JP3017694U

JP3017694U - 魚釣り用擬餌体

Info

Publication number: JP3017694U
Application number: JP1995002922U
Authority: JP
Inventors: 仁平本
Original assignee: SMITH Ltd
Current assignee: SMITH Ltd
Priority date: 1995-04-06
Filing date: 1995-04-06
Publication date: 1995-10-31
Anticipated expiration: 2001-04-06

Abstract

(57)【要約】【目的】曵く速度が遅いときも擬餌体本体が十分に揺動
運動し、誘魚効果が高く、しかも根がかりしにくい魚釣
り用擬餌体を提供すること【構成】擬餌体本体と、釣り糸を取り付けるため前記擬
餌体本体の先端付近に設けられたアイと、前記擬餌体本
体の他端に設けられた釣り針を取り付けるための小孔と
からなり、前記擬餌体本体のアイより先端の部分にリッ
プ部を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はキャスティング用ルアーに用いられる擬餌体、特にスプーンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、魚釣りに用いられているこの種のスプーンは、図５に示すように擬餌体本体１の両端にそれぞれ小孔２および３があけられている。先端の小孔２に釣り糸４を結びつけ、後方の小孔３には釣り針５を取り付けて使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のスプーンは、単に擬餌体本体にスプーン状の凹みと反りを設けただけであり、これを曵く速度が遅いと水から受ける抵抗が小さいので、スプーン状の擬餌体本体が揺動運動しにくく、誘魚効果を得にくいという問題があった。

【０００４】また、釣り糸がスプーンの先端部に取り付けられるため、該スプーンを水底近くを曵いてきたとき針先が根がかりし易いという問題があった。

【０００５】本考案は前記問題点を解決するためになされたものであり、本考案の目的は疑餌体を曵く速度が遅いときも該擬餌体本体が十分に揺動運動し、誘魚効果の高い魚釣り用擬餌体を提供することにある。

【０００６】また本考案の他の目的は根がかりしにくい擬餌体を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案による擬餌体は本体の先端部には釣り糸を取り付けるための孔を設けず、本体の先端部付近に釣り糸を取り付けるためのアイを設けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

前述の手段によれば、アイに取り付けられた釣り糸を曵いたとき、アイより先端のリップ状の部分が水の抵抗を受けるため、擬餌体本体は遅い速度でも揺動運動を繰り返す。

【０００９】また、釣り糸により擬餌体を曵いているとき、該擬餌体本体の先端部が水底の根に接触した場合、擬餌体本体がこの先端部を下にしてわずかに立ち上がるため、後方端部に取り付けた釣り針が浮き上がり、針先が根がかりしにくくなる。

【００１０】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面を用いて説明する。なお、実施例を説明する全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。

【００１１】図１は、本考案の実施例を模式的に示す図である。１は擬餌体本体であり、スプーン状の凹みと反りを有している。本体１の後方端部には、小孔３があけられ、釣り針５が取り付けられている。

【００１２】６はほぼ半円状のアイであり、擬餌体本体１のほぼ中心線上において、先端からわずかに後方にさがった位置にほぼ垂直に固定されている。擬餌体本体１の先端部とアイ６の間にはリップ部１ａが形成され、アイ６には釣り糸４が取り付けられている。

【００１３】図２は本考案の要部を拡大して示す図である。図２に図示したように、釣り糸４により擬餌体本体１を遅い速度で曵いたときも、リップ部１ａが大きな水の抵抗を受けるので、擬餌体本体１は複雑な揺動運動を続ける。

【００１４】擬餌体本体１を水底に沿って曵いてきて、擬餌体本体１のリップ部１ａが水底の根に衝突したとき、擬餌体本体１はリップ部１ａを下にしてわずかに立ち上がるので、後方端部に取り付けられた釣り針５は水底から浮き上がり、根掛かりする確率が少なくなる。

【００１５】図３は本考案の第２の実施例である。図示したように、擬餌体本体１にスプーン状の凹みは設けられていないが、反りのみがリップ部１ａと後方端部付近に形成されている。

【００１６】図４は本考案の第３の実施例である。図示したように、擬餌体本体１は平板状で、スプーン状の凹みも反りも形成されていない。アイ６とリップ部１ａが設けられている。いずれの実施例においても、釣り糸４により擬餌体本体１を遅い速度で曵いたときも、リップ部１ａが大きな水の抵抗を受けるので、擬餌体本体１は複雑な揺動運動を続ける。また、根掛かりしにくいことも同様である。

【００１７】以上本考案を実施例にもとづき具体的に説明したが、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更し得ることはいうまでもない。

【００１８】

【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、擬餌体本体１のほぼ中心線上において、先端からわずかに後方にさがった位置にほぼ半円状のアイ６が固定され、釣り糸４が取り付けられているので、リップ部１ａの存在により、遅い速度で擬餌体１を曵いても複雑な揺動運動をする。そのため高い集魚効果が得られるとともに、根掛かりしにくい魚釣り用擬餌体が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を模式的に示す図である。

【図２】本考案の要部拡大図である。

【図３】本考案の第２の実施例を模式的に示す図であ
る。

【図４】本考案の第３の実施例を模式的に示す図であ
る。

【図５】従来例を模式的に示す図である。

【符号の説明】

１・・・・・・擬餌体本体１ａ・・・・リップ部２、３・・小孔４・・・・・・釣り糸５・・・・・・釣り針６・・・・・・アイ

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【手続補正書】

【提出日】平成７年４月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】擬餌体本体と、釣り糸を取り付けるため前記擬餌体本体の先端付近に設
けられたアイと、前記擬餌体本体の他端に設けられた釣り針を取り付ける
ための小孔とからなる、魚釣り用擬餌体。
【請求項２】擬餌体本体と、釣り糸を取り付けるため前記擬餌体本体の先端付近に設
けられたアイと、前記擬餌体本体の他端に設けられた釣り針を取り付ける
ための小孔とからなり、前記擬餌体本体のアイより先
端の部分にリップ部を形成したことを特徴とする魚釣り
用擬餌体。
【請求項３】前記アイはほぼ半円形状であり、前記擬
餌体本体に対しほぼ垂直に、かつ、該擬餌体本体のほぼ
中心線上に取り付けられたことを特徴とする請求項２に
記載の魚釣り用擬餌体。
【請求項４】前記擬餌体本体は反りを有することを特
徴とする請求項３に記載の魚釣り用擬餌体。
【請求項５】スプーン状の凹みと反りを有する擬餌体
本体と、釣り糸を取り付けるため前記擬餌体本体のほぼ中心線上
で先端付近に設けられたアイと、前記擬餌体本体のアイより先端の部分に形成したリップ
部と、前記擬餌体本体の他端に設けられた釣り針を取り付ける
ための小孔と、からなる魚釣り用スプーン。