JP3020703U - 歯の清掃具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い捨てのポイント部を棒材の先端に装着し
て使用することにより、歯の表面や裏面、歯間及び歯の
付け根と歯茎との間の微細な隙間に付着する食物の滓や
残留歯石、プラーク等を確実に、きわめて簡単に除去す
るようにした。 【解決手段】 棒材２と、前記棒材２の先端部に着脱す
る使い捨てのポイント部３とを有し、前記ポイント部３
は紙、不織布、布材等の柔軟性があって吸収性の良好な
材質からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、歯の表面や裏面、歯の周縁部分、歯と歯茎との間や歯の付け根と歯 茎との間のポケット部等に付着している食物の滓、残留歯石、プラーク等を確実 に、効果的に除去する様にした歯の清掃具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知の様に、人体の歯は、何年経過しても正常であるものではなく、極端に言 うと、乳歯が生え変わって永久歯となった時点から衰えが始まる。そして、ペリ オ、虫歯、歯周疾患等により１本でも歯が抜けたり噛み合わせが不都合になり、 そのままの状態にしておくと、歯が傾いたり歯間が拡大し、食後には食物の滓が はさまることになる。 また、入れ歯をしている場合にそれを支えている歯、顎間固定術等が行われた 後の手入れはきわめて重要である。更に、体調がすぐれない時、風邪をひいた時 等においては、たびたび歯肉炎や口内炎等の炎症性歯周疾患を繰り返すことにな るので、このようなことを少しでも軽くするためには、口腔内、歯肉縁若しくは 歯茎、歯の付け根と歯茎との間のポケット部等を清潔にしておけば、歯の寿命を 著しく長くすることができる。

【０００３】 前記した歯の寿命を長くする対策としては、歯ブラシによるブラッシング、う がい液やジェット水流によるうがい等が従来から知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記ブラッシングやうがい程度では、飲食後直ちに、しかも３分以上 も丁寧にしなければ効果がない。また、ブラッシングやうがいでは歯周縁や歯の 付け根と歯茎との間のポケット部に付着している残留歯石、プラーク等を確実に 除去することができない。しかも、ジェット水流によるうがいでは、食物の滓を 歯周のポケット部の奥に押し込んでしまい、歯肉炎やペリオの原因ともなるもの である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記従来の欠点に鑑み提案されたもので、棒材と、前記棒材の先端部 に着脱する使い捨てのポイント部とを有し、前記ポイント部は紙、不織布、布材 等の柔軟性があって吸収性の良好な材質からなることを特徴とし、前記ポイント 部はシート材を一部切断して構成したり、キャップ材の先端に除去部を設けて構 成するのである。

【０００６】

【作用】

ポイント部を取り付けた棒材により、歯の表面や歯茎、歯肉縁、及び歯の付け 根と歯茎との間のポケット部等に付着しているプラークや食物の滓等をきわめて 効果的に吸い取ったり擦り取ることができるし、しかも歯肉炎等で膿が出ている 場合は、前記プラークにより吸い取ったり擦り取ることができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明すると、本考案の歯の清掃 具１は、棒材２と、前記棒材２の先端部に取り付けるポイント部３とからなるも のである。

【０００８】 前記棒材２は、妻楊枝等のように先細な細手の棒材で、木質、合成樹脂等から なるものである。

【０００９】 前記ポイント部３は、紙、不織布、布材等からなる柔軟な素材で、ヨードグリ セロール、食塩水、その他の薬剤を含浸させたものが望ましい。

【００１０】 図１の実施例によれば、ポイント部３は長いシート材４を巻成したロール材５ にカッター６を設けた構成で、前記ロール材５からシート材４を一部繰り出し、 カッター６で短く切断してポイント部３とする。

【００１１】 前記短尺なシート材４からなるポイント部３は、棒材２の先端部に巻き付けて 使用に供するもので、ポイント部３の先端を歯の表面や裏面、歯の周縁部分及び 歯の付け根と歯茎との微細な隙間やポケット部に押し付けて拭ったり拭き取り、 若しくは吸い取ることにより、歯の表面や歯茎、歯肉縁等に付着しているプラー クや食物の滓等を効果的に除去することができる。そして、前記ポイント部３は 使用後は使い捨てである。

【００１２】 図２に示す本考案の他の実施例は、ポイント部３として先端が閉塞した細い円 筒状のキャップ材７であって、前記キャップ材７の先端に先細の除去部８が一体 に設けてある。前記ポイント部３も紙、不織布、布材等からなる柔軟な素材で、 少なくとも除去部８に前記と同様の薬剤を含浸させるのが好ましい。

【００１３】 また、図３に示すポイント部３の他の実施例は、扁平な筒状をしたキャップ材 ７であって、その先端に先細の除去部８があり、前記実施例と同様に、紙、不織 布、布材等からなる柔軟な素材で作製し、少なくとも除去部８に薬剤を含浸させ たものが好ましい。 図４のポイント部３の他の実施例は、柔軟な材質からなる細い筒材のキャップ 材７の先端に柔軟なへら状の除去部８を設けた構成で、前記除去部８に前記と同 様に薬剤を含浸させるとよい。 図５のポイント部３の他の実施例は、細い筒材のキャップ材７の先端に、繊維 等を丸くした球材の除去部８を設けた構成で、前記球状の除去部８に薬剤を含浸 させるのが好ましい。

【００１４】 本考案の歯の清掃具１は前記した構成であって、図１、図２若しくは図３に示 すポイント部３を棒材２の先端部に取り付けた場合には、図６に示すようにポイ ント部３の先端の除去部８により歯の表面や裏面、若しくは歯間にあてがって擦 り付け、食物の滓、プラーク、残留歯石等を吸い取ったり擦り取るのである。

【００１５】 そして、棒材２に図４のポイント部３を取り付けた場合、歯の表面や裏面を擦 ることにより、食物の滓、プラーク、残留歯石等を除去することができる。また 、棒材２に図５のポイント部３を取り付けると、特に奥歯の上面に擦り付けるこ とにより、上面に付着する食物の滓、プラーク等を拭い取ったり拭き取り、若し くは吸い取って除去することができる。

【００１６】 以上本考案を図面の実施例に基づいて説明したが、本考案は実用新案登録請求 の範囲に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。例 えば、ポイント部はどのような構成でもよいし、また、複数本の棒材とロール状 のポイント部若しくは多種類のポイント部及び壜入りの薬剤を１セットとして製 作して販売し、使用時にポイント部に薬剤を含浸させてウエットの状態で食物の 滓、プラーク、歯石等を除去してもよいし、薬剤を含浸させないでドライな状態 で使用してもよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上要するに、本考案は、棒材と、前記棒材の先端部に着脱する使い捨てのポ イント部とを有し、前記ポイント部は紙、不織布、布材等であって吸収性の良好 な材質からなることを特徴とする。

【００１８】 したがって、ポイント部を棒材の先端に装着し、先端の除去部により歯の表面 や歯間、若しくは歯の付け根と歯茎との間やポケット部等に付着する食物の滓、 残留歯石、プラーク等を確実に、しかも残すことなく吸い取ったり拭い取ること ができる。また、ポイント部は柔らかでソフトタッチであるから、歯の表面や裏 面、歯間、歯の周縁や歯茎、ポケット部等を痛めたり損傷させることがない。 しかも、歯茎に化膿部分があったとしても、膿が出ることがないし、薬剤を併 用することにより迅速な治療を期待できるばかりでなく口臭もなくなり、歯の付 け根の歯茎が固く締まって歯槽膿漏を防止することができる。また、プラークや 歯石等を充分に除去することにより、舌ざわりが良好になって雑菌が付着し難く なり、気分が爽快になって食欲が増進され、身体全体の源にもなるし、歯の寿命 を長くすることにより、身体全体の健康を維持することができる。 更に、毎日の食後に数分間だけ簡単な操作により確実に歯石等を除去すること ができ、またポイント部は使い捨てであるから、従来の歯間ブラシのように多数 回利用することによる雑菌が歯や歯茎に付着することがなく、実用的価値が著し く高いものである。

【提出日】平成７年８月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】

【作用】

ポイント部を取り付けた棒材により、歯の表面や歯茎、歯肉縁、及び歯の付け 根と歯茎との間のポケット部等に付着しているプラークや食物の滓等をきわめて 効果的に吸い取ったり擦り取ることができるし、しかも歯肉炎等で膿が出ている 場合は、前記ポイント部により吸い取ったり擦り取ることができる。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１８

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１８】 したがって、ポイント部を棒材の先端に装着し、先端の除去部により歯の表面 や歯間、若しくは歯の付け根と歯茎との間やポケット部等に付着する食物の滓、 残留歯石、プラーク等を確実に、しかも残すことなく吸い取ったり拭い取ること ができる。また、ポイント部は柔らかでソフトタッチであるから、歯の表面や裏 面、歯間、歯の周縁や歯茎、ポケット部等を痛めたり損傷させることがない。 しかも、歯茎に化膿部分があったとしても、ポイント部でふき取った後は膿が 出にくくなるし 、膿が出ることがないし、薬剤を併用することにより迅速な治療 を期待できるばかりでなく口臭もなくなり、歯の付け根の歯茎が固く締まって歯 槽膿漏を防止することができる。また、プラークや歯石等を充分に除去すること により、舌ざわりが良好になって雑菌が付着し難くなり、気分が爽快になって食 欲が増進され、身体全体の源にもなるし、歯の寿命を長くすることにより、身体 全体の健康を維持することができる。 更に、毎日の食後に数分間だけ簡単な操作により確実に歯石等を除去すること ができ、またポイント部は使い捨てであるから、従来の歯間ブラシのように多数 回利用することによる雑菌が歯や歯茎に付着することがなく、実用的価値が著し く高いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す概略斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図３】ポイント部の他の実施例を示す斜視図である。

【図４】ポイント部の他の実施例を示す斜視図である。

【図５】ポイント部の他の実施例を示す斜視図である。

【図６】使用状態を示す概略斜視図である。

【符号の説明】

１ 清掃具 ２ 棒材 ３ ポイント部 ４ シート材 ５ ロール材 ６ カッター ７ キャップ材 ８ 除去部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 棒材と、前記棒材の先端部に着脱する使
   い捨てのポイント部とを有し、前記ポイント部は紙、不
   織布、布材等の柔軟性があって吸収性の良好な材質から
   なることを特徴とする歯の清掃具。
2. 【請求項２】 前記ポイント部は、長いシート材を一部
   切断して構成されている請求項１に記載の歯の清掃具。
3. 【請求項３】 前記ポイント部は、キャップ材の先端に
   除去部を設けて構成されている請求項１に記載の歯の清
   掃具。