JP3018562U - 防病避妊衛生カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防病及び避妊効果において高い信頼性を有
し、かつ低コストで製造可能な、分離式の防病避妊衛生
カバーを提供する。 【構成】カバー本体とリング部材を有する隔離式の防病
及び避妊衛生カバーであって、カバー本体が逆三角形状
に構成され、中央下端部には開口部が形成され、リング
部材は開口の周囲壁に同軸に固定的に固着されている。
カバー本体の厚みは開口部周囲壁部よりカバー本体外方
部に向かって徐々に薄くなっている。衛生カバーはシー
ト状でかつ面積が限定された形状であるので、製造コス
ト及び制作時間を減少させることができる。使用時に
は、この考案の衛生カバーは防病及び避妊効果において
より高い信頼性を有する、より簡易にすばやく着脱が可
能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、避妊具の係止機能を備えた防病衛生カバーに係り、特に人体の陰 部及び生殖器周辺部分が性交の過程における皮膚の接触により病原菌が感染する ことを防止するための防病避妊衛生カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

中国実用新案第９４２２４９０号において、分離式の防病避妊衛生パンツが開 示されている。それはパンツ本体と分離した避妊キャップにより構成されている 。このパンツ本体にはリング部材を有する密着チューブが固定的に配設されてお り、それによって避妊キャップがパンツ本体のリング部材に嵌合可能となってい る。

【０００３】 このような構成においては、使用者は最初にパンツ本体を装着し、次いでパン ツ本体と適合する避妊キャップを選択する必要がある。また、このような先行例 においては、以下に挙げる数多くの問題点が存在する。 (1) 上記したような分離式の防病避妊衛生パンツを製造するのは困難であり、 製作に長時間を要し、高価となる。 (2) また、パンツ本体と適合する避妊具を選択して装着することは、使用者の 煽情的興奮を損なうことになる。 (3) さらに、このような用具を使用前に時間をかけて装着し、またその後外す ことは、性愛行為におけるムードを損なうことになる。 (4) さらにまた、このような避妊キャップは、使用中強い力がかかることによ って外れる恐れがあり、防病及び避妊効果の目的を達成することができない。

【０００４】 また、ほかの種類の防病避妊用具が、中国実用新案第９２２３０５７７．９号 「衛生防病避妊パンツ」、同９２２２７３９８．７号「陰茎キャップを用いた簡 易式防病パンツ」、において開示されている。 各上記引用の防病を兼ねた避妊用具は、パンツ部、又は、パンツ部と一体形成 もしくは接着された、いわゆる陰部防護フィルム及び避妊キャップにより構成さ れている。

【０００５】 このような避妊用具は性交中における皮膚の直接の接触による性病の感染を防 止できるものではあるが、このような用具の使用は比較的に面倒である。例えば 、一体形成されたパンツ及び避妊キャップは一旦装着すると、両方とも一緒に継 続的に装着せねばならず、避妊キャップが使用者に適合しない場合には、キャッ プ単独で交換することは不可能である。加えて、パンツ本体は着脱時に使用者の 皮膚に密着し、使用者はこのような避妊用具は簡単に着脱できないのである。 さらに、前述のパンツ本体は全体として単一の厚みを有し、そのため使用中縮 れ易く、その結果として防病及び避妊効果を損なうことがある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記引用の先行例を簡素にし、使用者が快適に装着でき、使用者が性 病に感染して罹患したり、特に陰毛に隠れ、性交中に相手方へ移動しうる毛じら み等の寄生虫を防止することを目的として改良された防病避妊用具を開発した。 この考案は通常のコンドームより安全であり、パンツ形避妊用具よりも着脱が 容易である。コンドームは避妊具として効果的ではあるが、この考案はコンドー ムよりも防病効果に優れている。

【０００７】 以下の状況において、効果は著しく改善される。 (1) 相手方に移動し得る、陰毛に隠れる病虫類全てを防ぐことができる。 (2) 女性器の分泌液中に含まれるビールス及びバクテリアによって、もしくは コンドーム下端部においては、罹患することもあり得るが、このような状況にお いて改善が見込まれる。 (3) 性交後コンドームを不用意に外すことは、性病の罹患につながる恐れがあ る。 (4) 陰部における皮膚病の罹患を防止することができる。

【０００８】 それゆえ、防病及び避妊効果において高い信頼性を有し、かつ低いコストで製 造できる、分離式の防病避妊衛生カバーを提供することが、この考案の第１の目 的である。

【０００９】 この考案の更なる目的は、カバー本体と、カバー本体に固着されたリング部材 を有し、比較的固い材料によって形成され、それゆえ避妊キャップがそこより外 れることなく完全にリング部材に固定可能であり、防病及び避妊効果を確実にす ることのできる、前記衛生カバーを提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案の防病避妊カバーはカバー本体とリング 部材を有する。カバー本体はほぼ逆三角形状をしており、中間下部に開口部を有 する。リング部材は前記開口部の周囲壁に固定的に固着されている。カバー本体 は、開口部より放射状に湾曲して広がり、後方に向かって傾斜した曲面を持つ壁 部材を有している。カバー本体の壁部材は、厚みが周囲壁部材よりカバー外方部 に向かって減少している。

【００１１】 実施例によっては、カバー本体の両側端部は対称的にアーチ形状に形成され、 対称的横アーチ形周辺は人体の鼠蹊部に沿って対応するようになっている。カバ ー本体の上方アーチ形部は、人体の下腹部下端にまで達する。また、カバー本体 の下端部は陰嚢部を覆うように形成されている。 カバー本体は弾性ラテックス又は合成ゴムフォームを材料とし、カバー本体の 壁部の厚みは開口部周辺壁部よりカバー本体末端部に向かって減少し、強い力が 加わった場合にも、カバー本体がそれ自身の形状を保持できるようになっており 、隔離効果を信頼あるものにしている。

【００１２】

【作用】

この考案における防病避妊衛生カバーはカバー本体の壁部材の厚みが開口部の 周囲壁部材より外方の周辺部が薄く形成されたシート状で、面積及び体積はかな り限定されているので、体形に整合させ易く違和感を減少できると共に、製造コ スト及び製作時間は減少することで安価に提供できる。また、使用時、この考案 における衛生カバーはより信頼性の高い衛生及び防病効果を発揮し、性交行為に 悪影響を及ぼすことなく簡易にすばやく着脱が可能である。

【００１３】 それと共に、カバー本体に固着されたリング部材を有し、比較的固い材料によ って形成され、それゆえ避妊キャップがそこより外れることなく完全にリング部 材に固定可能であり、防病及び避妊効果を確実にすることができる。

【００１４】

【実施例】

以下、この考案の実施例につき図を参照して説明する。 この考案における防病避妊衛生カバーはカバー本体１及びリング部材３を有す る。カバー本体１はほぼ逆三角形状に形成されてあり、幅が上方に向かって広が り、下方に向かって狭くなっている。カバー本体１には中央もしくは中央下端部 に開口部６が形成されている。リング部材３は、開口部６周壁に、一体形成もし くは固定的に接着されている。

【００１５】 カバー本体１の対称的横アーチ形周囲の壁部２の幅は、人体の対応する鼠蹊部 の幅に等しく、もしくはそれよりも狭くなっている。また、カバー本体の下端部 は陰嚢部の全体もしくは一部を覆うまで延びている。 カバー本体１の壁部２の背面側は開口部６中心部より放射状に湾曲して広がり 、後方に向かって傾斜している。

【００１６】 一般的に、開口部６の中心線からの壁部２の曲面傾斜は、５０度乃至８０度で ある。カバー本体１の壁部２の厚みは、開口部壁部２ａよりカバー本体１の末端 部２ｂに向かって徐々に減少している。それゆえ、開口部壁部２ａが最大の厚み である８mm乃至２mmであり、カバー本体末端部２ｂにおいては、最小の２mm乃至 ０．０１mmの厚みを有している。

【００１７】 前記リング部材３は、カバー本体１開口部の周壁部２ｃに同軸に固定的に接着 され、その軸方向に突出している。リング部材３の周囲断面図はほぼ先端先細の 直角三角形であり、そこは比較的硬質な材料によって形成されているので、避妊 キャップが外れることなく、しっかりとリング部材３に係止固定することが可能 である。リング部材３の垂直後面３ａが位置する平面は、５mm乃至２０mmの距離 を持ってカバー本体１の開口部６の平面６ａに対している。 カバー本体１はさらに、人体の対応する陰嚢部下端にそって、凸アーチ形の凸 カバー部５を有し、それによって、凸カバー部５が陰嚢部を受容可能にしている 。

【００１８】 前記防病避妊衛生カバーにおける寸法及び形状は、関連する人体の統計的デー タによって決定される。防病避妊衛生カバーのいくつか好ましいサイズが、多様 な使用者に適合し、快適な使用感を達成するように製造される。使用者は面倒な くカバー本体を簡易にすばやく着脱できる。加えて、カバー本体は弾性ラテック ス膜もしくは合成ゴムフォーム材によって作られるものであり、カバー本体の壁 の厚みは周囲壁よりカバー本体末端に向かって減少しているので、カバー本体そ のものがある程度の吸着保持力を有している。さらに、弾性ラテックスおよびゴ ム材料により、カバー本体は常に人体の関連する部分の外郭に対して順応してお り、効果的隔離効果を発揮し、皮膚が接触することによる性病の感染及び病虫の 寄生を防止する。さらに、カバー本体は陰嚢及び睾丸に及ぼされる外力に対して 緩衝効果を有し、皮膚を保護するという効果がある。

【００１９】 なお、この考案は、上記実施例に示す構成のものに限定されず、請求項に記載 した範囲を逸脱しない限り、種々の変更、変形が可能である。

【００２０】

【発明の効果】

以上説明したように、この考案における防病衛生カバーはカバー本体の壁部材 の厚みが開口部の周囲壁部材より外方の周辺部が薄く形成されたシート状で、面 積及び体積はかなり限定されているので、体形に整合させ易く違和感を減少でき ると共に、製造コスト及び製作時間を減少することができ、安価に提供できる。 また、使用時、この考案における衛生カバーはより信頼性の高い衛生及び防病効 果を発揮し、性交行為に悪影響を及ぼすことなく簡易にすばやく着脱が可能であ る。

【００２１】 それと共に、カバー本体に固着されたリング部材を有し、比較的固い材料によ って形成され、それゆえ避妊キャップがそこより外れることなく完全にリング部 材に固定可能であり、防病及び避妊効果を確実にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す防病避妊衛生カバーの
正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線上に沿った断面図である。

【符号の説明】

１ カバー本体 ２ 壁部 ３ リング部材 ５ 凸カバー部 ６ 開口部

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】カバー本体に避妊具を係止するリング部材
   を備えた防病避妊衛生カバーであって、前記カバー本体
   は全体がほぼ逆三角形状に形成され、かつ中央下方部に
   は開口部が設けられ、該開口部の周囲壁の端部に前記リ
   ング部材を同軸上に固着すると共に、カバー本体の壁部
   の肉厚を前記開口部近傍で厚く周辺部に向けて徐々に薄
   くなるように形成したことを特徴とする防病避妊衛生カ
   バー
2. 【請求項２】カバー本体の左右側端部はそれぞれ対称に
   形成されると共に対称な２つの横アーチ形末端部間が、
   人体の対応する鼠蹊部間と等しいかそれより狭い間隔を
   有している、請求項１に記載の防病避妊衛生カバー。
3. 【請求項３】カバー本体の上方アーチ形部材が人体の下
   腹部下方まで延び、カバー本体の下方部が人体の陰嚢部
   の一部もしくは全部をカバーするようにした請求項１，
   ２記載の防病避妊衛生カバー。
4. 【請求項４】カバー本体が弾性ラテックスによりできて
   いる請求項１，２または３記載の防病避妊衛生カバー。
5. 【請求項５】カバー本体が合成ゴムフォーム材によりで
   きている、請求項１，２，３または４記載の防病避妊衛
   生カバー。
6. 【請求項６】開口部の中心部とカバー本体の壁部の角度
   が５０乃至８９度である、請求項１記載の防病避妊衛生
   カバー。
7. 【請求項７】開口部の周囲壁が８乃至２mmの厚みを有
   し、カバー本体は２乃至０．０１mmの厚みを有する、請
   求項１記載の防病避妊衛生カバー。
8. 【請求項８】リング部材は、横断面が先端先細の直角三
   角形状を有し、リング部材の垂直後面の存在する平面が
   ５乃至２０mmの距離をカバー本体の開口部の平面と保っ
   ている、請求項１記載の防病避妊衛生カバー。