JP3013188U - ネクタイ展示具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ネクタイを所望の色柄やデザインのワイシャツ
と対比できた状態で展示でき、小型かつ軽量で取り扱い
も容易なネクタイ展示具を提供する。 【構成】ワイシャツの少なくとも襟と胸前部とを含む適
宜形状の硬質板１ａに、ワイシャツの少なくとも衿１ｃ
と胸前部１ｂとを貼着し、或いは印刷等によって表装
し、襟元部にネクタイ装着部２を形成し、硬質板１ａ裏
面に支持具４を装着すると共に、硬質板の定置角度が可
変できるように支持具４に対して回動可能に、且つ長さ
調整可能に構成された支持脚６を連結する。硬質板１ａ
に表装したワイシャツの表にネクタイ装着部２を利用し
てネクタイを付け、所望の色柄と襟デザインのワイシャ
ツに着用状態でネクタイを展示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ネクタイ売り場や展示場等で使用するのに好適なネクタイ展示具に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ネクタイ売り場や展示場等においては、展示テーブル上や陳列棚内にネ クタイを多数並べて展示し、或いは図７に示す如きＹ字型に分岐した掛止フック を有する展示具にネクタイを吊り下げたり、ワイシャツを着せたマネキンにネク タイを結びつけたりして展示していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般に、ネクタイ購買者はネクタイそのものの色や柄は勿論のこと、そのネク タイを使用する際に着るワイシャツとの釣り合いを考慮し、気に入ったネクタイ を種々の色柄やデザインのワイシャツと対比させながら選ぶことが多い。

【０００４】 このような場合、展示テーブル等に並べて展示したものや図７の展示具に結び つけて展示したものは、ワイシャツと合わせて展示されていないからワイシャツ との釣り合いを確認するためワイシャツを収納棚から随時取り出して対比させね ばならず、そのため、ワイシャツの取り出しと片付け、両者を組合せなければな らない等の不便があった。

【０００５】 また、ワイシャツを着せたマネキンに結びつけて展示したものは、ワイシャツ との対比が直にできるものの、異なる色柄のワイシャツと対比させるときにはワ イシャツを別に準備する必要があることに変わりはなく、マネキン設置用の広い 展示スペースを必要とするため多数個を展示することができず、さらにはマネキ ンが大型で重量なため取り扱い難いという不便があった。

【０００６】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするところは、ネクタイを所望の色柄やデザインのワイシャツと対比 できた状態で展示でき、しかも小型かつ軽量で取り扱いも容易なネクタイ展示具 を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案のネクタイ展示具は、ワイシャツの少なくとも 襟と胸前部とを含む適宜形状の硬質板に、ワイシャツの少なくとも衿と胸前部と を表し、その襟元部にネクタイ装着部を形成し、硬質板裏面に支持具を装着して 構成したことを特徴とするものである。

【０００８】 また、本考案は、ワイシャツの少なくとも襟と胸前部とを含む適宜形状の硬質 板に、ワイシャツの少なくとも衿と胸前部とを貼着して表装し、襟元部にネクタ イ挿通孔を形成し、硬質板裏面に支持具を装着してネクタイ展示具としたもので もある。

【０００９】 上記硬質板の裏面下部にはネクタイの先端部を保持するネクタイ留め部を形成 するのが好ましい。 また、ネクタイ展示具は、これを展示したときに硬質板の角度が可変できるよ うに支持具に対して回動可能に支持脚を連結し、さらに支持脚は長さ調整可能に 形成したものとするのが好ましい。

【００１０】

【作用】

硬質板に表装したワイシャツの表にネクタイ装着部を利用してネクタイを付け 、所望の色柄と襟デザインのワイシャツに着用状態でネクタイを展示することが できる。ネクタイ展示具は、構造が簡易なため、軽量かつ小型で取り扱いが容易 であり、展示スペース及び保管スペースが小さくて済む。

【００１１】

【実施例】 以下、本考案の好適な一実施例を図面を参照して説明する。 図１〜４において、本実施例のネクタイ展示具は、ネクタイ展示板１とスタン ド型の支持脚６から構成されている。

【００１２】 ネクタイ展示板１は、プラスチックや金属，厚紙等の適宜肉厚の板材を、少な くとも襟と胸前部を形取った所望の輪郭形状に造形し、例えば縦横約４０×３０ ｃｍの如き大きさの硬質板１ａとし、この表面に所望の色柄からなるワイシャツ の胸前部１ｂ（適宜形状に裁断してある）を貼着し、かつ同色柄系の襟１ｃを上 記胸前部１ｂと一体として、または別体を一体外観となるようにして貼着し、こ の襟１ｃは胸前部１ｂよりも立体的に突出した状態に形成し、襟１ｃの中にはワ イシャツの背中地が表れるように貼着して、本物のワイシャツを折り畳んで襟と 胸前部とが表面に表れている外観と同じ状態となるように形成してある。

【００１３】 この襟１ｃの襟元には本物のネクタイ３を装着可能なネクタイ装着部としての ネクタイ挿通孔２，２を隣接して形成し、硬質板１ａの裏面の上記挿通孔２の下 方に金属製等の支持具４を固着し、同裏面下部には、表側に装着したネクタイ３ の下部を表側から裏側に折り返し、その先端部を留めるためのネクタイ留め部５ を形成してある。

【００１４】 上記支持具４は任意構成のものでよいが、図では支持脚６の上端部を横軸で回 動可能にねじ止めできるように、硬質板１ａから突出した先端部にねじ挿通孔を 形成したものとしてある。ネクタイ留め部５はネクタイ先端部を硬質板裏面に挟 持させるような任意構成でよいが、両端を止着したゴム紐（帯紐）として形成す ることができる。

【００１５】 支持脚６は、展示棚等の上に載置する円板状の接地部６ａ，この接地部６ａに 立設する筒柱部６ｂ及び伸縮自在な延長軸部６ｃにより構成されている。延長軸 部６ｃは筒柱部６ｂ内に挿入されていて、筒柱部６ｂの上端に設けた調節ネジ６ ｄにより伸縮と定置位置を調節できるようになっている。また、延長軸部６ｃの 上端部はネクタイ展示板１の支持具４に水平軸で回動可能に、且つ着脱自在に支 承できるように形成されており、図４に示す如く、横孔を通して支持具４と延長 軸部６ｃの上端部とを蝶ねじ６ｅで連結し、蝶ねじ６ｅの調整で支持具４及びネ クタイ展示板１の支承角度を任意に調節し固定できるようになっている。

【００１６】 図４では、筒柱部６ｂを２５ｃｍ程度の高さに形成し、略同長の延長軸部６ｃ を最も高い位置で固定した状態を示しており、ネクタイ展示板１の上端の高さは ６２ｃｍ程度となる。図５（Ａ）の実施例では、同様の支持脚６を延長軸部６ｃ の位置を低くして用いた状態を示しており、この場合にネクタイ展示板１の上端 の高さは４７ｃｍ程度となる。

【００１７】 支持脚６は、図５（Ｂ）に示すように上端までが１０ｃｍ程度の高さの低い筒 柱部６ｂ及び延長軸部６ｃにより構成してもよい。この場合、ネクタイ展示板１ は、図示の如く常に傾斜状態で支承されることになる。

【００１８】 また、低い位置の展示ケース内やラック等の上にネクタイ３を展示する場合は 、図５（Ｃ）に示すように、支持脚６を用いず、支持具４のままでネクタイ展示 板１を展示スペース上にそのまま載せれば、ネクタイ展示板１が傾斜状態で支持 され、購買者が腰をかがめることなく観察することができる。

【００１９】 上記構成のネクタイ展示具は、ネクタイ３を一つのネクタイ挿通孔２に表から 裏へ通した上で、他方の挿通孔２から表へ再挿通してネクタイ３を支持させると 共に、襟元で通常の装着時と同様に結んで胸前へ垂らせば、ワイシャツにネクタ イを装着した状態となる。さらにネクタイ３の先端部を裏側へ折り返してネクタ イ留め部５に留めれば展示の際に、ネクタイが損傷し或いは汚れる虞れもない。

【００２０】 硬質板１ａに種々色柄のワイシャツを装着したネクタイ展示具１を多数準備す れば、種々のネクタイを組み合わせて展示することができ、展示に多様性を出さ せることができる。ネクタイ展示具１は軽量、小型であるので、場所を問わず展 示でき、多数展示しても邪魔にならず、移動も自在である。 なお、本考案のネクタイ展示具は図６に示した大小剣を有したネクタイの展示 に適用できる他に、紐状ネクタイや蝶ネクタイ、或いはスカーフ等にも適用する ことができる。

【００２１】

【考案の効果】

本考案のネクタイ展示具は以上のように構成されているので、本物のワイシャ ツと同じ色柄やデザインと組み合わせた状態でネクタイを装着して展示でき、し かも種々の色柄や襟デザインのワイシャツと所望のネクタイとを自在に組み合わ せたものとして展示できるので、ネクタイの展示効果、ワイシャツとの釣り合い 等が分かりやすくなり、展示訴求力が大きくなる。

【００２２】 また、ネクタイ展示具は軽量かつ小型で取り扱いが容易であり、支持脚も着脱 いずれでも使用でき、かつ支持脚の長さを自在に設定でき、展示板の角度も任意 に設定でき、展示スペース及び保管スペースが小さくて済むと同時に、ワイシャ ツの色柄やデザインに応じた多数のネクタイ展示板を任意に配置し、展示できる ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のネクタイ展示具の一実施例の斜視図で
ある。

【図２】図１のネクタイ展示具の背面図である。

【図３】図１のネクタイ展示具にかかるネクタイ展示板
の襟元部の拡大図である。

【図４】図１のネクタイ展示具の側面図である。

【図５】（Ａ）は支持脚を縮めた状態のネクタイ展示具
の側面図、（Ｂ）は高さの低い支持脚のネクタイ展示具
の側面図、（Ｃ）はネクタイ展示板を展示台に直接載せ
た状態の側面図である。

【図６】図１のネクタイ展示具にネクタイを装着した状
態の正面図である。

【図７】従来のネクタイ展示具の一例を示した図であ
る。

【符号の説明】

１ ネクタイ展示板 １ａ 硬質板 １ｂ ワイシャツの胸前部 １ｃ ワイシャツの襟 ２ ネクタイ挿通孔 ３ ネクタイ ４ 支持具 ５ ネクタイ留め部 ６ 支持脚

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワイシャツの少なくとも襟と胸前部とを
   含む適宜形状の硬質板に、ワイシャツの少なくとも衿と
   胸前部とを表し、その襟元部にネクタイ装着部を形成
   し、硬質板裏面に支持具を装着してなるネクタイ展示
   具。
2. 【請求項２】 ワイシャツの少なくとも襟と胸前部とを
   含む適宜形状の硬質板に、ワイシャツの少なくとも衿と
   胸前部とを貼着して表装し、襟元部にネクタイ挿通孔を
   形成し、硬質板裏面に支持具を装着してなるネクタイ展
   示具。
3. 【請求項３】 硬質板の裏面下部にネクタイの先端部を
   保持するネクタイ留め部を形成してなる請求項１又は２
   に記載のネクタイ展示具。
4. 【請求項４】 硬質板の定置角度が可変できるように支
   持具に対して回動可能に支持脚を連結し、支持脚は長さ
   調整可能に形成されてなる請求項１，２又は３のいずれ
   かに記載のネクタイ展示具。