JP3028127U - 爆薬コンテナ - Google Patents

爆薬コンテナ

Info

Publication number
JP3028127U
JP3028127U JP1996001612U JP161296U JP3028127U JP 3028127 U JP3028127 U JP 3028127U JP 1996001612 U JP1996001612 U JP 1996001612U JP 161296 U JP161296 U JP 161296U JP 3028127 U JP3028127 U JP 3028127U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper tube
explosive
explosive container
charge
container according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996001612U
Other languages
English (en)
Inventor
和彦 熱田
Original Assignee
エスビー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エスビー工業株式会社 filed Critical エスビー工業株式会社
Priority to JP1996001612U priority Critical patent/JP3028127U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3028127U publication Critical patent/JP3028127U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の課題は、発破孔内に迅速且つ確実に装
薬出来且つ爆薬の均一な柱状装薬が容易に行え、作業性
に優れ、又爆発後に残留物とならず、採石した岩石の品
質低下を防止出来る爆薬コンテナを提供する。第2の課
題は、静電気による暴発を確実に阻止して安全性を向上
し、又発破孔が水孔であって爆発効果を低下させない。
第3の課題は、紙管の装薬室内への爆薬の均一な柱状装
薬が容易に行え、紙管内又は発破孔内への装薬作業の作
業性を向上させる。 【解決手段】 肉厚の厚い円筒状の紙管2の内面及び外
面に防水処理及び帯電防止処理としてパラフィン17を
塗布し、この紙管2の下端に逆円錐台状のゴム製の底キ
ャップ4を接着剤11で固着し、紙管2の上端にはベル
ト9をループ状に取付けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、発破作業が行われる採石場・トンネル工事現場等で、発破作業を行 う場合に爆薬を装薬する爆薬コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、爆薬を装薬する容器には柔軟な袋状のポリチューブや、筒状のポリパイ プが知られている。 採石場・トンネル工事現場等で行われる発破作業は、爆薬の取り扱いに関する 法律により現場において爆薬を容器内に装薬しなければならなかった。 このため、前者のポリチューブでは、柔軟な袋状のため、ポリチューブ内への 装薬作業に手間がかかり、且つポリチューブ内へ爆薬の均一な柱状装薬がむずか しいものであった。又、爆薬を装薬した後でもポリチューブの形状が変化し易い ため、発破孔内に装薬する場合、発破孔内に爆薬の均一な柱状装薬がむずかしく 、且つ発破孔の内面の凹凸面との接触でポリチューブが破損する恐れや、発破孔 内に装薬したポリチューブが地盤内から湧き出る水の水圧又は発破効果の向上の ため作業者が注入した水等の水圧により潰れ、爆発効果が低下する恐れがあった 。 更に、ポリチューブには静電気が起り易く、この静電気による暴発の可能性も あり危険性があった。
【0003】 前者のポリチューブを改良したものに後者のポリパイプが知られているが、こ のパイプは爆発後にポリパイプの燃えかすが残ってしまうことがあった。このた めポリパイプを採石場で使用すると、爆破した岩石の中にポリパイプの燃えかす が残り、岩石の品質低下の恐れがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする第1の課題は、従来のこれらの問題点を解消し、発 破孔内に迅速且つ確実に装薬出来且つ爆薬の均一な柱状装薬が容易に行え、作業 性に優れ、又爆発後に残留物とならず、採石した岩石の品質低下を防止出来る爆 薬コンテナを提供することにある。 第2の課題は、静電気による暴発を確実に阻止して安全性を向上し、又発破孔 が水孔であって爆発効果を低下させないことにある。 第3の課題は、紙管の装薬室内への爆薬の均一な柱状装薬が容易に行え、紙管 内又は発破孔内への装薬作業の作業性を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本考案の構成は、 1) 上部に爆薬の注入口を有する中空で縦長な肉厚の厚い紙管に底壁を設け、 同紙管の内部空間を爆薬が装薬される装薬室としたことを特徴とする爆薬コンテ ナ 2) 前記紙管及び紙管の底壁が帯電防止処理された前記1)記載の爆薬コンテ ナ 3) 前記紙管の装薬室の内面を防水処理した前記1)又は2)記載の爆薬コン テナ 4) 前記紙管の外周面と前記紙管の底壁の外周面とを防水処理した前記1)〜 3)いずれか記載の爆薬コンテナ 5) 防水処理及び帯電防止処理としてパラフィンを塗布した前記2)〜4)い ずれか記載の爆薬コンテナ 6) 前記紙管を上方から下方にかけて段々に径を大きくし、前記装薬室の下方 の広さを大きくした前記1)〜5)いずれか記載の爆薬コンテナ 7) 前記紙管を円錐台とし、前記装薬室の下方の広さを大きくした前記1)〜 5)いずれか記載の爆薬コンテナ 8) 前記紙管の底壁として、ゴム製の底キャップを前記紙管の下端面に固着し た前記1)〜7)いずれか記載の爆薬コンテナ 9) 前記紙管の上部に取手を設けた前記1)〜8)いずれか記載の爆薬コンテ ナ 10) 前記紙管の下端又は紙管の底壁の形状を略逆円錐台形状とした前記1) 〜9)いずれか記載の爆薬コンテナ にある。
【0006】
【作用】
本考案の爆薬コンテナを使用して発破作業を行うには、発破作業現場で適量の 爆薬を紙管の注入口から紙管内の装薬室内へ注入して装薬する。その他爆発効率 を上げるために砂等を袋詰めした詰物を必要に応じて紙管の注入口から紙管内へ 装填する。その後は、紙管に別部材の蓋キャップを取付け、紙管の注入口を閉鎖 し、岩盤や地盤に予め穿孔した発破孔内へ紙管の底壁を下にして爆薬コンテナを 装薬していく。 紙管の上端に取手を設けた爆薬コンテナでは、この取手に紐等を通して爆薬コ ンテナを吊り下げ、この爆薬コンテナの重みで紐等を緩めながら発破孔内へ装薬 していけば、爆薬コンテナを状況に合った装薬速度で発破孔内へ装薬出来、安全 な装薬作業が行える。 又、発破孔内へ爆薬コンテナを装薬した後、紐は爆薬コンテナの取手に取付け たままとしておけば、万一発破作業にトラブルが発生し、発破孔内に装薬した爆 薬コンテナを爆発出来なかった場合に、先の紐を引き上げ、爆薬コンテナを発破 孔内から外へ引き出し処理することが出来、爆薬コンテナを発破孔内に放置する ことで生じる危険性がなくなる。
【0007】 発破作業の状況により装薬する爆薬コンテナの数は1つ又は複数となり、この 発破孔内へ装薬した爆薬コンテナは、一緒に発破孔内へ装填された雷管により発 破孔内で爆発されていく。紙管の肉厚を厚くしているので、紙管の形状が保持さ れており、爆薬の紙管内への装薬や爆薬コンテナの発破孔内への柱状装薬がスム ーズに行え、又複数の爆薬コンテナを発破孔内へ装薬した場合でも上に積み重ね られた別の爆薬コンテナの重みで押し潰される心配もなく、発破孔内へ均一に爆 薬コンテナを柱状装薬することが出来る。
【0008】 更に、紙管は爆発後燃えつきてしまい、残留物とならないので、採石場等発破 作業により破壊した石灰石等の岩石を回収しても、その岩石の品質を低下させる 恐れはない。紙管及び紙管の底壁が帯電防止処理されたものであれば、静電気が 起きず、静電気による暴発の心配がなく発破作業の安全性が良くなる。 紙管の装薬室の内面又は紙管の外周面と紙管の底壁、若しくはこれらの両方と もに防水処理を行っていれば、湧水の生じる発破孔内への使用が出来、又発破効 率を向上させるために作業者が発破孔内へ水等を注入する発破作業でも使用が出 来る。 防水処理及び帯電防止処理として、パラフィンを紙管の装薬室の内面に塗布し ていれば、紙管の装薬室の内面が滑り易くなり、爆薬の装薬作業がスムーズに行 える。 又このパラフィンを紙管の外周面と紙管の底壁とに塗布していれば、爆薬コン テナの発破孔内への装薬がスムーズになる。 発破孔内では、下方に向うに従って岩盤荷重が大きくなるとする理論からすれ ば、発破孔内の下方ほど多くの爆薬を装薬するようにして、発破孔内の上中下の 位置に適量の爆薬を調整して装薬することが理想とされている。このため請求項 6又は7記載の爆薬コンテナでは、紙管の装薬室で下方側の室内の広さを大きく しているので、紙管の注入口から爆薬を注入するだけで、爆薬コンテナの下部に 多くの爆薬が装薬出来るので、爆薬コンテナの各所定位置に適量の爆薬を装薬出 来、発破孔内に所定量の爆薬がスムーズに装薬出来る。これにより、発破孔の下 部に大きな爆発エネルギーを与えた発破作業を行う場合の作業性が良くなる。
【0009】
【考案の実施の形態】
紙管は、高圧成形により紙材を硬質な筒状に形成する場合と、引張状態で紙シ ートを筒状に巻き取って硬質に形成する場合とがある。紙管の形状は、発破作業 によって異なるが、円柱のもの、又は上方から下方へ段々に径を大きくしたもの 、更には円錐台のもの等がある。 紙管の底壁は、防水性及び静電気が起きない帯電防止性のあるゴム製又はプラ スチック製等の底キャップを、紙管の下端に固着して紙管の底壁を構成すること が実用的であるが、底壁を紙管と一体成型してもよい。底キャップを紙管の下端 に固着する場合は、接着剤やボンド等を用いて固着させる場合、又は底キャップ に弾力性がある場合であれば底キャップの復元力で固着させる場合、更には粘着 テープ等の別部材を用いて固着させる場合がある。 紙管の底壁又は紙管の下端は平坦面である場合と、発破孔への装薬が行い易い 逆円錐状又は逆円錐台のように尖らせておく場合がある。 紙管の上部に設ける取手としては、紐・プラスチック製の紐・ロープ・ベルト 等を2つ折りした状態でその両端を紙管の上部周壁に取付けて取手を形成したり 、一端を環状とした紐・プラスチック製の紐・ロープ・ベルト等の他端を紙管の 上部に取付けて取手を形成したりする。この紐・プラスチック製の紐・ロープ・ ベルト等を紙管に取付ける場合、接着剤や粘着テープ等を使って強固に固着する ことが紙管に孔を開けずに取付けることが出来、且つ引張り強度を向上出来、望 ましい。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜4記載の実施例1は紙管が円筒状であり、又紙管の底壁に逆円錐台のゴ ム製の底キャップを固着させた爆薬コンテナの例である。 図5,6に示す実施例2は紙管が上方から下方にかけて外径の大きさが段々に 大きくなるような円筒状の形状である爆薬コンテナの例である。 図7,8に示す実施例3は紙管が円錐台状の筒体である爆薬コンテナの例であ る。
【0011】 図1は実施例1の爆薬コンテナの斜視図、図2は図1でのA−A断面図、図3 は爆薬を装薬した爆薬コンテナの斜視図、図4は実施例1での爆薬コンテナを発 破孔内へ装薬する作業工程図、図5は実施例2での爆薬コンテナの斜視図、図6 は図5でのB−B断面図、図7は実施例3での爆薬コンテナの縦断面図、図8は 図7でのC−C断面図である。
【0012】 ;実施例1(図1〜4参照) 図中1は爆薬コンテナ、2は長さが50cm・外径が5cm・肉厚が2mm程 の中空で円筒状の紙管、3は同紙管2の上端開口部で形成された爆薬の注入口、 4は同紙管2の下端の開口部に嵌合して接着剤11で固着した防水性及び帯電防 止性のある逆円錐台状のゴム製の底キャップ、5は紙管2の中空部に形成した爆 薬8を装薬する装薬室、6は紙管2の上端の開口部に嵌合して固着した防水性及 び帯電防止性のあるプラスチック製の蓋キャップ、8は爆薬、9はプラスチック 製で肉厚が2mm程のベルト、10は粘着テープ、11は粘着剤、13は発破孔 、14は水、15は砂を袋詰めした詰物、16は紐、17は防水処理及び帯電防 止処理として紙管2の内外面に塗布したパラフィンである。
【0013】 図1〜4に示す実施例1の爆薬コンテナ1は、図1,2に示すような構造であ る。 紙管2の上部外周面には、紙管2の上方をゆるやかにかけわたすように湾曲さ せたベルト9の両端部を接着剤11で固着しており、又紙管2に固着したベルト 9の両端部の表面を覆うようにして粘着テープ10を紙管2の外周面に貼り付け ている。更に強度アップのために、ベルト9の端部の位置と紙管2の上端位置と の紙管2の外周面に粘着テープ10を1周巻着している。この補強により、引張 り強度が25Kg以上となった。
【0014】 この爆薬コンテナ1を使って、発破作業を行うには、図3に示すように、適量 の爆薬8を紙管2の注入口3より紙管2内の装薬室5内へ装薬していく。紙管2 の内面には防水処理と帯電防止処理のために、防水及び帯電防止の作用があるパ ラフィン17が塗布されており、このパラフィン17によって紙管2の内面が滑 り易くなっており、紙管2内の装薬室5内に爆薬8がスムーズに装薬出来、且つ 装薬室5内に爆薬8を均一に装薬出来る。 又、紙管2内へ爆薬8を装薬した後は、プラスチック製で防水性のある蓋キャ ップ6を紙管2の上端開口部に嵌合し、固着させる。
【0015】 その後、爆薬コンテナ1を発破孔内へ装薬するには、図4に示すように爆薬コ ンテナ1のベルト9に紐16を通し、発破孔13内へつり下げ、作業者がその紐 16をゆるめ爆薬コンテナ1の重さで爆薬コンテナ1を発破孔13内の下部へ装 薬する。発破孔13内へ装薬した後、紐16はそのまま爆薬コンテナ1に連結し たままとし、万一不発等のトラブルが発生した場合、発破孔13内から爆薬コン テナ1を除去して処理出来るようにしておく。 紙管2の外周面にもパラフィン17を塗布しており、このパラフィン17によ って紙管2の外周面が滑り易くなり、爆薬コンテナ1が発破孔13内へスムーズ に降下していく。 次に、発破孔13内へ装薬する爆薬の長さに合うように他の爆薬コンテナ1を 装薬する場合も、前回と同じ要領で爆薬コンテナ1を発破孔13内へ装薬し、先 に装薬した爆薬コンテナ1と接触するようにして柱状装薬していく。
【0016】 このように、複数の爆薬コンテナ1を発破孔13内へ装薬した後は、発破効率 を上げるため発破孔13内に水14を注水し、爆薬コンテナ1を冠水させておく 。この場合、最上方位置の爆薬コンテナ1の内部には爆薬コンテナ1が浮力で浮 き上がらないよう砂を袋詰めした詰物15を装填しておく。又、最上方位置の爆 薬コンテナ1の内部には雷管(図示せず)を装填しておく。 発破孔13内へ装薬した爆薬コンテナ1は雷管により爆発していく。 爆薬に用いたANFO(Ammonium Nitrate−Fuel Oi l Mixture)爆剤は爆発感度が鈍感なため、雷管一本での起爆はむずか しく、起爆薬として高爆速のダイナマイトを使用する。 爆薬コンテナ1の紙管2は紙製であり、爆発後は、燃えつきてしまうので、爆 発後、爆薬コンテナ1が残留物となって残る心配がない。このため、採石場でこ の爆薬コンテナ1を使用しても、採石した岩石の品質を低下させる心配はない。 爆薬コンテナ1は、防水処理されており、注水した水によって爆発能力が低下 することはない。又帯電防止処理をしているため、静電気による暴発を完全に防 いでおり、作業の安全性に優れている。
【0017】 ;実施例2(図5,6参照) 図5,6中18は爆薬コンテナである。 図5,6に示す実施例2は、紙管2の形状が、上方から下方にかけて外径の大 きさが段々に大きくなるような円筒状の形状であり、紙管2内の装薬室5の下方 側の室内の大きさを大きくしている。 このため、紙管2の注入口3から爆薬8を装薬していくだけで、紙管2の所定 高さ位置に所定の爆薬8をスムーズに装薬していけるので、装薬の手間がかから ず作業性がよくなる。 この爆薬コンテナ18は、発破孔13の下部に大きな爆発エネルギーを与える 発破作業を行う場合等に使用され、この爆薬コンテナ18を発破孔13の下部に 装薬するだけで、発破孔13の所定位置に適量の爆薬8を簡単に装薬出来る。 その他の符号・構成や作用・効果は前記実施例1と同じである。
【0018】 ;実施例3(図7,8参照) 図7,8中19は爆薬コンテナである。 図7,8に示す実施例3は、紙管2の形状が上方から下方にかけて末広がりと なる円錐台形状であり、紙管2内の装薬室5の下方側の室内の大きさを大きくし ている。 その他の符号・構成や作用・効果は前記実施例2と同じである。
【0019】
【考案の効果】
本考案の爆薬コンテナは、肉厚が厚いため紙管に保形性があり、爆薬の紙管内 への装薬作業及び爆薬コンテナの発破孔内への装薬作業が大変容易に且つスムー ズに行え、作業性が向上した。又、爆発後では、爆発熱で紙管のほとんどが燃え つきてしまうので、爆発後に爆薬コンテナの残留物が発生しないため、採石場等 で発破作業で使用しても、破壊した岩石の中に爆薬コンテナが残留物として残る 心配がなく、採石する岩石の品質の低下を防いだ発破作業が行える。 又紙管の使用により紙管内への爆薬の柱状装薬が確実に行え且つ発破孔内への 柱状装薬が確実に行え、発破効率のよい発破作業が行えるものとなる。 更に、発破孔内へ複数の爆薬コンテナを装薬する発破作業の場合でも、上に積 み重ねた別の爆薬コンテナの重みで押し潰される心配もなく、発破孔内に均一に 爆薬コンテナを柱状装薬させることが容易に且つ確実に行えるものとなる。
【0020】 又、帯電防止処理をした爆薬コンテナでは、静電気が起きる心配もなく、静電 気による暴発の恐れもなく、発破作業の安全性が大幅に向上する。 防水処理をした爆薬コンテナでは湧水がたまる発破孔内への装薬又は爆発効率 を向上させるために作業者が発破孔内へ水を注入する発破作業にも使用出来、爆 薬コンテナは、紙管の保形力によりこれらの水圧で押し潰される心配もなく、又 爆薬が影響を受ける心配もなく確実な発破作業が行えるものとなった。
【0021】 防水処理及び帯電防止処理として、パラフィンを塗布した場合では、このパラ フィンを塗布した面が滑り易くなり、紙管内への爆薬の装薬や、発破孔内への爆 薬コンテナの装薬がスムーズに行え、作業性が向上した。 紙管の上部に取手を設けた爆薬コンテナの場合、紐等を使っての装薬が行え、 発破孔内への爆薬コンテナの装薬が状況に合せた速度で装薬出来、安全で且つ確 実な装薬作業が行える。 又、万一トラブルが発生し発破孔内へ装薬した爆薬コンテナを爆発させること が出来なかった場合、取手に通した紐等を引き上げるだけで爆薬コンテナを発破 孔内から引き出し処理が行えるので、安全性に優れるものとなる。
【提出日】平成8年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【考案の実施の形態】 紙管は、高圧成形により紙材を硬質な筒状に形成する場合と、引張状態で紙シ ートを筒状に巻き取って硬質に形成する場合とがある。紙管の形状は、発破作業 によって異なるが、円柱のもの、又は上方から下方へ段々に径を大きくしたもの 、更には円錐台のもの等がある。 紙管の底壁は、発破孔内に爆薬コンテナを装薬していく場合、発破孔内に突す る岩盤の凹凸部分との接触で圧迫され破損しないよう補強しておくことが望まし く、この補強の一例としては、紙管の装薬室の下部に発泡ウレタン樹脂等のパッ キンを充填し、紙管の底壁及びその周りの紙管の周壁の保形力及び防水力を高め る。 紙管の底壁は、防水性及び静電気が起きない帯電防止性のあるゴム製又はプラ スチック製等の底キャップを、紙管の下端に固着して紙管の底壁を構成すること が実用的であるが、底壁を紙管と一体成型してもよい。底キャップを紙管の下端 に固着する場合は、接着剤やボンド等を用いて固着させる場合、又は底キャップ に弾力性がある場合であれば底キャップの復元力で固着させる場合、更には粘着 テープ等の別部材を用いて固着させる場合がある。 紙管の底壁又は紙管の下端は平坦面である場合と、発破孔への装薬が行い易い 逆円錐状又は逆円錐台のように尖らせておく場合がある。 紙管の上部に設ける取手としては、紐・プラスチック製の紐・ロープ・ベルト 等を2つ折りした状態でその両端を紙管の上部周壁に取付けて取手を形成したり 、一端を環状とした紐・プラスチック製の紐・ロープ・ベルト等の他端を紙管の 上部に取付けて取手を形成したりする。この紐・プラスチック製の紐・ロープ・ ベルト等を紙管に取付ける場合、接着剤や粘着テープ等を使って強固に固着する ことが紙管に孔を開けずに取付けることが出来、且つ引張り強度を向上出来、望 ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の爆薬コンテナの斜視図である。
【図2】図1でのA−A断面図である。
【図3】爆薬を装薬した爆薬コンテナの斜視図である。
【図4】実施例1での爆薬コンテナを発破孔内へ装薬す
る作業工程図である。
【図5】実施例2での爆薬コンテナの斜視図である。
【図6】図5でのB−B断面図である。
【図7】実施例3での爆薬コンテナの縦断面図である。
【図8】図7でのC−C断面図である。
【符号の説明】
1 爆薬コンテナ 2 紙管 3 注入口 4 底キャップ 5 装薬室 6 蓋キャップ 7 欠番 8 爆薬 9 ベルト 10 粘着テープ 11 粘着剤 12 欠番 13 発破孔 14 水 15 詰物 16 紐 17 パラフィン 18 爆薬コンテナ 19 爆薬コンテナ

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に爆薬の注入口を有する中空で縦長
    な肉厚の厚い紙管に底壁を設け、同紙管の内部空間を爆
    薬が装薬される装薬室としたことを特徴とする爆薬コン
    テナ。
  2. 【請求項2】 前記紙管及び紙管の底壁が帯電防止処理
    された請求項1記載の爆薬コンテナ。
  3. 【請求項3】 前記紙管の装薬室の内面を防水処理した
    請求項1又は2記載の爆薬コンテナ。
  4. 【請求項4】 前記紙管の外周面と前記紙管の底壁の外
    周面とを防水処理した請求項1〜3いずれか記載の爆薬
    コンテナ。
  5. 【請求項5】 防水処理及び帯電防止処理としてパラフ
    ィンを塗布した請求項2〜4いずれか記載の爆薬コンテ
    ナ。
  6. 【請求項6】 前記紙管を上方から下方にかけて段々に
    径を大きくし、前記装薬室の下方の広さを大きくした請
    求項1〜5いずれか記載の爆薬コンテナ。
  7. 【請求項7】 前記紙管を円錐台とし、前記装薬室の下
    方の広さを大きくした請求項1〜5いずれか記載の爆薬
    コンテナ。
  8. 【請求項8】 前記紙管の底壁として、ゴム製の底キャ
    ップを前記紙管の下端面に固着した請求項1〜7いずれ
    か記載の爆薬コンテナ。
  9. 【請求項9】 前記紙管の上部に取手を設けた請求項1
    〜8いずれか記載の爆薬コンテナ。
  10. 【請求項10】 前記紙管の下端又は紙管の底壁の形状
    を略逆円錐台形状とした請求項1〜9いずれか記載の爆
    薬コンテナ。
JP1996001612U 1996-02-16 1996-02-16 爆薬コンテナ Expired - Lifetime JP3028127U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001612U JP3028127U (ja) 1996-02-16 1996-02-16 爆薬コンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001612U JP3028127U (ja) 1996-02-16 1996-02-16 爆薬コンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3028127U true JP3028127U (ja) 1996-08-30

Family

ID=43163207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996001612U Expired - Lifetime JP3028127U (ja) 1996-02-16 1996-02-16 爆薬コンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3028127U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094796A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 鹿島建設株式会社 解体方法
CN113983885A (zh) * 2021-11-04 2022-01-28 保山金厂河矿业有限公司 一种露天地下有水大孔袋装抗水炸药装药装置及方法
KR102534634B1 (ko) * 2022-01-04 2023-05-26 주식회사 려원이엔씨 암반 발파용 폭약튜브 및 이를 이용한 암반의 발파공법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094796A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 鹿島建設株式会社 解体方法
CN113983885A (zh) * 2021-11-04 2022-01-28 保山金厂河矿业有限公司 一种露天地下有水大孔袋装抗水炸药装药装置及方法
KR102534634B1 (ko) * 2022-01-04 2023-05-26 주식회사 려원이엔씨 암반 발파용 폭약튜브 및 이를 이용한 암반의 발파공법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3696703A (en) Blasting agent package
CA2771439C (en) Explosives container and method
AU595887B2 (en) Borehole plug and method
CN1934407B (zh) 爆破处理方法
CN106197178B (zh) 一种新型深孔水压爆破装置和爆破方法
CN109373842B (zh) 一种适用非煤矿山的炮孔不耦合聚能间隔装置及其使用方法
US3064572A (en) Method of and means for providing a charge of water sensitive explosive in a blast hole
KR101808765B1 (ko) 수중암반의 발파공법
JP3028127U (ja) 爆薬コンテナ
KR101780682B1 (ko) 지관을 이용한 에어 데크 발파공법
KR101263902B1 (ko) 수공발파용 자립에어튜브
US3188906A (en) Expansible means for loading a shot hole
JP2003161095A (ja) 装薬層の内部に埋蔵されるエアバッグを利用した岩盤の発破方法
AU2011237288B2 (en) A rock breaking product
US2966855A (en) Explosive-containing bag used in blasting
CN107367207B (zh) 切缝药包与轴向不耦合联合装药台阶深孔光面爆破装置
JP2002541424A (ja) カートリッジ及びこれに関連する装填システム
CN109387126B (zh) 一种不耦合聚能间隔装置及其使用在非煤矿山炮孔中的结构
US4369711A (en) Bag for explosives with lower reinforcing sleeves
KR102009967B1 (ko) 다중 다단 분산 장약기법을 이용한 장공 발파 공법
RU2135439C1 (ru) Заряд взрывчатого вещества и способ его применения (варианты)
US20210302135A1 (en) Blast hole liner
CN113932669A (zh) 一种炮孔内水间隔环向不耦合装药的爆破设备
CN207007021U (zh) 一种高温火区炮孔专用安全装药袋
KR102534634B1 (ko) 암반 발파용 폭약튜브 및 이를 이용한 암반의 발파공법