み込み、中の汚れを完全 に除去できるばかりでなく、洗濯後の乾燥時に革の収縮と硬化を防ぐようになる 。該柔軟剤で処理した革は、皮革の網様層の濾水度が580ml以上となり、洗濯 後の寸法安定性と柔軟性が保持される。そこで本考案では、靴底と覆いの革にこ のような柔軟剤を含浸させて、水中での揉み洗いを可能にした。
【0014】 また、夏期には靴の中は周囲の高い温度と体温で高温高湿となるため、靴の中 の足は蒸れて雑菌が繁殖するようになる。従って、夏期には靴を脱いだ後に、靴 の中や足から悪臭を発するようになり、また水虫症の人では水虫症がひどくなっ てしまう。そこで本考案では、靴の革に柔軟剤の他にさらに抗菌剤を含浸させて 、雑菌や水虫の繁殖を抑えることもできるようにしてもよい。本考案で使用する 抗菌剤としては、銀系無機抗菌剤がよい。
【0015】 さらに、本考案の靴に撥水剤を含浸させておくと、水洗濯を繰り返しても耐水 洗濯性と柔軟性が保持できる。該撥水剤としては、モノアルキル燐酸エステル系 のものが適している。
【0016】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案を説明する。図1は本考案の靴に足を入れた状態 を説明する図、図2は同脱いた状態を説明する図である。
【0017】 本考案の靴は、靴底1と覆い2が革でできている。これらの革は、揉み洗いが できる程度に柔軟性を有しているものである。またこれらの革には柔軟剤を含浸 させてある。この柔軟剤は、水で洗濯しても革を収縮させたり、硬化させたりす るのを防止するものである。
【0018】 また足を挿入する覆い2の開口部3には、あまり強力でないゴム4が取り付け られている。このゴムは、靴を脱いだときには図2に示すように弛緩して開口部 3をつぼますように取り付けてあり、足5を入れたときには図1に示すように伸 びて常時開口部3を内方に締め、足が脱げない状態にするものである。
【0019】 本考案の靴では、靴の甲にあたる部分に飾り6を付けておくと靴を履くときに 前後の判断に便利となる。つまり本考案の靴は、脱いだときにゴムで全体が巾着 のようにつぼまり、靴の前後が見分けられなくなる。そこで甲の部分に飾りを付 けておくと、飾りが靴の前方の目安となり、前後の間違いなく靴を履くことがで きる。該飾りは、表面2と同様に柔軟性のある革を用い、それを色違いにしたり 、或はデザインを施したりしてもよいし、或は布や通気性のある樹脂にしてもよ い。なお靴に付ける飾りは甲の部分だけでなく、踵の部分、或は甲または踵の部 分に付けても前後の判断ができるようになる。
【0020】 本考案の靴を履くときは、足を開口部3に入れるだけで開口部周囲に取り付け てある緩いゴム4が容易に伸びる。従って、足先を少し入れてから開口部3の後 部を少し引っ張るだけで足は容易に靴の中に入れることができるようになる。こ のようにして靴を履いた後は、足の踵から甲にかけて、ゴムが足を痛くさせない 程度にしまるため、歩行中は歩行困難者でも決して脱げることがない。そして、 この靴を脱ぐときに踵の部分を下方に下ろせば、柔軟性のある踵の部分が折り畳 まれるようにして踵まで下がる。ここまでくると、今度はゴムの弾性で開口部3 が足の裏に移動し、足は容易に靴から脱げるようになる。
【0021】 今までズック靴を一人で履くことができなかった高齢の老人に、本考案の靴を 試してもらったところ、全く人の手を借りずに自分一人で履き、また脱ぐことが できた。そして、その老人からは、靴底が軟らかく、しかも軽いためズック靴よ りも疲労が少なかったという感想を得た。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の靴は靴底と表面が柔軟性のある革でできており 、足を挿入する開口部に適度な弾性のあるゴムを取り付けてあるため、歩行困難 な老人や肢体不自由者でも自分一人で容易に履くことができ、しかも履いた後は 足の踵と甲の部分をゴムが押さえるため、歩行中には簡単に脱げることがない。 さらに靴を脱ぐときには、踵にあたる部分の開口部を軽く下ろすだけで簡単に脱 げるという取り扱いが極めて簡単なものである。また本考案の靴は、柔軟性のあ る革に洗濯しても収縮や硬化防止の柔軟剤をさらに含浸してあるため、汚れた場 合には洗剤を混合した水で揉み洗いができ、革の繊維の中まで完全にきれいにな る。しかも本考案の靴は、革の部分に抗菌剤を含浸させることにより、雑菌の繁 殖を防いで悪臭をなくすばかりでなく、水虫症の人には水虫の悪化を防ぐことが でき、また撥水処理を施しておくと水がかかっても、水が中まで染み込んで足を 濡らすこともなくなるという従来にない優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の靴に足を入れた状態を説明する図
【図2】本考案の靴で足を入れてない状態の図
【符号の説明】
1 靴底 2 覆い 3 開口部 4 ゴム 5 足 6 飾り

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴底の革と覆いの革が揉み洗いできる程
    度に柔軟性を有しているとともに、これらの革には柔軟
    剤を含浸させてあり、しかも足を挿入する開口部には開
    口部が適度な強さでつぼめられるゴムを取り付けてある
    ことを特徴とする靴。
  2. 【請求項2】 前記革は、皮革の網様層の濾水度が58
    0ml以上であって、水洗濯を繰り返しても寸法安定性、
    柔軟性が保持されることを特徴とする請求項1記載の
    靴。
  3. 【請求項3】 前記革には、抗菌剤を含浸してあること
    を特徴とする請求項1記載の靴。
  4. 【請求項4】 前記革には、撥水剤を含浸してあること
    を特徴とする請求項1記載の靴。
  5. 【請求項5】 前記靴には、甲の部分および/または踵
    の部分に飾りを付けてあることを特徴とする請求項1記
    載の靴。
JP1996001768U 1996-02-22 1996-02-22 Expired - Lifetime JP3028266U (ja)

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