JP3021201U - 消去ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 諸欠陥を悉く解消する新規の消去ヘッドを提
供することを目的とする。 【解決手段】 消去ヘッド本体をケースに嵌着して構成
した消去ヘッドに関し、ケースのテープ摺動弧状面にお
けるテープ退出側縁の中央個所をＬ形状に凹んだ形状と
してテープの退出路８と同テープの両側ガイド壁面９、
１０を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、磁気テープに記録された内容を消去するための消去ヘッドに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の消去ヘッドとして図４および図５に示すような形式すなわち、 ケースのテープ退出側に深溝１１を彫り、この深溝１１に別に構成されたＵ字形 状の金属ガイド部材１２を差し込み止めた形式のものは知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術において述べた形式の消去ヘッドには次のような欠陥があった 。 金属ガイド部材１２をプレス抜き加工で得る必要がある。 金属ガイド部材１２を得る場合にはプレス抜き加工、バリ取り加工、メッキ 加工等があってコスト高になつていた。 金属ガイド部材１２を深溝１１に位置を合せて嵌着する煩瑣さな工程が必要 である。 テープ摺動弧状面を研磨するときには、金属ガイド部材１２を取付たままの 状態ではできなく、一旦外す必要がある。

【０００４】 本考案は、上記した欠陥を悉く解消する新規の消去ヘッドを提供することを目 的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係る消去ヘッドは、消去ヘッド本体をケー スに嵌着して構成した消去ヘッドに関し、ケースのテープ摺動弧状面におけるテ ープ退出側縁の中央個所をＬ形状に凹んだ形状としてテープの退出路８と同テー プの両側ガイド壁面９、１０を設けたものである。

【０００６】

【実施例】

図１〜３に示す本考案の実施例は、３０％前後のガラス繊維を摩耗および温度 特性改善のために混入した６６ナイロンを以て正面がテープ摺動弧状面１とされ 当該弧状面１の半分個所に消去ヘッド嵌着孔２が穿設され同弧状面１の他の半分 個所がヘッドダミー部３とされたケース４を構成し、このケース４における弧状 面１に上記消去ヘッド嵌着孔２を利用してフェライト磁石製消去ヘッド本体５を 嵌着固定すると共にケース４のテープ摺動弧状面１におけるテープ退出側縁６の 中央個所をＬ形状に切除してテープ７の退出路８と同テープ７の両側ガイド壁面 ９、１０を設けたものである。

【０００７】

【作用】

本考案においてテープの退出路８および同テープの両側ガイド壁面９、１０は 、ケースの所定個所を切除もしくは成形の時に凹みとする等のことによって容易 に得ることができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係る消去ヘッドは、上記したような構成であって、別に構成されるパ ーツすなわち上記金属ガイド部材のようなものを要せずして実施できるものであ り、またテープ摺動弧状面の研磨の際には、上記従来例のように金属ガイド部材 を外して行うか、取付ける前に行うかしなければならない不都合もないものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す要部の斜視図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】図２Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】従来例を示す要部の平面図である。

【図５】図４Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ テープ摺動弧状面 ２ 消去ヘッド嵌着孔 ３ ヘッドダミー部 ４ ケース ５ 消去ヘッド本体 ６ テープ退出側縁 ７ テープ ８ テープ退出路 ９、１０ 両側ガイド壁面 １１ 深溝 １２ ガイド部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 消去ヘッド本体をケースに嵌着して構成
   した消去ヘッドに関し、ケースのテープ摺動弧状面にお
   けるテープ退出側縁の中央個所をＬ形状に凹んだ形状と
   してテープの退出路８と同テープの両側ガイド壁面９、
   １０を設けたことを特徴とする消去ヘッド。