JP3027697U - 固形乳食品用収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バターなどの固形乳食品を容器本体に収納し
て、使用時には適量のバターを順次繰り出して使える乳
食品用の収納容器を提供する。 【解決手段】 ある程度の固さを成すバターなどの固形
食品を収納する容器を構成する素材は、合成プラスチッ
ク材などを主材とし、まず、容器本体１は角柱状で前後
部が開口されたものに蓋２を組み合わせたものとし、か
つ、その内部の収納部３には、容器本体１の内径に納ま
る大きさで浅い升状を成し、その下部には左右後部方向
に曲げ形成されたバネ板４を一体成型に設けた固形食品
の保持基部５を、容器本体１内の後部位に納めた構成と
している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案、は、バターなどの固形乳食品を収納して、使用時には容器から適量 のバターを順次、繰り出して使用できる収納容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、乳製品であるバターは、パン食の際に好まれて多用されている食品であ るが、その代表的な使い方としては、食パンに専用のヘラで固形のバターを適量 を、すくうようにして切り取ったものをパンにぬり付けた上で、トースターで焼 いたり、先に焼いたパンに後でぬり付けたりして食べるのが一般的に多い方法で ある。 その外の使い方としては、料理の際、食品に固形のものを適量を載せたり、ぬ り付けた上で加熱調理などして使われることも多い。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

通常バターは、角柱状にして固形にしたものが一般的であるため、使用する際 には専用のヘラを用いて適量をすくうようにして切り取つたものをパンにぬり付 ける方法をとっているので、次のような使いにくさや不便があった。

【０００４】 パンにバターをぬり付ける際は、冷蔵したものはある程度の固さを成す固形状 であるので、通常は金属製や硬質プラスチツクなどの専用ヘラなどを使用して、 適量すくうようにして切り取りパンにぬり付ける方法が一般的であるが、冷蔵保 存されたものは食品としてはかなりな固さを呈している場合が多いため、専用の ヘラを用いても、慣れた大人でも上手にすくい取ることは難しく、たいていは固 まり状に削り取ったものをパンの上に載せた上でヘラで平にならすようにして、 ぬり付けなければならなかった。パンに載せたバターをならす場合でもパンを先 に焼いて暖かい場合はならし付けやすい。特に面倒な場合は焼く前にぬり付ける と、固形状のバターは固いので容易にぬり広げることは難しかった。

【０００５】 慣れた大人の場合はよいが、子供や体の不自由な方には特に使いにくく不便な ものであった。また、専用ヘラはそのつど新しいものを使用すればよいが、専用 ケースにバターごと収納している場合が多いので、ヘラ部のみならず柄の部分に もバターが触れることもあるために、使用する時に油分が付いている場合は拭き 取る面倒もあり、そのままで使うとスベリやすく、ベトついたりして大変使いに くいものであった。 また、収納ケースに於いても一通り使い終わった後に新しいバターを入れ替え る場合、そのまま次のものを入れ替えるには不衛生であるため、そのつど洗浄し なければならない面倒もあるものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以上のような従来の欠点や不便を解消するために、次のような収納 容器を形成して容器ごとそのまま使用できる構成としている。 バターなど固形のぬり食品を納める容器は蓋を有する角柱状とし、その容器の 中には、後部から前部にスライドするバネ板付き固形食品の保持基部を納めた構 成としている。 この容器内に納めるバターなどの固形食品は、あらかじめ容器内に納める前に 角柱状の固形食品の一方端部に保持基部を付けたまま納め、バターを使用する時 には蓋を外した上、収納容器本体を手にしてバターをパンにぬり付け、バターが 減ってきた場合は、容器の後部より保持基部を押すことでバターを適量、順次繰 り出して使用できるようにした固形乳食品用の収納容器を構成する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

この容器本体１にバターＡなどのような固形食品を納めたものを使用する際は 、まず、蓋２を外した上で容器本体１本体を手に持ちバターＡをパンにぬり付け て使用する。次に使用途中にバターＡが減ってきた場合は、容器本体１後部のバ ネ板４付き保持基部５を押すとバターＡは適量が順次繰り出されて使用できる。 この、ぬり付けの際にバターＡを少々強くパンに押し付けても、バターＡは容 器本体１の後部に位置させた保持基部５のバネ板４は、常に容器本体１の内壁を 押すようにしているので、後部側に戻るのを防ぐ摩擦抵抗を呈するため、バター Ａは逆戻りせず、順次スムーズに繰り出せてパンへのぬり付けが容易にできる。 さらに、使用後は蓋２をすることで衛生的にしてベタ付くこともなく収納保存で きるものである。

【０００８】

【実施例】

実施例この考案の実施例を図面を参照しながら説明する。 ある程度の固さを成すバターなどの乳製品を収納する容器を構成する素材は、 合成プラスチック材などを主材とし、まず、容器本体１は角柱状で前後部が開口 されたものに蓋２を組み合わせたものとし、かつ、その内部の収納部３には、容 器本体１の内径に納まる大きさで浅い升状を成し、その下部には左右後部方向に 曲げ形成されたバネ板４を一体成型に設けた固形乳食品の保持基部５を、容器本 体１内の後部位に納めた構成としている。

【０００９】 以上のような構成とした容器本体１内のバネ板４付き保持基部５は、固形食品 である角柱状のバターＡ端部に付けられた上で納められるが、バターＡを使用す るに従い減ってきた場合は、容器本体１の後部よりバネ板４付き保持基板５部を 押すと前部にスライドしてバターＡは適量繰り出されるが、ぬり付ける際に少々 強く押つけても、保持基部４に設けられたバネ板３が容器本体１内壁を強く押す 作用を成しているので、後部側に戻るのを防ぐ摩擦抵抗を呈し、バターＡは順次 スムーズに繰り出せてパンへのぬり付けが容易にできる。 さらに、使用後は蓋２をすることで衛生的にしてベタ付くこともなく、収納保 存も簡便にして始末しやすい容器である。 以上のような構成としているが、提供する場合は、あらかじめこの容器にバタ ーを納めた上で提供するものとすれば好ましく、消費者は使い終えた後はそのま ま不燃ゴミとして捨てるだけでよい。また、本容器は既存のバターが入る形状で あるので、消費者が中身を入れて使い使用後は捨てる方式でもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上のような構成としているので、次のような効果や特長を提供でき るものである。 固形乳食品であるバターを本容器に納めたものを使用する際は、容器ごと手に 持ってパンにバターをぬり付けられるので、手を汚すこともなくスムーズに使え 、しかもバターが減って短くなった場合は、後部より押すことで順次適量を繰り 出せて逆戻りすることなく機能的に使用できる。 使用後は蓋をすることができるので衛生的的にそのまま冷蔵庫に保存でき、か つ、容器は使用後は不燃ゴミとしてそのまま捨てられるので簡便であり、従来の ように容器の洗浄や専用ヘラを必要としない上、特徴ある構成であるのでアウト ドアに於ける場合でも、携帯性や使いか勝ってがよいものである。 さらに、容器はシンプルな構成であるのでコスト面に於いてもユーザーに負担 を呈する要素の少ない機能的な固形乳食品容器を提供できるものでる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す一部欠損斜視図。

【図２】蓋を組み合わせた容器本体断面図。

【図３】本考案の使用例図。

【符号の説明】

１・・・容器本体 ２・・・蓋 ３・・
・収納部 ４・・・バネ板 ５・・・保持基部 Ａ・・
・バター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バターなどの固形乳食品を納める容器
   は、前後部が開口された容器本体内に、容器本体の内壁
   を押すバネ板付き保持基部を納めたものに、蓋を組み合
   わせた構成とした固形乳食品用収納容器。