JP3010540U - 吸殻入付タバコ包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 灰皿の設置されていない場所における喫煙後
のタバコの処理を、喫煙者自身が安全かつ確実に実行可
能にする吸殻入付タバコ包装箱を提供する。 【構成】 蓋１１を押し上げることによってその上方部
を開放することが可能な紙製のタバコ包装箱１０の内部
に、タバコ収納空間１３を形成して複数本のタバコ１
２、１２…を整列して収納するタバコ包装箱において、
タバコ収納空間１３に隣接した空間には、内部にアルミ
箔等を施した不燃性の材質により立方形に形成されかつ
その上角部に吸殻を挿入する吸殻入開口３０を形成した
吸殻入部２０を配置し、更に、吸殻入部２０とタバコ収
納空間１３との間にはパッキン材１５を設け、吸殻入部
２０内に収容した吸殻の臭いがタバコ収納空間１３のタ
バコ１２、１２…に移らないようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、内部にタバコを収納するためのタバコ包装箱に関し、特に、包装箱 の一部に吸殻入を取り付けた吸殻入付タバコ包装箱に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、その内部にタバコを収納する包装方式としては、所定の本数（通常、２ ０本）のタバコを整列してその外部からパッキン材である銀紙により包装し、さ らに、その外部にタバコの名称や装飾などを印刷した比較的薄手の包装紙で包ん だ、いわゆるソフトケースと、外部にタバコの名称や装飾などを印刷した比較的 厚手の紙製の箱体の内部にパッキン材である銀紙により包装したタバコを収納し 、この箱体の上部には蓋部分を設け、この蓋部分を上方に押し上げることによっ て上方部を開放することを可能として内部に収納したタバコを取り出すことを可 能にしたハードケースと呼ばれるタバコ包装箱とがあり、これらは何れも既に広 く実用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、かかる従来技術になるタバコ包装箱では、喫煙を行う場合には、喫 煙者はまず灰皿の存在を確認し、しかる後にタバコをタバコ包装箱から取り出し て火を付け、喫煙を楽しむこととなる。しかしながら、特に、近年における嫌煙 運動の高まりと共に喫煙場所が大幅に制限されてきており、そのため、しばしば 喫煙者が喫煙したい場合に灰皿が周囲に見あたらない場合がある。かかる場合、 喫煙者は、喫煙を断念するか、あるいは、例えば空き缶などの灰皿として使用す ることが出来る代替物を利用して喫煙後のタバコの処理を行うこととなる。

【０００４】 また、このような近年の嫌煙運動の高まりと共に、喫煙マナーの向上も強く叫 ばれてきており、そのため、喫煙は可能な場所ではあるが灰皿の設置されていな い場所における喫煙に際しては、喫煙後のタバコの処理が問題となる。すなわち 、喫煙後のタバコの処理は、特に、残り火による火事の発生、あるいは、その悪 臭などによる環境破壊の観点からも、喫煙者が責任をもって処理することが望ま れている。

【０００５】 そこで、本考案の目的は、上記の従来技術における問題点を解消し、特に、灰 皿の設置されていない喫煙可能な場所における喫煙後のタバコの処理を、喫煙者 自身が責任をもって処理することを可能にする吸殻入付タバコ包装箱を提供する ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案により案出されているタバコ包装箱は、蓋部 分を押し上げることによって上方部を開放することの可能な紙製の箱体の内部に 所定本数のタバコを整列して収納することの可能な空間を有するタバコ包装箱に おいて、前記タバコ収納空間に隣接した空間には、不燃性の材質により形成され 、その一部に吸殻を挿入する開口を形成した吸殻入部を配置し、前記吸殻入部と 前記タバコ収納空間との間にはパッキン材を設けたことを特徴とする吸殻入付タ バコ包装箱である。

【０００７】

【作用】

すなわち、上記の本考案になる吸殻入付タバコ包装箱によれば、喫煙の際に取 り出すタバコを収納したタバコ包装箱の一部に不燃性材質の吸殻入部が配置され ているため、たとえ周囲に灰皿が見あたらなくても喫煙者自身の責任により、喫 煙後のタバコの後始末を安全に行うことができこととなる。また、喫煙後のタバ コの後始末における臭いについても、吸殻入部とタバコ収納空間との間にはパッ キン材を設けることにより、その悪臭がタバコ収納空間へ移るのを防止している 。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案になる実施例の詳細について、添付の図面を参照しながら説明す る。 添付の図１には、本考案の実施例になる吸殻入付タバコ包装箱が示されており 、図において、比較的厚手の紙を所定の形状に切り抜いた後、いわゆる箱形に組 み立てられたタバコ包装箱１０の上部には、蓋１１が一体的に取り付けられてい る。喫煙者は、この蓋１１の部分を上方に押し上げることによって、このタバコ 包装箱１０の上方を開放して内部に収納されているタバコを取り出すこととなる 。また、この蓋１１の部分を元の位置にに戻すことにより、タバコ包装箱１０の 上方を閉止することが可能となる。

【０００９】 そして、図からも明らかなように、このタバコ包装箱１０の左側には、所定本 数（一般的に、２０本）のタバコ１２、１２…が整列されてその外周をパッキン 材である銀紙によって包まれて収納される、いわゆるタバコ収納空間１３が形成 されており、更に、本考案によれば、タバコ包装箱１０の上記タバコ収納空間１ ３に隣接した右側の空間には、不燃性の材質により形成され、その一部に吸殻を 挿入するための開口を形成した吸殻入部２０が配置されている。より具体的には 、この吸殻入部２０は、例えば内側にアルミ箔を施した紙を所定の形状に切り取 った後、これを箱状に形成したものである。また、このタバコ包装箱１０は、タ バコの長さや径によって異なるが、例えば日本国内における通常のキングサイズ （長さ８３ｍｍ）のタバコの場合、このタバコ包装箱１０の外形寸法は、例えば 、高さ８６ｍｍ、幅８４ｍｍ、そして、厚さ２３ｍｍとなる。言い換えれば、箱 の厚さは例えばダンヒルなどの通常の２０本入りの箱と同様であり、その幅は、 通常インターナショナルと呼ばれる箱のサイズと同様になる。

【００１０】 この場合、この吸殻入部２０の寸法は、その内部に収まるように、例えばその 高さ８４ｍｍ、幅２７ｍｍ、幅２０ｍｍ程度の縦方向に長い立方形状となる。そ して、この吸殻入部２０の上方の角部には、喫煙後の吸殻を挿入するための、例 えば直径１０ｍｍ程度の吸殻入開口３０を形成しておく。しかしながら、この開 口３０は、必ずしも吸殻入部２０の上方の角部に形成する必要はなく、例えば図 ２に符号３０’で示すように、吸殻入部２０の上面の略中央部に形成してもよい 。

【００１１】 また、上記吸殻入部２０は、蓋１１を閉めた状態で、その開口３０が上記蓋１ １の内側壁面により閉じられることとなる。しかしながら、これだけでは、吸殻 の臭いがタバコ収納空間１３内に収納されたタバコ１２、１２…に移ってしまう ことから、更に、上記のタバコ収納空間１３と吸殻入部２０との間には、いわゆ るパッキン材１５が設けられている。

【００１２】 更に、上記吸殻入部２０の内部に収納されるタバコの吸殻の臭を閉止するため に、添付の図３（ａ）に示すように、吸殻入部２０の内壁に施しているアルミ箔 を筒状２１にして外部に取り出し、これを折り曲げて内部を密閉し、あるいは、 添付の図３（ｂ）に示すように、この吸殻入部２０の上方に形成された開口３０ ’を閉止するための蓋３５を設けてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上の本考案の詳細な説明からも明らかなように、本考案になる吸殻入付タバ コ包装箱によれば、タバコ包装箱に内部にタバコ収納空間に隣接して吸殻入を一 体に設けることにより、喫煙者は、灰皿は設置されていないが、喫煙が可能な場 所において、喫煙後のタバコの処理を確実かつ安全に処理することを可能になり 、同時に喫煙マナーの向上をも促すことが出来るという社会的にも優れた効果を 発揮することとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例になる吸殻入付タバコ包装箱の
外観を示す斜視図である。

【図２】上記吸殻入付タバコ包装箱の吸殻入部の変形例
を示した吸殻入付タバコ包装箱の一部外観斜視図であ
る。

【図３】更に、上記吸殻入部の変形例を示す吸殻入付タ
バコ包装箱の一部外観斜視図である。

【符号の説明】

１０ タバコ包装箱 １１ 蓋 １２ タバコ １３ タバコ収納空間 １５ パッキン材 ２０ 吸殻入部 ３０、３０’ 吸殻入開口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋部分を押し上げることによって上方部
   を開放することの可能な紙製の箱体の内部に所定本数の
   タバコを整列して収納することの可能な空間を有するタ
   バコ包装箱において、前記タバコ収納空間に隣接した空
   間には、不燃性の材質により形成され、その一部に吸殻
   を挿入する開口を形成した吸殻入部を配置し、前記吸殻
   入部と前記タバコ収納空間との間にはパッキン材を設け
   たことを特徴とする吸殻入付タバコ包装箱。