JP3017491B1 - 光ファイバ―用ガラス母材延伸装置 - Google Patents
光ファイバ―用ガラス母材延伸装置Info
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- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/01205—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments starting from tubes, rods, fibres or filaments
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Abstract
ファイバー用ガラス母材延伸装置を提供する。 【解決手段】光ファイバー用ガラス母材延伸装置は、光
ファイバー用のガラス母材1を加熱炉3で溶融軟化させ
ガラスロッド10に延伸する装置であって、加熱炉3に
装備される円筒形状の発熱体6の長さLおよび内径D
と、ガラス母材1の外径Cとの関係が、L/C=0.7
〜4で、かつD/C=1.1〜4である。
Description
曳きするためのガラスロッドをガラス母材から延伸する
装置に関するものである。
バは、気相成長法により製造された円柱状のガラス母材
から、一旦、光ファイバプリフォームといわれている小
径のガラスロッドに溶融延伸し、そのガラスロッドを加
熱しながら線曳きして製造される。
図1に示すように、ガラス母材1が供給機構2で加熱炉
3へ送り込まれ、そこで加熱されて軟化し、曳取装置4
で細径なガラスロッド10に延伸され曳き取られる。得
られるガラスロッド10の径cは、単位時間あたりに送
り込まれるガラス母材1の量と曳き取られるガラスロッ
ド10の量が不変であるから、ガラス母材1の径C、送
り込み速度V、ガラスロッド10の曳き取り速度vとす
ると、c=C(V/v)1/2となる。
送り込まれるガラス母材1の形状に相似するが、時とし
て真円度や真直度に狂いがある。ガラスロッドに狂いが
あると、これを線曳きして完成した光ファイバの光学性
能に重大な影響を与える。ガラス母材の真円度や真直度
に問題がないのにガラスロッドには狂いが生ずる原因と
して、延伸装置の作動状態が着目され、ガラス母材の溶
融温度や送り速度など種々検討されていたが、必ずしも
明瞭ではなかった。
熱炉内の発熱体の寸法とガラス母材の大きさについて研
究し、これらの要因が延伸されるガラスロッドの寸法精
度に重大な影響をあたえることを見出した。この知見の
下になされた本発明は、寸法精度の優れたガラスロッド
を延伸できる光ファイバー用ガラス母材延伸装置を提供
するものである。
めなされた本発明の光ファイバー用ガラス母材延伸装置
は、実施例に対応する図1に示すとおり、光ファイバー
用のガラス母材1を加熱炉3で溶融軟化させガラスロッ
ド10に延伸する装置であって、加熱炉3に装備される
円筒形状の発熱体6の長さLおよび内径Dと、ガラス母
材1の外径Cとの関係が、L/C=0.7〜4で、かつ
D/C=1.1〜4であることを特徴としている。
関係が、L/C=0.7〜2.1で、かつD/C=1.1
〜2.3である。
(C=ガラス母材1の外径)より短い場合、ガラス母材
1を軟化させるだけの熱量を得るためには、発熱体6の
温度を高くする必要があり、加熱炉3に大きな熱的負荷
がかかり、変形や割れなどを誘発する可能性が高い。発
熱体6の表面積は相対的に小さくなるため、単位面積当
たりの発熱量が大きくなり、発熱体6の劣化が激しく、
表面からの発塵が起こりやすくなる。この塵埃がガラス
母材1の軟化部分に付着するとガラスロッド10の傷の
原因となり歩留りが悪化する。また発熱体6の長さLが
短いとガラス母材1の軸方向で加熱領域が狭く、炉内の
温度分布が急峻となり、ガラスロッド10の外径を安定
させる望ましい炉内温度分布が得られない。発熱体6の
表面に異物など付着した場合、異物により発熱体6の表
面は周方向に温度不均一な部分が発生し、ガラス母材1
の軟化部も周方向に温度が不均一になるため、周方向で
軟化部の粘度が異なる。従って、延伸の度合いが偏るた
めガラスロッド10が湾曲するが、この現象はガラス母
材1の軟化部分が小さい程、すなわち発熱体6の長さが
短いほど大きい。
合、ガラス母材1の軸方向で加熱領域が広くなり、炉内
の温度分布がなだらかになり、ガラスロッド10の外径
を安定させるための望ましい炉内温度分布から外れてし
まう。ガラス母材1の軟化部分が広くなるため、外径制
御性が悪化し、ガラスロッド10の外径安定性が悪化す
る。その他、ガラス母材1の軟化部分、すなわち幾何学
的形状が変化する時間が長くなり、真直度を悪化させる
因子、ガラス母材1の供給機構2の中心から曳取装置4
の中心を通る直線と、ガラス母材1の軟化部分の中心の
間の距離(理想的には0)が変動する時間が長くなる。
そのため真直度を悪くする。
ガラス母材1の軸方向で加熱領域が狭くなり、炉内の温
度分布が急峻となり、延伸後のガラスロッド10の外径
を安定させる望ましい炉内温度分布がえられない。発熱
体6の表面に異物など付着したとき、ガラス母材1の軟
化部も周方向に温度が不均一になり、延伸の度合いが偏
るためガラスロッド10が湾曲するが、ガラス母材1と
発熱体6が接近する程、すなわち発熱体6の内径が小さ
いほど湾曲が大きい。
ラス母材1の表面と発熱体6の距離が離れ、発熱体6か
らガラス母材1に照射される熱線が拡がって加熱領域が
広くなって、ガラス母材1の軟化部分が広くなるため、
ガラス母材延伸装置の外径制御性が悪化し、ガラスロッ
ド10の外径安定性が悪化する。発熱体6の径が大きい
とガラス母材1までの距離が長くなるため同一の温度を
得るにも電力消費量が多くなり、また電源装置を大容量
化しなけらばならない。大きい発熱体6(消耗性があ
る)は定期的な交換にあたり高価となる。
ガラス母材延伸装置は、図1に示すとおり、ガラス母材
1を加熱炉3へ送り込む供給機構2、および加熱炉3で
加熱されて軟化したガラス母材1を延伸し加熱炉3から
ガラスロッド10を曳き取る装置4を備えている。
スの炉体外装5の中央部に耐熱セラミック7で支えられ
発熱体6が配置される。発熱体6はカーボングラファイ
トからなる円筒形であり、電気抵抗値の調整のため上下
の縦縞状に薄肉になっている。また発熱体6の上辺と下
辺の対角する位置には図示外のリード線が接触して取り
付けられ、そのリード線はターミナル8・8に接続され
ている。尚、ターミナル8・8は、電力制御回路付の電
源装置に接続されている。そして炉体外装5の内側と耐
熱セラミック7の空隙には断熱材9が充填されている。
加熱炉3は、発熱体6に電源装置から給電されて所定の
温度に昇温したら、その温度を電源装置に付属の電力制
御回路で一定に保たれる。供給機構2によりガラス母材
1を加熱炉3へ送り込む一方で、加熱炉3から曳取装置
4によりガラスロッド10を曳き取る。加熱炉3内では
発熱体6からの熱によりガラス母材1が溶融軟化してお
り延伸してコーンを形成しつつ低温域まで曳き取られる
ことにより固化して延伸が止まり、一定の外径を持つガ
ラスロッド10となる。
で、ガラスロッド10を試作した。加熱延伸すべきガラ
ス母材1の外径C、円筒形の発熱体6の長さL=100
0、内径Dについては、実施例1〜3がL/C=0.7
〜4、D/C=1.1〜4Cの範囲内、比較例1〜3は
その範囲外の例である。
5)、実施例2(L/C=1.5、D/C=1.3)、比
較例2(L/C=4.2、D/C=4.5)のガラスロッ
ドを試作したときの加熱炉3内の温度分布が図3に示し
てある。
してある。各実施例、比較例により試作した4000mm
のガラスロッドの全長に渡り外径の測定を計測した。目
標外径と実測値との差(最大値)を表1に示してある。
は各比較例のガラスロッドの全長に亘る外径の計測値を
示してある。グラフの横軸は一端(0mm)からの位置
(最大4000mm)、縦軸は外径の値である。
スロッドの真直度(同位置断面における径の最大値と最
小値の差)を計測した。そのうち実施例2と比較例2の
ガラスロッドの真直度のヒストグラムを図5(a)およ
び(b)に示してある。
ドより実施例のガラスロッドは相対的にみて優れている
ことが確認された。
用する光ファイバー用ガラス母材延伸装置によって製造
されたガラスロッドは、外径が安定する。また装置に使
用されている発熱体が、ガラス母材を望ましい特性のガ
ラスロッドへ延伸するために経済的に優れた寸法となっ
ており、装置の初期投資および運用維持費が低減され
る。
伸装置の実施例を示す概略構成図である。
る加熱炉の実施例を示す一部断面図である。
値を示すグラフである。
ラムである。
装置、5は炉体外装、6は発熱体、7は耐熱セラミッ
ク、8はターミナル、9は断熱材、10はガラスロッド
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 光ファイバー用のガラス母材を加熱炉
で溶融軟化させガラスロッドに延伸する装置において、
該加熱炉に装備される円筒形状の発熱体の長さLおよび
内径Dと、ガラス母材の外径Cとの関係が、L/C=
0.7〜4で、かつD/C=1.1〜4であることを特徴
とする光ファイバー用ガラス母材延伸装置。 - 【請求項2】 前記したLおよびDと、Cとの関係
が、L/C=0.7〜2.1で、かつD/C=1.1〜2.
3であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ
ー用ガラス母材延伸装置。
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JP11032237A JP3017491B1 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 光ファイバ―用ガラス母材延伸装置 |
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JP11032237A JP3017491B1 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 光ファイバ―用ガラス母材延伸装置 |
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Family Applications (1)
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1999
- 1999-02-10 JP JP11032237A patent/JP3017491B1/ja not_active Expired - Fee Related
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