JP3019393U - 無菌試料採取器具 - Google Patents

無菌試料採取器具

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無菌操作の完全性を阻害することなく、簡便
な無菌的試料の採取を可能とする無菌試料採取器具を提
供する。 【構成】 内部がエンドトキシン・フリーの状態で、且
つ、内部を減圧状態としてなる有底のプラスチック・チ
ューブ2と;該プラスチック・チューブ2内部の減圧状
態を実質的に保持するように、該チューブの開口側に配
置されてなるエラストマー栓3と;該エラストマー栓3
上部の少なくとも一部を覆うシール材4とからなる無菌
試料採取器具1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、血液等の生物学的試料の無菌的採取に特に好適に用いられる無菌採 取器具に関し、より詳しくは、グラム陰性菌の構成物質たるエンドトキシンが実 質的にその内部に存在しない(エンドトキシンフリーの)無菌採取器具に関する 。
【0002】
【従来の技術】
エンドトキシン(endotoxin) はグラム陰性菌の構成成分(菌体内毒素)であり 、その検出・定量は敗血症の診断に有用である。このエンドトキシン測定に際し ては、雑菌の試料(検体)中への混入によって容易に測定値が上昇するため、試 料の採取(採血等)、から検査用試料(血漿、血清等)の分離・保存まで無菌的 に操作することが必要となる。従来、このエンドトキシン検出用の試料(血液等 )採取器具(ないし採取容器)としては、ガラス製の有底チューブ(試験管状) からなり、乾熱滅菌(180℃で50分程度加熱)したものが用いられて来た。
【0003】 しかしながら、ガラスからなるチューブは、輸送途中で破損する危険性がかな り高く、特に凍結して輸送する際には、この破損の傾向が顕著となる。このよう なガラスチューブの破損は、臨床検査の効率化を著しく阻害する要因となる。
【0004】 このような破損事故を防止するためには、従来は、試料(検体)を入れたガラ スチューブにフタをした後、パラフィン・フィルム(商品名:パラフィルム;ア メリカン ナショナル CAN社製)等でチューブとフタとを「かたく巻いて」 輸送していた。しかしながら、このような場合でも、ガラスチューブは凍結自体 で極めて破損し易い(ヒビが入る)ことに加え、上記パラフィン・フィルムを検 査施設で取り外す際に煩雑で手間がかかり、更には、パラフィン・フィルム除去 作業で試料自体を損ねる可能性もあった。
【0005】 本考案者らは、先に、輸送による破損を防止しつつ、試料の無菌的採取を容易 に行うことができる無菌試料採取器具を提案した(特開平6−34498号公報 )。
【0006】 図12の模式図を参照して、この試料採取器具を用いた場合には、予めヘパリ ン溶液(例えば、日本薬局方ヘパリンナトリウム注射液、1000単位/mL) をシリンジ20内に、その内部を濡らす程度に(約30μL)吸込んだ後、該シ リンジ20を用いて3mL程度の血液21を採取する。採取した血液は、注射針 を外したシリンジ20を用いて、図12(a)に示すように、第1の滅菌試験管 に移し、次いで、図12(b)に示すように、アルミキャップ23と滅菌試験管 22との境目をパラフィン・フィルム24で巻いて固定した後、冷却遠心して( 例えば、4℃、2500rpm、10分間)沈殿物21aと上清21bとを分離 する。
【0007】 更に、図12(c)に示すように、滅菌スポイト25を用いて、上記で得た上 清21bを第2の滅菌試験管(プラスチック・チューブ製)26に移し、直ちに アルミキャップ27でフタをする。該アルミキャップ27と第2の滅菌試験管2 6との境目を、上記と同様にパラフィン・フィルム(図示せず)で巻いて固定し た後、必要に応じて凍結保存する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、近年における検査すべき試料(検体)数の増大、コスト低減の 要請等に応じて、上記したような無菌的試料採取操作においても、なお一層の操 作の容易化ないし簡便化が強く要請されている。
【0009】 本考案の目的は、上記した従来技術における問題を解消した無菌試料採取器具 を提供することにある。
【0010】 本考案の他の目的は、無菌操作の完全性を阻害することなく、簡便な無菌的試 料の採取を可能とする無菌試料採取器具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案者は鋭意研究の結果、エンドトキシン・フリーの状態としたプラスチッ ク・チューブ内部を減圧状態として、該プラスチック・チューブにエラストマー 製の栓を装着するのみならず、該エラストマー栓の上部(プラスチック・チュー ブ接触側と反対側の面)の少なくとも一部を覆うシール材を配置することが、上 記目的の達成に極めて効果的であることを見出した。
【0012】 本考案の無菌試料採取器具は上記知見に基くものであり、より詳しくは、実質 的にエンドトキシンが存在しない程度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試 料の採取が可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラスチック・チ ューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保持するように、該チュ ーブの開口側に配置されてなるエラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反対側の面の、少なくと も一部を覆うように該エラストマー栓に接着されたシール材とからなることを特 徴とするものである。
【0013】 本考案によれば、更に、実質的にエンドトキシンが存在しない程度にその内部 が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が可能な程度にその内部を減圧状態とし てなる有底のプラスチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保持するように、該チュ ーブの開口側に配置されてなるエラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反対側の面を覆うように 該エラストマー栓上に配置されたキャップ部材と、 該キャップ部材のエラストマー栓接触側と反対側の面の、少なくとも一部を覆 うように該キャップ部材に接着されたシール材とからなることを特徴とする無菌 試料採取器具が提供される。
【0014】
【作用】
上記構成を有する本考案の無菌試料採取器具を用いた場合、該試料採取器具の 保管・運搬時等においては、エラストマー栓の上部に配置したシール材(更にキ ャップ部材を有する本考案の態様においては、シール材および/又はキャップ部 材)により、空気中の落下細菌等によるコンタミネーションが効果的に防止され る。一方、該試料採取器具の使用直前にシール材の少なくとも一部を除去した後 、プラスチック・チューブ内の減圧を利用して試料を採取することにより、該試 料の無菌的採取が簡便化される。
【0015】
【実施例】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本考案を詳細に説明する。
【0016】 本考案の無菌採取器具の一実施態様を示す模式断面図たる図1を参照して、本 考案の採取器具1は、実質的にエンドトキシンが存在しない程度にその内部が無 菌的な状態であり、且つ、生物学的試料の採取が可能な程度にその内部を減圧状 態としてなる有底のプラスチック・チューブ(試験管状)2と;該プラスチック ・チューブ2内部の減圧状態を実質的に保持するように、該チューブの開口側に 配置されてなるエラストマー栓3と;該エラストマー栓3のプラスチック・チュ ーブ2接触側と反対側の面(図1では栓3の上面)の少なくとも一部を覆うよう に配置されたシール材4とからなる。
【0017】 上記有底の(底部を有する)チューブ2は、ポリエチレンテレフタレート(P ET)等のプラスチックからなる。上記プラスチック・チューブ2の内部は、エ ンドトキシンフリーの状態(すなわち、チューブ2内部にエンドトキシンが実質 的に存在しない状態)とされている。
【0018】 (エンドトキシンフリー) 本考案においては、「エンドトキシンフリー」の確認は、例えば以下のように して行うことができる。
【0019】 測定すべき容器(例えば50本程度)から、無作為に20本の容器を選択し、 それぞれにエンドトキシンフリー蒸留水を1.0mLづつ分注し、よく振とう/ 混和する(約15秒)。これをブランク液(被検試料)として、以下のように上 記蒸留水中のエンドトキシンの量を測定する。
【0020】 なお、このような測定は、市販のエンドトキシン測定用試薬(例えば、生化学 工業(株)製、エンドトキシンテスト−D)を用いて行うことが可能である。
【0021】 氷−水浴中に保持した測定用反応管中に、カブトガニ血球抽出成分(ライセー ト)と、合成基質(Boc−Leu−Gly−Arg−p−ニトロアニリン)と 、緩衝液100μLとを入れ、次いで直ちに上記ブランク液100μLを添加し 、試験管ミキサーで1〜2秒振とうして混和する。混和後、反応管を恒温水槽( 37℃)に移し、30分間加温した後、氷−水浴に移し、すみやかに亜硝酸ナト リウム液500μLを添加し、よく撹拌する(反応停止)。
【0022】 次いで反応管を氷−水浴から取り出し、スルファミン酸アンモニウム溶液50 0μLを加えて撹拌し、更に、N−(1−ナフチル)エチレンジアミン二塩酸溶 液500μLを加えて撹拌する(試料中にエンドトキシンが存在する場合には、 ここで赤色に呈色する)。再度激しく撹拌し、水を対照として、545nmの吸 光度を測定する。
【0023】 標準試料(例えば、エンドトキシン、E.coli 0111:B4)とエン ドトキシンフリー蒸留水とから調製した標準試料溶液(例えば、濃度0,10, 30,および40pg/mL)を用いて求めた吸光度−エンドトキシン濃度の検 量線を基に、上記ブランク液中のエンドトキシン量を求める。
【0024】 本考案においては、このようにして求めたブランク液中のエンドトキシン量 (平均値)が、0.5pg/mL以下(更には0.2pg/mL以下、特に0. 1pg/mL以下)であることが好ましい(なお、一般に、エンドトキシンの検 出限界は0.5pg/mLとされている)。
【0025】 (プラスチック・チューブ) 本考案において、エンドトキシンフリーのプラスチック・チューブ2を得るた めの方法は特に制限されないが、例えば、エンドトキシンフリーの状態となるよ うな材料、条件等を用いてプラスチック・チューブ2を製造するか、あるいはプ ラスチック・チューブ2の製造後に放射線等を用いてエンドトキシン分解するこ とにより、エンドトキシンフリーのプラスチック・チューブ2を得ることができ る。
【0026】 このチューブ2を構成するプラスチックの材質は、該チューブ内部の試料の有 無が肉眼で確認できる程度の透明性(すなわち、ある程度の着色(例えば黄変) は許容される)を有し、且つ試料採取後の輸送に耐える強度を有する限り、特に 限定されない。より具体的には、例えばポリオレフィン樹脂(ポリエチレン(P E)、ポリプロピレン(PP)等)、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリエステ ル樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET)等)、ポリアミド樹脂のいずれ か一種又は2種以上の組合せ(例えば積層体ないしラミネート)を用いることが 可能である。γ線等による放射線滅菌後の透明性の点および凍結時の強度の点か らはPE又はPET(特にPET)を用いることが好ましい。
【0027】 チューブ2の肉厚は、強度等の点から0.5〜3mm程度以上、更には1〜2 mm程度であることが好ましい。またチューブ1の直径は取扱いの容易さの点か ら0.5cm以上、更には1〜2cm程度であることが好ましく、また長さは3 〜15cm程度、更には5〜12cm程度であることが好ましい。
【0028】 (エラストマー栓) 前記チューブ2の開口側に配置されるエラストマー栓3は、ブチルゴム等のエ ラストマーからなる。チューブ2の内容物へのコンタミネーション防止の点から は、該エラストマーは、医薬用途用の高品位エラストマーからなることが好まし い。
【0029】 エラストマー栓3のチューブ2への装着および取り外しの容易性の点からは、 該エラストマー栓3の上面および/又は下面には、凹部3aないし3bが設けら れていることが好ましい。また、図1に示したように、エラストマー栓3の側面 3c部は、上に向かって栓3の半径が小さくなる方向のテーパ状となっているこ とが、後述する試料採取ホルダーへの挿入が容易な点から好ましい。
【0030】 また、エラストマー栓3のチューブ2接触側には、下に向かって栓3の半径が 小さくなる方向のテーパ部3dが設けられていることが、該エラストマー栓3の チューブ2への挿入を容易とする点から好ましい。
【0031】 (シール材) 上記したエラストマー栓3の上面をカバーするシール材4がエラストマー栓3 上に安定に保持可能で、且つ、該採取器具の使用時には該エラストマー栓3から 比較的容易に剥離可能である限り、シール材4の材質は特に制限されない。より 具体的には、該材質としては、紙、プラスチックフィルム等の公知のシート状材 料が使用可能である。ただし、紙ないしその粉末(切り屑等)由来のコンタミネ ーション(β−グルカン等)が問題となる場合には、紙以外の材料(プラスチッ クフィルム等)を用いて、シール材4を構成することが好ましい。
【0032】 シール材4は、通常、適当な接着剤(例えば、市販のアクリル系接着剤、商品 名:PA−T1、リンテック社製等)を用いてエラストマー栓3に接着される。 該シール材4がエラストマー栓3上に安定に保持可能で、且つ、該採取器具の使 用時には該エラストマー栓3から比較的容易に剥離可能である限り、該接着剤の 種類等は特に制限されない。
【0033】 (無菌的状態) 本考案の無菌容器ないし無菌採取器具においては、上述したようなエンドトキ シンフリーの状態が実現されている限り、その状態を実現させるための製造ない し滅菌手段は特に限定されない。器具製造後に滅菌を行う場合には、滅菌効果お よび後処理の簡便さのバランスの点からは、放射線を用いて滅菌することが好ま しい。本明細書において、「放射線(radiation) 」とは、電磁波および粒子線を も包含する意味で用いる。
【0034】 本考案においては放射線の中でも電離作用を有する電離放射線(波長の短い紫 外線、X線、γ線、高速荷電粒子線、高速中性子線等)が好ましく用いられる。 簡便さの点および透過性の点を考慮すれば、γ線(ガンマ線)を用いることが好 ましい。
【0035】 γ線を用いて滅菌する場合、照射線量(kGy)としては、10kGy(1. 0Mrad;1Gy=100rad)程度以上が好ましく、20kGy程度以上 、更には30kGy以上、特に30〜50kGyであることが好ましい。
【0036】 (血液凝固阻止剤) 上記プラスチック・チューブ2の内部には、必要に応じて公知の血液凝固阻止 剤(例えば、ヘパリン、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム(EDTA− Na))がコートないし含有されていてもよい。
【0037】 (使用法) 上記した本考案の試料採取器具1の使用法の一態様について説明する。
【0038】 本考案の試料採取器具1を使用する場合、通常は、図2(a)の模式断面図に 示すような試料採取ホルダー5とともに用いる。該試料採取ホルダー5は、試料 採取器具1(図1)を挿入すべき円筒状部材5aと、該円筒状部材5aの底面側 に配置された針5bとからなる。
【0039】 本考案の試料採取器具1の使用に際しては、先ず試料採取ホルダー5の針5b を試料を採取すべき対象(例えば、人体の静脈)内に挿入した後、シール材4 (図1)を剥がしたエラストマー栓3側から、試料採取器具1を試料採取ホルダ ー5に挿入して、針5bをエラストマー栓3に貫通させる。このようにして試料 採取器具1が該ホルダー5に装着されると、プラスチック・チューブ2内部の減 圧に基づき、採取すべき試料(例えば、血液)6が、該プラスチック・チューブ 2内に導入される(図2(b))。
【0040】 このように試料6を試料採取器具1のプラスチック・チューブ2内に導入した 後、該試料採取器具1をホルダー5から引き抜くことにより、簡便に試料6を採 取することが可能となる(図3)。本考案の採取器具1を用いてこのように採取 した試料6は、そのまま次の処理(遠心分離処理、凍結保存処理等)に供するこ とが可能となる。
【0041】 (他の態様) 本考案の他の好ましい態様を図4に示す。この図4に示した態様においては、 シール材4が、突起4a付きの丸い平面形状を有する上層4bと、該上層4bの 下(エラストマー栓3側)に配置されたドーナツ状の平面形状を有する下層4c とからなる。この図4に示したような構成とすることにより、シール材4とエラ ストマー栓3との間の接着特性を選択する自由度が増大する。すなわち、下層4 c/エラストマー栓3間は剥離させる必要がないため、この界面の接着には接着 強度のみを考慮した接着剤を用いる一方で、上層4b/下層4c間の界面の接着 には、この界面における「ある程度の剥離性」を考慮した接着剤を用いればよい こととなる。
【0042】 本考案の試料採取器具1の製造過程において、エラストマー栓3をチューブ2 にスムーズに挿入するために潤滑剤ないし離型剤(シリコーンオイル等)を使用 する場合には、上記した接着特性選択の「自由度の増大」は、特に効果的である 。
【0043】 図5(a)は、シール材4(図1)の他の態様を示す模式断面図である。図5 (a)を参照して、この態様においては、突起部14aを有するシール材14( 図5(b)の模式平面図)は、エラストマー栓3のみならず、プラスチック・チ ューブ2の外壁にも接着されている。このようにシール材14をチューブ2の外 壁にも接着した場合、シール材/チューブ間の接着力に基づき、エラストマー 栓3を構成するエラストマー材料自体の離型性(および/又は、エラストマー栓 3をチューブ2に挿入する際のシリコーンオイル等の離型剤の使用)に基づくエ ラストマー栓/シール材間の接着の困難性が緩和される。換言すれば、エラスト マー栓/シール材間の接着力が比較的弱い場合にも、シール材/チューブ間の接 着力に基づき、シール材14は本来の機能(エラストマー栓3のカバーによるコ ンタミネーション防止)を容易に発揮することが可能となる。
【0044】 この図5(a)の態様においては、コンタミネーション防止が可能である限り 、シール材14のエラストマー栓3への接着は比較的弱いものでもよく、更には 、シール材14のエラストマー栓3への接着を省略することも可能である。
【0045】 (シール材の「切り取り部」) 上記した図5の態様の(チューブ2の外壁に接着される)シール材14がプラ スチック・フィルム(例えば、PETフィルム)からなる場合、採取器具1使用 時の該シール材14除去の容易性の点からは、図6(a)の模式斜視図に示すよ うに、シール材14に、その一部の切り取りを容易とするための「切り取り部」 (14bおよび/又は14c)が入っていることが好ましい。この「切り取り部 」(図6(a)の態様においては「ミシン目」)は、シール材14の一部の切り 取りを容易とする機能を発揮する限り、その形状等は特に制限されない。例えば 、シール材14の片側ないし両側から該シール材に「切れ目」を入れて、シール 材14の幅を部分的に小さくしてなる「切り取り部」であってもよい。
【0046】 この図6(a)の態様の試料採取器具1を実際の試料(血液等)の採取に用い る際には、図7(b)の模式斜視図に示すように、まず試料採取時に第1のミシ ン目14bに沿ってシール材14の上部14dのみをカットしてエラストマー栓 3から剥がすことにより試料を採取するし(図2(b))。その後、採取した試 料を各種の検査(エンドトキシン検査等)に供する際には、図7(c)に示すよ うに、第2のミシン目14cに沿ってシール材14の残りの部分をカットすれば よい。
【0047】 図6(b)〜(c)に、他のミシン目の態様を示す。第1のミシン目14bは 、試料の採取時(図2(b))に針5bのエラストマー栓3への挿入を可能とす る位置にあれば足りる。したがって、これらの図6(b)〜(c)に示すように 、第1のミシン目14bは、エラストマー栓3の上側(丸い部分)に位置してい てもよい。ただし、ミシン目14bおよび/又は14cに沿ったカット操作に基 づく「切り屑」が各種検査における新たなコンタミネーションとなる可能性を抑 制する点からは、第1のミシン目14bは、図6(a)等に示すようにエラスト マー栓3の側面3cに近い側に設けることが好ましい。
【0048】 図6(a)に示したミシン目14bおよび/又は14cを有するシール材14 においては、更に、第2のミシン目14cよりチューブ2に近い側に幅広部分1 4eを設けることが、シール材/チューブ間の接着力を増大させる点、ないしは シール材14(幅広部分14e)への識別ないし注意喚起用の文字、記号等の付 与を容易とする点から好ましい(図8)。
【0049】 シール材14は、図9(a)の模式斜視図に示すように、二重シールの態様と してもよい。この場合、チューブ2への「接着足」(ないし幅広部)は、2本以 上設けることとする。
【0050】 図9(b)はこのような態様の採取器具の未使用状態を示し、図9(c)は試 料採取に供する直前の状態を示す。
【0051】 (キャップ) 本考案においては、図10(a)の模式斜視図に示すように、シール材14と エラストマー栓3との間に、ポリエチレン等のプラスチックからなるキャップ( カップ状;内側にエラストマー栓3の外周にフィットする凹部(図示せず)を有 する)15を配置してもよい。このようにキャップ15を配置した場合には、キ ャップ15と該エラストマー栓3との密着性向上に基づき、該エラストマー栓3 のコンタミネーション防止性が増大し、しかも図10(c)に示すようにシール 材14のミシン目14bに沿ってのカットが容易となる。更には、シール材14 /キャップ15間を接着すべき接着剤の選択が容易となる。
【0052】 図10(b)はこのような態様の採取器具の未使用状態を示し、図10(c) は試料採取に供する直前の状態を示す。
【0053】 (袋状部材による汚染防止) 上述した態様においては、エラストマー栓3の上部は、シール材4または14 によってカバーされて、落下菌等に基づくコンタミネーションが防止されている が、コンタミネーション防止が可能である限り、図11の模式図に示すように、 プラスチックチューブ2およびエラストマー栓3は、袋状部材16内に密封され ていてもよい。この図11の態様においては、エラストマー栓3を覆うべきシー ル材4または14(図1、図5)は不要となる。
【0054】 このような態様における袋状部材16は前記チューブ2と同様のプラスチック ないしラミネートから構成することが可能であるが、可とう性の点からは、PE 、PP等のポリオレフィン樹脂からなることが好ましい。
【0055】 可とう性および所定の強度(使用前の保管時に破れにくい)の点からは、袋状 部材1を構成するフィルムの厚さは、20〜200μm程度、更には30〜10 0μm程度であることが好ましい。
【0056】 袋状部材16は、接着剤、加熱(例えば伝導加熱、誘電加熱、超音波加熱)等 により少くともその1カ所が封止部16aにより封止されていればよい。また袋 状部材16の表裏を構成する各シートの材質は異っていてもよい(例えば、いず れか一方のシートが、合成紙等の不透明材料からなっていてもよい)。
【0057】 このような袋状部材16を用いる態様において、試料採取器具1の製造後に滅 菌を行う場合には、該採取器具1を袋状部材16に密封した後、放射線等を用い て滅菌すればよい。
【0058】
【考案の効果】
上述したように本考案によれば、内部がエンドトキシン・フリーの状態で、且 つ、内部を減圧状態としてなる有底のプラスチック・チューブと;該プラスチッ ク・チューブ内部の減圧状態を実質的に保持するように、該チューブの開口側に 配置されてなるエラストマー栓と;該エラストマー栓上部の少なくとも一部を覆 うシール材とからなる無菌試料採取器具が提供される。
【0059】 本考案の採取器具を用いれば、無菌操作の完全性を阻害することなく、簡便な 無菌的試料の採取が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の採取器具の一実施態様を示す模式側面
図である。
【図2】本考案の採取器具を、試料採取ホルダーととも
に使用する際の一態様を示す模式断面図である。
【図3】本考案の採取器具を用いて、試料を採取した後
の状態の一例を示す模式断面図である。
【図4】シール材を二重シール構成とした本考案の採取
器具の一実施態様を示す模式図である。
【図5】シール材がプラスチック・チューブ外壁に接着
された本考案の採取器具の一実施態様を示す模式図であ
る。
【図6】本考案の採取器具に使用可能なシール材の他の
態様を示す模式平面図である。
【図7】ミシン目を入れたシール材を用いた本考案の採
取器具の一実施態様、およびその使用方法を示す模式斜
視図である。
【図8】第2のミシン目より下側に「幅広部分」を設け
たシール材の一態様を示す模式平面図である。
【図9】二重シール構成のシール材を用いた本考案の採
取器具の一実施態様、およびその使用方法を示す模式斜
視図である。
【図10】シール材とプラスチック・チューブとの間
に、更にキャップ部材を配置した本考案の採取器具の一
実施態様、およびその使用方法を示す模式斜視図であ
る。
【図11】シール材に代えて袋状部材でコンタミネーシ
ョンを防止してなる本考案の採取器具の一実施態様示す
模式図である。
【図12】本考案者の先願にかかる無菌試料採取器具の
使用法を示す模式斜視図である。
【符号の説明】
1…無菌試料採取器具、2…プラスチック・チューブ、
3…エラストマー栓、4…シール材、5…試料採取ホル
ダー、6…採取した試料、14…シール材、14b,1
4c…ミシン目、14e…幅広部。

Claims (14)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓に接着されたシール材とからなることを特徴とする
    無菌試料採取器具。
  2. 【請求項2】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓に接着されたシール材であって、エラストマー栓に
    接着される側の下層と、該下層に接着された上層とから
    なるシール材、とからなることを特徴とする無菌試料採
    取器具。
  3. 【請求項3】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓上に接着され、且つ、前記プラスチック・チューブ
    外壁にもその一部が接着されてなるシール材、とからな
    ることを特徴とする無菌試料採取器具。
  4. 【請求項4】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓上に接着されてなるシール材であって、エラストマ
    ー栓に接着される側の下層と、該下層に接着された上層
    とからなり、且つ、前記プラスチック・チューブ外壁に
    該下層の一部が接着されてなるシール材、とからなるこ
    とを特徴とする無菌試料採取器具。
  5. 【請求項5】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓上に接着されてなるシール材であって、前記プラス
    チック・チューブ外壁にその一部が接着されてなり、且
    つ、そのエラストマー栓への接着部以外の部分に「切り
    取り部」を設けてなるシール材、とからなることを特徴
    とする無菌試料採取器具。
  6. 【請求項6】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓上に接着されてなるシール材であって、前記プラス
    チック・チューブ外壁にその一部が接着されてなり、且
    つ、そのエラストマー栓への接着部以外の部分に「切り
    取り部」を設けてなるシール材、とからなる無菌試料採
    取器具であって;前記切り取り部が、試料採取時にカッ
    トされるべき第1の切り取り部と、採取した試料の検査
    時にカットされるべき第2の切り取り部とからなること
    を特徴とする無菌試料採取器具。
  7. 【請求項7】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓上に接着されてなるシール材であって、前記プラス
    チック・チューブ外壁にその一部が接着されてなり、且
    つ、そのエラストマー栓への接着部以外の部分に「切り
    取り部」を設けてなるシール材、とからなる無菌試料採
    取器具であって;前記切り取り部が、試料採取時にカッ
    トされるべき第1の切り取り部と、該試料の検査時にカ
    ットされるべき第2の切り取り部とからなり;且つ、該
    第1の切り取り部が、前記エラストマー栓の側面部に対
    応する位置にあることを特徴とする無菌試料採取器具。
  8. 【請求項8】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面の、少なくとも一部を覆うように該エラストマ
    ー栓に接着され、且つ、前記プラスチック・チューブ外
    壁にもその一部が接着されてなるシール材であって;そ
    のエラストマー栓への接着部以外の部分に「切り取り
    部」を設けてなるシール材、とからなる無菌試料採取器
    具であって;前記切り取り部が、試料採取時にカットさ
    れるべき第1の切り取り部と、採取した試料の検査時に
    カットされるべき第2の切り取り部とからなり;該第1
    の切り取り部が、前記エラストマー栓の側面部に対応す
    る位置にあり;且つ、前記シール材が、そのエラストマ
    ー栓への接着部よりプラスチック・チューブへの接着部
    に近い位置側に、幅広の部分を有することを特徴とする
    無菌試料採取器具。
  9. 【請求項9】 実質的にエンドトキシンが存在しない程
    度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取が
    可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプラ
    スチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面を覆うように該エラストマー栓上に配置された
    キャップ部材と、 該キャップ部材のエラストマー栓接触側と反対側の面
    の、少なくとも一部を覆うように該キャップ部材に接着
    され、且つ、前記プラスチック・チューブ外壁にもその
    一部が接着されてなるシール材、とからなることを特徴
    とする無菌試料採取器具。
  10. 【請求項10】 実質的にエンドトキシンが存在しない
    程度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取
    が可能な程度にその内部を減圧状態としてな有底のプ
    ラスチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面を覆うように該エラストマー栓上に配置された
    キャップ部材と、 該キャップ部材のエラストマー栓接触側と反対側の面
    の、少なくとも一部を覆うように該キャップ部材に接着
    され、且つ、前記プラスチック・チューブ外壁にもその
    一部が接着されてなるシール材であって;且つ、そのエ
    ラストマー栓への接着部以外の部分に「切り取り部」を
    設けてなるシール材、とからなることを特徴とする無菌
    試料採取器具。
  11. 【請求項11】 実質的にエンドトキシンが存在しない
    程度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取
    が可能な程度にその内部を減圧状態としてな有底のプ
    ラスチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面を覆うように該エラストマー栓上に配置された
    キャップ部材と、 該キャップ部材のエラストマー栓接触側と反対側の面
    の、少なくとも一部を覆うように該キャップ部材に接着
    され、前記プラスチック・チューブ外壁にもその一部が
    接着されてなるシール材であって;且つ、そのエラスト
    マー栓への接着部以外の部分に「切り取り部」を設けて
    なるシール材、とからなる無菌試料採取器具であって;
    前記切り取り部が、試料採取時にカットされるべき第1
    の切り取り部と、採取した試料の検査時にカットされる
    べき第2の切り取り部とからなることを特徴とする無菌
    試料採取器具。
  12. 【請求項12】 実質的にエンドトキシンが存在しない
    程度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取
    が可能な程度にその内部を減圧状態としてな有底のプ
    ラスチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面を覆うように該エラストマー栓上に配置された
    キャップ部材と、 該キャップ部材のエラストマー栓接触側と反対側の面
    の、少なくとも一部を覆うように該キャップ部材に接着
    され、且つ、前記プラスチック・チューブ外壁にもその
    一部が接着されてなるシール材であって;且つ、そのエ
    ラストマー栓への接着部以外の部分に「切り取り部」を
    設けてなるシール材、とからなる無菌試料採取器具であ
    って;前記切り取り部が、試料採取時にカットされるべ
    き第1の切り取り部と、採取した試料の検査時にカット
    されるべき第2の切り取り部とからなり、且つ、該第1
    の切り取り部が、前記エラストマー栓の側面部に対応す
    る位置にあることを特徴とする無菌試料採取器具。
  13. 【請求項13】 実質的にエンドトキシンが存在しない
    程度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取
    が可能な程度にその内部を減圧状態としてなる有底のプ
    ラスチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓とを、 プラスチック・フイルムからなる袋状部材で密封してな
    ることを特徴とする無菌試料採取器具。
  14. 【請求項14】 実質的にエンドトキシンが存在しない
    程度にその内部が無菌的で、且つ、生物学的試料の採取
    が可能な程度にその内部を減圧状態としてな有底のプ
    ラスチック・チューブと、 該プラスチック・チューブ内部の減圧状態を実質的に保
    持するように、該チューブの開口側に配置されてなるエ
    ラストマー栓と、 該エラストマー栓のプラスチック・チューブ接触側と反
    対側の面を覆うように該エラストマー栓上に配置された
    キャップ部材と、 該キャップ部材のエラストマー栓接触側と反対側の面
    の、少なくとも一部を覆うように該キャップ部材に接着
    され、前記プラスチック・チューブ外壁にもその一部が
    接着されてなるシール材であって;且つ、そのエラスト
    マー栓への接着部以外の部分に「切り取り部」を設けて
    なるシール材、とからなる無菌試料採取器具であって;
    前記切り取り部が、試料採取時にカットされるべき第1
    の切り取り部と、採取した試料の検査時にカットされる
    べき第2の切り取り部とからなり;該第1の切り取り部
    が、前記エラストマー栓の側面部に対応する位置にあ
    り;且つ、前記シール材が、そのエラストマー栓への接
    着部よりプラスチック・チューブへの接着部に近い位置
    側に、幅広の部分を有することを特徴とする無菌試料採
    取器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008078808A1 (ja) * 2006-12-27 2008-07-03 Medibic 真空採血管

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