JP3024384U - 振動および温度測定器 - Google Patents

振動および温度測定器

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JP3024384U
JP3024384U JP1995011747U JP1174795U JP3024384U JP 3024384 U JP3024384 U JP 3024384U JP 1995011747 U JP1995011747 U JP 1995011747U JP 1174795 U JP1174795 U JP 1174795U JP 3024384 U JP3024384 U JP 3024384U
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智 中嶋
健二 前川
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象設備および異常種別に合わせた診断を精
度よくかつ効率的に実施すると共に、診断のための測定
作業を簡便かつ安全に行うための振動および温度測定器
を提供する。 【解決手段】 片手で保持して測定できる寸法および重
量を有し、本体部をなす棒状のケースと、ケースの長手
方向端部で外方に突出するように取り付けられた探触子
と、探触子の後部に固定された振動センサと、探触子内
部の先端位置に固定された温度センサと、少なくとも低
周波振動値および高周波振動値および温度値の3種の測
定パラメータを表示する表示部と、電源の入り切り操作
を行う電源スイッチと、前記測定パラメータの表示切替
え操作を行う切替スイッチと、表示値のホールド操作を
行うホールドスイッチからなる振動および温度測定器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、回転機械等の設備異常を診断するために利用する携帯用の振動およ び温度測定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブロワやポンプなどの回転機械、あるいはエンジンなどの往復動機械をはじめ とする設備に発生する異常、すなわちロータのアンバランス、ピストンのクリア ランス過多、軸受損傷などの診断を行うためには、これらの対象設備の振動を測 定することが効果的であることが知られている。一方、軸受の潤滑不良や高圧流 体の微小リークなどについては、振動では初期異常の検出はできず、温度を測定 することにより精度の良い異常診断が行える。
【0003】 従来から、振動を測定して設備異常を診断することは行われており、そのため に用いる測定器である振動計として、例えば実開昭63−165532号公報に 開示された考案がある。上記測定器は、振動検出部や振動値表示部、操作部を片 手で保持できる大きさの一体型のケースに納めた構造になっている。
【0004】 また、振動と温度を1台の測定器で測定して設備異常を診断することも行われ ており、そのためのポータブル型測定器として、例えば実開昭59−87630 号公報に開示された考案がある。上記測定器は、振動および温度検出部と、この 検出部とケーブルで接続された、振動および温度表示部や操作部を含む本体部と から構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の測定器においては、振動を測定する小型の一体型測定器で は、温度を測定するために温度計という別の測定器を携行する必要がある。また 、振動と温度を測定する測定器では、検出部と本体部とが分離されているため両 手で操作する必要がある。したがって、前者では診断精度や効率性、後者では操 作性や安全性の面で、設備診断のための最適な測定作業を行うことが困難であっ た。
【0006】 本考案の目的は、対象設備および異常種別に合わせた診断を精度よくかつ効率 的に実施すると共に、診断のための測定作業を簡便かつ安全に行うための測定器 を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、片手で保持して測定できる寸法および重量を有し、本体部をなす棒 状のケースと、ケースの長手方向端部で外方に突出するように取り付けられた2 つの探触子と、一方の探触子の後部に固定された振動センサと、他方の探触子内 部の先端位置に固定された温度センサと、少なくとも低周波振動値および高周波 振動値および温度値の3種の測定パラメータを表示する表示部と、電源入り切り 操作を行う電源スイッチと、前記測定パラメータの表示切替え操作を行う切替ス イッチと、表示値のホールド操作を行うホールドスイッチからなることを特徴と する。
【0008】 また、本考案は、ケースの長手方向の一端部で外方に突出するように取り付け られた1つの探触子と、該探触子の後部に固定された振動センサと、該探触子内 部の先端位置に固定された、振動センサと同時に測定可能な温度センサとを配設 すること特徴とする。
【0009】 さらに、本考案は、スイッチとして、電源入り切り操作および測定パラメータ の表示切替え操作を行う電源・切替スイッチと、表示値のホールド操作を行うホ ールドスイッチとを配設すること特徴とする。
【0010】 さらに、本考案は、少なくとも低周波振動値および高周波振動値および温度値 の3種の測定パラメータを同時に表示する表示部と、電源の入り切り操作を行う 電源スイッチと、表示値のホールド操作を行うホールドスイッチとを配設するこ と特徴とする。
【0011】
【考案の実施の形態】
探触子先端部以外の構成要素を表面あるいは内部に配置したケースを片手で保 持し、保持した手で電源スイッチあるいは電源・切替スイッチを操作して電源を 入りにする。探触子を測定物すなわち診断対象設備に押し当てることによって、 探触子に固定された振動センサにより機械振動を検出する。そして、検出した振 動の電気的信号を、アンバランス等の異常を診断するための低周波振動と、軸受 損傷等の異常を診断するための高周波振動とに分離し、各々の振動振幅値を交互 にあるいは同時に表示部に表示する。表示パラメータとしては、低周波振動には 振動速度を、高周波振動には振動加速度を採用することが一般的であるが、特に これに限定されるものではない。また、表示する振動振幅値としては、絶対値平 均値、実効値、片振幅、両振幅などがあるが、これについても特にこれらに限定 されるものではない。
【0012】 また、前記ケースに取り付けた探触子に固定された温度センサにより対象設備 の表面温度を検出する。そして、検出した温度の電気的信号から換算した温度の 値を振動振幅値と交互にあるいは同時に表示部に表示する。
【0013】 測定スペースや明るさの問題で、振動や温度を探触子で検出しながら測定値を 観察することが不可能な場合などには、振動や温度を検出中にホールドスイッチ を押すことにより、探触子を設備から離した後も表示部に振動や温度の測定値を 表示することができる。
【0014】 以上の操作はすべて片手で行うことができ、しかも、測定者のポケットなどに 入れて常時携帯することができる。なお、電源は探触子を対象設備に押し当てた 後に入りにしても構わない。
【0015】
【実施例】
以下、実施例に基づき本考案を詳細に説明する。 (実施例1) 図1は本考案の一実施例の概略を示す平面図である。 図1において、1はケース、2は振動を検出するための探触子、3はケース1 の内部で探触子2の後部に固定された振動センサ、4は温度を検出するための、 先端部分から軸方向に穿孔された探触子、5は探触子4内部の先端位置に固定さ れた温度センサ、6は電源入り切り操作を行う電源スイッチ、7は表示切替え操 作を行う切替スイッチ、8は表示値をホールドするホールドスイッチ、9は測定 した振動および/または温度の値を表示する表示部である。 また、図2は図1の側面図である。
【0016】 本実施例では、電源スイッチ6入り後、ケース1の長手方向の一端に配置した 探触子2と一体となって振動する振動センサ3により、探触子2を押し当てた対 象物の振動を電気的に変換して測定する。そして、測定した振動を低周波振動と 高周波振動に分離して、各々の振幅値を表示部9に表示する。
【0017】 本実施例ではさらに、探触子2に対してケース1の長手方向の他端に配置した 探触子4の先端部に感熱部が位置するように埋設した温度センサ5により、探触 子4を押し当てた対象物の温度を電気的に変換して測定する。そして、測定した 温度の値を表示部9に表示する。表示部9には、バッテリアラームや時刻などを 表示することも許される。
【0018】 電源スイッチ6は、押す毎に交互に電源の入りと切りを繰り返す。低周波振動 振幅値、高周波振動振幅値および温度値の表示切替えは切替スイッチ7を押すこ とにより行う。切替スイッチ7を押す毎に例えば低周波振動→高周波振動→温度 →低周波振動・・・と切り替える。表示値をホールドするためにはホールドスイ ッチ8を押し、解除するにはもう一度ホールドスイッチ8を押す。
【0019】 本実施例の測定器を用いれば、設備診断に必要な振動と温度の測定が1台で行 えるので、診断のための精度の良い、効率的な測定作業が実現できる。しかも以 上のような操作が片手で行えるので、操作性や安全性も大幅に向上する。 なお、ホールド状態を解除する操作は電源スイッチ6や切替スイッチ7を押す ことでもできる。また、電源スイッチ6に電源切りの機能を持たせず、電源は一 定時間経過後に自動的に切りになるようにすることも可能である。さらに、表示 切替えを行わずに上記3種の測定値を同時に表示することもできる。そうすれば 、切替スイッチ7は不要になる。 また、測定データは電気的信号に変換されているので、データを内部メモリに 蓄積することも、コンピュータなどの外部データ処理装置との通信を行うことも できる。
【0020】 (実施例2) 図3は本考案の他の実施例の概略を示す平面図である。 図3において、11はケース、12は振動を検出するための探触子、13はケ ース11の内部で探触子12の後部に固定された振動センサ、14は温度を検出 するための、先端部分から軸方向に穿孔された探触子、15は探触子14内部の 先端位置に固定された温度センサ、16は電源入り切り操作および表示切替え操 作を行う電源・切替スイッチ、17は表示値をホールドするホールドスイッチ、 18は測定した振動および/または温度の値を表示する表示部である。 また、図4は図3の側面図である。
【0021】 本実施例では、電源・切替スイッチ16入り後、ケース11の長手方向の一端 に配置した探触子12と一体となって振動する振動センサ13により、探触子1 2を押し当てた対象物の振動を電気的に変換して測定する。そして、測定した振 動を低周波振動と高周波振動に分離して、各々の振幅値を表示部18に表示する 。
【0022】 本実施例ではさらに、探触子12の近傍に配置した探触子14の先端部に感熱 部が位置するように埋設した温度センサ15により、探触子14を押し当てた対 象物の温度を電気的に変換して測定する。そして、測定した温度の値を表示部1 8に表示する。表示部18には、バッテリアラームや時刻などを表示することも 許される。
【0023】 電源・切替スイッチ16には電源切りの機能は持たせず、電源は一定時間経過 後に自動的に切りになるようにする。したがって、電源・切替スイッチ16は電 源入り後は低周波振動、高周波振動および温度の表示切替えに用いる。低周波振 動振幅値、高周波振動振幅値および温度値の表示切替えは電源・切替スイッチ1 6を押すことにより行う。電源・切替スイッチ16を押す毎に、例えば低周波振 動→高周波振動→温度→低周波振動・・・と切り替える。表示値をホールドする ためにはホールドスイッチ17を押し、解除するにはもう一度ホールドスイッチ 17を押す。
【0024】 本実施例の測定器では、2つの探触子をケースの一端側に配置したので、振動 と温度を続けて測定する場合に測定器を持ち換える繁雑さがなくなり、さらに効 率的な測定作業が実現できる。 なお、ホールド状態を解除する操作は電源・切替スイッチ16を押すことでも できる。また、表示切替えを行わずに上記3種の測定値を同時に表示することも できる。そうすれば、電源・切替スイッチ16に電源オフ機能を持たせることも 可能である。
【0025】 (実施例3) 図5は本考案のさらに他の実施例の概略を示す平面図である。 図5において、21はケース、22は振動および温度を検出するための、先端 部分から軸方向に穿孔された探触子、23はケース21の内部で探触子22の後 部に固定された振動センサ、24は探触子22内部の先端位置に固定された温度 センサ、25は電源入り切り操作を行う電源スイッチ、26は表示値をホールド するホールドスイッチ、27は測定した振動および温度の値を表示する表示部で ある。 また、図6は図5の側面図である。
【0026】 本実施例では、電源スイッチ25入り後、ケース21の長手方向の一端に配置 した探触子22と一体となって振動する振動センサ23により、探触子22を押 し当てた対象物の振動を電気的に変換して測定する。そして、測定した振動を低 周波振動と高周波振動に分離して、両方の振幅値を表示部27に表示する。
【0027】 本実施例ではさらに、探触子22の先端部に感熱部が位置するように埋設し、 ケース21内部で探触子22の側面から図示しない信号ケーブルを引き出した温 度センサ24により、探触子22を押し当てた対象物の温度を、振動測定と同時 に電気的に変換して測定する。そして、測定した温度の値を表示部27に低周波 振動振幅値および高周波振動振幅値と同時に表示する。表示部27には、バッテ リアラームや時刻などを表示することも許される。
【0028】 電源スイッチ25には電源切りの機能は持たせず、電源は一定時間経過後に自 動的に切りになるようにする。表示値をホールドするためにはホールドスイッチ 26を押し、解除するにはもう一度ホールドスイッチ26を押す。 本実施例の測定器では、1つの探触子で振動と温度を同時に測定および表示す るようにしたので、測定時間が短縮でき、さらに効率的な測定作業が実現できる 。また、探触子が2つの場合に比べてもっと小型にすることができる。 なお、ホールド状態を解除する操作は電源スイッチ25を押すことでもできる 。また、電源スイッチ25に電源切り機能を持たせることも可能である。
【0029】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の測定器を用いれば、回転機械等の設 備の異常診断に必要な低周波振動および高周波振動および温度の測定がいつでも 1台で行えるので、診断のための精度の良い、効率的な測定作業が実現できる。 しかも測定のための操作が片手で簡便に行えるので、操作性や安全性も大幅に向 上し、設備診断の上位概念である設備保全全体の普及にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概要を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本考案の他の実施例の概要を示す平面図であ
る。
【図4】図3の側面図である。
【図5】本考案のさらに他の実施例の概要を示す平面図
である。
【図6】図5の側面図である。
【符号の説明】
1,11,21 ケース 2,4,12,14,22 探触子 3,13,23, 振動センサ 5,15,24 温度センサ 6,25 電源スイッチ 7 切替スイッチ 8,17,26 ホールドスイッチ 9,18,27 表示部 16 電源・切替スイッチ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片手で保持して測定できる寸法および重
    量を有し、本体部をなす棒状のケースと、ケースの長手
    方向端部で外方に突出するように取り付けられた2つの
    探触子と、一方の探触子の後部に固定された振動センサ
    と、他方の探触子内部の先端位置に固定された温度セン
    サと、少なくとも低周波振動値および高周波振動値およ
    び温度値の3種の測定パラメータを表示する表示部と、
    電源入り切り操作を行う電源スイッチと、前記測定パラ
    メータの表示切替え操作を行う切替スイッチと、表示値
    のホールド操作を行うホールドスイッチからなることを
    特徴とする振動および温度測定器。
  2. 【請求項2】 2つの探触子と振動センサ、温度センサ
    に代えて、ケースの長手方向の一端部で外方に突出する
    ように取り付けられた1つの探触子と、該探触子の後部
    に固定された振動センサと、該探触子内部の先端位置に
    固定された、振動センサと同時に測定可能な温度センサ
    とを配設すること特徴とする請求項1記載の振動および
    温度測定器。
  3. 【請求項3】 スイッチとして、電源入り切り操作およ
    び測定パラメータの表示切替え操作を行う電源・切替ス
    イッチと、表示値のホールド操作を行うホールドスイッ
    チとを配設すること特徴とする請求項1または2記載の
    振動および温度測定器。
  4. 【請求項4】 表示部とスイッチに代えて、少なくとも
    低周波振動値および高周波振動値および温度値の3種の
    測定パラメータを同時に表示する表示部と、電源の入り
    切り操作を行う電源スイッチと、表示値のホールド操作
    を行うホールドスイッチとを配設すること特徴とする請
    求項1または2記載の振動および温度測定器。
JP1995011747U 1995-11-07 1995-11-07 振動および温度測定器 Expired - Lifetime JP3024384U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06114644A (ja) * 1992-10-09 1994-04-26 Tokyo Multi Fastener Kk ロボット用c型プレスガン装置
JP2019090642A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 株式会社Jrc 回転体等の異常診断具

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