JP3018035U - 水洗便器の水タンク - Google Patents

水洗便器の水タンク

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JP3018035U
JP3018035U JP1995004473U JP447395U JP3018035U JP 3018035 U JP3018035 U JP 3018035U JP 1995004473 U JP1995004473 U JP 1995004473U JP 447395 U JP447395 U JP 447395U JP 3018035 U JP3018035 U JP 3018035U
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徳 俊 鄭
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馮 振 源
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密閉水タンク内の密閉圧力により強力な水洗
効果を得て有効に便器ボールを洗浄し、かつ自動的に給
水を止め得ると共に使用水を節減できるようにする。 【構成】 密閉状水タンク(30)下端外側壁に給水管
(31)を連接し、該水タンク(30)底部に上端が該
水タンク(30)内に上向き伸入する排水管(32)を
挿設して、該排水管(32)下端を便器ボール(36)
に連通させると共に、該排水管(32)上端開口を止水
弁玉(33)により密接封鎖して、該排水管(32)の
管路内に該止水弁玉(33)を上向きに突上げる制御手
段(34)を設け、かつ該止水弁玉(33)周囲に該止
水弁玉(33)の上下動経路を規制する筒状網体(3
5)を装設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は水洗便器の水タンクに関し、特に密閉した水タンク内の圧力により強 力な水洗効果を得て有効に便器を洗浄し、水の使用量を節減できる水洗便器の水 タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水洗便器における水タンクは、図7,8に示すように、主として、通常 の蓋付きタンク10にフラッシバルブのバルブシート11、溢流管12、一組の 上,下浮玉13,14、排水ハンドル15および給水管16などを内装してなり 、該バルブシート11は水タンク底部に固定され、その上方にバルブ110を備 えた排水管111を設けて、該バルブ110の表面に嵌接した滑動板17により 該バルブ110を該溢流管12底部に枢接し、該滑動板17は一端に鈎孔170 を穿設される。該下浮玉14はY字形状の排水制御桿18上に固装されて、該排 水制御桿18の上記バルブ110及び滑動板17と相対する一端に係止部180 を設ける。該排水ハンドル15は水タンク10上端部の外側壁に取付けられて、 水タンク10内に位置付けられる枢軸150と連結し、該枢軸150は連動桿1 9を介してリフトチェーン20と連接すると共に、該リフトチェーン20は該連 動桿19先端と該滑動板17との間を連結する。該上浮玉13はフロートアーム 21により給水管16の上端に枢接され、該給水管16は上端に進水口160を 設けられる。
【0003】 上記のように構成された従来の水洗便器の水タンク使用態様は、図7に示すよ うに; (1)水面が水位線Aにある満水状態の時は、該上,下浮玉13,14が浮力 作用からそれぞれ所定位置に浮かんでおり、使用者が水を便器ボール内に噴射さ せるため、排水ハンドル15を押し下げると槓杆作用により該連動桿19先端が 上昇移動してリフトチェーン20を手繰り上げ、該リフトチェーン20が手繰り 上げられると該滑動板17及びバルブ110を連動上昇して、該排水口111が 捲り開けられて水タンク10内の水が迸って便器ボール内の汚れを洗い流すので ある。
【0004】 (2)そして、該滑動板17が連動されて上昇すると、その周縁が排水制御桿 18の係止部180に当接して制止されることになり、該水タンク10内の水位 が最低水位線Bになると、該下浮玉14が浮力を失って下向きに移動下降して、 該係止部180と該活動板17が離脱し、該活動板17とバルブ110が重力の 関係から該排水口111を閉塞すると共に、該リフトチェーン20、連動桿21 及び排水ハンドル15などが元来の状態に復帰して、該上,下浮玉13,14が 水位の上昇に伴いだんだんと元来の状態に戻り排水口111が閉塞されて止水す る。
【0005】 然し、上記従来の水洗便器の構造から言うと、その水面が水位線Aにある満水 状態の時、該上,下浮玉13,14はそれぞれ水の浮力から所定位置に浮んでお り、使用者が排水ハンドル15を回して水を放出すると、該連動桿19先端の上 昇移動から該リフトチェーン20が手繰り上げられて、該活動板17おびバルブ 110を連動上昇し、遂に排水口111を捲り開けて水タンク10内の貯水を迸 り出させて、便器ボール内の汚れを洗い流すのであるが、その最高水圧は水面が 水位線Aにいる時であって水位が下降するにつれて水圧がだんだんと下がる一方 、水タンク10内の貯水の排出量は一定なので、単に水位圧力によって水タンク 10内の貯水を迸り出させるにはエネルギーがだんだんと減衰するのを免れず、 便器の洗浄効果が使用水量の割りに良くなく、往々にして水圧の不足から有効に 便器内の汚物を洗い流すことができず、2度目の洗浄を行わなければならないで 、操作が煩わしく時間がかかると同時に、使用水量が多くて不経済である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の水洗便器の水タンクにおける問題点に鑑み、本考案は、密閉水タン ク内へ給水する時の蓄圧効果により強力な水洗効果を得て有効に便器ボールを洗 浄し、かつ自動的に給水を止め得ると共に使用水を節減できる水洗便器の水タン クを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、密閉状水タンク下端外側壁に給水管を連 接し、該水タンク底部に上端が該水タンク内に上向きに伸入する排水管を挿設し て、該排水管下端を便器ボールに連通させ、かつ該排水管上端開口を止水弁玉に より逆止め封鎖して、該排水管の管路内に該止水弁玉を突上げる制御手段を設け ると共に、該止水弁玉周囲に該止水弁玉の上下動経路を規制する筒状網体を装設 し、該制御手段を操作することにより該止水弁玉を突き上げて該排水管上端開口 を開口させて、該水タンク内の貯水を該水タンク内に蓄積された圧力により加圧 して該排水管を経て便器ボール内に噴射させるように構成される。または、密閉 状水タンクに給水管及び排水スリーブを設け、該排水スリーブ下端開口に水密状 且つ上下滑動可能に嵌挿した当接チューブ下端を便器ボールに水密嵌挿して連通 させ、該水タンク内部に伸入した該排水管上端開口に止水弁玉を密接支承させ、 該止水弁玉周縁に該止水弁玉の上下浮動経路を規制する筒状網体を固設して、上 記水タンク内に上下滑動可能な両昇降桿を設けて、該両昇降桿上下端を上,下連 結部材で連接し、且つ該上連結部材上端面にばね部材を胴回りに周設して上端が 該水タンク上端面から伸出する引上ロッドを設けて、該下連結部材に上端が上記 止水弁玉底面に当接する当接ロッド胴部適所を固持させ、該引上ロッドを引き上 げることにより該両昇降桿及び下連結部材を介して、該当接ロッドが上向きに滑 動して該止水弁玉を該排水管上端開口から離脱させるように押上げ、該水タンク 内の貯水が該水タンク内に形成された密閉圧力により便器ボール内に噴流するよ うに構成される。
【0008】 そして、上記排水管上端開口に上向きに先広がりテーパの弁座を形成して上記 止水弁玉を支承させ、該弁座と該止水弁玉が上記水タンク内の水圧により互いに 密接して該排水管上端開口を封鎖できるようにして;上記制御手段を上記排水管 の管路内に設けられた当接ロッドとハンドルレバーとで形成し、該当接ロッドを 上端が上記止水弁玉底面に当接するよう該排水管に内装して、該ハンドルレバー を該排水管の上記水タンク底部から伸出した周壁に穿たれた通孔に挿入螺定する と同時に、その排水管内に挿入した端部を該当接ロッド下端に枢接させて、該ハ ンドルレバー外端部を押下げて生じる槓杆作用により該当接ロッドが上昇移動し 、該止水弁玉を該排水管上端の弁座から突き上げるようにし;上記密閉状水タン クに高さ異なる複数のそれぞれ制御手段を装着した排水管を配設し、各排水管下 端をT接手などのような多口管により便器ボールに連通させて、使用時の汚物の 多寡により適当な高さの適当な水量を流出する排水管の制御手段のハンドルレバ ーを操作して便器ボール内に水を迸らせるようにし;または、上下滑動可能な両 昇降桿を内装して引上げロッドを上端面に伸出させた上記水タンク内に進水水位 を制御する水位制御手段を設けて;該水位制御手段を内部中空の管体と内部中空 の透水可能な固定座及び制御浮玉で形成して、該管体を上記水タンク上端内部に 設けられた承接座底部に連接固定して外界と連通させ、該固定座を該管体下端に 嵌接して、該固定座内に遊装した該制御浮玉が該水タンク内の水位上昇浮力から 上昇して該管体下端開口を密封当接するようにすれば一層好ましくなる。
【0009】
【作用】
上記のように構成された本考案は、ハンドルレバーを押下げない時或いは引上 げロッドを引上げない時は、止水弁玉が水タンク内部の気圧と水圧から該排水管 上端開口の弁座に密着当接して閉塞しており、該水タンクは密閉状を呈して給水 の際に内部にだんだんと密封圧力が蓄積されるので、その密封圧力が給水圧力よ り小さい時は水が給水管より該水タンク内に流入し、該水タンク内に流入した貯 水が水タンク内の密封圧力と給水圧力が互いに平衡する水位に至ると、その給水 が自動的に停止する。また、該ハンドルレバーを押下げ或いは該引上ロッドを引 上げると、当接ロッドが上昇移動して止水弁玉を押上げ、該水タンク内の貯水が 該排水管または排水スリーブ上端開口を経て便器ボール内に流れることになり、 同時に該水タンク内部の密封圧力により該便器ボールに流れる水が圧力を加えら れて噴流することになる。一方、押し上げられた止水弁玉は筒状網体の規制によ り上下浮動しても排水管または排水スリーブ上端開口と対応する位置から外れな い。そして、密閉状水タンクに高さの異なる複数のそれぞれ制御スイッチを装着 した排水管を配設して、各排水管下端をT接手などの多口管により便器ボールに 連通させて、使用時の汚物の多寡により適当な高さの適当な水量を流出する排水 管の制御手段を操作して便器ボール内に水を噴流させることができる。
【0010】
【実施例】
図1に示すのは、本考案における第1の実施例の正面一部断面図で、図示の如 く、主として、密閉水タンク30に給水管31,排水管32、止水弁玉33、該 止水弁玉33の開閉を制御する制御手段34および該止水弁玉33の上下動を所 定経路に制御する筒状網体35等を組合わせてなり; 該給水管31は水タンク30の側壁下端或いは底部に連接されて、その管路内 部に給水制御スイッチ310を設けられる。 該排水管32は該水タンク30底部に設けられて便器ボール36内と連通し、 且つ該排水管32の該水タンク30内に上向き伸入した上端に先拡がりテーパの 弁座320を設ける。 該止水弁玉33は上記弁座320上に密着当接して排水管32の上端開口を閉 塞でき、適当な厚さを具えて水圧を受けた際に確実に該弁座320内径を密着封 鎖するように形成される。
【0011】 該制御手段34は上記排水管32の管路に設けられて、当接ロッド340およ びハンドルレバー341を備えてなり、該当接ロッド340は排水管32内部に 取付けられて、その上端を延伸して上記止水弁玉33下端縁に当接させる。該ハ ンドルレバー341はナットにより該排水管32の水タンク30の底部から伸出 した周壁に穿たれた通孔321に挿入螺定され、その中段部位に球心軸受322 を軸挿して該通孔321内に枢設されると共に、その排水管32に伸入した端部 を該当接ロッド340下端に枢接する。 該筒状網体35は水タンク30内の止水弁玉33の周縁に設けられる円形筒状 または方形筒状の網体であり、本実施例は止水弁玉33の周囲に筒状網体35を 固設して、該止水弁玉33の上下動経路を規制する役目を務めさせる。
【0012】 そして、第3図に示すように、該第1の実施例を組立てる時は、先ず上端面密 閉の水タンク30本体を成型して、該水タンク30底部に開口37を設け、かつ 該止水弁玉33、筒状網体35および排水管32を予め底座38に固定して、そ の給水管31を本実施例で開示したように水タンク30の外側壁下端に固装し、 次に該止水弁玉3、筒状網体35および排水管32上端部を該水タンク30内に 位置付けるよう該底座38をねじ手段により上記開口37に被着固定して、該底 座38周縁にゴムまたはシリコーンゴムなどで形成された漏止め部材39を貼付 け接着し、これにより止水弁玉33、筒状網体35および排水管32を装着した 該水タンク30内部を完全密封する。
【0013】 上記組立完了した本考案の第1の実施例を使用すると、下記のような作用があ る; (1)図1に示すように、ハンドルレバー341を下向きに押さない時は、該 止水弁33は水タンク30内部の水圧から該排水管32上端の弁座320に密着 当接して閉鎖作用を生じ、該水タンク30は密閉状を呈してその内部に貯水量と 対応する密封圧力を形成しており、その密封圧力が給水圧力より小さい時は水が 給水管31より該水タンク30内に流入して(該給水制御スイッチ310は平常 開いた状態を呈する)、該水タンク30内に流入した貯水が水タンク30内の密 封圧力と給水圧力が互いに平衡する水位に至ると、給水が自動的に停止する作用 が生じて水タンク30に水が流入しなくなる。
【0014】 (2)そして、該ハンドルレバー341を下向きに押圧すると、第2図に示す ように、該ハンドルレバー341を押下げた槓桿作用から該当接ロッド340が 上昇して該止水弁玉33を押上げ、該水タンク30内の貯水が該排水管32の上 端開口を経て便器ボール36内に流れることになり、同時に該水タンク30内部 に存在する密封圧力によ該便器ボール36に流れる水が水圧を加えられて迸り、 該便器ボール36内に強力な渦流を形成して、これにより良好な洗浄効果を提供 することができる。
【0015】 図4に示すのは、本考案における第2の実施例の正面一部断面図であり、図示 の如く、該第2の実施例は、その密閉状水タンク50の外側壁下端に給水管51 を取付けて、第1,2の出水装置60,70およびT接手80等を組合せてなり 、そのうち; 該給水管51は水タンク50の外側壁の下端に連結して、その管路に給水制御 スイッチ510を内装される。 該第1の出水装置60は水タンク50底部の適当な位置に設けられて、主とし て、第1の排水管61、止水弁玉62および制御手段63によって組立られ、該 第1の排水管61上端部を水タンク50内部下方に伸入させて、その上端開口に 上向きにだんだんと広がるテーパ状の弁座610を形成し、該弁座610により 該止水弁玉62を支承固持する。該制御手段63は互いに枢接する当接ロッド6 30およびハンドルレバー631を組合せてなり、該当接ロッド630は該第1 の排水管61内部に設けられて、その上端を該止水弁玉62底縁に当接し、該ハ ンドルレバー631は該第1の排水管61の該水タンク50底部より伸出した周 壁に具えた通孔611に挿着固装されて、その該第1の排水管61内に伸入した 端部を該当接ロッド630下端に枢接し、さらに該水タンク50内部における止 水弁玉62周囲にそれぞれ該止水弁玉62の上下動経路を規制する筒状網体64 を設ける。
【0016】 該第2の出水装置7は水タンク50底部に設けられた上記第1の出水装置60 と適当な距離を離れた個所に設けられて、主として、第2の排水管71,止水弁 玉72および制御手段73によって組立られ、該第2の排水管71上端部を水タ ンク50内部上方に延伸させて、その上端開口に上向きにだんだんと広がるテー パ状の弁座710を形成し、該弁座710により該止水弁玉72を支承固持する 。該制御手段73は互いに枢接する当接ロッド730およびハンドルレバー73 1を組合せてなり、該当接ロッド730は該第2の排水管71内部に設けられて 、その上端を該止水弁玉722底縁に当接し、該ハンドルレバー731は該第1 の排水管71の該水タンク50底部より伸出した周壁に備えた通孔711に挿着 固装されて、その該第1の排水管71内に伸入した端部を該当接ロッド730下 端に枢接し、さらに該水タンク50内部における止水弁玉72周囲にそれぞれ該 止水弁玉72の上下動経路を規制する筒状網体74を設ける。
【0017】 該T接手80は第1,2,3のバルブ口81,82,83を備えた3つの通路 を有するT字形状に形成され、そのうちの第1,2のバルブ口81,82をそれ ぞれ第1,2の排水管61,71に連接して、該第3のバルブ口83を便器ボー ル90に連接する。
【0018】 上記組立完了した本考案の第2の実施例を使用すると、下記のような作用があ る; (1)第1の出水装置60のハンドルレバー631或いは第2の出水装置70 のハンドルレバー71を下向きに押さない時は、該止水弁玉62,72は水タン ク50内の水圧からそれぞれ第1,2の排水管61,71の弁座610,710 に密着当接して閉鎖作用を形成し、該水タンク50内の貯水は給水管51から該 水タンク50内に流入して、該水タンク50が密閉状に形成されていることから 、該水タンク50の内部に一定の密封圧力が形成され、該水タンク50内の貯水 が該水タンク50内の密封圧力と平衡する水位に至ると、自動的に止水する作用 が生じて給水が停止される。
【0019】 (2)そして、使用者が第1の出水装置60のハンドルレバー631を押し下 げると、該ハンドルレバー631の下向き押圧による槓杆作用から該当接ロッド 630が上昇して止水弁玉62を押し上げ、この際、該水タンク50内の貯水が 開いた第1の排水管61上端開口から便器ボール90に流入して、密閉された該 水タンク50内に生じる密封圧力により便器ボール90内に流入する水は圧力が 加えられて迸ることになり、便器ボール90内に強力な渦流を形成して優れた水 洗効果を提供し、同時に該第1の排水管61上端開口が水タンク50内部下方に 位置付けられていることから、排出水量が比較的多く大便時の水洗に適用する。 また、使用者が第2の出水装置70のハンドルレバー731を押し下げると、同 様に該ハンドルレバー731に対する下向き押圧による槓杆作用から、連動上昇 した該当接ロッド730が止水弁玉72を押し上げ、該水タンク50内の貯水が 開いた第2の排水管71上端開口から便器ボール90に流入して、密閉された該 水タンク50内に生じる密封圧力により便器ボール90内に流入する水に圧力が 加えられて迸り、便器ボール90内に強力な渦流を形成して優れた水洗効果を提 供し、同時に該第1の排水管71の上端開口が水タンク50内部上方に位置付け られていることから、排出水量が比較的少なく小便時の水洗に適用される。
【0020】 上記の説明から分かるように、本考案は使用上少なくとも下記のような優点を 具えており、従来のものに比べて遥かに進歩性、実用性に富む。
【0021】 (1)本考案は密閉状水タンクに給,排水管をそれぞれ設けて、該排水管の水 タンク内に上向き伸入した上端開口に止水弁玉を支承する弁座を形成し、かつ該 排水管の管路に止水弁玉の該弁座に対する密着当接を離脱させる制御手段を設け て、該制御手段を操作することにより該止水弁玉を弁座から離脱させ、水タンク 内の貯水を該密閉水タンク内の密封圧力により迸出させて、有効に便器ボール内 の汚物を洗浄排除するのであり、かつ排水管内の流水は水タンク内の密封圧力に より圧力を加えられて便器ボールに迸るので、少量の水で便器ボール洗浄の目的 を果たすことができ、使用水を節減する効果がある。
【0022】 (2)給水管から供給される水タンク内の貯水が所定水位に至ると、密閉水タ ンク内の密封圧力と給水圧力が平衡を保つことから、該給水管から水タンク内に 流入する水流を停止させることができ、したがって、自動止水の機能を備えてい る。
【0023】 (3)密閉水タンク内に複数セットの高さ異なる排水管を設けて、各排水管上 端開口にそれぞれ止水弁玉を支承して互いに密接する弁座を装設し、そして、使 用時の汚物の多寡により適当な高さの適当な水量を流出する排水管から便器ボー ル内に水を噴流させて洗浄し、これにより使用水を節減する目的を達成させるこ とができる。
【0024】 図5に示すのは、本考案における第3の実施例の正面一部断面図で、図示の如 く、主として密閉状の水タンク40に給水管41、排水スリーブ42、止水弁玉 43、該止水弁玉43の上下浮動経路を規制する筒状網体44、該止水弁玉43 底部に当接して適時に押上げる当接チューブ45、該当接チューブ45を上向き に移動させる両昇降桿46、該両昇降桿46上下端を連結する板状の上,下連結 部材47,48、引上ロッド79及び水タンク40の給水水位をコントロールす る水位制御手段50A等を設け、そのうち、 該水タンク40は、内部上端にほぼ断面U字形状を呈した気・水密材質例えば 磁器またはプラスチックでなる承接座401(一般に水タンク40と同質材料で 形成される)を固設して、該承接座401内部に中空状の容置空間402を形成 し、該承接座401に上端開口を被覆する板状の上蓋6を設けると共に、該水タ ンク40内部の筒状網体44の両側に中空状のガイド管403を立設して、該両 ガイド管403の上端を該容置空間402に伸入させ、且つ締付部材404によ り該両ガイド管403上端を締付固定して、該締付部材404と該ガイド管40 3との間に確実な密封効果を具えさせるため漏洩防止ワシャ405を設ける。
【0025】 該給水管41は上記水タンク40の下端側壁または底面に設けられ、その管路 内に給水制御スイッチ410を装設する。 該排水スリーブ42は上記水タンク40底部に固設される。 該止水弁玉43は適当な厚さの球体を呈して、水圧を受ければ確実に上記排水 スリーブ42上端開口を密封するように設けられる。 該筒状網体44は透水可能な円筒或いは方形筒の網体に形成されて、上記水タ ンク40内部の止水弁玉43周縁に固装され、該止水弁玉43の上下移動経路を 規制する目的で設けられる。
【0026】 該両昇降桿46はそれぞれ上記ガイド管403内に貫挿して、その両ガイド管 403から伸出した上下端を上記上,下連結部材47,48により連結する。 該当接チューブ45は内部中空状のパイプ状を呈して、上記下連結部材48に 嵌挿して胴部を固持され、その上端部外周面にOリング(図示せず)を周設して 上記排水スリーブ42内に水密状且つ上下滑動可能に嵌入し、その上端開口を上 記止水弁玉43底面に当接させると同時に、その下端部を適当な高さ上下滑動可 能に便器ボール26内に水密嵌挿して連通させる。 該引上ロッド49は、その下端を上記上連結部材47に連接固定し、その上端 を水タンク40の上端面450に貫挿してから更に握り柄490を装着して、該 引上ロッド49胴回りにばね部材491を周設する。
【0027】 該水位制御手段50Aは、内部中空の管体51Aと透水可能な内部中空の固定 座52A及び制御浮玉53Aを備えて、該管体51Aを上記承接座401底面に 固設して上記引上ロッド49周縁の間隙を通じて外界と連通させ、その下端開口 に下向きに拡大するテーパ端部510Aを形成して、該固定座52Aを該管体5 1A下端の該テーパ端部510A上縁に臨んだ周回りに嵌着固定させると共に、 該水タンク40上端面に通孔406を穿設し、そして、該制御浮玉53Aを該固 定座52Aに内装して、該水タンク40内部の水位上昇による浮力作用から該制 御浮玉53Aが浮上して該管体51Aの下端開口を封鎖し、且つ該固定座52A により該制御浮玉53が浮上する際に左右揺動しないように規制する。
【0028】 上記のように組立られた本考案の第3の実施例を使用すると、次のような作用 がある。 (1)図5に示すように、水タンク40上方に伸出した引上ロッド49の握り 柄490を引上げない時は、該止水弁座43が水タンク40内部の水圧から該排 水スリーブ42の上端開口に密着当接して閉鎖作用を形成しており、該給水制御 スイッチ410は平常から開いた状態を呈しているので該水タンク40内の貯水 は給水管41から進入し、該水タンク40内部の水位上昇に伴い該制御浮玉53 Aが上昇して該管体51Aの下端開口を密封閉鎖すると、該水タンク40内は密 閉状態を呈するので、該水タンク40内に貯水量と対応する密閉圧力が形成され て、該水タンク40内に流入した貯水は水タンク40内の密封圧力と給水圧力が 互いに平衡する水位になると、即ち、該平衡水位が該制御浮玉43下端よりやや 高い位置に来ると、自動的に止まって該水タンク40に流入しなくなり、したが って、該管体51Aの長さを適当に変えると該水タンク40の進水水位を調整す ることができる。
【0029】 (2)そして、図6に示すように、使用者が握り柄490を引き上げると、該 上連結部材47を介して昇降桿46が引上げられ、同時に該下連結部材48も手 繰り上げられて、該当接チューブ45が上向きに移動して該止水弁玉43を排水 スリーブ42上端開口から突き上げて離脱させ、且つ該当接チューブ45は上記 ばね部材591の弾性回復から該引上げロッド49及び上,下連結部材47,4 8と一緒に元来の位置に復帰するので、その間に該水タンク40内の貯水が該水 タンク40内の密封圧力から該排水スリーブ42上端開口及び該当接チューブ4 5を経て該便器ボール26内に噴流して、優れた便器ボール26の洗浄効果を発 揮すると共に、この際、該制御浮玉53Aが水位に随って固定座52Aの底面に 下降し、且つ該止水弁玉43もだんだんと下降して該排水スリーブ42上端開口 に再び密着し、水タンク40内の密封圧力の低下による給水管41からの給水を 水タンク40内に留めて保持する。
【0030】 上記の説明から分かるように、本考案の第3の実施例は水タンク内の止水弁玉 を上向き移動させる引上ロッドを水タンク上端面より伸出させて握り柄を装着し 、該引上ロッド下方に両昇降桿及び下連結部材を介して当接チューブを連結して 、該引上ロッドを引き上げることにより該当接チューブが該止水弁玉を押上げて 排水スリーブ上端開口から離脱させ、そして水タンク内の貯水が該水タンク内に 形成された密封圧力から便器ボール内に噴流して洗浄するのである。
【0031】
【考案の効果】
上記のように構成された本考案は、水タンクが密閉状になっていて、流入する 給水量に応じて該水タンク内に密封圧力が生じることから、所定水量流入すれば 自動的に止水することができ、かつ便器ボールに流れる水タンク内の貯水を加圧 して迸り出させて、少量の水で便器ボールを有効に洗浄することができるので使 用水を節減すると共に、特に、密閉状水タンク内に複数セットの高さ異なる排水 管を設けた場合は、汚物の多寡に応じて適量の水を排水管から便器ボール内に噴 流させるので一層使用水量を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における第1の実施例の正面一部断面
図。
【図2】本考案における第1の実施例において止水弁玉
が開いた状態にある水タンクの正面一部断面図。
【図3】第1の実施例の組立状態表示する断面図。
【図4】本考案における第2の実施例の正面一部断面
図。
【図5】本考案における第3の実施例の正面一部断面
図。
【図6】本考案における第3の実施例の正面一部断面
図。
【図7】従来の水洗便器における水タンクの正面一部断
面図。
【図8】従来の水洗便器における水タンクの平面図。
【符号の説明】 30,50,40 水タンク 31,61,71,41 給水管 32 排水管 320 弁座 321 通孔 33,43 止水弁玉 34,63,73 制御手段 340 当接ロッド 341 ハンドルレバー 35,44 筒状網体 36,90,26 便器ボール 80 T接手 46 昇降桿 47,48 上,下連結部材 49 引上ロッド 491 ばね部材 401 承接座 50A 水位制御手段 51A 管体 52A 固定座 53A 制御浮玉 42 排水スリーブ 45 当接チューブ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉状水タンク(30)の下端外側壁に給
    水管(31)を連設し、該水タンク(30)の底部に上
    端が該水タンク(30)内に上向き伸入する排水管(3
    2)を挿設して、該排水管(32)の下端を便器ボール
    (36)に連通させ、かつ該排水管(32)の上端開口
    を止水弁玉(33)により逆止め封鎖して、該排水管
    (32)の管路内に該止水弁玉(33)を突上げる制御
    手段(34)を設けると共に、該止水弁玉(33)の周
    囲に該止水弁玉(33)の上下動経路を規制する筒状網
    体(35)を装設し、該制御手段(34)を操作するこ
    とにより該止水弁玉(33)を突き上げて該排水管(3
    2)の上端開口を開口させて、該水タンク(30)内の
    貯水を該水タンク(30)内に蓄積された圧力により加
    圧して該排水管(32)を経て便器ボール(36)内に
    噴射させるようにしてなることを特徴とする水洗便器の
    水タンク。
  2. 【請求項2】上記排水管(32)の上端開口に上向きに
    先広がりテーパの弁座(320)を形成して上記止水弁
    玉(33)を支承させ、該弁座(320)と該止水弁玉
    (33)が上記水タンク(30)内の水圧により互いに
    密接して該排水管(32)の上端開口を封鎖できるよう
    にしてなることを特徴とする請求項1に記載の水洗便器
    の水タンク。
  3. 【請求項3】上記制御手段(34)を上記排水管(3
    2)の管路内に設けられた当接ロッド(340)とハン
    ドルレバー(341)とで形成し、該当接ロッド(34
    0)を上端が上記止水弁玉(33)底縁に当接するよう
    該排水管(32)に内装して、該ハンドルレバー(34
    1)を該排水管(32)の上記水タンク(30)底部か
    ら伸出した周壁に穿たれた通孔(321)に挿入螺定す
    ると同時に、その排水管(32)内に挿入した端部を該
    当接ロッド(340)下端に枢接させて、該ハンドルレ
    バー(341)の外端部を押下げて生じる槓杆作用によ
    り該当接ロッド(340)が上昇移動し、該止水弁玉
    (33)を該排水管(32)上端の弁座(320)から
    突き上げるようにしてなることを特徴とする請求項1に
    記載の水洗便器の水タンク。
  4. 【請求項4】上記密閉状水タンク(50)に高さの異な
    る複数のそれぞれ制御手段(63,73)を装着した排
    水管(61,71)を配設し、各排水管(61,71)
    の下端をT接手(80)などのような多口管により便器
    ボール(90)に連通させて、使用時の汚物の多寡によ
    り適当な高さの適当な水量を流出する排水管(61,7
    1)の制御手段(63,73)のハンドルレバー(63
    1,731)を操作して便器ボール(90)内に水を迸
    らせるようにしてなることを特徴とする請求項1に記載
    の水洗便器の水タンク。
  5. 【請求項5】密閉状水タンク(40)に給水管(41)
    及び排水スリーブ(42)を設け、該排水スリーブ(4
    2)の下端開口に水密に且つ上下滑動可能に嵌挿した当
    接チューブ(45)の下端を便器ボール(26)に水密
    嵌挿して連通させ、該水タンク(40)内部に伸入した
    該排水管(42)の上端開口に止水弁玉(43)を密接
    支承させ、該止水弁玉(43)周縁に該止水弁玉(4
    3)の上下浮動経路を規制する筒状網体(44)を固設
    して、上記水タンク(40)内に上下滑動可能な両昇降
    桿(46)を設けて、該両昇降桿(46)上下端を上,
    下連結部材(47,48)で連設し、且つ該上連結部材
    (47)上端面にばね部材(491)を胴回りに周設し
    て上端が該水タンク(40)上端面から伸出する引上ロ
    ッド(49)を設けて、該下連結部材(48)に上端が
    上記止水弁玉(43)の底面に当接する当接ロッド(4
    5)の胴部適所を固持させ、該引上ロッド(49)を引
    き上げることにより該両昇降桿(46)及び下連結部材
    (48)を介して、該当接ロッド(45)が上向きに滑
    動して該止水弁玉(43)を該排水管(42)上端開口
    から離脱させるように押上げ、該水タンク(40)内の
    貯水が該水タンク(40)内に形成された密閉圧力によ
    り便器ボール(26)内に噴流するようにしてなること
    を特徴とする水洗便器の水タンク。
  6. 【請求項6】上記水タンク(40)の内部に進水水位を
    制御する水位制御手段(50A)を設けてなることを特
    徴とする請求項5記載の水洗便器の水タンク。
  7. 【請求項7】上記水位制御手段(50A)を内部中空の
    管体(51A)と内部中空の透水可能な固定座(52
    A)及び制御浮玉(53A)で形成して、該管体(51
    A)を上記水タンク(40)上端内部に設けられた承接
    座(401)底部に連設固定して外界と連通させ、該固
    定座(52A)を該管体(51A)下端に嵌接して、該
    固定座(52A)内に遊装した該制御浮玉(53A)が
    該水タンク(40)内の水位上昇浮力から上昇して該管
    体(51A)下端開口を密封当接するようにしてなるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の水洗便器の水タンク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008060067A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-22 Se Hwan Lee Water savable toilet
CN101535576B (zh) * 2006-11-15 2011-07-27 李世晥 节水马桶

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WO2008060067A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-22 Se Hwan Lee Water savable toilet
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