JP3013201B2 - 排気ポンプ - Google Patents

排気ポンプ

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JP3013201B2
JP3013201B2 JP3059526A JP5952691A JP3013201B2 JP 3013201 B2 JP3013201 B2 JP 3013201B2 JP 3059526 A JP3059526 A JP 3059526A JP 5952691 A JP5952691 A JP 5952691A JP 3013201 B2 JP3013201 B2 JP 3013201B2
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compression chamber
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達司 本宮
洋平 大野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体の脱気用に好適
な排気ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体に含まれた空気などの気体成
分を取除く脱器処理の方法として、液体をガス透過膜を
介して真空中に置き、透過膜を通して液体中に含まれた
気体成分を取除くようにした方法が知られている。この
場合に用いられる真空はおよそ数10Torr台の圧力であ
り、真空を維持する為にそれ程大きな排気量は必要とさ
れないので、通常はダイヤフラムポンプなどが使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような脱気処理
の方法において、脱気の効果を十分に得るには、被処理
液に透過膜を介して接する真空を低い圧力とする必要が
あるが、ダイヤフラムポンプを用いた従来の方法では、
低い圧力が得られず、十分な脱気処理ができなかった。
【0004】前記ダイヤフラムポンプでは、吸気口に設
けた逆止弁を、弁の両側の圧力差で開閉動作させている
為、逆止弁に確実な動作を期待できない為である。到達
圧力が60Torrと称されるダイヤフラムポンプを用いて
も、実際には脱気用の真空としては90Torr程度しか得
られていないのが現状である。
【0005】前記逆止弁の動作を正しいタイミングで確
実に行うには、ダイヤフラムを駆動する駆動系と連動す
るカム機構で逆止弁を動作させることが考えられるが、
ポンプ全体の機構が複雑化し、コストも増大するので、
採用は難しかった。
【0006】この発明は以上のような問題点に鑑みてな
されたもので、液体の脱気用に好適な排気ポンプを提供
することを目的としている。又、この発明は排気量は小
さくても到達圧力を低くできる排気ポンプを提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上記の目的を達成するこの
発明の排気ポンプは、往復移動自在としたピストンの一
端部と、該部に嵌装した有底シリンダーで吸気室構成手
段が構成され、前記ピストンの他端部と該部に嵌装した
有底シリンダーで圧縮室構成手段が構成されていると共
に、前記吸気室構成手段には吸気室形成工程時に完結す
る吸気路が設けられ、前記圧縮室構成手段には圧縮工程
時に完結する排気路が設けられており、更に前記吸気室
構成手段と圧縮室構成手段の間には吸気室構成手段から
圧縮室構成手段へのみ気体を流通させる為の流通路が設
けてあることを特徴としている。 前記流通路は、いく
つかの構成が可能であり、一つはピストンの両端部間に
設けた流路と、該連通路内に介装した逆止弁で構成され
るものであり、別の一つはピストンの端部と中間部で開
口する、少なくとも2つの流路と、中間部で開口した開
口部間のピストンの外壁と有底シリンダーの内壁で形成
される間隙路で構成されるものである。
【0008】
【作用】この発明の排気ポンプによれば、ピストンを往
復移動させることにより、吸気室に気体を吸い込み、こ
れを順次圧縮室側へ移動させ、かつ排気路へと排気が行
なわれる。この結果、吸気路側に真空を得ることができ
る。
【0009】吸気路はピストンの往復移動に伴って連
通、遮断が行われる構造であるので、確実な動作をする
弁も構成する。
【0010】
【実施例】以下この発明のいくつかの実施例について図
を参照して説明する。
【0011】図1は排気ポンプ1に駆動系2を設置した
状態を表わしている。排気ポンプ1はピストン3と、ピ
ストン3の一端部に嵌装した有底シリンダー4およびピ
ストン3の他端部に嵌装した有底シリンダー5で構成さ
れている。駆動系2はモータ(図示していない)で回転
駆動される駆動軸6に取付けたウォームホイル7と、横
架したシャフト8に取付けたウォームギヤ9と、前記シ
ャフト8の先端に取付けた偏心輪10とで構成されてお
り、偏心輪10のピン11が、前記ピストン3の中央部
に軸受12を介して連結されている。図中13はフレー
ムである。
【0012】従って、駆動系2を駆動すると、偏心輪1
0が回転し、ピストン3は矢示14のように往復移動す
るようになっている。
【0013】前記ピストン3と有底シリンダー4は、両
部材によって吸気室A(図2参照)を構成する為のもの
である。ピストン3の端部には端面内の開口部15と外
壁内の開口部16を有する流路17が設けてあると共
に、有底シリンダー4の側壁には透孔18と吸気管19
でなる流路20が設けてある。この流路17と流路20
は、ピストン3が矢示21の方向に移動する工程、即ち
ピストン3と有底シリンダー4によって吸気室Aが形成
される工程の時に、流路17を介して吸気室Aと流路2
0が連通して吸気路が構成されるように位置が設定して
あり、前記透孔18の両側には、有底シリンダー3の内
壁に沿ってOリング22、23が装着してある。
【0014】一方、前記ピストン3と有底シリンダー5
は圧縮室Bを構成する為のものである。ピストン3の端
部には、外壁内に開口部24、25を有する流路26が
設けてあると共に、有底シリンダー5の側壁には透孔2
7と排気管28でなる流路29が設けてある。この流路
26と流路29は、ピストン3が矢示21の方向に移動
する工程、即ち圧縮室B内の気体がピストン3で圧縮さ
れる工程の時に、流路26を介して圧縮室Bと流路29
が連通して排気路が構成されるように位置が設定してあ
り、前記透孔27の両側には、有底シリンダー5の内壁
に沿ってOリング30、31が装着してある。
【0015】又、ピストン3には中心軸線に沿って流路
32が設けてあり、流路32には座33と球34で成る
逆止弁35が設けてある(図は有底シリンダー4側端部
に設けた例を示しているが、場所は限定されない。)。
この流路32と逆止弁35は、吸気室Aより圧縮室Bへ
のみ気体が流通できる流通路36を構成する。尚、逆止
弁35は排気ポンプ1が図示のように縦に設置する場合
について示してある。排気ポンプ1が横又は斜に設置さ
れるような場合には、球34を座33側に付勢するスプ
リングなどが必要になる。
【0016】次に図2を参照して、ピストン3を往復移
動させた時の作用を説明する。
【0017】図2の(a) 〜(e) はピストン3の往復移動
工程の1サイクルを示している。ピストン3が(a) の位
置から(b) の位置へ移動する工程では圧縮室B内の気体
が圧縮されると共に、ピストン3と有底シリンダー4に
よる吸気室構成手段によって吸気室Aの形成が開始され
る。ピストン3が(b) の位置から(c) の位置へ移動する
工程では、ピストン3の端部に設けた流路26と有底シ
リンダー5に設けた流路29が連通し、かつ流路26の
開口部24、25がOリング31の両側に位置して排気
路が完結し、圧縮室B内の圧縮された気体が排気管28
を通して排気される。一方、吸気室A側では、ピストン
3の端部に設けた流路17と有底シリンダー4に設けた
流路20が連通して吸気路が完結し、吸気管19を通し
て吸気室A内に気体を吸入する。この(a) 〜(c) の工程
においては、逆止弁35は圧縮室Bの圧力を受けて閉の
状態が確実に維持される。
【0018】次に、ピストン3が(c) の位置から(d) の
位置へ移動する復動工程では、前記吸気路および排気路
が遮断されると共に、吸気室A内の気体が圧縮される一
方、有底シリンダー5側に圧縮室Bの形成が開始され
る。この結果、吸気室A内の圧力が圧縮室B内の圧力よ
り高くなり、逆止弁35は開の状態に変化する。
【0019】この状態はピストン3が(d) の位置から
(e) の位置へ移動するまで続行し、ピストン3が(e) の
位置に至ると、吸気室A内の気体は全て圧縮室B側へ移
動する。ピストン3が(e) の位置に至ると往動工程に移
行するので、以下上記(a) 〜(e) に至る工程が繰り返さ
れる。従ってピストン3を矢示14の方向で往復移動さ
せることにより、吸気管19側の気体を排気管28側へ
排気することができ、吸気管19に接続した真空容器
(図示していない)内を真空排気することが可能であ
る。真空容器を排気するに当って、真空容器と吸気室A
を連通させる為に形成される吸気路はピストン3の往復
移動において、遮断と開放が確実に行なわれ、誤動作は
起り得ない構造であるので、真空容器内の気体を十分に
排気し、低い到達圧力を得ることができる。
【0020】図3乃至図5は、前記実施例において用い
た逆止弁35を不要とした構造の実施例である。何れの
実施例も、前記有底シリンダー4、5を一体化した密閉
型シリンダー43としてあり、密閉型シリンダー43内
に装着したピストン3の一端面の開口部37と中間部外
壁の開口部38を有する流路39と、ピストン3の他端
面の開口部40と中間部外壁の開口部41を有する流路
42とが形成されている。これらの流路39と流路42
は吸気室Aから圧縮室Bへのみ気体を流通させる為の流
通路を構成するものであって、流通路の開口および遮断
を行う為に、密閉型シリンダー43の中間部内壁にOリ
ング44が装着してある。又、図5の実施例では、吸気
路を構成する為に設けた透孔18の両側に配置するOリ
ング22、23をピストン3側に装着することにより、
吸気路を構成する為にピストン3に設けた流路17およ
び排気路を構成する為にピストン3に設けた流路26を
不要とし、流路39、42が吸気路又は排気路も構成で
きるようになっている。
【0021】各実施例のピストン3を往復移動した時の
作用は各図において(a) 乃至(e) に示した通りで、吸気
路を通して吸気室Aに吸い込まれた気体が圧縮室B側に
移行された後、圧縮室Bで圧縮され、次いで排気路を通
して排気される。吸気室A内の気体の圧縮室Bへの移行
は、各図の(d) から(e) へ至る工程で、Oリング22と
Oリング44において、密閉型シリンダー43の内壁と
ピストン3の外壁で形成される間隙路45で前記流路3
9、42が連通されて流通路が完結した時に行われる。
【0022】以上いくつかの実施例について説明した
が、ピストン3に設けた流路17、26、39、42は
夫々少くとも1つが設けられていれば良いものであり、
同一構成の流路を複数設けて、流通路形成時のコンダク
タンスを大きくするようにしても良い。又、ピストン3
の端部に設けた流路17、39、42のピストン端面内
に形成した開口部15、37、40は図3(e) に鎖線で
示したように、ピストン3の端部外壁に形成することも
可能である。尚、図3乃至図5の実施例では密閉型シリ
ンダー43を使用しているので、ピストン3の往復移動
の為の駆動は、密閉型シリンダー43の一端面側壁を貫
通(軸封止する)するように駆動軸を導入して行う。従
って駆動系は図1とは異なる構成となるが、この発明は
駆動系を要旨としていないので説明は省略する。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明によれ
ば、真空容器と排気ポンプの吸気側を接続する流路の開
放および遮断動作が、ピストンの往復移動に従って確実
にできるので、排気すべき気体の逆流が無く、真空容器
を低い圧力に到達させ得る効果がある。
【0024】この結果、液体の脱気用にこの発明の排気
ポンプを使用することによって、低い圧力のもとで十分
な脱気を可能にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の縦断面図
【図2】同じく実施例の動作を説明する図
【図3】この発明の第2実施例を説明する図
【図4】この発明の第3実施例を説明する図
【図5】この発明の第4実施例を説明する図
【符号の説明】
1 排気ポンプ 2 駆動系 3 ピストン 4、5 有底シリンダー 17 流路 19 吸気管 20 流路 22、23 Oリング 26 流路 28 排気管 29 流路 30、31 Oリング 32 流路 35 逆止弁 36 流通路 39、42 流路 43 密閉型シリンダー 44 Oリング 45 間隙路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動自在としたピストンの一端部
    と、該部に嵌装した有底シリンダーで吸気室構成手段が
    構成され、前記ピストンの他端部と該部に嵌装した有底
    シリンダーで圧縮室構成手段が構成されていると共に、
    前記吸気室構成手段には吸気室形成工程時に完結する吸
    気路が設けられ、前記圧縮室構成手段には圧縮工程時に
    完結する排気路が設けられており、更に前記吸気室構成
    手段と圧縮室構成手段の間には吸気室構成手段から圧縮
    室構成手段へのみ気体を流通させる為の流通路が設けて
    あることを特徴とする排気ポンプ
  2. 【請求項2】 流通路は、ピストンの両端部間に設けた
    流路と、該流路内に介装した逆止弁で構成した請求項1
    記載の排気ポンプ
  3. 【請求項3】 流通路は、ピストンの端部と中間部で開
    口する、少くとも2つの流路と、中間部で開口した開口
    部間のピストンの外壁と有底シリンダーの内壁で形成さ
    れる間隙路で構成した請求項1記載の排気ポンプ
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