JP3016188U - 長尺材の収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭い空間に最大多数の長尺材を収納保管し、
しかも取出し易くする。 【構成】 台座１の垂直軸１ａに、本体２の底板３の中
空穴縁に立つ中空柱４の下端がはまって、底板３が台座
１上で旋回できる。その底板３に長尺材の下端を載せ、
上方の腕８にもたせ掛ける。下段には短い物、中間底板
７には長い物を載せ、それぞれ腕８と要すれば留め具も
加えて安定に保持する。中空柱４と上部中空柱４ａとを
分割したり、中間底板７や腕８は任意の取付穴１２に移
動して取付けたりすることも出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は棒材、パイプ、竿等、数メーター以内の長尺材を収納、保管する装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

工場の倉庫、金物店、ホームセンター等では、この程度の長尺材が多数、横積 みか、壁、梁等に立て掛け収納、保管されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

比較的短い長尺材は横積みされるが、あまり多く積上げることは出来ない。従 って置場所が多く要る。 長い長尺材は立て掛けるが、多数本をまとめて立て掛けられない事、振り回し 得る空間が要る事などのため、置き場所のわりに収納本数が少くなる。 そして、どちらの場合も種類が多いと選別収納が難しく、通常は混合して収納 されている。従って所要の部材が下積みになっていたり、後側に立て掛けてある と、発見しにくく、発見しても取出しにくい。 この考案は上述のような難点が無く、種類別収納が可能で、まとまりの良い収 納装置の開発を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の長尺材の収納装置は、剛性長尺材多数を立てて収納保管する装置で あって、中央に短い垂直軸を立てて地上又は床上に平らに置かれる台座と、円形 又は多角形の底板の中央穴の穴縁に、上記垂直軸にかぶせ遊合させる中空柱下端 を固定した本体と、上記中空柱の高さの中間位置に設けた中間底板と、上記本体 の底板および中間底板それぞれの上方において上記中空柱から放射状に伸び出た 数本の腕とを備え、上記本体はその底板及び中間底板の上に立てて上記腕に寄せ かけた長尺材もろ共、上記台座の垂直軸のまわりに旋回可能であることを特徴と する。

【０００５】 上記中空柱は上部と下部に分かれ、両者は着脱自在に差込み接続したものであ ってもよい。 上記中空柱は下部に中間底板を付けてもよい。

【０００６】 上記中間底板は中央で二分され、上記中空柱を間に挟んで一体の底板の形に締 付け固定したものであることが望ましい。 上記中空柱はその周壁の複数箇所に、上記腕又は中間底板の着脱を可能にする 取付穴を備えることとすることも出来る。

【０００７】

【作用】

この考案の長尺材の収納装置は従来の横積み収納及び立て掛け収納の難点を一 掃し、装置を据えるだけで多数の長尺材を底板上、垂直柱の全周沿いに立てて、 上部の腕に安定に寄せ掛けられる。しかも底板は台座上で旋回可能であるから、 収納取出しに周りを回る必要もない。

【０００８】 長尺材を立てる底板はその上の中間底板とで二段になっているから、長尺材が 比較的短い場合、倍の数を収納できる。そして中間底板は着脱出来るので、長い 長尺材が多ければ取りはずすことも出来る。 主柱である中空柱は上下に二分して、運搬、収納することもできる。その中空 柱の周壁の随所に取付穴を設けておけば、中間底板や腕の取付け高さを調整でき る。

【０００９】

【実施例】

図１にこの考案一実施例の使用状況を示す。図２はその断面図である。図中Ａ は長尺材、１は台座、１ａはその垂直軸、２は本体、３はその底板、４は中空柱 である。中空柱４はこの装置の主柱で、上から下まで一本物でもよいが、この実 施例は図２でよく分るように、短い仲介管５を介して、上部中空柱４ａを差込み 接合し、ボルト６でもって留めている。そしてその上部中空柱４ａの下端部に中 間底板７が予め固定されている。 底板３、中間底板７それぞれの上方には、中空柱４、上部中空柱４ａにボルト ６で留めた環体９から腕８を放射状に出している。

【００１０】 台座１は図６に取出して示すが、下面の型鋼製脚１０の上にこの例では円板を はって、図７に下面を示した本体２下面の旋回用ローラ１１を受けるようにして いる。 中空柱４、４ａには取付穴１１が複数個配設され、腕８や中間底板７を任意の 取付穴１２にボルト留めできるようにしている。腕８の先端相互間をつなぐ留め 具１３は着脱可能である。 図３の実施例は中空柱４が上から下まで一本物で、その中途に中間底板７を固 定したものである。図１、２の実施例のように中間底板７や腕８の位置を変える 必要のない場合は、これで十分である。腕８のやや変った形のものを付けている が、腕８は図８〜１０にも示すように、長尺材をもたれ掛けさせるに適した任意 の形態にすればよく、いずれも環体１３に付けて、中空柱４に簡単にボルトで留 められるようにしている。必要に応じて留め具１３を加えればよい。

【００１１】 図４は中間底板７を中央で二分して、中空柱４の任意の高さの取付穴１２にボ ルトナット締め出来るようにした実施例の分解説明図である。二分された半分の 中間底板７ａはそれぞれ半割れ環体９ａを付けて、ボルト６を貫通させられるよ うにしている。なお上下段の腕８の環体９も共に半割れ環体９ａ、９ａにして任 意の取付穴１２に取付くようにしている。 図５の実施例は一本の中空柱４に二種の上部中空柱４ａを用意して、随時交換 使用できるようにしている。右側の上部中空柱４ａには中間底板７が固定されて いるが、左側のものには無い。つまり短い長尺材が多い場合、右側の上部中空柱 ４ａを使い、長い長尺材が多い場合、左側の上部中空柱４ａを使うのである。い ずれも下側の中空柱４の上の取付穴１２で留め、そのすぐ下の取付穴１２に、図 ４と同様の半割れ環体９ａつき腕８を抱合わせボルト締めするようにしている。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は簡素な収納装置であるが、台座上、旋回可能に立つ本体底板の上に 、中央の中空柱を取囲んで長尺材を多数立て、いずれも腕に安定にもたせ掛けら れるようにしたから、小面積、小空間に極めて多数の長尺材を収納し、本体を回 転させて任意の位置に収納、取出しできるようにした。しかも底板は中間底板も 加えて二段にしたので、一段の倍の数の長尺材を収納できる。そして必要により 中間底板を取りはずしたり、腕と共にその位置を変えたり、中空柱の上の上部中 空柱をはずして運搬、収納しやすくする等、使用条件に応じて多様に変化できる ようにした。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案一実施例の使用状況説明図である。

【図２】図１の装置の断面図である。

【図３】他の実施例の斜視図である。

【図４】別の実施例の分解説明図である。

【図５】さらに他の実施例の分解説明図である。

【図６】台座の斜視図である。

【図７】本体の下面を示す斜視図である。

【図８】腕の一実施例斜視図である。

【図９】腕の他の実施例斜視図である。

【図１０】腕のさらに他の実施例斜視図である。

【符号の説明】

１ 台座 ３ 底板 ４ 中空柱 ４ａ 上部中空柱 ７ 中空底板

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 剛性長尺材多数を立てて収納保管する装
   置であって、中央に短い垂直軸を立てて地上又は床上に
   平らに置かれる台座と、円形又は多角形の底板の中央穴
   の穴縁に、上記垂直軸にかぶせ遊合させる中空柱下端を
   固定した本体と、上記中空柱の高さの中間位置に設けた
   中間底板と、上記本体の底板および中間底板それぞれの
   上方において上記中空柱から放射状に伸び出た数本の腕
   とを備え、上記本体はその底板及び中間底板の上に立て
   て上記腕に寄せかけた長尺材もろ共、上記台座の垂直軸
   のまわりに旋回可能であることを特徴とする長尺材の収
   納装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の装置において、その中
   空柱は上部と下部に分かれ、両者は着脱自在に差込み接
   続したものであることを特徴とする長尺材の収納装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の装置において、その上
   部の中空柱は下部に中間底板を付けていることを特徴と
   する長尺材の収納装置。
4. 【請求項４】 請求項１又は２に記載の装置において、
   その中間底板は中央で二分され、上記中空柱を間に挟ん
   で一体の底板の形に締付け固定したものであることを特
   徴とする長尺材の収納装置。
5. 【請求項５】 請求項１又は２に記載の装置において、
   その中空柱はその周壁の複数箇所に、上記腕又は中間底
   板の着脱を可能にする取付穴を備えることを特徴とする
   長尺材の収納装置。
6. 【請求項６】 請求項１又は２に記載の装置において、
   その放射状に伸び出た数本の腕は環体の外周に取付けら
   れ、その環体は上記中空柱の外周に着脱自在にネジ止め
   されるものであることを特徴とする長尺材の収納装置。