JP3025381U - アンプル首部折り治具 - Google Patents

アンプル首部折り治具

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治也 熊倉
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帝三製薬株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の高いアンプル首部の折断用治具を提
供する。 【解決手段】 アンプルの首部を折断する治具(1)で
あり、少なくともその一端が開口せしめられた入口部
(2)を有する筒状体からなり、かつ 該入口部の内径(d2 (mm))はアンプルの玉径
(d1 (mm))に対して式(1)、 d1 +0.2<d2 <d1 +5 (1) 該入口部の長さ(L(mm))は式(2)、 0.2<L<5 (2) 該筒状体の内径(d3 (mm))はアンプルの玉径
(d1 (mm))に対して式(3)、 d1 +0.4<d3 <d1 +10(但し、d3 >d2
ある。) (3) 及び、該筒状体の長さ(H(mm))は式(4) 40<H<130 (4) を満足する治具。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば医療用に多く使用されている、注射剤用アンプルの首部折り 治具に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
一般的に注射剤用アンプルはガラス製であり、そのため治具を使用しないで折 断すると、その折断面が不規則となりがちである。時には、折断された首部に大 きくとがった部分が残り、これによりアンプルを使用する看護婦、医師等が手指 を切る等の問題が起こっていた。また、折断にはかなりの力が必要であり、少な い力で折断面が一定になるように折断するには熟練を要していた。
【0003】 そこで、このような問題を解決するために注射剤用アンプルの首部折り治具と して、従来から、例えば切り込みを入れた金属製の板状の面を有し、この切り込 み部分でアンプル首部を折断する箱型の治具や、また、筒状部にアンプルの首部 を挿入し、筒状部を介してアンプルの首部を強く把持して折断する筒状の治具が 知られていた。
【0004】 しかしながら、箱型の治具の場合には、力はいらないが折断面が不規則となり 、とがった部分が残るという問題があり、筒状の治具の場合にも、力はいらない が折断面が一定しないという問題があった。すなわち、従来の治具は、主として 、力がなくてもまたは熟練していなくても比較的簡単にアンプルの首部を折断で きる、という点では改善されていたが、折断面が一定しないなど不規則になりが ちであり、手指の怪我が起こり易かった。
【0005】 従って本考案の目的は、少ない力でも、又は不慣れであっても容易にアンプル の首部を折断することが可能であり、かつほとんど均一な折断面が得られるアン プル首部折り治具を提供することにある。
【0006】 かかる課題に鑑みて、本考案者は、鋭意研究の結果、折断面を一定ないし規則 的とするためには、折断のための支えとなる固定点を一定とすることが大切であ ることを知見した。
【0007】 一般にアンプルは胴部と首部とからなり、液体の入っている胴部の上部がくび れて細くされており(絞径)、この絞径部分(絞径部)の上に設けられている首 部はその中部がやや太くされており(玉径)、そしてアンプルを溶閉(封管)し て溶閉部(封管部)とするためにこの玉径部から首部の先端部にかけては少しず つ細くされている。また、アンプルの首部を折りやすくするため、通常、絞径部 にはキズ(ワンポイント)が入れられている。予めキズが入れられていないアン プルの場合は、ヤスリ等によりキズを入れて折断する。従って、アンプルの折断 はこの絞径部でしかも折断面が一定となるようにすればよいことになる。しかし ながら、通常、手でアンプルの首部を折る場合、この首部(絞径部より上から溶 閉部)をつかんで折るが、本考案者は、このときのつかむ位置や力のかけかたは まちまちとなっており、そのために折断面が不規則となるのではないかと考えた 。そこで本考案者は、この首部のうち絞径部と玉径部の間を固定点とすれば容易 にアンプルの首部を折断でき、かつその折断面を一定にすることができるのでは ないかと考え、そして実際にアンプルの首部を折断する治具として、上記のよう に首部中の絞径部と玉径部の間を固定点とし、かつ溶閉部を力点とすることので きる治具を用いることにより、かかる課題が解決されることを知見して本考案に 到達したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本考案はアンプルの首部を折断する治具(1)であり、少なくともそ の一端が開口せしめられた入口部(2)を有する筒状体からなり、かつ 該入口部の内径(d2 (mm))はアンプルの玉径(d1 (mm))に対して 式(1)、 d1 +0.2<d2 <d1 +5 (1) 該入口部の長さ(L(mm))は式(2)、 0.2<L<5 (2) 該筒状体の内径(d3 (mm))はアンプルの玉径(d1 (mm))に対して 式(3)、 d1 +0.4<d3 <d1 +10(但し、d3 >d2 である。) (3) 及び、該筒状体の長さ(H(mm))は式(4) 40<H<130 (4) の関係を満足する治具である。
【0009】 本考案の治具は筒状体からなるが、その筒状体の形態としては、例えばその断 面が円形ないし楕円形の円筒形、その断面が三角形、四角形、ないし多角形の角 柱形を挙げることができる。本考案の筒状体としては、これらのなかでもアンプ ルは、通常同筒であり、また円筒形であれば使用の際の方向性を考慮する必要性 がないので、円筒形のものを好ましいものとして挙げることができる。
【0010】 かかる筒状体の少なくとも一端は、アンプルの首部を該筒状体に挿入可能なよ うに開口せしめられて入口部を形成している。筒状体の他端も開口せしめるか又 は閉鎖状態とすることができるが、開口せしめる場合には、入口部と区別できる サイズ又は形の開口部とするのがアンプルの挿入口と誤認することがないので好 ましい。なお、筒状体の両端を共に開口せしめると、折断によって生じるアンプ ルの断片がある場合に、その除去等に簡便であるが、一方、他端が閉鎖状体とさ れている場合には折断されたアンプル先端が筒状体内部に残るので安全上、特に 好ましい。通常、注射剤用のアンプルは、首部はその長さ18〜40mm、玉径 部5〜15mmである。そのため本考案の治具は、上記のように該入口部の内径 及び長さが一定の数値範囲にあり、かつ該筒状体の内径及び長さが一定の数値範 囲にある。これによって、アンプルの首部を本考案の治具の入口部から挿入した 場合にアンプルの首部の一定部分と治具の間にわずかの遊びが生じ、その結果、 首部中の絞径部と玉径部の間を固定点とすることができる。
【0011】 すなわち、該入口部の内径(d2 (mm))はアンプルの玉径(d1 (mm) )に対して式(1)、 d1 +0.2<d2 <d1 +5 (1) の関係を有する。
【0012】 内径(d2 )がd1 +5(mm)以上となると折断面が不規則となりがちであ り、一方、d1 +0.2(mm)以下となると同様に折断面が不規則となるため 好ましくない。
【0013】 また、該入口部の長さ(L(mm))は式(2) 0.2<L<5 (2) の関係を有する。
【0014】 長さ(L)が5(mm)以上となると固定点が玉径部側にずれがちとなり、一 方、0.2(mm)以下となると固定点が絞径部側にずれがちとなり、結果とし て折断面が不規則となるため好ましくない。
【0015】 更に、本考案の筒状体の内径(d3 (mm))はアンプルの玉径(d1 (mm ))に対して式(3)、 d1 +0.4<d3 <d1 +10 (3) の関係を有する。
【0016】 ここで、筒状体の内径とは、例えば筒状体が断面円形の場合は直径を、断面楕 円又は角形の場合はその最小径をいう。
【0017】 筒状体の内径(d3 )がd1 +10(mm)以上となると溶閉部を力点とする ことができなくなりがちであり、一方、d1 +0.4(mm)以下となると絞径 部と玉径の間を固定することが困難となりがちであり好ましくない。
【0018】 なお、かかる筒状体の内径(d3 )と入口部の内径(d2 )はd3 >d2 の関 係を有する。
【0019】 さらにまた、筒状体の長さ(H(mm))は式(4) て式(3)、 40<H<130 の関係を有する。
【0020】 本考案の治具は、アンプルの首部、特に絞径部から玉径部の間が固定点となり 、アンプルの溶閉部が力点となるように構成されているが、筒状体の長さ(内寸 )(H)が40(mm)以下では折断に要する力が大きくなりがちで取扱い性に 問題があり、一方130(mm)以上では作業性が悪くなる。
【0021】 本考案の治具の筒の材質としては、金属性であるとアンプルが破損しやすく、 好ましい材質としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル 樹脂等のプラスチック性の材質を用いるのが好ましい。例えばポリスチレンやア クリル樹脂のように弾性の強い材質の場合には折れたアンプルの先端が跳ねがち であるが、ポリエチレン、ポリプロピレン等の比較的柔軟性の高いプラスチック 性の材質の場合には、折れたアンプルの先端(首部から上の部分)が筒状体で2 次的に砕けたりしないので特に好ましい。
【0022】 また、本考案の筒状体の治具はその全体又は一部を透明ないし半透明にするこ とができるが、特に筒状体の入口部及び/又は他端部分が透明(半透明)である と、アンプルを折断するときに安心して作業ができた。また、この入口部の外側 面の一点又はその反対側との二点に赤や青等の点や矢印等のマークを入れておく と通常アンプルについている点や矢印等のワンポイントマークと合わせることで 固定点の位置を容易に合わせることができ、より均一性の高い切断面を得ること ができ好ましい。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本考案を更に詳細に説明する。
【0024】 [実施例1] 断面円形の円筒状の筒状体であって、その入口部(2)の内径(d2 )13m m、入口部の長さ(L)3mm、筒状体の内径(d3 )15mm、及び筒状体の 長さ(H)73mmのポリプロピレン製の筒状体の治具(1)を成形して得た( 図1)。
【0025】 この筒状体の治具に、注射液が内封された8分管ワンポイントアンプル(内容 量:20ml、全長:100mm、首部の玉径(d1 ):12mm、首部の長さ :36mm)をワンポイントマークを上にして挿入し、次いで下方に折断し、折 断面を調べた。合計10本の同様のアンプルを用いて折断実験を繰り返した結果 、全てのアンプルの折断面はほぼ均一面であった。
【0026】 [比較例1] 断面円形の円筒状の筒状体であってその入口部の内径(d2 )12.2mm、 入口部の長さ(L)0.2mm、筒状体の内径(d3 )12.4mm、及び筒状 体の長さ(H)40mmのポリプロピレン製の筒状体の治具を成形し、治具に8 分管ワンポイントアンプルのワンポイントマークを上にしてアンプルを挿入し、 次いで下方に折断し、折断面を調べた。
【0027】 合計10本の同様のアンプルを用いて、折断実験を繰り返した結果、10本中 4本で折断面が不均一でとがったガラスが残った。 又、折断に力が必要であった。
【0028】 [比較例2] 断面円形の円筒状の筒状体であってその入口部の内径(d2 )17mm、入口 部の長さ(L)5mm、筒状体の内径(d3 )22mm、及び筒状体の長さ(H )130mmのポリスチレン製の筒状体の治具を成形し、治具に8分管ワンポイ ントアンプルのワンポイントマークを上にしてアンプルを挿入し、次いで下方に 折断し、折断面を調べた。
【0029】 合計10本の同様のアンプルを用いて、折断実験を繰り返した結果、10本中 3本で大きな折れ目ができた。また、折れたアンプルの先端が跳ねがちで治具か ら飛び出した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本考案の円筒形の筒状体の
治具(1)(垂直断面図)を示す。
【符号の説明】
2 筒状体入口部(2)の内径(mm) d3 筒状体の内径(mm) L 筒状体入口部の長さ(mm) H 筒状体の長さ(内寸)(mm)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンプルの首部を折断する治具(1)で
    あり、少なくともその一端が開口せしめられた入口部
    (2)を有する筒状体からなり、かつ 該入口部の内径(d2 (mm))はアンプルの玉径
    (d1 (mm))に対して式(1)、 d1 +0.2<d2 <d1 +5 (1) 該入口部の長さ(L(mm))は式(2)、 0.2<L<5 (2) 該筒状体の内径(d3 (mm))はアンプルの玉径
    (d1 (mm))に対して式(3)、 d1 +0.4<d3 <d1 +10(但し、d3 >d2 である。) (3) 及び、該筒状体の長さ(H(mm))は式(4) 40<H<130 (4) を満足する治具。
  2. 【請求項2】 該筒状体が、円筒状の筒状体である請求
    項1記載の治具。
  3. 【請求項3】 該筒状体の材質が、ポリエチレン又はポ
    リプロピレンである請求項1記載の治具。
  4. 【請求項4】 該筒状体の該入口部と反対側の一端が閉
    鎖状態にある請求項1記載の治具。
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