JP3018524U - トンネルの切羽崩落監視装置 - Google Patents

トンネルの切羽崩落監視装置

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JP3018524U
JP3018524U JP1995000586U JP58695U JP3018524U JP 3018524 U JP3018524 U JP 3018524U JP 1995000586 U JP1995000586 U JP 1995000586U JP 58695 U JP58695 U JP 58695U JP 3018524 U JP3018524 U JP 3018524U
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JP
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face
displacement
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tunnel
jig
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Application number
JP1995000586U
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English (en)
Inventor
隆三郎 森田
哲 小山
豊美 山際
清二 小宮山
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネルの切羽の崩落を常時機械的に監視す
ることを目的とする。 【構成】 トンネルの切羽1に固定される治具5と、治
具から切羽の複数の任意の位置までそれぞれ延びる複数
のアーム6と、各アームに取り付けられて切羽の変位を
測定する変位測定器7と、変位測定器が測定した変位が
所定の基準値を超えたか否かを監視する監視装置8とに
よりトンネルの切羽の崩落を監視する。前記治具は切羽
に穿設した孔に固定されるロックボルト4により固定さ
れ、前記変位測定器には超音波センサ又は変位計を用い
る。監視装置は、測定変位が基準値を超えたときに崩落
の危険があると判断して警報を発する警報手段9を備え
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、トンネルの切羽の崩落を監視する装置に関し、切羽の複数位置の 変位を測定して、測定値が崩落の危険のある所定の基準値を超えたか否かを監視 する。
【0002】
【従来の技術】
トンネルの切羽の崩落を防止する手段としては、鏡ボルト,鏡吹きつけコンク リート等の施工による防護工がなされているが、切羽の崩落を予知するために切 羽を監視するのは、従来は専ら作業員の肉眼によってなされていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
トンネルの切羽の崩落は作業員の技量による監視によっても本来は十分に予知 できるものであったが、監視が人によるものであるために、他の作業へ関心が移 る等の原因により監視のための集中力が減退することもあって、常時同一レベル の注意力で監視することが困難であった。
【0004】 そこで、この考案では、トンネルの切羽の崩落を常時機械的に監視することを 目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1のトンネルの切羽崩落監視装置は、トンネルの切羽に固定される治具 と、治具から切羽に沿う複数の任意の位置までそれぞれ延びる複数のアームと、 各アームに取り付けられて切羽の変位を測定する変位測定器と、変位測定器が測 定した変位が所定の基準値を超えたか否かを監視する監視装置とを備えたものと している。
【0006】 また請求項2は、前記切羽崩落監視装置の前記治具を、切羽に穿設した孔に固 定されるロックボルトにより切羽に固定している。 また請求項3は、前記切羽崩落監視装置の各アームとして、複数種類の長さの アームを有して、治具と変位測定位置との距離に応じた長さのアームを用いるも のとしている。
【0007】 また請求項4は、変位測定器を取り付ける前記各アームは伸縮自在なものを用 いることとしている。 また請求項5は、前記変位測定器として超音波センサ又は変位計を用いる。 さらに請求項6は、前記監視装置は、測定変位が基準値を超えたときに崩落の 危険があると判断して警報を発する警報手段を備えている。
【0008】
【作用】
請求項1によれば、トンネルの切羽に沿う複数の位置に配置された変位測定器 による測定値が監視装置に入力され、前記入力値が監視装置によって所定の基準 値を超えたか否かを監視されている。崩落の危険のない安全な値と崩落の危険の ある危険な値との境界値を前記基準値としておけば、基準値を超えたときに崩落 の危険があると判断される。
【0009】 請求項2によれば、装薬等のために穿設した孔を利用して、その孔に装入した ロックボルトにより治具を固定できる。 請求項3によれば、適宜の長さのアームを用いることにより、治具からの距離 が相違する複数の位置に変位測定器を配置する。 請求項4によれば、アームが伸縮自在であるから、治具からの距離が相違する 各位置に対して、任意にアームを伸縮させて変位測定器を配置する。
【0010】 請求項5によれば、変位測定器として超音波センサを用いると、測定器から切 羽までの距離の変化により切羽の変位を測定することになり、また変位計を用い ると、切羽の水平方向の位置の変化により切羽の変位を測定することになる。 請求項6によれば、崩落の危険があるときには音等によって危険を知ることが できる。
【0011】
【実施例】
図1は正面図、図2は側面図であって、山岳トンネルの切羽に切羽崩落監視装 置を使用した実施例が示されている。 切羽1には、中央部又はその近くに装薬等のための孔2が穿設され、この孔2 に先端を楔3で固定してロックボルト4を取り付け、このロックボルト4の後端 の、切羽1から若干離れた位置に治具5を取り付ける。この治具5には切羽1に 沿う各方向に延びるアーム6が複数取り付けられ、各アーム6の先端には、切羽 1における当該部位の変位を測定する変位測定器7をそれぞれ取り付けてある。 前記アーム6は数種類の長さのものが予め準備され、変位測定器7と前記治具5 との距離に応じて対応する長さのアーム6を使用するものとする。
【0012】 各変位測定器7はトンネル内に設置した監視装置8に電気的に接続され、この 監視装置8によって各変位測定器7が測定した変位が所定の基準値を超えたか否 かを監視するようになっている。すなわち、切羽1に崩落の危険のない安全な値 と崩落の危険のある危険な値との境界値を前記基準値としておき、各変位測定器 7による測定値を前記基準値と数秒又は数分ごとのように所定時間ごとに比較し 、いずれか又は所定数以上の変位測定器7による測定値が基準値を超えたときに は切羽1に崩落の危険があるものと判断するように構成しておく。監視装置8が 危険ありと判断したときには、監視装置8に接続される警報器9が音,光のいず れか又は両方によりトンネル内に、避難その他の対策を講じるように警報を発す るようになっている。この警報は同時にトンネル外の現場事務所等においても発 するようにしておくとよい。
【0013】 図3,図4は、ロックボルト4,治具5,アーム6,変位測定器7の具体例が 示されており、ロックボルト4における切羽1の部位にはフランジ11と、これ と一体のテーパ状の筒12とが外嵌されており、前記筒12が孔2に挿入され且 つフランジ11が切羽1に接していて、前記楔3と協働してロックボルト4を安 定させる。治具5はロックボルト4に外嵌されて前後をナットにより固定された 正面円形の部材からなり、その外周にアルミニウムの管からなる計量のアーム6 がこの実施例では8本突設されている。各アームは例えば1m,2m,3m・・ ・というように1m単位の長さを有したものが数種類準備され、治具5から変位 測定器7を配置したい位置までの距離に応じた長さのアーム6を選択して使用す るものとする。
【0014】 治具5へのアーム6の装着は、治具5の外周に形成された孔にアーム6の後端 を嵌入し、場合によってはこれをネジにより締めつける等の周知の手段により行 われる。 なお、治具5には前記のように8本のアーム6を突設できるようになっている が、切羽1の条件に応じて7本以下のアーム6とすることもできるのは勿論であ る。
【0015】 各アーム6の先端には変位測定器7を装着するが、この実施例では変位測定器 7として超音波センサ7aが使用される。図3,図4においては、1本のアーム 6のみに超音波センサ7aが装着されるが、これは他のアーム6には図示を省略 しただけであって、全てのアーム6に前記超音波センサ7aは装着されている。 超音波センサ7aは超音波を発振して切羽1までの距離を測定するものであり、 その測定して前記図1,図2の監視装置8に入力される値が経時的に変化したと きに、その変化量が基準値を超えるものであるか否かを監視装置8において判断 するものとする。
【0016】 図5,図6は別の実施例を示すものであり、図3,4の超音波センサ7aに代 えて、変位測定器7として変位計7bを使用したものである。この変位計7bは 接触子7cが切羽1に弾性的に接しているものであり、これが接触している位置 で切羽1の崩れ等によって切羽1の位置が変位計7bに対して遠近方向に変化し たときには、弾性付勢力により又は弾性付勢力に対抗して接触子7cが進退して 、その変化量を検出するものである。そして、その変化量に対応する信号を前記 監視装置8に送出するものであり、監視装置8では所定時間における前記変化量 が基準値を超えるものであるか否かを判断している。図5,図6における他の部 位は図3,図4における説明と同一である。
【0017】 以上の各実施例では、個別のアーム6の長さは一定のものであって、各種の長 さのものの中から選択されたものが使用されたが、これに代えてアーム6は伸縮 可能なものを使用すれば、同一のアーム6でも変位測定器7の設置位置に対応し て伸縮させて使用することができる。伸縮できる構造としては、テレスコピック 形その他の、伸縮アームとして機械設計上周知のものを使用することができるの は勿論である。
【0018】 なお、切羽1をさらに掘削する場合には、ロックボルト4から治具5を外すこ とによりロックボルト4のみを残して他を全て撤去すればよい。ここで切羽1を さらに掘削することによりロックボルト4も撤去することができる。また、ロッ クボルト4も他の部品と一緒に撤去できるものであれば、ロックボルト4が固定 されていた孔2を次の回の発破のための装薬に使用することもできる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、トンネルの切羽に沿う複数の 位置に配置された変位測定器による測定値が監視装置に入力され、前記入力値が 監視装置によって所定の基準値を超えたか否かを監視されているから、崩落の危 険のない安全な値と崩落の危険のある危険な値との境界値を前記基準値としてお けば、基準値を超えたときに崩落の危険があると機械的に判断され、以て早期の 避難その他の対策をとることができる。
【0020】 請求項2の考案によれば、装薬等のために穿設した孔を利用して、その孔に装 入したロックボルトにより治具を固定できるから、変位測定を精度よく行うこと ができる。 請求項3の考案によれば、適宜の長さのアームを用いることにより、治具から の距離が相違する複数の位置に変位測定器を配置できるから、必要な位置での変 位を測定できる。
【0021】 請求項4によれば、アームが伸縮自在であるから、治具からの距離が相違する 各位置に対して、任意にアームを伸縮させて変位測定器を配置できる。このため 、アームの数を余分に準備する必要がなくなる。 請求項5によれば、変位測定器として超音波センサを用いると、測定器から切 羽までの距離の変化により切羽の変位を測定することになり、また変位計を用い ると、切羽の水平方向の位置の変化により切羽の変位を測定することになる。こ のため、岩盤等の性状に応じて適当な超音波センサと変位計とを使い分けること ができる。
【0022】 請求項6によれば、崩落の危険があるときには音等によって危険を知ることが できるから、確実な危険予知をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切羽の正面図。
【図2】切羽の断面図。
【図3】治具とアームと超音波センサの正面図。
【図4】治具とアームの超音波センサの側面図。
【図5】治具とアームと変位計の正面図。
【図6】治具とアームの変位計の側面図。
【符号の説明】
1 切羽 2 孔 3 楔 4 ロックボルト 5 治具 6 アーム 7 変位測定器 7a 超音波センサ 7b 変位計 8 監視装置 9 警報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山際 豊美 東京都千代田区神田淡路町2−4−6 株 式会社東横エルメス内 (72)考案者 小宮山 清二 東京都千代田区神田淡路町2−4−6 株 式会社東横エルメス内

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの切羽に固定される治具と、治
    具から切羽に沿う複数の任意の位置までそれぞれ延びる
    複数のアームと、各アームに取り付けられて切羽の変位
    を測定する変位測定器と、変位測定器が測定した変位が
    所定の基準値を超えたか否かを監視する監視装置とから
    なることを特徴とするトンネルの切羽崩落監視装置。
  2. 【請求項2】 前記治具を、切羽に穿設した孔に固定さ
    れるロックボルトにより切羽に固定したことを特徴とす
    る請求項1記載のトンネルの切羽崩落監視装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の長さのアームを有して、治具
    と変位測定位置との距離に応じた長さのアームを用いる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトンネ
    ルの切羽崩落監視装置。
  4. 【請求項4】 前記各アームは伸縮自在であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のトンネルの切羽
    崩落監視装置。
  5. 【請求項5】 前記変位測定器は超音波センサ又は変位
    計である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のト
    ンネルの切羽崩落監視装置。
  6. 【請求項6】 前記監視装置は、測定変位が基準値を超
    えたときに崩落の危険があると判断して警報を発する警
    報手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    5のいずれかに記載のトンネルの切羽崩落監視装置。
JP1995000586U 1995-02-14 1995-02-14 トンネルの切羽崩落監視装置 Expired - Lifetime JP3018524U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012112920A (ja) * 2010-11-29 2012-06-14 Railway Technical Research Institute ひずみ測定装置とその製造方法及び載荷試験装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012112920A (ja) * 2010-11-29 2012-06-14 Railway Technical Research Institute ひずみ測定装置とその製造方法及び載荷試験装置

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