JP3011395U - 出席者受付記帳簿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 会葬者が多くても記帳待ちの行列ができるこ
となくスムーズに記帳が行え、且つ記帳後直ちに香典の
金額を記入できるようにして、転記の際に会葬者記帳簿
を探す必要を無くすと共に、集計も容易で、葬儀に伴う
種々の手数を省略できるものである。 【構成】 ２枚１組の複写紙Ａ，Ｂより成り、両者の同
一位置にシリアルナンバー８の印刷、および出席者の住
所３、氏名の文字５の印刷と、それに伴う記入用の空欄
を設けると共に、金額や品名等を記載する枠７で囲った
空欄を印刷した出席者受付記帳簿である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、結婚式や葬儀等の儀式に参加した出席者に住所、氏名を記帳しても らい、後日に出席者へのお返し等の整理に用いるのに便利な出席者受付記帳簿に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば、葬儀に際して参列した会葬者に住所、氏名を記帳してもらう会 葬者記帳簿は、横方向に参列者の住所、氏名の記帳場所を並列に印刷した横長の 紙片を、多数枚重ねて綴じ合わせたものが用いられている。

【０００３】 そして、この会葬者記帳簿は葬儀場の受付に置かれ、葬儀の参列者は受付にお いてこれに住所、氏名を記帳すると共に、持参した香典を受付者に渡し、この香 典を受け取った受付者はこれを纏めて葬儀責任者等に引き渡す。

【０００４】 葬儀責任者は、この引き渡された香典に対して香典の金額に見合った香典返し をするため、会葬者記帳簿に香典金額を記入、若しくは香典台帳を作成し、これ に基づいて香典返しの品物を決定して、それぞれの会葬者に送るものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、葬儀に参列する者の数が多くなると、会葬者記帳簿に記載する時間が 掛かるので記帳待ちの列ができ、又受付者はその記帳の確認を行わければならな いが、記帳された文字が受付者には上下が逆であるので確認を行い難かった。

【０００６】 又、この時に受け取った香典袋に住所が記入されていない場合があると、後に 会葬者記帳簿を調べて写し直す手間が必要となり、会葬者が多い場合には会葬者 記帳簿が数冊にも渡るため、香典金額をこれに写しかえたり、香典台帳を作成し て、その集計行う作業も大変である。

【０００７】 更に、香典袋から香典簿に転記する場合には、会葬者記帳簿と香典簿の２重管 理であるため、その照合が面倒な作業となってしまう等、従来の会葬者記帳簿に は問題点があった。

【０００８】 本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、 会葬者が多くても記帳待ちの行列ができることなくスムーズに記帳が行え、且つ 記帳後直ちに香典の金額を記入できるようにして、転記の際に会葬者記帳簿を探 す必要を無くすと共に、集計も容易で、葬儀に伴う種々の手数を省略できる出席 者受付記帳簿を提供せんとするものである。

【０００９】

【課題を解決する手段】

本考案はの出席者受付記帳簿は前記した目的を達成せんとするもので、その手 段は、２枚１組の複写紙より成り、両者の同一位置にシリアルナンバーの印刷、 および出席者の住所、氏名の文字の印刷と、それに伴う記入用の空欄を設けると 共に、金額や品名等を記載する枠で囲った空欄を印刷したものである。

【００１０】

【作用】

本考案の出席者受付記帳簿は２枚１組の複写紙で何組も作成して、各参加者列 毎に記入が可能であるため、一人が記入し終わるまで次の人が待つことなく何人 でも記入でき、出席者の数が多くても式場の受付に待ち行列ができず、スムーズ な受付ができる。

【００１１】 そして、記帳の終わった人毎に、その人の差し出した香典等の金額あるいは品 物と、記帳簿の第２葉を第１葉から分離して、受付の後ろの隠れた場所に居る人 に渡し、この人が金額等をこれに記帳することができる。

【００１２】 更に、金額の集計に際しても、この第２葉を伝票として重ねて集計すれば良い ので、複数の厚い記帳簿を取り扱う必要がなくなり、従って、出席者のコンピュ ータへの入力にも各１葉のみで行なえると共に、お返しを行う際にも１葉のみの 持ち運びで足り、品物の選択や、発送を容易にできる。

【００１３】

【実施例】

次に、本考案の実施の一例を会葬者受付記帳簿の場合について、図面と共に説 明する。 この実施例は、裏面に複写カーボン等の複写インクが塗布されている第１葉Ａ と、第２葉Ｂとが重ねられて１組となっている。

【００１４】 これらには表題として、第１葉Ａに御会葬者記帳簿の文字１が、第２葉Ｂに御 香典控記帳簿の文字２が右側に印刷されており、第１葉Ａと第２葉Ｂの何れにも 、この文字１、２の左側に隣接して住所の文字３と住所を記帳し易くする罫線４ とが、更にその左側に氏名の文字５とこれを記帳し易くする罫線６とが印刷され ている。

【００１５】 そして、第１葉Ａと第２葉Ｂとには、左下隅に内部が空欄とされている枠７が 印刷され、更にこれらの第１葉Ａ、第２葉Ｂの上部には、第１葉Ａ、第２葉Ｂの １組毎に、順次にシリアルナンバー８が印刷されているもので、各第１葉Ａ、第 ２葉Ｂの周囲は黒枠９で縁取ることが望ましい。

【００１６】 この第１葉Ａと第２葉Ｂとは、上辺で簡単に剥離可能な状態で貼着されており 、この会葬者記帳簿はシリアルナンバー８の若い方を上として順次に積み重ねた 状態で、葬儀の受付に置かれる。

【００１７】 この会葬者記帳簿は１組づつ分離可能なので、受付者は葬儀の参列者毎に上か ら順次に１組の会葬者記帳簿を渡し、これに記入をお願いするものであり、従っ て各参列者は前の参列者の記帳終了を待つことなく、同時に多くの参列者が記帳 できるので、参列者が多い場合でも受付に列ができることはない。

【００１８】 この記帳を終えた参列者は、これと一緒に香典を受付に渡すが、受付では会葬 者記帳簿を反転させれば、上下を正しい向きとして見ることができるので、その 記載が見難いことがなく、この記載の確認を行った後に、第２葉Ｂを分離して後 ろに待機している香典記帳者に渡す。

【００１９】 すると、香典記帳者はその金額の記載と入っている金額の一致を確認した後、 第２葉Ｂの枠７内に金額や品物（生花、花輪）を記帳すると共に、香典袋にシリ アルナンバーを記入して、第２葉Ｂと香典とを保管し、葬儀の終了後に第２葉Ｂ を伝票として綴じれば、香典控記帳簿とすることができ、会葬者記帳簿と別に香 典台帳を作成する必要がない。

【００２０】 そして、香典袋に参列者の住所氏名が記載されていない場合でも、シリアルナ ンバーでその住所を簡単に探すことができ、既に香典金額が香典控記帳簿に記載 されているので、香典金額が不明となることもなく、同時にこの香典控記帳簿が 伝票形式であるため、これにより香典の集計を行うことが容易となり、実際の金 銭との一致を確認することも可能である。

【００２１】 この香典控記帳簿は、香典の金額毎に綴ることもできるので、その金額毎に香 典返しの品物を決定することが可能で、これを会葬者に発送する場合でも、香典 控記帳簿にはその香典の参列者の住所、氏名が記載されているので、発送作業も 容易となる。

【００２２】 また、会葬者の氏名や住所をコンピュータに入力して、このデータを元にして 香典返しを行なうような場合にも、このコンピュータ入力時に香典控記帳簿のみ から行なえるので、従来のような長い記帳簿を扱うよりも入力作業が行ないやす くなるものである。 なお、前記した実施例は、葬儀用について説明したが、結婚式や会社の各種行 事（創立記念等）においても利用できることは勿論のことである。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は叙上のように、出席者受付記帳簿を２枚１組の複写形式として、式場 の受付で各参列者毎に記帳するので、同時に多数の参列者の記帳が可能となり、 参列者の多い儀式でも記帳待ちとなるための列が受付にできることがない。

【００２４】 そして、第２葉を分離してこれに金額を、および香典袋等の金銭袋にシリアル ナンバーを記入できるようにしたので、香典金額、参列者の住所が不明となって 、後からこれらを検索する面倒な手数が不要になる。

【００２５】 更に、第２葉を伝票として綴れば集計が容易になり、又香典返し等のお返しに 際しての金額毎の品物探し、発送も容易に行える他、コンピュータ入力に際して も入力作業が行ないやすい等の効果を有する有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の平面図である。

【符号の説明】 Ａ 第１葉 Ｂ 第２葉 １ 御会葬者記帳簿 ２ 御香典控記帳簿 ３ 住所の文字 ５ 氏名の文字 ７ 空欄の枠 ８ シリアルナンバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２枚１組の複写紙より成り、両者の同一
   位置にシリアルナンバーの印刷、および出席者の住所、
   氏名の文字の印刷と、それに伴う記入用の空欄を設ける
   と共に、金額や品名等を記載する枠で囲った空欄を印刷
   したことを特徴とする出席者受付記帳簿。