JP3016238U

JP3016238U - 容器入り芳香剤

Info

Publication number: JP3016238U
Application number: JP1995003489U
Authority: JP
Inventors: 雅博佐久間; 義邦真子
Original assignee: Car Mate Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Car Mate Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1995-03-27
Filing date: 1995-03-27
Publication date: 1995-09-26
Anticipated expiration: 2001-03-27

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の目的は、２色以上で模様を形成した
装飾効果の大きい容器入り芳香剤を提供することにあ
る。【構成】透明容器内に顔料を用いないものと用いたも
のの組み合わせ、または顔料を用いたもの同志の組み合
わせより成る互いに異なる色の流動性ゲル状の芳香剤を
同時にまたは順次に充填して模様を形成せしめた容器入
り芳香剤。上記模様は層状の縞模様、マーブル模様、文
字または絵である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、装飾効果に優れた容器入り芳香剤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から室内やトイレ内あるいは自動車内等に放置して、自然に発散される芳香を楽しむようにした芳香剤は、種々開発され広く利用されているが、最近では、液体、固形の芳香剤にかわって装飾効果を有する容器内に、流動性ゲル状の芳香剤を収納した置物形式の容器入り芳香剤が好んで使用される傾向にあり、流動性ゲル状の芳香剤に着色したり、パール剤などを添加して装飾効果を向上させる工夫をしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、上記従来の芳香剤においては、一般に単一色の装飾であって、美観に乏しく、装飾品としてみた場合には十分に利用者を楽しませることができないものであった。

【０００４】また、２色以上の流動性ゲル状芳香剤を容器に収納して模様を形成するようにしようとしても、着色に染料を用いているため、時間が経つと共に色が互いに移動してしまい、２色以上の模様を保持することができず、長期間に亘る模様の維持を図ることができなかった。

【０００５】本考案は、上記のような問題点を解決して、長期間に亘り複雑な模様を維持し、装飾品としてみた場合にも十分に利用者を楽しませることのできる、容器入り芳香剤を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の容器入り芳香剤は、透明容器と、この容器内に充填され、かき混ぜられた、顔料を有しない流動性ゲル状芳香剤及び上記流動性ゲル状芳香剤とは異なる色の顔料を有する流動性ゲル状芳香剤とより成る。

【０００７】また、本考案の容器入り芳香剤は、透明容器と、この容器内に順次に充填された、顔料を有しない流動性ゲル状芳香剤及び上記流動性ゲル状芳香剤とは異なる色の顔料を有する流動性ゲル状芳香剤とより成る。

【０００８】また、本考案の容器入り芳香剤は、透明容器と、この容器内に充填され、かき混ぜられた、互いに異なる色の顔料を有する流動性ゲル状芳香剤とより成る。

【０００９】また、本考案の容器入り芳香剤は、透明容器と、この容器内に順次に充填された、互いに異なる色の顔料を有する流動性ゲル状芳香剤とより成る。

【００１０】上記流動性ゲル状芳香剤は、層状の縞模様、マーブル模様、文字または絵を表示する。

【００１１】

【実施例】

以下図面によって本考案の実施例を説明する。

【００１２】本考案においては、図１に示すように、ガラスまたはプラスチック等の透明容器１に複雑に混ざり合って２色以上の模様を形成した芳香剤を充填せしめる。

【００１３】上記模様を形成するための第１の具体例では、例えばポリアクリル酸０．５重量％を水に溶かし、トリエタノールアミン０．５重量％で中和、増粘させたものに、パラベン０．１重量％、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル３．０重量％、レモン香料５．０重量％を添加して得た流動性ゲル状の乳白色芳香剤２と、この乳白色芳香剤２と同様にして得られた乳白色芳香剤に赤色の顔料と青色の顔料を適量添加して紫色とした芳香剤３とを夫々別々のしぼり器に入れ、このしぼり器を介して上記容器１内に同時に充填し、この充填したものを適度にかき混ぜ乳白色と紫色のマーブル模様とする。

【００１４】この乳白色と紫色の境界ははっきりしており、５０℃の恒温槽に密閉状態で１ケ月放置した後においても色の移行は認められなかった。

【００１５】本考案の容器入り芳香剤の第２の具体例では、上記乳白色芳香剤２と同様にして得られたものに夫々赤色、青色及び黄色の顔料を適量添加して赤色、青色及び黄色とした芳香剤４，５及び６を夫々容器１にしぼり器を介して順次に充填し、図２に示すような層状の縞模様の容器入り芳香剤を得た。

【００１６】上記第２の具体例においても、いずれの色もその境界ははっきりしており、５０℃の恒温槽に密閉状態で１ケ月放置した後においても色の移行は認められなかった。

【００１７】なお、本考案の比較例として、上記乳白色芳香剤２と同様に得られた芳香剤を夫々適量の赤色、青色及び黄色の染料で染色した芳香剤を上記容器１に順次に充填し、層状の縞模様を形成せしめ、上記具体例と同じ条件で色の移行を評価した。

【００１８】その結果、上記比較例のものにおいては、明らかに色の移行があり、色の境界がはっきりしなくなるのが認められた。

【００１９】以上の比較結果から明らかなように、顔料は水や油に不溶性であり、また、粒子状に分散するため混色を生じないが、染料は分子の大きさで分散されているため混色を生ずるものと認められる。

【００２０】なお、本考案の容器入り芳香剤としては、外観上２色以上であれば、基材としての流動性ゲル状芳香剤の色と少なくとも１色以上の顔料で着色されたものの組み合わせや、染料で着色された基材と少なくとも１色以上の顔料で着色されたものの組み合わせとすることができる。

【００２１】また、本考案で用いられる顔料は、水性でも油性でもよく、流動性ゲル状芳香剤の基材に合わせて使用することができる。

【００２２】また、基材についても特に制限はなく、例えば水性のカルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸及び、その塩類、ポリアクリル酸アミド、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等や、油性の金属石鹸、ヒドロキシプロピルセルロース等を用いることもできる。

【００２３】また、２色以上の芳香剤が形成する模様は、特に制限はなく、層状の縞模様、マーブル模様はもちろん、文字や絵等であっても良い。

【００２４】

【考案の効果】

上記のように本考案の容器入り芳香剤によれば、容器内の２色以上の芳香剤の色の移行がないため、模様がくずれず、また、複雑な模様を形成することができ、単一色では得られない優れた装飾効果を発揮できる大きな利益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の容器入り芳香剤の説明用側面図であ
る。

【図２】本考案の容器入り芳香剤の他の実施例説明図で
ある。

【符号の説明】

１容器２乳白色芳香剤３紫色芳香剤４赤色芳香剤５青色芳香剤６黄色芳香剤

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】透明容器と、この容器内に充填され、か
き混ぜられた、顔料を有しない流動性ゲル状芳香剤及び
上記流動性ゲル状芳香剤とは異なる色の顔料を有する流
動性ゲル状芳香剤とより成ることを特徴とする容器入り
芳香剤。
【請求項２】透明容器と、この容器内に順次に充填さ
れた、顔料を有しない流動性ゲル状芳香剤及び上記流動
性ゲル状芳香剤とは異なる色の顔料を有する流動性ゲル
状芳香剤とより成ることを特徴とする容器入り芳香剤。
【請求項３】透明容器と、この容器内に充填され、か
き混ぜられた、互いに異なる色の顔料を有する流動性ゲ
ル状芳香剤とより成ることを特徴とする容器入り芳香
剤。
【請求項４】透明容器と、この容器内に順次に充填さ
れた、互いに異なる色の顔料を有する流動性ゲル状芳香
剤とより成ることを特徴とする容器入り芳香剤。
【請求項５】上記流動性ゲル状芳香剤が、層状の縞模
様、マーブル模様、文字または絵を表示することを特徴
とする請求項１，２，３または４記載の容器入り芳香
剤。