JP3011252U - 対称式ペット用のかご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は対称式ペット用のかごに関し、少数
の部品で軽量に構成することを目的とする。 【構成】 二個の対称的に同じ構造を持つ半かご体１０
を左右に並べて、止め金１７１と止め金孔１７との組み
合わせと組み合わせ鉤１９１と組み合わせ孔１９２との
組み合わせで相互に固く連結して構成され、その前後面
に戸２０を閉じたり開けたりする様に設置してペットの
出入口とした様に構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は対称式ペット用のかごに係り、特にペットの飼育に使用して好適な対 称式ペット用のかごに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来一般のペット用のかごは色々の異なる部品で構成されるものが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、その製造に比較的沢山の金型を必要とするので、コストが高くつく。 又、外出する時持ち運ぶのに相当重くて不便であるし、又組み合せがやや複雑で あるという問題があった。 そこで本考案は、従来のペット用のかごの部品が多い欠点と重量が大きい問題 点を解決した対称式ペット用のかごを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

二個の対称式に同じ構造を持つ半かご体を左右に密接して並べ、差し込み止金 と差し込み孔との組み合わせと引っかけ鉤と細長い孔との組み合わせにより固く 組み付けられる様にし、又組み合わされたかご体の前後面に戸を閉じたり開けた りする様に設置して、ペットの出入口とし、部品が少なくて構成できる様にする 。

【０００５】

【実施例】

本考案の対称式ペット用のかごは、図１が示す様に一対の半かご体１０と、一 対の戸２０と、２個の錠４と、複数の脚輪組３との主要部分で組み合わせて構成 される。 一対の半かご体１０はほぼＵ字形にして、線対称的に同じ構造を持って左右に 密接して並べて組み合わされ、その頂面内縁に１個のはまり板片１Ａと１個のは まり溝１Ｂを持ち、その中央部に１個の取っ手１１を形成し、その垂直部に規則 的に配列された通気孔１２を持ち、かご内の空気を外に流通させる。又右半かご 体１０の前端の中央部に１個の細長い孔１６を設け、左右半かご体１０共その底 端と頂端と取っ手１１の内側に、６個の組み合せ孔１７を設ける。また、図９が 示す様に底面内側縁の半分に二対の組み合わせ鉤１９１を、又その外の半分には 二対の組み合せ溝１９２を設け、組み合わせる時は右半かご体１０の組み合わせ 鉤１９１は左半かご体１０の組み合わせ溝１９２とはまり合う。同様に右半かご 体１０の組み合わせ溝１９２は、左半かご体１０の組み合わせ鉤１９１とはまり 合って、このかごは初歩的に組み付けられる。

【０００６】 次に両半かご体１０の頂縁を合わせて、又はまり板片１Ａとはまり溝１Ｂが相 互にはまった後、６個の止め金１７に差し込んでおくと、左右半かご体１０は固 く組み付けられた形になる。頂面の共同取っ手１１を手で握って、このかごを持 ち運べる。なお左右半かご体１０の各前後端に横向きのローラ３０のシャフト３ １を支える軸管１３を設け、各軸管１３の上方には２個の“８”字形の孔１４を あけておく。又各半かご体１０の頂面両端から伸び出た縄孔１８を設けて、一本 の縄か鎖をこの孔１８に付ければ、このかごを引っぱって地面の上を移動させる ことができて便利である。

【０００７】 図２は戸２０（前後面に戸２０がある）を示し、その上方に半円形の凹んだ貯 蔵空間２１を形成し、その中に小さい物やペットの間食などを置く。この半円形 貯蔵空間２１の頂端に一個の小さい溝２１２を設け、その底端の両側に各１個の 差し込み孔２１１を設けて、１個の半円形の蓋２２の底端両側のピン２２１をこ の差し込み孔２１１に差し込ませる。その頂端の差し込み片２２２とこの差し込 み片２２２の下方に設けている半円形孔２２３に差し入れて、蓋２２を半円形貯 蔵空間２１の上に被せたりはずしたりする様にする。被せる時は差し込み片２２ ２を溝２１２の中に差し込んで安定させる。又貯蔵空間２１の下方には規則的に 配列した通気孔２６を設けて通気に供する。又戸２０の一側に上下に隔てた２個 の係り合わせ孔２３を設けて、前述の引っ掛け板片１５に引っ掛けさせて、この 戸２０は完成したかご体に組み付けられる。

【０００８】 この戸２０はペットの出入り口となり、その左側に一個の錠孔２５を設け、図 ５が示す様にその内側に３本の凸出棒２５１を形成し、更に左側縁の錠孔２５の 傍に１個の引っ掛け欠け口２４を設ける。なお戸２０の右側縁上方の係り合わせ 孔２３の内縁に一個の欠け口２３１を設け、且つ最上位にある横向き通気孔２６ の右端に欠け口２６１を設けて、飲水器２９のバンド２８を差し込める様にして 、飲水器２９を戸２０の上面に縛り付けて、この飲水器２９の水管２９１を上述 の欠け口２３１の傍にあけてある長方形孔２７からかご体１０の中に差し入れて ペットがそれを吸って水を飲める様にする。

【０００９】 次に図３と図４を参照して説明する。前記の各脚輪組３は、ローラ３０と、シ ャフト３１と、スリーブ３２と、ブレーキ３３とで組み合わされて構成される。 ブレーキ３３は右側面に２個の止め部３３３を持ち、止め部３３３は各左右半か ご体１０の孔１４にはまり、腕３３１はブレーキ３３を上下に移動させ、止め部 ３３３が孔１４の中で上下移動して、ローラ３０を回転又は停止状態に切り換え る。又ローラ３０の内側面の周囲には複数の突起３０１を等距離に隔てて設け、 この突起３０１はブレーキ３３が上に引き上げられて孔１４の上方にはまってい る時、突起３０１が形成する円周の上に丁度突起３３２が位置して隣接する２個 の突起３０１の間に来て、ローラ３０はこの２個の突起３０１の間のごく短距離 の間で回転できるが、完全に一回転はできない様に制限して、かご体１０を前後 に移動させない。但しブレーキ３３を押し下げて孔１４の下方にはまっている時 は、突起３３２は突起３０１の形成する円周からはずれて、ローラ３０は突起３ ０１に制限されずに全周回転できて、かご体１０は自由に移動できる。

【００１０】 図４は脚輪組３の組み合わせ状態を示す。１個のスリーブ３２が各半かご体１ ０の軸管１３の外周にはまってからローラ３０をスリーブ３２にはめ付けた後、 シャフト３１をローラ３０と軸管１３の中空部に差し込み、又シャフト３１の末 端は引っ掛け状になって各半かご体１０の内壁面に引っ掛かって安定して抜けな い。それでローラ３０はシャフト３１を枢軸にして自由に回転できる。

【００１１】 ２個の錠４は図５と図６が示す様に、各々２枚の戸２０の錠孔２５の中に固設 し、３個の突出棒２５１でもって各錠４を戸２０に固く組み付ける。各錠４は１ 個の回しつまみ４０と、１個の引っ掛けホック４１と、１個の後蓋４２とで組み 合わせて構成される。回しつまみ４０の内側面には１個の作動片４０１が突出す る様に設けられ、又その中央から突出し横向き引っ掛け突起を持つ１本の組み合 わせ棒４０２を形成し、この組み合わせ棒４０２を戸２０の錠孔２５の中に差し 込み、引っ掛けホック４１と後蓋４２の順序で突き抜けて組み付け固定する。

【００１２】 引っ掛けホック４１の末端には一個の突起４１１を設けて、回しつまみ４０の 作動片４０１の凹み４０１１の中に突き刺さって、回しつまみ４０を回した時、 この作動片４０１も一緒に回り、凹み４０１１の中にある突起４１１を直線方向 、即ち横に移動させ、それで引っ掛けホック４１は後蓋４２の溝４２１の中で左 右に移動し、半かご体１０の細長い孔１６に引っ掛けるか否かを決定する。又回 しつまみ４０の作動片４０１の凹み４０１１の向い側は主要な作用として錠孔２ ５の周縁に寄り掛かってそれを止めて、回しつまみ４０はただある一定の角度内 だけで回る。又回しつまみ４０の回転により引っ掛けホック４１を左右に往復移 動させて、細長い孔１６と引っ掛かるか又は離脱させたりする。それで錠４は戸 ２０の開閉を制御する。

【００１３】 図７は本考案の対称式ペット用のかごが組み合わせを完成した時の斜視図であ る。取っ手１１には１枚の環状物を被せて手で持ち上げられる様にし、又縄孔１ ８には一本の縄か鎖等を差し込んでかごを引っぱれる様にすると便利である。 又図８が示す様に、必要があれば底網５１を設けてある１枚の底盤５０を設置 し、常にこの底盤５０を水平に保持する様にして、ペットの排泄物をその中に受 け入れる。排泄物を掃除する場合は底盤５０を戸２０の下方の隙間から引き出す 。

【００１４】

【考案の効果】

かごが使用されない時は、図９が示す様に各部分を取り外して積み重ねておけ ば場所を余り取らないし、又製造工場から出荷するのに小型に包装できて役に立 つし、又販売店に展示する時にも場所を余り取らず、又運送する時にそのコスト を低減できる特長がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の対称式ペット用のかごの分解斜視図で
ある。

【図２】本考案の対称式ペット用のかごの中の戸の分解
斜視図である。

【図３】本考案の対称式ペット用のかごの中の脚輪組の
動作側面図である。

【図４】本考案の対称式ペット用のかごの中の脚輪組の
断面図である。

【図５】本考案の対称式ペット用のかごの中の錠の動作
側面図である。

【図６】本考案の対称式ペット用のかごの中の錠の断面
図である。

【図７】本考案の対称式ペット用のかごの斜視図であ
る。

【図８】本考案の対称式ペット用のかごの中の底網付き
底盤を引き出す時の斜視図である。

【図９】本考案の対称式ペット用かごを折り畳んだ時の
斜視図である。

【符号の説明】

１Ａ はまり板片 １Ｂ はまり溝 １０ 半かご体 １１ 取っ手 １２ 通気孔 １３ 軸管 １４ 孔 １５ 引っ掛け板片 １６ 細長い孔 １７ 止め金孔 １８ 縄孔 ２０ 戸 ２１ 貯蔵空間 ２２ 蓋 ２３ 係り合わせ孔 ２４ 引っ掛け孔 ２５ 鉤孔 ２６ 通気孔 ２７ 長方形孔 ２８ バンド ２９ 飲水器 ３０ ローラ ３１ シャフト ３２ スリーブ ３３ ブレーキ ４０ 回しつまみ ４１ 引っ掛けホック ４２ 後蓋 ５０ 底盤 ５１ 底網 １７１，３３３ 止め金 １９１ 組み合わせ鉤 １９２ 組み合わせ孔 ２１１ 差し込み孔 ２１２ 溝 ２２１ ピン ２２２ 差し込み片 ２２３ 孔 ２３１ 凹み ２５１ 突出棒 ２６１ 欠け口 ２９１ 出水管 ３０１，３３２，４１１，４０１１ 突起 ３３１ 腕 ４０１ 作動片 ４０２ 組み合わせ棒

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 対称的に同じ構造を持ち、組み合せたら
   その中に飼育室を形成してペットを入れることができ、
   その頂面には一個の取っ手を形成し、その前後面には各
   一個の出入口を形成している２個の半かご体と、 前記２個の半かご体の前後の出入口を閉じたり開けたり
   する様に設置される２枚の戸と、 各１個の回しつまみと、１本の引っ掛けホックと、１枚
   の後蓋とで組み合され、前記の戸に組み付けて前記の戸
   の開閉を制御する２個の錠と、 各１個のローラと、１本のブレーキとで組み合わされ、
   前記ブレーキで前記ローラの回転を制御する様に設置さ
   れた複数の脚輪組とを組み合わせて構成されることを特
   徴とする対称式ペット用のかご。
2. 【請求項２】 前記半かご体と、前記戸は皆規則的に配
   列された通気孔を持つことを特徴とする請求項１記載の
   対称式ペット用のかご。
3. 【請求項３】 前記戸の上部に１個の凹んだ貯蔵空間を
   形成し、１枚の蓋で前記貯蔵空間を閉じたり開けたりす
   る様に設置していることを特徴とする請求項１記載の対
   称式ペット用のかご。
4. 【請求項４】 前記半かご体の底面に、中に１枚の底網
   を置く１個の底盤を設置していることを特徴とする請求
   項１記載の対称式ペット用のかご。
5. 【請求項５】 前記２個の半かご体は差し込み止め金
   と、引っ掛け鉤と、細長い孔との相互はまり合わせによ
   り、相互に組み付けられることを特徴とする請求項１記
   載の対称式ペット用のかご。
6. 【請求項６】 前記戸の周縁に１個のペット飲水器を設
   置していることを特徴とする請求項１記載の対称式ペッ
   ト用のかご。