JP3027789B2 - 酸洗液の処理方法 - Google Patents

酸洗液の処理方法

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JP3027789B2 JP5230694A JP23069493A JP3027789B2 JP 3027789 B2 JP3027789 B2 JP 3027789B2 JP 5230694 A JP5230694 A JP 5230694A JP 23069493 A JP23069493 A JP 23069493A JP 3027789 B2 JP3027789 B2 JP 3027789B2
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正彦 伊藤
準一 山本
繁 緑川
晴正 村本
芳一 清野
節男 穂谷
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JFE Steel Corp
Hotani Co Ltd
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JFE Steel Corp
Hotani Co Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属材料の酸洗槽および
循環槽などの付帯する設備中にスラッジが堆積するのを
防ぎ効率よくスラッジを酸洗処理系外へ排出することが
できる酸洗液の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に金属材料を酸洗した場合、表面ス
ケールおよび金属と酸液とからなる化合物がスラッジと
なって酸洗槽内および必要に応じて設置される循環槽内
に堆積することがある。特に弗酸を含む酸洗液でステン
レス鋼などの鋼材を処理した場合、槽内にスラッジが固
化し、この清掃に多大の労力と時間を要していた(特公
昭55−2476号参照)。これらの清掃作業は操業停
止時にのみ可能であり、人海戦術で行なわざるを得な
い。
【0003】操業中にスラッジを除去する方法としては
スクリューコンベアーを用いた方法(特開昭58−55
012号参照)、また2条の無端チェーンに取りつけら
れた送り部材で槽内の一端に設けたピット溝に掻き寄せ
る方法(実開昭55−53508号参照)、さらには酸
洗槽にスクレーパーを用い、沈降槽を備える方法(特公
平2−10874号参照)が知られている。しかしなが
ら、これらの方法は後述する本発明の方法を開示あるい
は示唆するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、操業中であ
ってもスラッジを酸洗処理系外に除去することができる
処理方法を提供することである。本発明のさらなる目的
は、酸洗槽あるいは付帯設備としての循環槽内にスラッ
ジが堆積するのを防ぐと共に、効率的にスラッジを除去
することができる処理方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば金属材料
を酸洗処理する酸洗槽の底部に設置されたエゼクターか
らおよび存在する場合には循環槽の底部に設置されたエ
ゼクターから酸洗液を噴出せしめて酸洗液中のスラッジ
を上記槽内で沈降させずに懸濁せしめ、懸濁したスラッ
ジを含む酸洗液の一部を固液分離装置で液とスラッジに
固液分離し、分離された実質的にスラッジを含まない液
を酸洗液として循環し、分離されたスラッジを酸洗処理
系外へ排出することを特徴とする酸洗液の処理方法が提
供され、上記目的が達成される。
【0006】本発明の処理方法によれば、酸洗槽、循環
槽の底部に設置されたエゼクターから酸洗液を噴出させ
ることによってスラッジを舞い上がらせ、スラッジが槽
内に堆積するのを防止する。そしてスラッジを含む酸洗
液を沈降槽などの固液分離装置へ送り固液分離し、分離
されたスラッジを系外へ排出する。系外へ排出されるス
ラッジ量は発生したスラッジ量と同じか、それ以上とす
ることにより酸洗処理系内のスラッジは蓄積されず、所
定量以下に保たれる。
【0007】図1および図2に基づき本発明を詳述す
る。図1は本発明の方法に従うフローを示す図であり、
このフローに従ってまず説明する。酸洗槽1では例えば
ステンレス鋼板(図示せず)が酸洗処理されている。酸
洗槽1からオーバーフローした酸洗液は流路8を経て循
環槽2へ供給される。循環槽2の酸洗液はポンプ6によ
り流路9を経て酸洗槽1へ戻される。循環槽2は図示し
ない装置により新液を補給して濃度や量を調整したりあ
るいは酸洗槽内の液を抜く場合に酸洗液を貯蔵したりす
るためのものである。
【0008】一方、酸洗槽1の酸洗液はポンプ5により
流路12および流路13を経て酸洗槽1あるいは循環槽
2のエジェクター18へ導かれる。さらに、酸洗槽1の
酸洗液は固液分離のために流路10を経て沈降槽3へ送
られる。沈降槽3で分離されたスラッジを実質的に含ま
ない清浄な酸洗液は流路11を経て循環槽2へ戻され、
再使用される。勿論、循環槽2が用いられていないとき
は、この清浄な酸洗液は直接酸洗槽1へ戻される。
【0009】沈降槽3で分離され沈降したスラッジは沈
降量に応じた適切な時期にバルブ7を開くことにより貯
槽4に貯められ、酸洗系外へと排出される。系外へ排出
するスラッジの量を酸洗槽1で発生するスラッジ量以上
とすることにより酸先系内でのスラッジの蓄積量の増加
が防止される。
【0010】図2は、酸洗槽1、その底部に設置された
エジェクター18および流路12からエジェクター18
に到るラインを模式的に示した図である。数個のエジェ
クターが分配管17に連通し、分配管17は酸洗槽1の
底部に複数個設置されている。エジェクターの個数、分
配管の個数、分配管の配置などは適宜酸洗槽1の大きさ
および形状に従って設計することができる。エジェクタ
ーの噴出方向は、通常斜め上方向であるが、スラッジの
堆積を防ぐ目的で適宜変えることができる。
【0011】ポンプ5により流路12および13を経た
酸洗液は、流路14、バルブ15、流路16を経て分配
管17へ導びかれた後、エジェクター18から酸洗槽1
内の酸洗液中へ噴出される。酸洗液が噴出することによ
りスラッジが舞い上がり液中に懸濁して、スラッジの沈
降が防止される。
【0012】循環槽2においても酸洗槽1と同様に分配
管とエジェクターを設置し、流路13からの酸洗液を噴
出させてスラッジの堆積を防ぐことができる。また酸洗
槽1と沈降槽3、酸洗槽1と循環槽2を結ぶ流路内にエ
ジェクターを設置して酸洗液を噴出し、スラッジの堆積
を防ぐこともできる。
【0013】
【発明の効果】本発明のスラッジの処理方法によれば、
操業中であってもスラッジを系外に効率的に除去するこ
とができ、しかも酸洗槽内、循環槽内にスラッジが堆積
することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法を示すフローチャートであ
る。
【図2】酸洗槽およびその底部に設置されたエジェクタ
ーなどを模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 酸洗槽 2 循環槽 3 沈降槽 4 貯槽 5 ポンプ 6 ポンプ 7 バルブ 8 流路 9 流路 10 流路 11 流路 12 流路 13 流路 14 流路 15 バルブ 16 流路 17 分配管 18 エジェクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緑川 繁 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 村本 晴正 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 清野 芳一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 穂谷 節男 和歌山県海草郡野上町動木1425−2 (56)参考文献 実開 昭54−157918(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 1/00 - 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料を酸洗処理する酸洗槽の底部に
    設置されたエゼクターからおよび存在する場合には循環
    槽の底部に設置されたエゼクターから酸洗液を噴出せし
    めて酸洗液中のスラッジを上記槽内で沈降させずに懸濁
    せしめ、懸濁したスラッジを含む酸洗液の一部を固液分
    離装置で液とスラッジに固液分離し、分離された実質的
    にスラッジを含まない液を酸洗液として循環し、分離さ
    れたスラッジを酸洗処理系外へ排出することを特徴とす
    る酸洗液の処理方法。
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CN105671572B (zh) * 2016-03-03 2019-01-11 浙江大学 基于Fenton氧化的钢材酸洗液循环利用装置及其工艺
CN105671575B (zh) * 2016-04-12 2017-11-03 巩义市恒星金属制品有限公司 钢丝表面处理除雾组件

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