JP3018062U - 名刺入 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納した数枚の名刺の中から片手で瞬時に一
枚の名刺を取り出すことと、取り出した残りの名刺の枚
数を確認することができる便宜性と確実性を追求した名
刺入を提供する。 【構成】 板バネと名刺収納枠を装備した名刺入部と、
スライドボタンとカウント盤送りとで連動する残りの名
刺枚数確認用のカウント盤を設けた蓋部とを蝶盤で連結
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、収納した名刺を片手で瞬時に一枚ずつ取り出せ、さらに残った名刺 の枚数を表示する機能を装備した名刺入に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来技術として、名刺を収納する革製品・合成樹脂製品があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術は次の様な欠点があった。 （イ）従来からの技術として、従来製品は軟質材料のため、洋服やズボンのポ ケットなどに収納の際、収納内部の名刺が折れ曲がったり汚れたりする傾向があ り、名刺の収納量が多いと円滑に名刺が取り出せなかった。また一枚など必要枚 数を取り出したい場合には、数枚の中から一枚を取り出すのに時間がかかったり 、数枚の名刺が同時に取り出されてしまって余った名刺は元のケースに戻す必要 があった。 （ロ）従来の名刺入は中に残っている枚数が分からず、必要時に名刺入に無く 相手に渡せない場合さえあった。 （ハ）本考案は、これらの欠点を除き、片手で簡単に瞬時に一枚ずつ収納ケー スから名刺を取り出せ、かつ名刺の枚数が分かる便宜性と確実性を提供するもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記構成によれば、収納した名刺（２１）を平衡に持ち上げる板バネ（８）を 装備した名刺入部（１）に名刺を入れ、、スライド溝（４）に密着して滑動する スライドボタン（５）のくさび受（２３）にカウント盤送り（１５）のくさび（ ２２）が、名刺（２１）がある程度挿出された時点において挿着するよう構成し 、一体として連動し名刺（２１）を名刺出口部（１０）から送出させると同時に カウント盤（１４）をひと目盛ずつ回転させる構造とする。 カウント盤軸（１６）を軸にて回転する枚数確認用カウントナンバー（１７）を 表示するカウント盤（１４）とカウント盤のカギ部（１８）固定用の逆転防止ア ーム（１９）の連作動装置を蓋部裏面（２ーａ）に装備し、蓋部裏面（２ーａ） に設けたカウント盤上のカウントナンバー（１７）が蓋部（２）の表面（２ーｂ ）側から目視できるよう開口部のカウントナンバー表示部（２０）を設け、さら に名刺入部（１）と蓋部（２）を蝶番（３）で連結させる。

【０００５】

【作用】

上記の如く構成すれば、スライド爪が名刺一枚を保持する働きで、収納した数 枚の名刺の中の一枚を名刺出口から送出させ、さらにスライド爪がカウント盤送 りを連動させカウント盤のカギ部を押すことでカウント盤表面に表示されたカウ ントナンバーが一目盛りずつ移動し、カウントナンバー表示部に名刺の残りの枚 数が表示される。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例を図１０にもとづいて詳述すれば、金属の板バネ（８）を装 備した合成樹脂の名刺入部（１）に数枚の名刺（２１）を板バネ（８）を下に押 さえるように装着、蝶番（３）を支点に合成樹脂の蓋部（２）を閉じ、蓋部（２ ）のスライド溝（４）に連接して装備したスライドボタン（５）をスライド溝（ ４）に添ってＡ方向いっぱいに滑動させると、蓋部裏面（２ーａ）に連設したス ライドボタン（５）の端部のスライド爪（６）が名刺を保持し、スライドボタン （５）を戻すことでスライド溝（４）が滑動するＢ方向側面に開設された名刺出 口部（１０）より一枚の名刺が送出される。名刺出口部下方の名刺出口段（１１ ）は、名刺（２１）が名刺出口部（１０）を通過する際に、内蔵されているバネ （１３）の伸縮により名刺（２１）一枚だけを送出させるために設けられている 。さらに図１に示す名刺出口段（１１）の中央に設けてある名刺出口段調節ネジ （１２）は、名刺出口段（１１）に内蔵されているバネ（１３）の力を借りてさ まざまな厚みの名刺に応じて名刺出口段（１１）を調節する機能を装備している 。 図１０に示す名刺入部（１）の本体外枠欠損部スライド爪逃し（７）は蓋部（ ２）を閉じてＡ方向いっぱいにスライドボタン（５）をスライドした時に、スラ イドボタン端部のスライド爪（６）が外枠に当たるのを回避するために設けられ ている。 以下、図２から図４の蓋部に関する平面図について説明する。 前記同作動時、図２の状態からスライドボタン（５）をスライド溝（４）に添 いＢ方向に滑動すると、スライドボタン（５）のくさび受（２３）にカウント盤 送り（１５）のくさび（２２）が装着され一体化した状態となり、一体化したふ たつをさらにＢ方向に滑動さるとカウント盤送り（１５）の送り爪（２５）がカ ウント盤軸（１６）を軸に円盤状のカウント盤（１４）の周縁のカギ部（１８） を一個分ずつ回転させ、ストッパー（２６）でＢ方向への動きは制止し図４の状 態となる。 回転したカウント盤（１４）はカウント盤送り（１５）と対向して設けた弾力 性のある逆転防止アーム（１９）がカウント盤（１４）周縁のカギ部（１８）を 一個分ずつロックすると同時に逆回転を防止する。前記名刺送出に連動して一個 分ずつ回転して送られたカウント盤（１４）面上のカウントナンバー（１７）は 図５に示すように蓋部表面（２ーｂ）に設けた開口部のカウントナンバー表示部 （２０）に表示される。 名刺を送出したあと、一体化したカウント盤送り（１５）とスライドボタン（ ５）をＡ方向に戻す作動状態を図７と図８で説明すると、スライド溝（４）に沿 って戻しカウント盤の送り爪（２５）がカウント盤のカギ部（１８）の頂点に達 すると、そのカギ部の山の幅だけカウント盤送り（１５）が向かって右にずれる 事になり弾力性を持ったスライドボタン（１５）は図７のように一瞬細長く設け たスペース（２４）のすきまでしなう形状となり、その後図８のように送り爪（ ２５）はカウント盤（１４）のカギ部（１８）に装着される。 さらに、カウント盤送り（１５）のくさび（２２）とスライドボタン（５）の くさび受（２３）の関係を図９で説明すると、スライドボタン（５）のくさび受 （２３）にカウント盤送り（１５）のくさび（２２）が装着され一体化し名刺を 送出し終わりＡ方向に戻る際、図３の状態からくさび（２２）がくさび受（２３ ）から離脱する必要があり、図３の状態から正確に離脱するためには、くさび（ ２２）の形状とくさび受（２３）の形状はこの組み合わせでなくてはならず、く さび受（２３）と同形状のくさびでは正確に離脱させることはできない。

【０００７】

【考案の効果】

（１）上記構造によれば、硬質収納ケースのため、折り曲がることもなく、外 部からの衝撃にも耐えられ、名刺汚損からも保護する役目をはたす。 （２）上記作用によって、収納した数枚の名刺の中から瞬時に一枚の名刺を取 り出すことができる確実性のある名刺入である。 （３）収納されている名刺の残りの枚数表示用のカウントナンバーを表示する ことにより収納忘れを無くし補充時期が確認でき、常時十分な名刺枚数を確保す ることができる信頼性の高い商品となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の名刺入部の平面図である。

【図２】本考案の蓋部裏面の平面図で、作動状態１の図
である。

【図３】本考案の蓋部裏面の平面図で、作動状態２の図
である。

【図４】本考案の蓋部裏面の平面図で、作動状態３の図
である。

【図５】本考案の蓋部表面の平面図である。

【図６】本考案の実施例に係り、名刺入部から名刺が送
出された状態の断面図である。

【図７】本考案の実施例に係り、スライドボタンとカウ
ント盤送りの動作状態１を表した図である。

【図８】本考案の実施例に係り、スライドボタンとカウ
ント盤送りの動作状態２を表した図である。

【図９】本考案の実施例に係り、くさびとくさび受との
関係図である。

【図１０】本考案の斜視図である。

【符号の説明】

１ 名刺入部 ２ 蓋部 ２ーａ 蓋部裏面 ２ーｂ 蓋部表面 ３ 蝶番 ４ スライド溝 ５ スライドボタン ６ スライド爪 ７ スライド爪逃し ８ 板バネ ９ 名刺収納枠 １０ 名刺出口部 １１ 名刺出口段 １２ 名刺出口段調節ネジ １３ バネ １４ カウント盤 １５ カウント盤送り １６ カウント盤軸 １７ カウントナンバー １８ カギ部 １９ 逆転防止アーム ２０ カウントナンバー表示部 ２１ 名刺 ２２ くさび ２３ くさび受 ２４ スペース ２５ 送り爪 ２６ ストッパー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】板バネ（８）を装備した名刺入部（１）
   に、スライド溝（４）に密着して滑動可能で名刺一枚の
   みを保持し名刺出口部（１０）から送出させるスライド
   爪（６）を端部に設けたスライドボタン（５）と連結し
   たカウント盤送り（１５）を内設した蓋部（２）とが蝶
   番（３）で連結されてなる名刺入。
2. 【請求項２】カウント盤送り（１５）に、カウント盤軸
   （１６）にて回転し残り枚数確認用カウントナンバー
   （１７）を表示したカウント盤（１４）とカウント盤ロ
   ック用の逆転防止アーム（１９）の連作動装置を蓋部裏
   面（２ーａ）に装備したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲請求項１記載の名刺入。
3. 【請求項３】蓋部表面（２ーｂ）側からカウント盤（１
   ４）面上のカウントナンバー（１７）が目視できるよう
   カウントナンバー表示部（２０）を開口部として設けて
   なる実用新案登録請求の範囲請求項１記載の名刺入。