JP3015826U - ペアリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リング双方がデザイン上のバリエーションに
優れる立体模様部を有しながら、立体模様部の存在に抵
抗がある者でもその抵抗感および装着時における痛み等
の違和感なく使用でき、立体模様部を好む者と、そうで
ない者とが、ペアで使いたいという要望を満足させるこ
とができるペアリングを提供すること。 【構成】 リング双方の立体模様部1c,2d を相互に同一
または関連する態様に形成している第一リング１と第二
リング２からなるペアリングにおいて、第一リング１は
外周面1aの一部または全部に前記立体模様部1cを有し、
第二リング２は内周面2bの一部または全部に前記立体模
様部2dを有し、この第二リング２の立体模様部2dを内周
面2bの少なくとも両側縁部を除いて形成された凹部2c内
に同内周面の内接線から突出しない立体状に形成してあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はペアリングに関し、結婚指輪、その他のペアとして使われるリングに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のペアリングは、図形等の模様部を相互に同一または関連する態様に形成 している点で共通し、且つ、この模様部をともに外周面に形成している点で一致 しており、指に嵌めた状態で、外周面の同一または関連する態様の模様部が視覚 されるようにしてある。 そのため、例えばペアリングが結婚指輪であった場合、模様部が男性用および 女性用ともに表面に顕在して、女性の場合はまだしも男性の場合は恥ずかい等の 理由により抵抗感がある。 このような場合、抵抗感がある男性は嵌めるのを拒否することになり、女性の 要望に応じられなくなる。 また、抵抗感があるが、女性の要望に答えたいという男性にも応じられないで いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は、リング双方がデザイン上のバリエーションに優れる 立体模様部を有しながら、立体模様部の存在に抵抗がある者でもその抵抗感およ び装着時における痛み等の違和感なく使用でき、立体模様部を好む者と、そうで ない者とが、ペアで使いたいという要望を満足させることができるペアリングを 提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記した課題を解決するため、リング双方の立体模様部を相互に同一または関 連する態様に形成している第一リングと第二リングからなるペアリングにおいて 、第一リングは外周面の一部または全部に前記立体模様部を有し、第二リングは 内周面の一部または全部に前記立体模様部を有し、この第二リングの立体模様部 を内周面の少なくとも両側縁部を除いて形成された凹部内に同内周面の内接線か ら突出しない立体状に形成してあることを特徴とする。 本考案における立体模様部は、図形、文字等のいずれかの単一模様または図形 と文字等を組み合わせた複合模様である。この立体模様部表面さらには模様部自 体は、リング本体と同質材または異質材（例えば、表面を金、銀、その他の公知 の部材による鍍金で、模様部自体として金、銀、ダイヤ、その他の宝石等）で構 成しても良い。

【０００５】

【作用】

立体模様部が表側に現れている第一リングと、この第一リングの立体模様部と 同一または関連する態様の立体模様部が裏側に隠れている第二リングとを、ペア で使い分けられ、且つ、両者ともにデザイン上のバリエーションに優れる立体模 様部を確認し得る。 そして、第二リングの立体模様部を内周面の少なくとも両側縁部を除いて形成 された凹部内に同内周面の内接線から突出しない立体状に形成してあるため、指 に嵌めた際、立体模様部が触れる度合いは痛みを感じない程度に済み、痛み等に よる違和感なく装着し得る。 これにより、立体模様部があるリングをペアで使いたいという要望に応じられ る。

【０００６】

【実施例】

図１および図２には本考案のペアリングの第１実施例を例示しており、第一リ ング１は女性用サイズに、第二リング２は男性用サイズに、それぞれ形成してあ る。 第一リング１はプラチナ製で、外周面1aおよび内周面1bともに鏡面状に形成し ていて、外周面1aの一部にはハートと矢を組み合わせた態様の立体模様部1cを突 出状に彫金して形成すると共に、この立体模様部1c周りに梨子地面1dを形成して いる。

【０００７】 第二リング２は第一リング１と同じプラチナ製で、外周面2aおよび内周面2bと もに鏡面状に形成していて、内周面2bの一部には両側縁部間に凹部2cを形成し、 この凹部2c内に立体模様部2dを突出状に彫金して形成している。 立体模様部2dは、第一リング１における立体模様部1cと同一のハートと矢を組 み合わせた態様にその頂部が内周面2bの内接線から突出しないように彫金して形 成している。

【０００８】 これにより、第一リング１を女性が、第二リング２を男性が、それぞれ装着し て、男女ともに同一デザインの立体模様部1c,2d を確認できると共に、男性用の 第二リング２は立体模様部2dが裏側に隠れて見えないから、立体模様部が表側に あると抵抗がある男性でも抵抗感なく嵌めることができる。 そして、第二リング２の立体模様部2dを内周面2bの少なくとも両側縁部を除い て形成された凹部2c内に同内周面2bの内接線から突出しない立体状に形成してあ るため、指に嵌めた際、立体模様部2dが触れる度合いは痛みを感じない程度に済 み、痛み等による違和感なく装着することができる。 したがって、ペアで楽しみたいという女性あるいは男性の要望を満足させるこ とができる。 さらに、第一リング１および第二リング２における立体模様部1c,2d を彫金し て形成してあるため、各ペアリング毎に異なるデザインに仕上げて、同じデザイ ンのペアリングがないものとすることもでき、商品価値が高い。

【０００９】 図３には本考案のペアリングの第２実施例を例示しており、構成は前記第１実 施例のものと基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省略して、相 違する構成について説明する。 第一リング１は外周面1aの両側縁部に沿い凸状模様部1eを形成し、同様に、第 二リング２は外周面2aの両側縁部に沿い凸状模様部2eを形成してある。 これにより、前記第１実施例のものと同様の効果があり、さらに、凸状模様部 1e,2e による装飾性が高いペアリングを提供できる。

【００１０】 図４には本考案のペアリングの第３実施例を例示しており、構成は前記第１実 施例のものと基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省略して、相 違する構成について説明する。 第一リング１は外周面1aにおける立体模様部1cを間にして溝模様部1fを平行状 に形成すると共に、この溝模様部1f間の立体模様部1c周りに梨子地模様面1gを形 成してある。同様に、第二リング２は外周面2aにおける両側縁部を除いて梨子地 模様面2fを形成してある。 これにより、前記第１実施例のものと同様の効果があり、さらに、溝模様部1f 及び梨子地模様面1gと、梨子地模様面2fによる装飾性が高いペアリングを提供で きる。

【００１１】 図５の（Ａ）〜（Ｆ）には第一リング１における立体模様部1cおよび周辺の模 様構成の他の態様を例示している。 （Ａ）は立体模様部1cを２個のベルがテープで結ばれた態様に形成していて、 この立体模様部1cの周りには梨子地面1dが形成された態様にしてある。 （Ｂ）は立体模様部1cを２個のベルがテープで結ばれた態様に形成していて、 外周面1aの両側縁部に沿い凸状模様部1eが形成された態様にしてある。 （Ｃ）は立体模様部1cを２個のベルがテープで結ばれた態様に形成していて、 この立体模様部1cを間にして溝模様部1fが平行状に形成され且つ溝模様部1f間の 立体模様部1c周りに梨子地模様面1gが形成された態様にしてある。 （Ｄ）は立体模様部1cをリボンの態様に形成していて、この立体模様部1cの周 りには梨子地面1dが形成された態様にしてある。 （Ｅ）は立体模様部1cをリボンの態様に形成していて、外周面1aの両側縁部に 沿い凸状模様部1eが形成された態様にしてある。 （Ｆ）は立体模様部1cをリボンの態様に形成していて、この立体模様部1cを間 にして溝模様部1fが平行状に形成され且つ溝模様部1f間の立体模様部1c周りに梨 子地模様面1gが形成された態様にしてある。

【００１２】 図６の（Ａ）、（Ｂ）には第二リング２の凹部2c内における立体模様部2dの他 の態様を例示している。 （Ａ）は立体模様部2dを２個のベルがテープで結ばれた態様に形成してある。 （Ｂ）は立体模様部2dをリボンの態様に形成してある。

【００１３】 この立体模様部1c,2d のデザインは、前記した実施例のものに限定されず、他 のデザインのものであっても良い。さらに、第一リング１の内周面1cと、第二リ ング２の内周面2bにおける凹部2cの非形成面とには、日付け、イニシャル等が入 れられる。

【００１４】

【考案の効果】

Ａ．請求項１により、リング双方の立体模様部を相互に同一または関連する態 様に形成している第一リングと第二リングからなるペアリングにおいて、第一リ ングは外周面の一部または全部に立体模様部を有し、第二リングは内周面の一部 または全部に立体模様部を有しているため、例えば、第一リングを女性用として 、第二リングを男性用として使用することにより、男女ともにデザイン上のバリ エーションに優れる立体模様部を楽しむことができると共に、第二リング２は指 に嵌めた状態で立体模様部が裏側に隠れて見えなくなることにより男性でも抵抗 感なく嵌めることができる。 Ｂ．同項により、第二リングの立体模様部を内周面の少なくとも両側縁部を除 いて形成された凹部内に同内周面の内接線から突出しない立体状に形成してある ため、指に嵌めた際、立体模様部が触れる度合いは痛みを感じない程度に済み、 痛み等による違和感なく装着することができる。 Ｃ．同項により、ペアで楽しみたいという女性あるいは男性の要望を満足させ ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のペアリングの第１実施例を例示して
いる斜視図で、（Ａ）は第一リングを、（Ｂ）は第二リ
ングを、それぞれ示している。

【図２】 （Ａ）は図１のイ−イ拡大縦断面図。（Ｂ）
は図１のロ−ロ拡大縦断面図。

【図３】 本考案のペアリングの第２実施例を例示して
いる斜視図で、（Ａ）は第一リングを、（Ｂ）は第二リ
ングを、それぞれ示している。

【図４】 本考案のペアリングの第３実施例を例示して
いる斜視図で、（Ａ）は第一リングを、（Ｂ）は第二リ
ングを、それぞれ示している。

【図５】 （Ａ）〜（Ｆ）は第一リングにおける立体模
様部および周辺の模様構成の他の態様をそれぞれ例示し
ている部分拡大図。

【図６】 （Ａ）、（Ｂ）は第二リングにおける立体模
様部の他の態様をそれぞれ例示している部分拡大図。

【符号の説明】

１ 第一リング 1a 第一リング
の外周面 1b 第一リングの内周面 1c 第一リング
の立体模様部 1d 第一リングの梨子地面 1e 第一リング
の凸状模様部 1f 第一リングの溝模様部 1g 第一リング
の梨子地模様面 ２ 第２リング 2a 第２リング
の外周面 2b 第２リングの内周面 2c 第２リング
の凹部 2d 第２リングの立体模様部 2e 第２リング
の凸状模様部 2f 第２リングの梨子地模様面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リング双方の立体模様部を相互に同一ま
   たは関連する態様に形成している第一リングと第二リン
   グからなるペアリングにおいて、第一リングは外周面の
   一部または全部に前記立体模様部を有し、第二リングは
   内周面の一部または全部に前記立体模様部を有し、この
   第二リングの立体模様部を内周面の少なくとも両側縁部
   を除いて形成された凹部内に同内周面の内接線から突出
   しない立体状に形成してあることを特徴とするペアリン
   グ。