JP3024897B2 - 試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム - Google Patents

試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム

Info

Publication number
JP3024897B2
JP3024897B2 JP5354289A JP35428993A JP3024897B2 JP 3024897 B2 JP3024897 B2 JP 3024897B2 JP 5354289 A JP5354289 A JP 5354289A JP 35428993 A JP35428993 A JP 35428993A JP 3024897 B2 JP3024897 B2 JP 3024897B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
valve
bag
pressure fluctuation
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5354289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH075077A (ja
Inventor
輝男 若城
和美 山▲崎▼
潔 坂田
秀樹 大橋
泰輔 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd, Honda Motor Co Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP5354289A priority Critical patent/JP3024897B2/ja
Publication of JPH075077A publication Critical patent/JPH075077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3024897B2 publication Critical patent/JP3024897B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、試料蒸散ガス収集用
ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステ
ムに関し、さらに詳しくは、温度変化により自動車やそ
の燃料などから蒸散されるハイドロカーボンなどの蒸散
ガスをエンジン停止の状態を実現しながら測定する蒸散
ガス測定試験において、自動車が収納され前記蒸散ガス
を試料として収集するために剛体で密閉可能に構成され
た試料蒸散ガス収集用ハウジング(以下、単にSHED
という)のハウジング本体内部に設けられ、前記ハウジ
ング本体内の気圧に対応して、空気を自然に吸入または
それを排出することによるハウジング本体内の容積変化
でハウジング本体の容積調節を行う圧力上昇・下降瞬間
変動吸収用バッグからなる圧力変動吸収用装置における
ラッチシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の車体やその燃料などか
ら蒸散されるハイドロカーボンの測定は、密閉すること
が可能なハウジング本体内に前記自動車を所要時間収容
して、試料としての蒸散ガスを収集して行われる。そし
て、前記ハウジング本体内における蒸散ガスの収集は、
ハウジング本体の初期容積値を決定し、かつハウジング
本体内の温度を所定のモードパターンで変化させて行わ
れるが、この間は、前記ハウジング本体内の気圧をハウ
ジング外の気圧と規定内で等しくすることが必要であ
る。
【0003】この試料蒸散ガス収集用ハウジングには、
金属板などの剛体で密閉可能に構成されたハウジング本
体内の上部に、ふつ化ビニール樹脂などで変形可能に構
成された圧力上昇・下降瞬間変動吸収用バッグ(以下、
圧力吸収バッグという)が設けられている。この圧力吸
収バッグは、上述したように、ハウジング本体の初期容
積値を決定するとともに、ハウジング本体内の気圧をハ
ウジング外の気圧と規定内で等しくするためのものであ
って、蒸散ガス測定試験前に行われるハウジング本体の
初期容積値の決定に際しては、圧力吸収バッグ内に規定
量の空気の注入、いわゆる、ラッチを行う必要がある。
また、ハウジング本体には、この圧力吸収バッグをハウ
ジング本体外に連通させる通気孔も設けられている。そ
して、自動車などの蒸散ガスを収集している間に、ハウ
ジング本体内外の圧力に差が生じると、それに対応して
圧力吸収バッグ内に空気が自然に流入またはそれが流出
することで、圧力吸収バッグの容積が変化して、ハウジ
ング本体の容積を調整し圧力差を吸収するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、ハウジ
ング本体の初期容積を決めるためには、圧力吸収バッグ
に空気をラッチする必要がある。これはSHED内の圧
力吸収バッグに流量計で測定して圧力吸収バッグ内に規
定量までの空気を注入してラッチを行うけれども、SH
ED内の温度サイクルが、図3に示すように、低い方
(18.3℃)から高い方(40.6℃)に移行する加
圧状態になった場合や、図4に示すように、その逆の高
い方(40.6℃)から低い方(18.3℃)に移行す
る減圧状態になった場合のように、ラッチ量が変化する
場合、温度パターンの変化により、圧力吸収バッグに空
気の入れる量を変える必要があるから、どちらの温度パ
ターンに変わっても敏速に対処できて、SHEDの初期
容積を容易に、かつ迅速に変えることができ、信頼性の
ある試験条件を実現できることが望まれている。
【0005】この発明は、上記問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、ラッチ量を変化させる場合に、SHE
D内の圧力吸収バッグへ容易にかつ迅速に規定量の空気
を注入できる試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動
吸収用装置におけるラッチシステムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変
動吸収用装置におけるラッチシステムは、予め定めた
度変化を与える状況下 自動車やその燃料などから蒸散
されるハイドロカーボンなどの蒸散ガスをエンジン停止
の状態を実現しながら測定する蒸散ガス測定試験におい
て、自動車が収納され前記蒸散ガスを試料として収集す
るために剛体で密閉可能に構成された試料蒸散ガス収集
用ハウジングのハウジング本体内部に設けられ、蒸散ガ
ス測定試験開始前に内部に規定量の空気を注入した状態
で、前記ハウジング本体内の気圧に対応して、空気を自
然に吸入またはそれを排出することによるハウジング本
体内の容積変化に応じたハウジング本体の容積調節を行
う圧力変動吸収用バッグを備えた圧力変動吸収用装置に
おけるラッチシステムであって、前記規定量になるまで
空気量を計量するとともに、大気中に排気される空気量
を計量する流量計と、当該蒸散ガス測定試験の温度変化
に応じた前記規定量の空気を、前記温度変化に対応した
空気量に予め設定し、それによって、流量計で計量され
た当該規定量の空気を吸引ポンプにより圧力変動吸収用
バッグ内に注入させうる空気規定量設定手段とを設け、
更に、蒸散ガス測定試験時、前記圧力変動吸収用バッグ
を前記吸引ポンプおよび前記流量計を備えた管路と遮断
する第1のバルブと、蒸散ガス測定試験後、前記圧力変
動吸収用バッグの残留空気を前記吸引ポンプと前記流量
計を経て、大気中に排気する第3のバルブと、空気を前
記吸引ポンプと前記流量計を経て前記圧力変動吸収用バ
ッグへ注入する際、空気の入口となる第2のバルブとを
設けたものである。
【0007】
【作用】前述した本発明の構成によれば、蒸散ガス測定
試験開始前に圧力変動吸収用バッグ内部に注入される空
気を前記規定量になるまで計量するとともに、大気中に
排気される空気量を計量する流量計と、この流量計で計
量された当該規定量の空気を吸引ポンプにより圧力変動
吸収用バッグ内に注入させうる空気規定量設定手段と、
蒸散ガス測定試験時、前記圧力変動吸収用バッグを前記
吸引ポンプおよび前記流量計を備えた管路と遮断する第
1のバルブと、蒸散ガス測定試験後、前記圧力変動吸収
用バッグの残留空気を前記吸引ポンプと前記流量計を経
て、大気中に排気する第3のバルブと、空気を前記吸引
ポンプと前記流量計を経て前記圧力変動吸収用バッグへ
注入する際、空気の入口となる第2のバルブとを設けた
ので 圧力変動吸収用バッグに前記流量計で計量して規
定量になるまで前記吸引ポンプにより空気量をラッチす
る際に、温度パターンが変化すると圧力変動吸収バッ
グに前記吸引ポンプにより注入されるラッチ量(規定
量)を変える必要があるけれども、このラッチ量(規定
量)が変っても、空気規定量供給手段によって温度パタ
ーンに変わったときのラッチ量(規定量)の変化に敏速
に対処でき、当該蒸散ガス測定試験を行う時には、すで
に、圧力吸収バッグは所望のラッチ量(規定量)を有す
ることが可能である。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、それによってこの発明は限定を受けるも
のではない。図1、図2において、予め定めた温度変化
を与える状況下で自動車1やその燃料などから蒸散され
るハイドロカーボンなどの蒸散ガスをエンジン停止の状
態を実現しながら測定する蒸散ガス測定試験(DBL試
験)において、自動車1が収納され蒸散ガスを試料とし
て収集するために剛体で密閉可能に構成された試料蒸散
ガス収集用ハウジング(以下、単にSHEDという)2
のハウジング本体3内部に設けられ、DBL試験開始前
に内部に規定量(ラッチ量)の空気を注入した状態で、
ハウジング本体3内の気圧に対応して、空気を自然吸入
または自然排出することによるハウジング本体3内の容
積変化に応じたハウジング本体3の容積調節を行う圧力
変動吸収用バッグ(以下、単にバッグという)4からな
る圧力変動吸収用装置におけるラッチシステムであっ
て、そのラッチシステムは、大気中の空気をバッグ4
に注入する三方電磁弁よりなる第2のバルブ6とバッグ
4の間の第1管路aに二方電磁弁よりなる第1のバルブ
8を設け、バッグ4内の残存空気を大気中に排出する三
方電磁弁よりなる第3のバルブ7と第2のバルブ6の間
の第2管路bに吸引ポンプ5を設け、第3のバルブ7か
ら第1管路aにおける第1のバルブ8および第2のバル
ブ6の間に至る第3管路cを設け、吸引ポンプ5を作動
させることにより第2のバルブ6から第2管路bと第3
管路cを通り第1管路aを経てバッグ4に至る空気注入
経路で、前記規定量の空気をバッグ4内に注入する一
方、DBL試験後に、吸引ポンプ5を作動させることに
よりバッグ 4から第1管路aと第2管路bを経て第3の
バルブ7に至る空気排出経路で、バッグ4内の残存空気
を第3のバルブ7から大気中に排気するよう構成され、
更に、前記規定量になるまで空気量を計量するととも
に、大気中に排気される空気量を計量する流量計10
と、DBL試験時に、バッグ4を大気と連通した状態に
する第4のバルブ9と、当該DBL試験の温度変化(図
3、図4参照)に応じた前記規定量の空気を、前記温度
変化に対応した空気量に予め設定し、それによって、流
量計10で計量された当該規定量の空気を吸引ポンプ5
によりバッグ4内に注入させうる空気規定量設定手段
(後述する)12とを主として設けている。
【0009】更に、前記第1管路aは、第2のバルブ6
ハウジング本体3の連通口14を接続し、第3のバル
ブ7と第2のバルブ6を接続する前記第2管路b中に、
前記吸引ポンプ5、バッファタンク(図示せず)、積算
機能を有する流量計10を設け、この第3のバルブ7の
他端側は、第1のバルブ8と第2のバルブ6間に接続さ
れて前記第3管路cを構成している。そして、第2のバ
ルブ6の第3のポートには他端側が大気開放されている
フィルタFが接続され、また、第3のバルブ7の第3の
ポートは大気開放されている。
【0010】また、連通口14と第1のバルブ8間の管
路には他方が大気開放されるようにして二方電磁弁より
なる第4のバルブ9が設けられている。この第4のバル
ブ9は、DBL試験時において、後述するように、オン
状態とされ、バッグ4の自然吸排気動作に伴って、バッ
グ4内に流入する空気やバッグ4から大気中に排出され
る空気の通り道となるものである。
【0011】前記各バルブ8,6,7,9や吸引ポンプ
5の制御はコントローラ(図示せず)の指令によって行
われ、バッグ4内に注入される空気のラッチ量やバッグ
4内から排気される空気全量は、毎回の温度変化(図
3、図4参照)に応じたDBL試験ごとに、流量計10
で積算され、その積算値は積算計11から出力されてコ
ントローラのメモリに記憶され、ラッチ量と排気される
空気全量が比較される。また、第1のバルブ8は、吸引
ポンプ5によるバッグ4内の空気の吸引時に、積算計1
1にバッグ4内の空気が空になったことを検知する検知
信号を供給し、これにより、コントローラから吸引ポン
プ5に吸引停止信号が出力されて吸引ポンプ5をオフに
してバッグ4からの空気の吸引を停止する。
【0012】さらに、このコントローラには、SHED
2内の温度サイクルがDBL試験ごとに、それぞれ図
3、図4に示すような温度モードパターンに変化した
際、予め設定されたプリセット値を温度モードパターン
に応じて持っており、この温度モードパターンに応じて
自由にラッチ量を変えることができるためのプリセット
器(空気規定量設定手段)12が装備されている。
【0013】また、図1において、このSHED2のエ
ンクロージャーの外径寸法は、約6.5m(W)×3.
1m(D)×2.6m(H)となっている。そして、S
HED2内は熱交換器13で18.3℃〜40.6℃〜
18.3℃の温度サイクルに設定される。
【0014】SHED2のハウジング本体3内には、自
動車1が空調装置15によって前方から風を吹き付ける
エンジン停止の状態で配置されている。なお、符号16
は排気ダクトである。
【0015】この実施例のものは上記構成を有するか
ら、ハウジング本体3内の温度を例えば図3に示すよう
なモードパターンで変化させることによりDBL試験を
開始する時に、下記の表1に示すように、第1のバルブ
8がオフの状態で、第4のバルブ9をオンにする。これ
によって、ハウジング本体3の初期容積値を決定するた
めに、予め規定量(図3に示すように、例えば、ラッチ
量が6立方メートル)の空気が注入されてラッチが行わ
れていたバッグ4はバルブ6,7や吸引ポンプ5を備え
た管路と遮断され、第4のバルブ9を介して大気と連通
した状態となる。この状態で、ハウジング本体3内の温
度を図3に示すようなモードパターンで変化させる。こ
の場合、温度上昇に伴ってハウジング本体3内の圧力が
上昇すると、バッグ4内の空気は、第4のバルブ9を介
して大気中に排出され、一方、温度下降に伴って前記圧
力が下がると、大気中の空気がバック4内に流入し、こ
れによって、ハウジング本体3内の圧力は、常に一定に
なる。このように、ハウジング本体3内における圧力変
動を極力抑えた状態で、DBL試験を行うことができ
る。
【0016】
【表1】
【0017】前記DBL試験が済むと、バッグ14内に
残留していた空気を吸引して第3のバルブ7から大気中
に排気されるバッグ4からの空気の吸引量を測定する。
この空気吸引時には、表1に示すように、第4のバルブ
9をオフにすると共に、第1のバルブ8をオン、第2の
バルブ6をオン、第3のバルブ7をオンにして、吸引ポ
ンプ5もオンにする。そうすると、バッグ4内に残留し
ていた空気は、第1のバルブ8、第2のバルブ6、吸引
ポンプ5、バッファタンクを経て流量計10を通過し、
さらに、第3のバルブ7から大気中に排気される。そし
て、このように排気される空気全量は、前記流量計10
を通過する際計量されていき、その積算値が積算計11
を介して前記コントローラ内のメモリに記憶される。
【0018】この吸引ポンプ5によるバッグ4内の空気
の吸引時に、バッグ4内の空気が空になると、第1のバ
ルブ8はオフになり、積算計11にバッグ4内の空気が
空になったことを検知する検知信号を出力し、これによ
り、コントローラから吸引ポンプ5に吸引停止信号が出
力され、吸引ポンプ5をオフにして空気の吸引を停止す
る。
【0019】今度は、ハウジング本体3内の温度を図4
に示すようなモードパターンで変化させることによりD
BL試験を行うとすると、空気のラッチ量を、図3で示
した6立方メートルから、例えば、1.5立方メートル
に変える必要がある。
【0020】すなわち、ハウジング本体3の初期容積値
を決定するために、バッグ4に1.5立方メートルの空
気を注入するには、表1に示すように、第1のバルブ8
をオン、第2のバルブ6をオフ、第3のバルブ7をオフ
にして、吸引ポンプ5をオンにする。第4のバルブ9は
オフのままである。そうすると、フィルタFおよび第2
のバルブ6を介して空気が管路に入り、この空気は、ポ
ンプ5、バッファタンクを経て流量計10を通過し、さ
らに、第3のバルブ7、第1のバルブ8、ハウジング本
体3の連通口14を経てバッグ4に入り、ここにラッチ
される。バッグ4内に収容される空気のラッチ量は、流
量計10で積算され、積算計11を介して前記コントロ
ーラ内のメモリに記憶される。
【0021】このラッチ量は、プリセット器12に予め
設定されたプリセット値によってモードパターンに応じ
て自由に変えることができる。
【0022】ラッチの完了時には、プリセット器12か
ら第1のバルブ8、ポンプ5へラッチ完了信号が出力さ
れて第1のバルブ8、ポンプ5がそれぞれオフとなる。
【0023】このようにしてハウジング本体3内の初期
容積値を決定した後、再び、ハウジング本体3内の温度
を所望のモードパターンで変化させることによりDBL
試験を開始する。DBL試験が済むと、表1に示すよう
に、第4のバルブ9をオフにすると共に、第1のバルブ
8をオン、第2のバルブ6をオン、第3のバルブ7をオ
ンにして、吸引ポンプ5もオンにし、バッグ4内に残留
していた空気は、第1のバルブ8、第2のバルブ6、吸
引ポンプ5、バッファタンクを経て流量計10を通過
し、さらに、第3のバルブ7から大気中に排気され、排
気される空気全量は、前記流量計10を通過する際計量
されていき、その積算値が積算計11を介して前記コン
トローラ内のメモリに記憶される。
【0024】このように本実施例では、プリセット器1
2に予め設定されたプリセット値によって自由にラッチ
量を変えることができ、毎回の蒸散ガス測定試験ごと
に、図3、図4に示すようなどちらの温度パターンに変
わったときにもラッチ量の変化に敏速に対処でき、ハウ
ジング本体3内の初期容積を容易に、かつ迅速に決定す
ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、蒸散ガス測
定試験開始前に圧力変動吸収用バッグ内部に注入される
空気を前記規定量になるまで計量するとともに、大気中
に排気される空気量を計量する流量計と、この流量計で
計量された当該規定量の空気を吸引ポンプにより圧力変
動吸収用バッグ内に注入させうる空気規定量設定手段
と、蒸散ガス測定試験時、前記圧力変動吸収用バッグを
前記吸引ポンプおよび前記流量計を備えた管路と遮断す
る第1のバルブと、蒸散ガス測定試験後、前記圧力変動
吸収用バッグの残留空気を前記吸引ポンプと前記流量計
を経て、大気中に排気する第3のバルブと、空気を前記
吸引ポンプと前記流量計を経て前記圧力変動吸収用バッ
グへ注入する際、空気の入口となる第2のバルブとを設
けたので、圧力変動吸収用バッグに前記流量計で計量し
て規定量になるまで前記吸引ポンプにより空気量をラッ
チする際に、温度パターンが変化すると圧力変動吸収
バッグに前記吸引ポンプにより注入される規定量を変え
る必要があるけれども、この規定量が変っても、当該蒸
散ガス測定試験を行う時には、温度パターンに応じて、
圧力変動吸収用バッグの規定量を予め設定された値によ
って任意に入れ変えることが前記空気規定量設定手段に
よって可能となり、温度パターンが変わったときに前記
規定量の変化に敏速に対処できるものであり、これによ
り、ハウジング本体内の初期容積を容易に、かつ迅速に
決定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す全体構成説明図であ
る。
【図2】上記実施例における要部構成説明図である。
【図3】蒸散ガス測定試験で用いられる温度パターンの
1つを示す図である。
【図4】蒸散ガス測定試験で用いられる温度パターンの
もう1つを示す図である。
【符号の説明】
1…自動車、2…SHED(試料蒸散ガス収集用ハウジ
ング)、3…ハウジング本体、4…圧力変動吸収用バッ
グ、5…吸引ポンプ、6…第2のバルブ、7…第3のバ
ルブ、8…第1のバルブ、9…第4のバルブ、10…流
量計、12…プリセット器(空気規定量設定手段)、a
…第1管路、b…第2管路、c…第3管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山▲崎▼ 和美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 坂田 潔 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 大橋 秀樹 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (72)発明者 石井 泰輔 大阪府東大阪市花園東町2丁目8番15号 株式会社ソダ工業内 (56)参考文献 特開 平4−369456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 17/00 - 17/007 G01M 15/00 G01N 1/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定めた温度変化を与える状況下で
    動車やその燃料などから蒸散されるハイドロカーボンな
    どの蒸散ガスをエンジン停止の状態を実現しながら測定
    する蒸散ガス測定試験において、自動車が収納され前記
    蒸散ガスを試料として収集するために剛体で密閉可能に
    構成された試料蒸散ガス収集用ハウジングのハウジング
    本体内部に設けられ、蒸散ガス測定試験開始前に内部に
    規定量の空気を注入した状態で、前記ハウジング本体内
    の気圧に対応して、空気を自然に吸入またはそれを排出
    することによるハウジング本体内の容積変化に応じた
    ウジング本体の容積調節を行う圧力変動吸収用バッグ
    備えた圧力変動吸収用装置におけるラッチシステムであ
    って、前記規定量になるまで空気量を計量するととも
    に、大気中に排気される空気量を計量する流量計と、当
    該蒸散ガス測定試験の温度変化に応じた前記規定量の空
    気を、前記温度変化に対応した空気量に予め設定し、そ
    れによって、流量計で計量された当該規定量の空気を吸
    引ポンプにより圧力変動吸収用バッグ内に注入させうる
    空気規定量設定手段とを設け、更に、蒸散ガス測定試験
    時、前記圧力変動吸収用バッグを前記吸引ポンプおよび
    前記流量計を備えた管路と遮断する第1のバルブと、蒸
    散ガス測定試験後、前記圧力変動吸収用バッグの残留空
    気を前記吸引ポンプと前記流量計を経て、大気中に排気
    する第3のバルブと、空気を前記吸引ポンプと前記流量
    計を経て前記圧力変動吸収用バッグへ注入する際、空気
    の入口となる第2のバルブとを設けた試料蒸散ガス収集
    用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記吸引ポンプにより前記圧力変動吸収
    用バッグの残留空気を排気する時に、前記圧力変動吸収
    用バッグの空気が空になると、前記第1のバルブは、積
    算計に前記圧力変動吸収用バッグの空気が空になったこ
    とを検知する検知信号を出力し、これにより、コントロ
    ーラから前記吸引ポンプに排気停止信号が出力され、前
    記吸引ポンプをオフにして空気の排気を停止するよう
    成されている請求項1に記載の試料蒸散ガス収集用ハウ
    ジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム。
JP5354289A 1993-01-23 1993-12-31 試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム Expired - Fee Related JP3024897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5354289A JP3024897B2 (ja) 1993-01-23 1993-12-31 試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-27242 1993-01-23
JP2724293 1993-01-23
JP5354289A JP3024897B2 (ja) 1993-01-23 1993-12-31 試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH075077A JPH075077A (ja) 1995-01-10
JP3024897B2 true JP3024897B2 (ja) 2000-03-27

Family

ID=26365141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5354289A Expired - Fee Related JP3024897B2 (ja) 1993-01-23 1993-12-31 試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3024897B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108724770A (zh) * 2017-04-24 2018-11-02 波音公司 用于在热固化周期期间模拟温度的设备和方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108724770A (zh) * 2017-04-24 2018-11-02 波音公司 用于在热固化周期期间模拟温度的设备和方法
CN108724770B (zh) * 2017-04-24 2021-11-02 波音公司 用于在热固化周期期间模拟温度的设备和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH075077A (ja) 1995-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0047324B1 (en) Leakage detection method using helium
US6088417A (en) Apparatus and method for leak detection
US6314794B1 (en) Method and apparatus for detecting leaks in heat exchangers for motor vehicles
TW200537018A (en) Evaporation dissipated fuel gas leakage detection device
JP2004162685A (ja) 蒸発燃料漏れ検査装置
CN108896250A (zh) 气密性检测装置及气密性检测方法
JPH0315080B2 (ja)
JP2010539461A (ja) 吸込み式漏れ検出器
CN112236661A (zh) 颗粒浓度分析系统和方法
HUP0105298A2 (hu) Eljárás gőzvisszanyerő rendszerek vizsgálatára
CN103234860B (zh) 一种二氧化碳吸附等温线精确测试方法
CN205785723U (zh) 新型燃油箱低蒸发排放试验密闭舱
GB2354330A (en) Fuel system leak detection
JP3024897B2 (ja) 試料蒸散ガス収集用ハウジングの圧力変動吸収用装置におけるラッチシステム
JPH02190743A (ja) ガス濃度測定装置
JP4329921B2 (ja) 検査用ガスの混合装置および混合方法
CN215525680U (zh) 一种呼出气体酒精含量检测仪检定装置
CN108572238A (zh) 一种食用菌菇房二氧化碳抽气泵式检测装置
CN113030389A (zh) 一种呼出气体酒精含量检测仪检定装置及其检定方法
US5707430A (en) System for measuring adsorbing ability of canister
CN201126370Y (zh) 麻醉气体输出量的检测装置
CA2445088C (en) System for monitoring systems which in turn monitor the impermeability of a hollow body
CN218994507U (zh) 一种用于绝热加速量热仪气体的计量装样装置
JPS6346835Y2 (ja)
JP3740905B2 (ja) 蒸発ガス処理機器の評価装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000104

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees