JP3020271U - 照明看板用蛍光灯支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも２個以上の蛍光灯を用いる照明看
板において、蛍光灯をその間隔を任意に選んで装着で
き、製造および設置費が低廉で光の効率を高めることが
できるようにする。 【構成】 支持具本体と、前記支持具本体の両端部に固
定部材を用い互いに平行に一つずつ固設され、長さ方向
に沿って設けられた１対の相対向する嵌合片をそれぞれ
有する二つのソケット支持部材と、前記各嵌合片に少な
くとも２個以上嵌め込まれ任意の間隔に固定される蛍光
灯ソケットとを備え、少なくとも２個以上の蛍光灯を装
着するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はアクリル看板等に内設される照明看板用蛍光灯支持具に係る。

【０００２】

【従来の技術】

アクリル看板は現在までも看板の主な部分を成しており、主に長方形の大、中 、小など多様に製作されていて、その前面には商号など文字の夜間識別のために 看板内側に多数の蛍光灯が設けてある。

【０００３】 そして、前記内設される蛍光灯は別途の支持具を用いることなく単にその両側 端子に電線を連結しこの連結する電線に支持されていた。

【０００４】 したがって、長時間使用すると、その自重や風や外部の振動などによって一方 に傾き蛍光灯端子の離脱で全部消灯してしまうかまたは電気的な接触不良によっ てそのまま蛍光灯が作動しない場合が多かった。

【０００５】 このような問題を解決しようとして両側に蛍光灯ソケット構造を有する別途の 支持具を看板に内設して蛍光灯を安定的に固定させたものがある。しかし、その 蛍光灯支持具は一つの蛍光灯支持具に一つの蛍光灯を装着する構造になっている ので、無数に多い蛍光灯を要する看板においては支持具も蛍光灯数に比例して多 数が要求されるため製作費および設置費用が高くなるという問題点があった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

したがって本考案はこのような従来の問題点に鑑み新たに考案したものであり 、本考案の目的は、少なくとも２個以上の蛍光灯を用いるアクリル照明看板にお いて、一つの蛍光灯支持具に少なくとも２個以上の蛍光灯が装着できるようにす ることによって蛍光灯を安定的に固定するとともに蛍光灯支持具を大幅に減らす ことができ製作および設置費用も減らすことのできる照明看板用蛍光灯支持具を 提供することにある。

【０００７】 本考案の他の目的は蛍光灯の間隔を任意に調節可能にすることによって、照明 看板の光の効率を高める照明看板用蛍光灯支持具を提供することにある。

【０００８】 本考案のまた更なる目的は長い蛍光灯の中央部を支持し維持することによって 長時間使用の場合にもその中央部が曲がらないようにすることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

このような目的を達成するため、本考案の照明看板用蛍光灯支持具は、支持具 本体と、前記支持具本体の両端部に固定部材を用い互いに平行に一つずつ固定さ れ、長さ方向に沿って設けられた１対の相対向する嵌合片をそれぞれ有する二つ のソケット支持部材と、前記各嵌合片に少なくとも２個以上嵌め込まれ任意の間 隔に固定される蛍光灯ソケットとを備え、少なくとも２個以上の蛍光灯を装着す るようにしたことを特徴としている。

【００１０】 また、前記支持具本体に固設され挿入孔が形成された結合部材と、前記ソケッ ト支持部材に固着され前記挿入孔に挿入深さ調整可能に嵌合保持される高さ調節 部材とを前記固定部材が備えていることが望ましい。

【００１１】 本考案の照明看板用蛍光灯支持具は、前記支持具本体のほぼ中央部に設けられ た蛍光灯支持部材に蛍光灯中央部支持用補助クリップを備えたことを特徴とする ものであることが更に望ましい。

【００１２】

【作用】

このような本考案の構成によると、一つの蛍光灯支持具に少なくとも２個以上 の蛍光灯を装着することができて蛍光灯支持具の設置作業費用および製作単価が 安くなり、それだけでなく蛍光灯の設置間隔および前面板からの設置の深さが調 整可能になって必要な照明を容易に得ることができ、また長い蛍光灯を用いる場 合には蛍光灯支持部材での蛍光灯の中間部位が固定保持されているので長時間用 いても同中間部が曲がることはない。

【００１３】

【実施例】実施例１ 以下図面に基づいて本考案を詳細に説明する。図１は本考案による蛍光灯支持 具の第１実施例の模式的な分解斜視図である。図２は図１に示す蛍光灯支持具を 用いて照明看板に蛍光灯を装着した状態を概略的に示す。

【００１４】 図１に示すように、支持具本体（１）の両端部には支持具本体（１）と直角方 向に蛍光灯のソケット支持部材（３）を配設し、前記ソケット支持部材（３）は 蛍光灯ソケット（４）を移動可能に嵌合するために長さ方向に沿って設けられた １対の相対向する嵌合片（３ｅ，３ｅ′）が形成され該嵌合片（３ｅ，３ｅ′） の、互いに対向する先端部には図４の（イ）に示されるように凹凸部（３ｃ）が 形成されており、この凹凸部（３ｃ）の凹部には通常蛍光灯ソケット（４）の一 端に形成されたスプリング（４ｂ）が嵌合されて、蛍光灯ソケットが蛍光灯支持 具の所定の位置に固定される。

【００１５】 また前記支持本体（１）に前記ソケット支持部材（３）を取り付けるためにソ ケット支持部材（３）の中央部には図３に示されるような二重弾顎挿入弾片（３ ａ）が形成された高さ調節部材（３ｄ）が固設されており、支持具本体（１）の 両端部には、挿入孔（２ａ）を有する結合部材（２）が固着されており、該挿入 孔（２ａ）により前記高さ調節部材（３ｄ）が挿入深さ調節可能に保持されてい る。そして蛍光灯ソケット（４）には、必ずしも必要ではないが、挿入スライド 部（４ａ）が設けられており、この挿入スライド部（４ａ）はソケット支持部材 （３）のレール（３ｂ）に嵌め込まれて蛍光灯ソケット（４）を一層安定に固定 するためのものである。更にこれも必ずしも必要ではないが、長い蛍光灯を用い る場合に蛍光灯の中央部の曲がりを防ぐため蛍光灯支持部材（５）が支持具本体 （１）の中央部に固定されており、該蛍光灯支持部材（５）は、前記蛍光灯ソケ ット支持部材（３）において蛍光灯ソケット（４）を蛍光灯の胴体が挿入固定さ れる補助クリップ（５ａ）に置換しただけのものであり、その他は前記蛍光灯ソ ケット支持部材（３）と同一の構造になっていて、同一な構成部分には同一な参 照符号が与えられているので詳細な説明は省略する。

【００１６】 このように構成された第１実施例の構成によると蛍光灯ソケット（４）は蛍光 灯ソケット支持部材（３）の嵌合片（３ｅ，３ｅ′）に嵌め込まれ、看板の必要 とする照度にしたがって定められる蛍光灯装着間隔による所定の位置に移動させ られて固定される。即ち、１対の前記嵌合片（３ｅ，３ｅ′）の間にソケット（ ４）が嵌め込まれ移動させられた後、所定の位置で停止すると図４の（イ）およ び（ロ）に示したようにソケット（４）の板スプリング（４ｂ）の凸部が凹凸部 （３ｃ）の凹部に嵌合して固定される。

【００１７】 したがって一つのソケット支持部材（３）には、少なくとも２個以上の蛍光灯 が装着されるように所定の位置にソケット（４）が配設される。

【００１８】 また看板の前面板と裏面板との間隔が長い場合などにおいても必要な照度を効 率的に確保するため看板の前面から蛍光灯までの距離を調整するのが望ましい。 そこで、本実施例では蛍光灯支持部材（３）を支持具本体（１）に固定するにあ たって高さ調節部材（３ｄ）の挿入弾片（３ａ）の２組の凹部のうち、どちらか １組が前記結合部材（２）の挿入孔（２ａ）の内端縁に嵌め込まれ図３に示すよ うに固定される。即ち、図３において挿入弾片（３ａ）の上側凹部が前記挿入孔 （２ａ）に嵌合されると前面板と蛍光灯との距離（高さ）が短くなり、二重弾片 （３ａ）の下側凹部が嵌合される場合前記距離（高さ）が長くなる。したがって 、設けられる蛍光灯の間隔、蛍光灯の明るさおよび前記距離（高さ）を調整して 看板の所定照度を容易に得ることができる。そして前記蛍光灯支持部材（５）を 用いると、蛍光灯が長い場合補助クリップ（５ａ）に蛍光灯の中心部が嵌め込ま れ保たれるので長い蛍光灯の長時間使用に伴う曲がりを防ぐことができる。補助 クリップ（５ａ）の固定位置選択は前記したソケット（４）と同様に行う。

【００１９】 図２はこのような蛍光灯支持具を実際の看板に適用した例を模式的に示した斜 視図である。一つの蛍光灯支持具に４個の蛍光灯を装着するようにしているが必 要に応じて蛍光灯の数を任意に増減することができる。

【００２０】実施例２ 図５は本考案の他の実施例を示す。第１実施例とは蛍光灯ソケットの差異によ ってソケット支持部材の構造が異なり、また高さ調節部材無しで一層簡単に構成 されたもので、その他は第１実施例とほぼ類似である。したがって同一な構成部 分にたいしては同一の参照番号を付けてその部分にたいする詳細な説明は省略す る。

【００２１】 第２実施例におけるソケット支持部材（１３）は蛍光灯ソケット部材（１４） が嵌合される嵌合片（１３１、１３１′）が両側に長さ方向に沿って形成されて いる。

【００２２】 前記嵌合片（１３１、１３１′）はその先端部が長さ方向に沿って円柱状に形 成された突条（１３２、１３２′）を有している。前記突条（１３２、１３２′ ）に嵌合される蛍光灯ソケット部材（１４）は図６に示したように通常のソケッ ト（１４１）に結合部材（１４２）を付着した構造で形成されており、該結合部 材（１４２）にはその両端下側部に、前記突条（１３２、１３２′）が挿入され 固定される弾力性の挿入固定具（１４３、１４３′）が形成されている。

【００２３】 そして、支持具本体（１）の両端部に固定されたプラスチック製の固定部材（ １１）の凹部にソケット支持部材（１３）が嵌め込まれ固定ピース（１１１）で 固定されるように構成されている。そして説明を省いた（１５）は蛍光灯の安定 器を示す。

【００２４】 以上のように第２実施例の構成によると、少なくとも２個以上の蛍光灯を一つ の蛍光灯支持具に装着することができ、また必要とする看板照度にしたがって蛍 光灯の設置間隔を選ぶように、所定の位置に前記ソケット部材（１４）の結合部 材（１４２）をソケット支持部材の突条（１３２、１３２′）に嵌め込むと、挿 入固定具（１４３、１４３′）の弾力によって挿入位置に固定される。そして、 前記ソケット支持部材（１３）を支持具本体（１）に取付けるには、プラスチッ ク製の固定部材（１１）を用いてその凹部にソケット支持部材（１３）を嵌め込 み固定ピース（１１１）で簡単に固定すればよい。したがって第２実施例は第１ 実施例に比べてその構造がさらに簡便であり制作費が一層安価となる。

【００２５】

【考案の効果】

以上のように本考案の蛍光灯支持具は一つの支持具ごとに少なくとも２個以上 の蛍光灯を装着することができ蛍光灯を安定して固定することができ、また多く の蛍光灯を要する照明看板においても、蛍光灯支持具に起因する制作費および設 置費を大幅に減らすことができる。また、蛍光灯支持具が看板に固定された後は 任意に蛍光灯のソケットの固定位置を変えることができるので蛍光灯の設置間隔 を任意に選び看板の前面に必要な照度を容易に得ることができ、必要に応じて蛍 光灯の設置時その看板裏面板からの高さを調整できるように構成した場合には看 板の形状（高さ）に応じて蛍光灯の光の効率を高めることができ、また蛍光灯の 中央部位を保持することによって長い蛍光灯を長時間用いるようにしたときにも その中央部の曲がりを防ぐことのできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例による蛍光灯支持具の概略
分離斜視図である。

【図２】本考案の蛍光灯支持具を照明看板に適用した例
を示す概略斜視図である。

【図３】本考案の第１実施例で蛍光灯と看板の前面板と
の前後距離の調整状態を示す断面図である。

【図４】本考案の第１実施例において蛍光灯ソケットを
ソケット支持部材に嵌合固定した状態を示す断面図で、
（イ）は板スプリングと凹凸部との嵌合状態を示し、
（ロ）は挿入スライド部とレールとの嵌合状態を示す。

【図５】本考案の第２実施例を示す概略斜視図である。

【図６】第２実施例でのソケット部材の断面図である。

【符号の説明】

１ 支持具本体、 ２ 結合部材、 ２ａ 挿入孔、 ３ ソケット支持部材、 ３ａ 挿入弾片、 ３ｂ レール、 ３ｃ 凹凸部、 ３ｄ 高さ調節部材、 ３ｅ 嵌合片、 ３ｅ′ 嵌合片、 ４ 蛍光灯ソケット、 ４ａ 挿入スライド部、 ４ｂ 板スプリング、 ５ 蛍光灯支持部材、 ５ａ 補助クリップ、 １１ 固定部材、 １３ ソケット支持部材、 １４ 蛍光灯ソケット部材、 １１１ 固定ピース、 １３１ 嵌合片、 １３１′ 嵌合片、 １３２ 突条、 １３２′ 突条、 １４１ 蛍光ソケット、 １４２ 結合部材、 １４３ 挿入固定具、 １４３′ 挿入固定具。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持具本体と、前記支持具本体の両端部
   に固定部材を用い互いに平行に一つずつ固定され、長さ
   方向に沿って設けられた１対の相対向する嵌合片をそれ
   ぞれ有する二つのソケット支持部材と、前記各嵌合片に
   少なくとも２個以上嵌め込まれ任意の間隔に固定される
   蛍光灯ソケットとを備え、少なくとも２個以上の蛍光灯
   を装着するようにしたことを特徴とする照明看板用蛍光
   灯支持具。
2. 【請求項２】 前記支持具本体に固設され挿入孔が形成
   された結合部材と、前記ソケット支持部材に固着され前
   記挿入孔に挿入深さ調整可能に嵌合保持される高さ調節
   部材とを前記固定部材が備えたことを特徴とする請求項
   １記載の照明看板用蛍光灯支持具。
3. 【請求項３】 前記支持具本体のほぼ中央部に設けられ
   た蛍光灯支持部材に蛍光灯中央部支持用補助クリップを
   備えたことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の
   照明看板用蛍光灯支持具。