JP3012462U - 鳥害防止具 - Google Patents

鳥害防止具

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JP3012462U
JP3012462U JP1994009001U JP900194U JP3012462U JP 3012462 U JP3012462 U JP 3012462U JP 1994009001 U JP1994009001 U JP 1994009001U JP 900194 U JP900194 U JP 900194U JP 3012462 U JP3012462 U JP 3012462U
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damage prevention
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bird
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光央 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鳥害防止効果が高く、耐久性にすぐれた鳥害防
止具を提供できるようにすることを目的とするものであ
る。 【構成】合成樹脂で中空の環状に形成された空気袋と、
空気袋を覆うカバー体とで鳥害防止具本体を形成し、カ
バー体は透明な合成樹脂で空気袋の環状の内方部分では
二重構造にするとともに、鳥害防止具本体の両端部に設
けた吊持部で支持可能に構成する。次に、鳥害防止具本
体の両端部に設けた吊持部で支持されて使用される鳥害
防止具であって、該鳥害防止具本体の表面部分に磁石を
配設する。更に、合成樹脂で中空の環状に形成された空
気袋と、空気袋を覆うカバー体とで鳥害防止具本体を形
成し、カバー体は透明な合成樹脂で空気袋の環状の内部
部分では二重構造にし、鳥害防止具本体の両端部に設け
た吊持部で支持可能に構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主として農作物を植生した畑等の上方に配設して鳥害を防止するよう にした鳥害防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の鳥害防止装置として古来より案山子があるが、案山子はその作 製に手間が掛かるうえ、保存が難しく毎年つくらなくては成らないと言う問題が あった。更に、案山子は全く動かないことから農作物を狙う鳥類にとっては殆ど 効果が見られないと言う問題もあった。 こうした問題に対処するために、派手な意匠を凝らした円板や円板状の空気袋 乃至環状の浮袋で形成した鳥害防止具本体を紐で吊り、風等により前後並びに上 下移動させて農作物を狙う鳥類を追い払うようにしたものが多く用いられている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上記の派手な意匠を凝らした鳥害防止具本体を紐で吊り、風等により 前後並びに上下移動させて農作物を狙う鳥類を追い払うようにしたものでは、設 置した当初はかなりの鳥害防止効果が認められるものの、農作物を狙う鳥類がこ の鳥害防止装置に慣れてくると、鳥害防止効果が無くなってしまい、更には鳥害 防止具本体やこれを吊っている紐にとまって羽根を休めたりするものも現れると 言う問題もあった。
【0004】 また、鳥害防止具本体を円板状の空気袋乃至環状の浮袋で形成したものでは慣 れて近づいたり、鳥害防止具本体やこれを吊っている紐にとまっているものがそ の嘴で鳥害防止具本体をつついて破ってしまうと言う問題もあった。 本考案は上記問題点に鑑み提案されたもので鳥害防止効果が高く、耐久性にす ぐれた鳥害防止具を提供できるようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案にかかる鳥害防止具は、先ず、合成樹脂で中 空の環状に形成された空気袋と、空気袋を覆うカバー体とで鳥害防止具本体を形 成し、カバー体は透明な合成樹脂で空気袋の環状の内方部分では二重構造にする とともに、鳥害防止具本体の両端部に設けた吊持部で支持可能に構成したことを 特徴とするものである。
【0006】 次に、鳥害防止具本体の両端部に設けた吊持部で支持されて使用される鳥害防 止具であって、該鳥害防止具本体の表面部分に磁石を配設したことも特徴とし、 更に、合成樹脂で中空の環状に形成された空気袋と、空気袋を覆うカバー体とで 鳥害防止具本体を形成し、カバー体は透明な合成樹脂で空気袋の環状の内部部分 では二重構造にし、鳥害防止具本体の両端部に設けた吊持部で支持可能に構成す るとともに、該鳥害防止具本体の表面部分に磁石を配設したことも特徴の1つで ある。
【0007】
【作用】
鳥害防止具本体を合成樹脂で中空の環状に形成された空気袋と、空気袋を覆う カバー体とで形成するものでは、先ず、環状の空気袋に空気を入れて鳥害防止具 本体を形成する。 次に鳥害防止具本体の左右の両端部の吊持部を紐で吊り鳥害防止具本体を農作 物の上部に位置させて設置する。
【0008】 斯して設置された鳥害防止具本体は風等で前後並びに上下に揺動して鳥類を追 い払うのであるが、従来例で説明したように、こうした鳥害防止具本体に慣れた ものはこの鳥害防止具本体近寄ろうとする。 ところが、鳥害防止具本体を形成する環状に形成された空気袋の内方のカバー 体が二重構造になっており、表面を通過した光はその後方に位置する裏面側の面 で反射されるので従来の鳥害防止具本体より反射が強く、この強い反射により鳥 類を畏怖させ寄せつけないのである。
【0009】 また、鳥類は地磁気により自らの位置を検知することから、鳥害防止具本体の 表面部分に磁石を配設したものではその磁力線により、地磁気による位置検出機 能が狂わされることから、鳥害防止具本体の表面部分に磁石を設けたものには近 寄らず、その結果、鳥類は寄り付かなくなるのである。
【0010】
【実施例】
以下、本考案にかかる鳥害防止具の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は鳥害防止具の使用状態の斜視図を示し、図中符号1は鳥害防止具を全体 的に示す。 この鳥害防止具1は、塩化ビニル等の合成樹脂シートにより中空で環状に形成 された空気袋2と、この空気袋2を覆う透明なカバー体3とで鳥害防止具本体4 を形成し、鳥害防止具本体4の左右から延出された吊持部5・5に撚り戻し具6 を介在させた吊持用紐7・7で農作物を植生した畑8の端部から立設した支持用 ポール9・9間に張設してある。
【0011】 上記鳥害防止具本体4の製作は、図2に示すように、環状の浮袋を形成する時 と同様に塩化ビニル等の合成樹脂シートで環状に形成された生地10・10の内 周縁同士10a・10aを高周波により融着して接合したものを中に挟んだ状態 でその上下にカバー体3を形成する前記環状の生地10・10の外周と略同径で 同質の透明な合成樹脂シートのカバー地11・11を位置させ、これら生地10 ・10及びカバー地11・11の周縁部を高周波により融着接合して形成したも のである。 上記のように形成された鳥害防止具本体4は図3に示すように鳥害防止具本体 4の周縁部分を形成する部分の空気袋2がカバー地11・11で保護された二重 壁構造の破損しにくい構造に成っている。
【0012】 そして、上記カバー地11・11の表面には雀や鳩等の鳥類が嫌がる円形の模 様や猛禽類の目等の図柄が描かれ、表面の1部には空気袋2に空気を注入する注 入口12と、空気袋2の環状の内方でカバー地11・11で仕切られた中央空間 部13に空気を注入する注入口14とが設けられると共に、矩形の永久磁石15 を二つ密封してなる(図1及び図3参照)。 この矩形の永久磁石15は磁力線を外方に放出するだけでなく、その自重が支 持用ポール9・9間に撚り戻し具6を介在させた吊持用紐7・7で張設された鳥 害防止具本体4の姿勢を規制するウエイトの作用もするものである。
【0013】 上記のように形成された鳥害防止具本体4を用いた鳥害防止具1の作用を次に 説明する。 先ず、注入口12から空気袋2に空気を注入すると、空気袋2が浮袋のように 膨らみ、鳥害防止具本体4が形成されるのであるが、この時、空気袋2の環状の 内方でカバー地11・11で仕切られた中央空間部13に空気を注入する注入口 13は開放しておくか、注入口12から空気袋2に空気を注入するのに合わせて 注入口14からも中央空間部13に空気を注入した後、両空気の注入口12・1 4を密栓する。 次に、この鳥害防止具本体4を、その左右から延出された吊持部5・5に撚り 戻し具6を介して連結された吊持紐7・7で農作物を植生した畑8の端部から立 設した支持用ポール9・9に張設すると、鳥害防止具1の設置が完了する。
【0014】 こうして設置された鳥害防止具1は、風等で前後並びに上下に揺動して鳥類を 追い払うのであるが、この時、鳥害防止具本体4を形成する環状に形成された空 気袋2の内方のカバー体3が二重構造になっており、表面を通過した光はその後 方に位置する裏面側の面で反射されるので従来の鳥害防止具本体より反射が強く 、この強い反射光と風等による前後並びに上下の揺動とも相俟って農作物を狙う 鳥類を寄せつけないのである。
【0015】 また、農作物を狙う鳥類の中には強い反射光と風等による前後並びに上下の揺 動による鳥害防止効果になれたものもあり、こうしたものはこの鳥害防止具本体 4に近寄ろうとするが、カバー体3の表面に設けられた永久磁石15から放出さ れる磁力線により、鳥類の有する地磁気による位置検出機能が狂わされることか ら、この鳥害防止具本体4の表面部分に磁石を設けたものには近寄らず、結果、 鳥類は寄り付かなくなるのである。 尚、上記実施例では空気袋2を円形に形成するようにしてあるが、こうしたも のに限られず、角型にするようにしても良いことは勿論である。
【0016】
【考案の効果】
本考案の鳥害防止具は以上に説明したように、先ず、鳥害防止具本体を形成す る環状に形成された空気袋の内方のカバー体が二重構造したものでは、表面を通 過した光がその後方に位置する裏面側の面で反射されるので、鳥害防止具本体で 反射される反射光が強く、この強い反射光により鳥類を寄せつけない効果があり 、更に鳥害防止具本体が二重構造になっていることから他物が当たったり、例え 嘴でつつかれたりした場合でも破損することが無く、その耐久性も大幅に向上さ せることができるという利点もある。
【0017】 また、鳥害防止具本体の表面部分に磁石を配設したものではその磁力線により 鳥類の有する地磁気による位置検出機能が狂わされることから、磁気を発生する ものには近寄らず、結果、鳥類の寄りつきをなくし、鳥害を無くすことができる と言う利点がある。
【0018】 加えて、鳥害防止具本体の表面部分に磁石を配設したものでは、この磁石を鳥 害防止具本体の姿勢を鳥害防止にもっもと効果的な姿勢に維持する重りにするこ とができ、鳥害防止効果を更に高められると言う利点もある。
【0019】 更に、合成樹脂で中空の環状に形成された空気袋と、空気袋を覆うカバー体と で鳥害防止具本体を形成し、カバー体は透明な合成樹脂で空気袋の環状の内部部 分では二重構造にし、鳥害防止具本体の両端部に設けた吊持部で支持可能に構成 するとともに、該鳥害防止具本体の表面部分に磁石を配設したものでは、鳥害防 止具本体の耐久性を向上出来ながらも、鳥害防止効果をもたかめることができる と言う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鳥害防止具の使用状態の斜視図
である。
【図2】本発明にかかる鳥害防止具本体の分解斜視図で
ある。
【図3】本発明にかかる鳥害防止具本体のA−A線断面
図である。
【符号の説明】
2・・・空気袋 3・・・カバー体 4・・・鳥害防止具本体 5・・・吊持部 15・・・磁石

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂で中空の環状に形成された空気袋
    と、空気袋を覆うカバー体とで鳥害防止具本体を形成
    し、カバー体は透明な合成樹脂で空気袋の環状の内部部
    分では二重構造にするとともに、鳥害防止具本体の両端
    部に設けた吊持部で支持可能に構成したことを特徴とす
    る鳥害防止装置。
  2. 【請求項2】鳥害防止具本体の両端部に設けた吊持部で
    支持されて使用される鳥害防止具であって、該鳥害防止
    具本体の表面部分に磁石を配設したことを特徴とする鳥
    害防止装置。
  3. 【請求項3】合成樹脂で中空の環状に形成された空気袋
    と、空気袋を覆うカバー体とで鳥害防止具本体を形成
    し、カバー体は透明な合成樹脂で空気袋の環状の内部部
    分では二重構造にし、鳥害防止具本体の両端部に設けた
    吊持部で支持可能に構成するとともに、該鳥害防止具本
    体の表面部分に磁石を配設したことを特徴とする鳥害防
    止装置。
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