JP3022258U - 化粧品を包装するアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧品製品を包装し、それを身体に塗布す
るためのアセンブリ、特に販売品と見本とを兼用し得る
アセンブリ（26）の形成方法。 【構成】 アセンブリは製品を表示する、開き得るパ
ッケージ（4'）から構成されており、このパッケージ
は、たとえばボール紙のような折り曲げ得るシートから
形成され、製品を最初に使用するためそれを最初に開く
まで、製品を支持し且つそれを塗布するのに適している
ホルダー（28）を封じ込んでいる。パッケージは少なく
とも部分的にホルダーを覆っており、ホルダーと共に、
製品の使用を通じて、アセンブリに対する十分に剛い魅
力的な保護把手を形成するため、ホルダーに永久的に接
続されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案の主題は、特に、まつげに付着させるようになっている、普通に「マス カラ」といわれている着色製品のような、化粧品製品を包装するためのアセンブ リである。

【０００２】

【従来の技術】

化粧品産業では、特に、顧客は製品の試験のため、包装されている見本を頻繁 に提供される。

【０００３】 現今、提供される多くの見本はその価格が高い。特に「マスカラ」という特定 の分野では提供される見本は一般に実際に販売を目的としている製品であり、そ の結果あまり配布されない。

【０００４】 それらの製造原価を幾らか減らすために、一定の見本（たとえば、口紅）は簡 略構造を備えており、その大きさは販売に供される「通常」パッケージのものと は異なっている。この場合には、しかし、顧客は試験される見本を買いたい製品 と比較するのに困難を感ずることがある。

【０００５】 特に形成される比較的多数の部品および、製造品質またはパッケージの全体的 外観のような要求される基準を考慮して、販売を目的としているパッケージの製 造に対する価格の問題にも注目される。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主題は、上に説明した問題を解決する、特に見本を形成するアセンブ リである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成するため、本考案のアセンブリは、 少なくとも一つの折り曲げ得るシートで形成されるとともに開封できる構造で あって、製品を表示する表示用パッケーシ、および 塗布を行なう際に製品を保持するホルダーであって、製品を最初に使用するた め前記パッケージを最初に開封するまで、パッケージ内に封じ込まれている製品 のホルダー、 から構成され、 本アセンブリは、パッケージが少なくとも部分的に前記ホルダーを覆い、且つ パッケージを開封しても前記ホルダーに永続的に接続され、前記ホルダーと共に 、製品のすべての使用を通じて、アセンブリ用の十分に剛い魅力的保護把手を形 成することを特徴としている。

【０００８】 この形式の構造では、同じパッケージを見本および販売する製品を製造するの に使用することができるので、そのプロポーションまたは寸法および審美的外観 を、販売に供されるパッケージのものと同一にまたは非常に近くすることができ る見本アセンブリを制作することが可能である。したがって、見本と販売する製 品との同一性判断が容易になる。

【０００９】 その上、一方において、パッケージを本体として使用し、塗布しようとする製 品を保持する把持手段を構成し、他方において、このホルダーのカバーとしても 使用すれば、部品の数および価格が減少する。

【００１０】 本考案は販売に供せられるアセンブリおよび上述のアセンブリから成る化粧品 セットにも関係し、その際、上述のアセンブリは販売に供せられるアセンブリの 販売を促進するための見本として使用される。その販売に供されるアセンブリは 見本のものと同一の製品を、その塗布のため、支持し、封じ込むようになって いるハウジング、および 前記見本アセンブリパッケージと実質上外部的に同一のケースであって、少な くとも一つの折り曲げ得るシート、たとえばボール紙、から形成され、製品を最 初に使用するためハウジングから引き出すまで前記ハウジングを封じ込んでいる 開封できる表示用ケース、 から構成されている。

【００１１】 構成の一変形によれば、パッケージは、それを開くため、少なくとも一つの強 さが弱い部分を備えて、パッケージを覆う部分と掴み部分との二つの部分に確実 に分離するようにしている。この二つの要素はしたがって、製品を最初に使用す るまで共に固定され、アセンブリが明白に確実にみだりにいじられないようにし ている。

【００１２】 本考案およびその実施例は単に例のためにのみ示した付図を参照して行なう説 明の助けにより一層明瞭になるであろう。

【００１３】

【実施例】

本考案は、化粧品製品（特にマスカラ）を包装および塗布するためのアセンブ リに適用される。香水の分野または薬剤類似の分野さえものものを含む。

【００１４】 図１は、マスカラを貯蔵し、その塗布に適しており、外側包装材料またはパッ ケージ 4により囲まれているハウジング 2を備えている、マスカラを貯蔵および 塗布するための既知の形式のアセンブリ 1を示す。これは販売に供されるもので ある。

【００１５】 マスカラはペーストまたは多かれ少なかれ粘性液体であるから、ハウジング 2 は、製品を封ずるプラスチック材料の貯蔵容器 8、分離面24の位置で貯蔵容器か ら分離し得る塗布具 6、およびこれらの塗布具 6および貯蔵容器 8を少なくとも 部分的に覆い且つ装飾するカバー10から構成されている。

【００１６】 塗布具は、一端で、頭部である拡大円筒ヘッド22で終わり、他端で、マスカラ を塗布する手段18を支持するプラスチック材料の剛性ロッド20から構成されてい る。問題の場合、これら手段18は合成針毛を備えたブラシから構成されている。

【００１７】 貯蔵容器は一端でのみ開く管12および貯蔵容器の開口14の位置で管に固定され ている部材16から構成され、この慣習的な柔軟部材は二度の塗布の間に製品が漏 れないようにすること、およびブラシ18が管から出るにつれてブラシ18を絞るの に役立つ。

【００１８】 アセンブリ 1が閉じた位置にあるとき、貯蔵容器はその開口14を通してブラシ 18を収容しているので、ブラシにマスカラを載せることができ、頭部22は分離面 24のところで貯蔵容器の上端に支持されている。

【００１９】 本実施例の場合には、カバー10は貯蔵容器をおよび塗布具を掴むための剛い外 部本体を備えており、これに永久的に固定されている。この本体は、この場合に は、二つの中空部分13および15により形成されており、一方は貯蔵容器 8を、他 方は頭部22を収容して塗布具の掴み部分を形成している。

【００２０】 カバーは、たとえば、金属製または成形プラスチック材料製とすることができ 、既知のどんな保持手段（たとえば、膠）によってでも貯蔵容器におよび塗布具 にしっかりとまたは固く接続することができる。カバーは貯蔵容器 8および頭部 22の上にモールドすることもでき、この場合には、カバーをその材料に親密に接 続されるか、または要素 6および 8に直接塗布された、塗料のような、単純なま くから構成することさえできる。

【００２１】 その輸送および貯蔵のため、通常は製品の最初の使用まで、ハウジング 2は保 護ケースを形成する包装材料、すなわちパッケージ 4に包装されている。顧客が 製品を試験したいときは、ハウジング 2をその包装材料から引き出し、包装材料 はもはや使用することはないから一般にそれを廃棄する。

【００２２】 図２、３は見本用のものである。この実施例では、包装材料 4と目視的におよ び実質上構造的に同一であるパッケージ4'、およびマスカラの貯蔵および塗布の ためのホルダー28を備えているアセンブリ26を示す。このアセンブリ26は販売に 供されるアセンブリ 1の販売を促進するのにユーザに提供される目的の見本を構 成している。変形例では、このアセンブリ26を等しく良好に販売目的にまたは見 本または「試験品」（一般に販売の場所で表示ユニットとして置かれる）として 提供することができる。

【００２３】 ホルダーである構造28は貯蔵容器8'および塗布具6'から構成されている。塗布 具6'はハウジング 2のものと実質上同一でカバー10（たとえば塗料の膜または付 加要素）を備えていないという点で前の例のものとは本質的に異なる。このホル ダー28の裸の外観はしたがって、事実、貯蔵容器および／または塗布具を手で保 持するには不適当である。アセンブリ26が見本を構成していると、そのブラシ18 ' およびその「スキーザ」16' をアセンブリ１のものと実質上同一にすることが できる。見本および販売されるアセンブリはしたがって製品の同じ塗布品質を確 保する。

【００２４】 包装材料４と同様、極めて剛いパッケージ4'が、構造28および最初の使用前封 止しているマスカラを包んでいる。本考案によれば、このパッケージ4'は取り外 されず、構造28に永久に接続されている。したがってそれは構造を掴む本体を永 久に形成し、それを覆っている。パッケージ4'には一般に製造業者を識別する装 飾または銘が施される。

【００２５】 アセンブリ26を製造するために、構造28は既知の方法で、たとえば、プラスチ ック材料のモールドおよびブラシ18'の塗布具ロッドへの固定により形成される 。

【００２６】 図４および図５によれば、パッケージ4'は、ボール紙または比較的剛い紙（お そらくはプラスチックまたは金属の膜で覆われている）、金属、プラスチック、 または、この実施例では、平行六面体の形状を有するパッケージに対して十分な 剛さを有利に有する同等の材料、の少なくとも一つの比較的薄い（ほぼ数ミリメ ートルの厚さ）シートから形成されている。

【００２７】 パッケージは好適には、切り出され、折り線を印してパッケージの側壁、下端 壁32、上端壁34を形成しているシート30から単一片として形成される。シート30 は、十分に柔軟であり、折り曲げられて平行六面体を形成し、壁に接着剤（また は同等の手段）で接着される固定用タブ44によりこの形状を維持している。この シートは材料48の橋により接続されている二つの要素40、42を形成する不連続ス リット38により形成された弱い領域36を備えている。

【００２８】 平行六面体を完全に閉じる前に、構造28をその中に差し込む。その貯蔵容器8' およびその塗布具6'はそれぞれ、この場合には、端壁32および34（同等のどんな 固定手段も同等に適している）に（46で）接着されている包装ユニット40および 42に永久的に固定されている。線36は貯蔵容器の上部と塗布具の頭部22'との間 で境界面または分離面24'に対して実質上対応した位置にある。

【００２９】 パッケージ4'に窓51を設けるのが望ましい。貯蔵容器はマスカラの色を表示す るため、透明プラスチック材料から形成されているが、それをこの窓からみるこ とができる。

【００３０】 マスカラを最初に塗布するには、ユーザは単に、マスカラが入っている包装ユ ニット40、42を引っ張って橋48を破壊すればよい。使用後、ユーザはアセンブリ 26を閉じる。包装ユニット40および42は、この実施例では、それらが完全に取り 囲んでいる構造および製品を保護する。

【００３１】 変形実施例では、パッケージ4'は平行六面体形状以外の形状を備えることがで きる。パッケージ4'は一枚の折り曲げシートからではなく、各々がパッケージの 一面を形成する数枚の要素により形成し、接着テープのような既知の手段により 接続することができる。その上、包装ユニット40、42を橋48によってではなく、 たとえば、いたずらに対して安全な粘着ストリップにより、最初の使用前に接続 することができる。

【００３２】 図６はプラスチック基部54により支持されている口紅52のような固体製品に対 するアセンブリ26の変形例50を示している。パッケージ60は基部を取り囲む下部 要素56および口紅52を覆う蓋58から構成されている。

【提出日】平成７年９月２１日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００１

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案の主題は、特に、まつげに付着させるようになっている、普通に「マス カラ」といわれている着色製品のような、化粧品製品を包装するためのアセンブ リ、すなわち組立体である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来技術のアセンブリの一例を長手方向中央
断面で示す。

【図２】 閉じた位置にある本考案によるアセンブリ
を、長手方向中央断面で示す。

【図３】 開いた位置にある本考案によるアセンブリ
を、長手方向中央断面で示す。

【図４】 図２のアセンブリのパッケージの一実施例を
斜視図で示す。

【図５】 図４のパッケージを形成するように切断した
シートの平面図である。

【図６】 本考案のアセンブリの一変形を示す。

【符号の説明】

1 アセンブリ、 2 ハウジング、 4、 4' パツ
ケージ、 6 塗布具、8、 8' 貯蔵容器、 10 カ
バー、 18 ブラシ（マスカラ塗布手段）。

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成７年９月２１日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも一つの折り曲げ得るシートで
   形成されるとともに開封できる構造であって、製品を表
   示する表示用パッケーシ（４’）、および塗布を行なう
   際に製品を保持するホルダーであって、製品を最初に使
   用するため前記パッケージを最初に開封するまで、パッ
   ケージ内に封じ込まれている製品のホルダー（２８）、
   を有する、まつげに付着させる着色製品のような、化粧
   品製品を包装し、その製品を身体に塗布するためのアセ
   ンブリ（２６）において、 パッケージが少なくとも部分的に前記ホルダーを覆い、
   且つパッケージを開封しても前記ホルダーに永続的に接
   続され、前記ホルダーと共に、製品のすべての使用を通
   じて、アセンブリ用の十分に剛い魅力的保護把手を形成
   することを特徴とするアセンブリ（２６）。
2. 【請求項２】 パッケージはそれを二つの包装単位に分
   割するための弱い領域を備えていることを特徴とする請
   求項１に記載のアセンブリ。
3. 【請求項３】 貯蔵容器（８’）および製品塗布具を有
   し、前記貯蔵容器には塗布具を通過させる開口が設けら
   れており、 パッケージは前記塗布具および前記貯蔵容器を覆い且つ
   それらに接続されている、ことを特徴とする請求項１ま
   たは２に記載のアセンブリ。
4. 【請求項４】 前記構造体は分離面（２４’）の位置で
   互いに他方から分離されるようになっている二つの部分
   （６’、８’）から構成されており、 パッケージの前記弱い領域は前記分離面の周りに設けら
   れている、ことを特徴とする請求項２に記載のアセンブ
   リ。
5. 【請求項５】 前記アセンブリはユーザに提供する見本
   であることを特徴とする上記請求項のいずれかに記載の
   アセンブリ。
6. 【請求項６】 化粧品の製品を包装し、その製品を身
   体に塗布するために販売に供されるアセンブリ（１）
   と、前記販売に供されるアセンブリの販売を促進するた
   めの見本アセンブリ（２６）とから構成されている化粧
   品セットにおいて、 前記見本アセンブリ（２６）が、 販売に供されるアセンブリのものと実質上同一の製品を
   表示する表示用パッケージであって、少なくとも一つの
   折り曲げ得るシートから形成された開封できる表示用パ
   ッケージ（４’）と、 塗布を行なう際製品を保持するホルダーであって、製品
   を最初に使用するため前記パッケージを最初に開封する
   まで、パッケージ内に封じ込まれているホリダー（２
   ８）と、から構成され、 前記パッケージが少なくとも部分的に前記製品を覆い、
   且つそれを開封しても前記ホルダーに永続的に接続さ
   れ、前記ホルダーと共に、製品のすべての使用を通じ
   て、見本アセンブリ用の十分に剛い魅力的保護把手を形
   成するようになっており、 前記販売に供されるアセンブリが塗布のため化粧品製品
   を支持し、封じ込むようになっているハウジング
   （２）、および前記見本アセンブリパッケージに実質上
   外部的に同一のケースであって、少なくとも一つの折り
   曲げ得るシートから形成され、製品を最初に使用するた
   めハウジングから引き出すまで前記ハウジングに封じ込
   まれている、開封できる表示用ケース（４）、から構成
   されていることを特徴とする化粧品セット。
7. 【請求項７】 見本アセンブリ（２６）および販売に供
   されるアセンブリ（１）は実質上同一寸法である請求項
   ６に記載の化粧品試験セット。