JP3012911U - 身体の清浄用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 海藻を主体とした簡単な構成手段のもの
で、素肌を老化させることなく健康に保つ。 ［構成］ 植物性セラミド（２）を保有した海藻
（１）を、抗菌繊維からなる袋体（３）に収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、皮膚表面の乾燥を防ぎ、肌荒れを予防して、皮膚の健康保持を図る ようにした身体の清浄用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

肌の老化や肌荒れを防ぐ手段の一つに、例えば入浴或いは洗顔後にビタミンＥ 入りの栄養クリームなどを用いるようにした手段がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし乍ら、ビタミン類は肌から吸収されにくく、直接的に肌に栄養素を与え て肌を健康に保つという効果は期待できなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

従って本考案は、植物性セラミドを保有した海藻を、抗菌繊維からなる袋体に 収納したものであって、ぬるま湯などにこの袋体を浸漬させて、セラミドや海藻 の養分の溶出した湯或いは袋体で身体を洗うことによって、肌の整皮を図るもの で、人体細胞膜に近い２脂質膜構造のセラミドを皮膚に良好に浸透させて、皮膚 の保湿機能を高めると共に、海藻に含まれるアルギン酸の保湿機能とラップフィ ルム機能とによって、肌の乾燥を防いで肌の保湿効果を一層向上させ、しかも袋 体に例えば天然多糖類キトサンを主体とした繊維を用いて、該袋体で身体を擦る ことによって、皮膚に付着する細菌類の増殖を抑制し、悪臭も防止して、公害の ない安価な自然物質によって素肌を老化させることなく健康に保つことを可能と させるものである。

【０００５】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。図１は海藻を収納した袋体 の説明図であり、海藻として主に褐藻類のコンブ（１）を用いるもので、この他 ワカメ・ヒジキ・ホンダワラなど何れを用いても良い。

【０００６】 そして、前記コンブ（１）の表面に植物性セラミド（二脂質層状膜で形成され た微小球）（２）の生液を塗布した後、窒素ガスで一定時間（略２時間）だけコ ンブ（１）を常温乾燥する。その後天然多糖類キトサンを練り込んだ抗菌防臭繊 維を素材とする袋体（３）内に、乾燥後のコンブ（１）を収納するものである。

【０００７】 上述の植物性セラミド（２）には、フランスのＩＮＯＣＯＳＭ社の小麦から抽 出したグルコースが結合したセラミド（ＩＵＰＡＣ（国際純正・応用化学連合） ／ＩＵＢ（国際生化学連合）呼称グルコシルセラミド）を用い、皮膚の保湿機 能を高める。抗酸化、抗エラスターゼ機能。人体細胞膜に近いＢＬＭ（２脂 質膜）構造を有する。の３つの特性をセラミド（２）は有するものである。

【０００８】 また、袋体（３）に用いる抗菌防臭繊維には、カニ・エビの殻に多く含まれる キチンを加水分解して得られる抗菌性の高いキトサンを応用した例えばキトポリ ィ（富士紡績製）を使用して、アレルギーやアトピー性皮膚炎などの症状の改善 にも効果を有するものである。

【０００９】 而して、このようなコンブ（１）を内部に収納する袋体（３）を、容器（４） 内のぬるま湯（５）に浸漬させておくことにより、粘稠物質の「ぬめり」が溶出 する。これが天然のアルギン酸で、高い保湿効果を有し、しかも水分に反応して 皮膜をつくる性質を有し、肌の保湿と乾燥を防ぐ役割を果たすラップ・フィルム の作用を行うもので、このように「ぬめり」の溶出したぬるま湯（５）で洗顔或 いは身体を洗浄することによって、皮膚に水分を効率良く与えて水分を保持する 。

【００１０】 またこの際植物性セラミド（２）のアルカリ性質によって、コンブ（１）に混 じっているカルシウム・ナトリウムなどのミネラルをアルギン酸に結合させて、 これら養分の肌に対する浸透性及び親和性を、人体細胞膜に近い２脂質膜構造の セラミド（２）によって良好とさせて、肌に養分を与えて皮膚の老化を防止する 。

【００１１】 さらに、ぬるま湯（５）に浸漬しておくことによりコンブ（１）が膨潤状態と なる袋体（３）で、身体を擦ることによって肌の保湿性を高めるばかりでなく、 キトサンの抗菌・抗カビ効果によって、皮膚表面の菌の増殖を抑制し、汗や汚れ から発生する悪臭を防止して、公害のない自然物質で素肌を健康に美しく保つも のである。しかも高価な栄養クリームなどに比べこれらコンブ（１）・セラミド （２）・袋体（３）は安価に手に入れることができて経済的なものである。

【００１２】 また使用後の「ぬめり」の溶出した湯（５）や、コンブ（１）入りの袋体（３ ）はそのまま土や畑に廃棄することによって、土に同化したり畑の肥料として作 用して、環境汚染などの問題となることもなく、極めて後処理性にも秀れる。

【００１３】 なお、前記セラミド（２）の生液をコンブ（１）表面に塗布する構成を示した が、セラミド（１）を水溶性のカプセルに封入して、コンブ（１）とともにセラ ミド（１）入りのカプセルを袋体（３）内に収納する構成でも略同様の作用効果 を奏するものである。

【００１４】 また、月見草・ボラージの種子に含まれる植物油であるγ−リノレン酸をセラ ミド（１）とともにコンブ（１）に塗布しても良く、この場合アトピー性皮膚炎 などに特に効果を有する。

【００１５】

【考案の効果】

以上実施例から明らかなように本考案は、植物性セラミド（２）を保有した海 藻（１）を、抗菌繊維からなる袋体（３）に収納したものであって、ぬるま湯（ ５）などに袋体（３）を浸漬させて、セラミド（２）や海藻（１）の養分の溶出 した湯或いは袋体（３）で身体を洗うことによって、肌の整皮を図ることができ るもので、人体細胞膜に近い２脂質膜構造のセラミドを皮膚に良好に浸透させて 、皮膚の保湿機能を高めることができると共に、海藻に含まれるアルギン酸の保 湿機能とラップフィルム機能とによって、肌の乾燥を防いで肌の保湿効果を一層 向上させることができ、しかも袋体（３）に例えば天然多糖類キトサンを主体と した繊維を用いて、該袋体（３）で身体を擦ることによって、皮膚に付着する細 菌類の増殖を抑制し、悪臭も防止することができて、公害のない安価な自然物質 によって素肌を老化させることなく健康に保つことが可能にできるなどの顕著な 効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】コンブと袋体の説明図である。

【図２】使用説明図である。

【符号の説明】

（１） コンブ（海藻） （２） セラミド （３） 袋体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 植物性セラミドを保有した海藻を、抗菌
   繊維からなる袋体に収納したことを特徴とする身体の清
   浄用具。